【現役ディレクター監修】コーポレートサイトの見積もりから発注に関する基礎知識

コーポレートサイトを制作会社に依頼する場合、発注側としては『なるべく低コストで良質なサイトを制作したい』というのが本音です。しかし実は、コーポレートサイトの制作費は見積もり前の事前準備と、発注先の選び方によってほとんど決定するといっても過言ではありません。

事前準備や発注先選びによって見積もりを安くするには、発注までの一連の流れを知っておくことが重要です。

今回は、見積もりの取り方から発注するまでの流れをおさらいし、各工程で重要となるポイントを紹介していきます。また、見積もりを安くするための具体的なポイントについても解説しているので、これからコーポレートサイト制作を予定している担当者は必読です!

この記事を読んだらわかること

・見積もりから発注までの流れ
・制作会社が見積もりを決定するポイントとは?
・どうやったら見積もりが安くなるか?
・よりクオリティの高いサイトを制作するためにはどうしたらいいか?
目 次表示
WEBコンサルタントのご紹介
弊社は、上場企業も含め120社以上のコーポレートサイト制作に携わってきました。
コーポレートサイトは、企業の特徴を魅力的に伝えながら、目的に適したサイト制作が必要です。
弊社は、初めてコーポレートサイトを作る方やリニューアルを考えている方など、幅広いお客様への制作に対応できますので、お気軽にご相談ください!

コーポレートサイトの見積もりから発注までの流れ

制作会社にサイト制作を依頼する場合、実際に発注するまでには3つの段階があります。ここでは、コーポレートサイトの見積もりから発注までの流れを確認してみましょう。

その1.見積もり依頼の前の準備

まず、制作会社に見積もりを出す前には以下の準備が必要です。

  • 目的(なんのためにコーポレートサイトを作るのか)
  • デザインイメージ(どんなコーポレートサイトを作りたいのか、参考サイト)
  • 予算
  • 運用方法(わからなければ制作会社に相談でも可、その分費用はかかる)
  • 作業内容(デザインのみ、ライティングも含む、運用までのコンサル)
  • 納期

これらの内容が明確に決まっていると、制作会社側としても見積もりを出しやすくなります。

逆に準備不足の場合、イメージが明確に伝わらないことで満足できるコーポレートサイトに仕上がらないケースは多いです。また、やり直し作業の回数増加が考えられるため制作会社で通常より高めに見積もる可能性もあります。つまり、この準備過程次第で見積もりの内容が変わってきます。

 Webサイト制作が初めてで運用方法がわからなくても、最低限、目的・デザインイメージ・予算だけは決めておきましょう。また、制作会社にデザインだけ制作して欲しいのか?コーポレートサイト 内の文章や画像素材も用意して欲しいのか?なども決めておくとスムーズです。

その2.見積もり後の打ち合わせと検討

見積もり前の準備ができたら、実際に依頼したい制作会社を数社ピックアップして見積もり依頼を出します。制作会社の選び方は、以下の点をチェックするのがポイントです。

  • 制作実績や同業種の事例があるか?
  • 制作したいイメージの事例があるか?
  • 料金相場やプランは自社に合っているか?

見積もり依頼を出すと、依頼内容に合わせた見積もり・詳細なヒアリング(打ち合わせ)の打診があるので、日程を合わせます。

ここで制作会社は発注側からヒアリングを行い、提案やより詳細な見積もりを出してくれます。このヒアリングで詳細な見積もりが決まるので、事前準備したコーポレートサイトの目的やイメージなど、過不足なく最低限伝えたいことは伝えておきましょう。

また、コーポレートサイト制作において担当者との相性は必須です。後の制作会社選定のために、その担当者がわかりやすく論理的に説明してくれるか?発注者側の業種について理解があるか?などをヒアリングの時点でチェックしておきましょう。ヒアリングの担当者と実際の制作ディレクターは違うことがあるので、もし違う場合はディレクターも同行してもらうのがオススメです。

その3.社内で検討後、発注作業を行う

見積もりを数社の制作会社に出してもらったら、社内で見積書と提案内容・担当者との相性などを元にどの会社に依頼するか決めていきます。

発注先が決まれば、次は契約書に署名捺印を行います。
制作会社に依頼の旨を伝えれば、業務委託契約書が送られて来るのでそこに署名すれば契約成立です。

ここで気をつけて欲しいのが、契約書の内容は制作会社によって異なるため、必ずどんなことが記されているか確認するということです。
営業マンや担当者と意気投合し、「あの人たちなら大丈夫」と、いい加減に確認すれば後々痛い目に合う可能性もあります。

作業内容は打ち合わせ通りか、著作権や損害賠償の記載は妥当かどうかなど、詳細に確認するようにしてください。

制作会社は3つの要素から見積もりを決めている

ここで、制作会社が提示してきた見積もりが妥当なのかどうか不安になるかもしれません。その内容を判断するためには、制作会社がどのように見積もりを決めているかを知ることが大切です。

ここでは、制作会社が見積もりを決定する3要素について解説していきます。

サイト全体のボリューム

最初の要素はサイト全体のボリューム、つまりサイトのページ数になります。Webサイト制作ではページ数が多くなるほど制作工数が増えるため、様々な情報を盛り込みたい場合は見積もりも自然と高くなっていきます。

自社のコーポレートサイトのボリュームがどれくらいになるかは、あらかじめ事前準備でサイトマップを用意しておくのがオススメです。サイトマップではぼやけたボリュームイメージが具体化されるので、制作側と発注側双方が認識しやすくなるだけでなく、詳細な見積もりが出しやすくなります。

以下は1~10ページ相当のコーポレートサイトを制作する場合の最低相場です。

業務内容(1~10ページ相当) 相場
デザイン 20万〜
構築 20万〜
ライティング 20万〜
戦略設計(コンサル) 20万〜

より質の高いコーポレートサイトを制作したい場合はこれ以上かかりますので、あくまで目安としてとらえてください。

サイト構築にかかる工数

2つめの要素は、サイト構築にかかる工数です。

最近はコーポレートサイトでも複雑な動きを持たせたりして、ダイナミックさや企業のブランド力をアピールするケースが増えました。例えば、ファーストビュー1面に動画を流したかったり、一つ一つのアイコンに動く仕掛けが欲しかったり、スクロールやマウスの動きで変化する仕掛けが欲しいなど、他企業のサイトを参考にしながら様々な構想が浮かんでくるでしょう。

一般的に動きのない静的ページだけであれば基本料金が適用されますが、動的ページの要望がある場合、構築の工数を見積もって費用を設定していくため金額が変動します。また制作している段階で、追加で『このような仕様を入れたい』という要望がある場合も、追加費用がかかります。
複雑な動きやカスタマイズを依頼すればするほどより工数がかかるため、見積もり額は大きくなると考えておきましょう。

納期

3つめの要素は納期です。

制作会社でのコーポレートサイト制作は、企業側の事前準備から通常3〜4ヶ月程で納品されます。しかし、開店や新商品と同時にリリースしたい場合や、取引上コーポレートサイトのURLを提出しなければならない場合など、納期を早めなければならないケースもあるでしょう。

例えば3ヶ月程度かけて制作されるサイトを1ヶ月で仕上げて欲しいと要望した場合、制作会社側で他の案件との優先順位を調整して制作しなければなりません。そのため、他の案件より優先して制作するための『特急料金』が加算されて、見積もりが高くなる可能性があります。

事前準備として希望納期を設定する必要はありますが、特に急ぐ理由がないなら余裕を持たせた納期にすると見積もり額が高額になるのを防ぐことができます。

見積もりを安くするための方法

制作会社の見積もりの決め方を前述してきましたが、その3要素がわかると見積もり額を安くするための方法も自ずと見えてきます。ここからはコーポレートサイトの質を落とさずに、見積もりを安くするための3つの方法を徹底解説していきます!

全て外注しない

1つ目の方法は、外注する要素を減らすことです。

コーポレートサイト制作では、

分析

企画構成

ワイヤーフレーム制作

デザイン

コーディング

という工程を踏みます。しかしその他にも、ドメイン取得・サーバー契約・取材・撮影・画像素材や原稿の作成・完成品の公開作業など、様々な細かい工程が含まれています。

制作側では、ヒアリングの際に特に発注側から言及されない限り、それらの工程を全て制作会社で行うと判断して見積もりを出すケースも多いです。それらの全てを外注するとその分見積もりが高くなってしまうので、もし見積もりを安くしたいなら、自社でできる範囲のものは自社で行うのがおすすめです。

例えば、サイトマップ・ライティング(コーポレートサイト内の原稿)などに関しては自社でやると決め、構成やデザインを依頼するというように、できるだけ外注する作業範囲を減らすことで見積もりを安く抑えられます。

目的・運用方法を明確に伝える

2つ目の方法は、コーポレートサイトの目的や運用方法を明確に伝えることです。コーポレートサイトは企業によって運用方法が様々なので、その目的や運用方法にあった仕様で制作するのが後のコスト削減にも繋がります。

例えば、頻繁に最新情報を更新したい場合やコーポレートサイト をブログとしてコンテンツを配信し続けていきたい場合とブランディングのためのコーポレートサイトでは、見積もりが異なります。

そのため見積もりの際は、制作会社に『どのようにコーポレートサイトを運用していきたいか?』を明確に伝えることで、制作側からも『この仕様を使えば安く抑えらます』と提案しやすくなります。

また、運用を外注しようと思っている場合でも、制作会社に目的を伝えて制作と運用のセットで依頼すれば割り引いてくれるケースもあるので、目的を伝えて損はありません。

デザインイメージを明確に伝える

3つ目の方法は、デザインイメージを制作会社に明確に伝えることです。

デザインの感じ方は一人一人違うので、発注側のデザインイメージが明確でない場合は、デザイン案が出来上がっても何度も修正する可能性が高いため、通常より高く見積もる可能性があります。

ですので、こんなサイトが作りたいというサイトイメージを制作会社に明確に伝える必要があります。
この場合は、参考サイトでも構いません。「この会社のコーポレートサイト のようにデザインして欲しい」と伝えるだけでも、「これだけ簡素なら。」「以前も似たようなものを制作したことがある」などと、明確な見積もりを出しやすくなり、結果的に安くなることがあります。

ただし、複雑なデザインだったり、オリジナリティを求めた参考サイトの場合は、その分デザイン費は高くなります。これは制作したいコーポレートサイトの構想がそれだけのクオリティを持っているということなので、仕方がありません。凝ったデザインを外注したい場合はある程度腹をくくる必要があります。

 

コーポレートサイト制作の発注後に気をつけるポイント

満足のいくコーポレートサイトを制作していくためには、発注側が外注後に気をつけるべきポイントが3つあります。

制作会社任せにしない

1つ目のポイントは、全てを制作会社任せにしないことです。

制作会社は確かにWebのプロです。しかし、商材やターゲット、業界に関しては発注側の方が熟知していますし、商材に対する思いの深さも制作会社より大きいのは言うまでもありません。コーポレートサイト制作において『Webのプロが言うのだから何も問題ない』と全て任せても、発注者の深い想いや商材・ターゲットに対する知識が不足すれば形にすることはできないのです。

納品後に『うちの商材のイメージとなんか違うな…』となってしまわないためにも、意見は積極的に伝えることが重要です。そのように制作会社と二人三脚で制作することで、Webに対する知見を少なからず得ることもできます。

進捗内容の確認をコンスタントに行う

2つ目のポイントは、制作会社との進歩状況の確認を綿密に行なっておくことです。

制作会社では、自社が発注した案件だけでなく複数の案件を抱えているのが一般的です。そのため、何か他の案件でトラブルが起きた際に自社案件のコーポレートサイト制作が遅れてしまうケースがあります。もし完成後に上司に報告したり会議でプレゼンをする必要がある場合、納期が遅れてしまうとスケジュールを再調整する必要も出てきます。

納期ギリギリになって『遅れることが発覚した』とならないように、制作会社とは都度都度打ち合わせを行い、進歩や戦略内容の共有を行なっていくことが大切です。

制作会社との信頼関係を構築する

最後のポイントは、制作会社との信頼関係を作ることです。ここが特に重要だといっても過言ではありません。

制作会社も担当する人は一人の人間。仕事に私情を持ち込むことが良いわけではありませんが、やはり信頼関係が構築されていれば『このクライアントのためなら』と思うことも珍しくありません。しかし反対に、信頼関係が作れずギスギスしていたり制作側に無理強いをしたりすると『このクライアントの制作案件は嫌だな』と思われ、雑な仕事をされる可能性もゼロではないのです。

良質なコーポレートサイトを制作したいなら、関係が悪いよりも信頼関係がきちんと構築されているに越したことはないと心得ましょう。

まとめ:見積もりを安くするためには準備が重要

コーポレートサイト制作を依頼して、思ったより高額になってしまったというケースは少なくありません。しかし、この記事で解説したように発注までの流れや見積もり方法を知ることで、見積もりを安くすることも可能となります。

見積もりを安くしたりコーポレートサイトのクオリティを上げるためにも、事前準備が最重要!

ですが、Web制作に関する知識がいないのに『安くしたい』からといって、企画構成や事前分析などの重要な工程を自社で行うと成果が出ない可能性もあるので注意です。サイトマップやドメイン・サーバー契約など技術がいらない部分は自社で行い、重要な工程はプロに任せましょう。

この記事のおさらいポイント

・発注までの流れには、事前準備・ヒアリング・見積もり後の検討の3つがある
・制作会社は、サイトのページ数・サイト制作の工数・納期で見積もりを決めている
・良質なコーポレートサイト制作には、綿密なコミュニケーションと信頼関係の構築が重要!
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