【オウンドメディアとは?】制作の目的やメリット、構築に必要な要素を解説

最近は広告効果の低下やGoogleのアルゴリズムの変化などによって企業が発信するメッセージがユーザーに届きにくい状態になっています。

オウンドメディアはそんな状況を改善するために注目を集めている媒体です。オウンドメディアは自社が所有するメディアで、マーケティングやコミュニケーションの施策の一つとして実施、検討されています。

効果が出ると集客力の向上やブランディングに繋がり、問い合わせや見積もり、受注率を向上させることも可能です。今回はそんなオウンドメディアの制作目的やメリットなどを解説していきます。

この記事を読んだらわかること

・オウンドメディアを制作する理由、目的
・制作のメリット【認知されやすくなる、営業が楽になる、採用が楽になる】
・必要なコンテンツ
・制作における重要な過程
・オウンドメディア制作の相場と料金
・効果的な運用方法
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WEBコンサルタントのご紹介
弊社は、上場企業も含め50社以上のオウンドメディア制作に携わってきました。
オウンドメディアはSEOが重要で、上位表示されなければコンテンツを配信しても意味がありません。我々は自社でもオウンドメディアを運用することでそのノウハウを蓄積し、SEOに強いオウンドメディアの戦略から運用まで提案できますので、お気軽にご相談ください!

オウンドメディアとは?

まずはオウンドメディアがどういうものかを解説していきます。冒頭でも述べた通りオウンドメディアとは企業が自社で所有するメディアのことです。

最近では主にブログ形式のウェブマガジンが多いですが、広義で言えばホームページやSNSアカウント、カタログや広報誌など企業が自ら情報を発信している媒体全てがオウンドメディアに該当します。

日本では主にSNSが普及するようになってから注目が集まり、現在では大手や中小企業、個人など規模を問わず様々な人たちが情報発信を行うために利用するようになりました。

他社運営のメディアではターゲットとしていない層へ情報を発信したり、同業他社と競合するなどして効果が発揮されませんでしたが、オウンドメディアは狙っている客層や潜在的な顧客に対してピンポイントで自社の情報を発信できる点が最大の特徴です。

オウンドメディアを制作する目的・理由

先に述べたとおりオウンドメディアは自ら情報を発信するための媒体ですが、どんな目的や理由で制作するのかも知っておく必要があります。

大きく言えば狙っている層に対して情報発信をすることが目的ですが、厳密にはそれだけではありません。細かく言えば以下のような目的もあるので、ここではそれぞれを詳しく解説していきます。

・情報の拡散
・広告依存からの脱却
・ファンを増やし、顧客として育成

ソーシャルメディアを活用した情報の拡散

 まず一つ目の目的はソーシャルメディアによる情報の拡散です。従来の広告頼みの戦略やSEO対策だけでは全てのユーザーをカバーできませんでしたが、ソーシャルメディアを活用しユーザー間で情報を拡散していくことでそれが可能になります。

また、サービスや商品などに関する情報であればブログ形式のメディアでも十分ですが、特典や期間限定セールなど直近の情報や時間制限などがある情報はできるだけリアルタイムで届けなければいけません。

ソーシャルメディアであれば情報伝達におけるタイムラグが小さいため、こうした情報もすぐにユーザーに届けられることが利点です。

広告依存からの脱却

オウンドメディアは蓄積型のメディアであり、情報量が増えコンテンツが充実することによってGoogleなどのプラットフォーム上で上位検索されるようになり、最終的に広告依存型の集客体制から脱却することができます。

但し、量があったとしてもコンテンツの質が悪いと検索順位は上がらないので、質の高いコンテンツを量産しなければいけません。そのため、結果が出るまでに時間はかかりますが、アクセスが増えることで広告費を抑えた集客ができるようになります。

潜在顧客(見込み顧客)にリーチできる

従来の広告などを使った集客では見込み客にならない人たちに対してもリーチしてしまいましたが、オウンドメディアを活用することで潜在顧客(見込み客)にリーチすることができます。

潜在顧客とは実際に何かしらの問題を抱えていて、その解決方法を探している人たちです。そのため、自社が提供するサービスや商品が問題解決に結びつく場合は顧客になる可能性があります。

そういった人たちに対して繰り返し情報を発信することで徐々に商品やサービスの良さをわかってもらい、最終的に問い合わせや購入といったアクションをとってもらうこともオウンドメディアの目的の一つです。

オウンドメディアのメリット

次にオウンドメディアを制作するメリットを紹介していきます。これは前述した目的を果たしたあとに得られる効果とも言えますが、メディアをどう運用していくかなどの方向性を考える上でもメリットを知っておくことは重要です。

ここでは以下の3つのメリットについて詳しく解説していきます。

・認知されやすくなる
・営業が楽になる
・採用が楽になる

認知されやすくなる

これは目的でも述べましたが、ソーシャルメディアによる情報の拡散によってブランドや商品が認知されやすくなることがメリットです。

単純接触効果(ザイアンスの法則)という理論によると、特定の相手との接触回数が増えることで親しみを感じ、好い印象が与えられると言われています。企業も同様にユーザーとの距離が近づけるために情報発信は欠かせません。

また、知りたいことを教えてくれる先生のような立場には敬意を払うように、ユーザーの役に立つ情報を発信することで企業のブランディング効果も期待できるので、質の高い情報をマメに発信することは非常に重要です。

営業が楽になる

オウンドメディアの目的の一つに広告に頼らない集客がありますが、BtoB向けのメディアの場合はアクセスが増えることで受注に繋がる問い合わせが増えます。

メディア経由で問い合わせをしてくるユーザーは、すでに商品やサービスに関する知識を持っている人が多いので、問い合わせの内容も具体的で少し補足説明をすれば受注できるケースも少なくありません。

つまり、営業が活動におけるハードルが下がり、受注率や成約率が向上するということです。そのためにもユーザー目線でどのような情報が知りたいのかを考えてコンテンツを制作しましょう。

採用が楽になる

オウンドメディアの検索順位が上がりアクセスが増えると、潜在顧客以外にも同業他社の人材が閲覧する確率も高くなります。基本的には市場調査などを目的とした人が多いですが、一概にそれだけとは言えません。

しっかりとブランディングされたオウンドメディアからは企業の経営理念や社風が伝わるので、転職を考えている人であれば直接応募してくる可能性があります。

また、同業他社から転職してくる人であれば仕事内容に関する理解などもあるので採用も楽になりますし、ミスマッチなどによる早期離職の可能性を軽減できる点もメリットです。

このメリットはオウンドメディアのテーマやコンテンツの内容によっても効果が異なりますが、うまく行けば採用活動が楽になるので、ブランディングを意識したメディアを構築しましょう。

オウンドメディアに必要なコンテンツ・要素

ここまでの話の中でオウンドメディアにおいてコンテンツの質と量が非常に大切であることは理解できてきたと思います。ただ、コンテンツとは掲載する記事のことだけではありません。

他にもメディア自体を構成する要素も含まれています。その要素とは以下の5つのことです。

・トップページ
・カテゴリーページ
・記事ページ
・CTA
・固定ページ

こうした要素が欠けてしまうとオウンドメディアの効果が発揮されない可能性があるので、ここでは各要素の詳細を解説していきます。

トップページ

まずはトップページですが、基本的には掲載する記事をまとめたりメディアのテーマや役割を解説・補足する場所です。

例えば就職支援の企業であれば、仕事術や企業が求めるスキルに関する記事をまとめてトップページに配置することで情報を求めるユーザーが到達しやすくなります。自社就職支援サイトのバナーを設置すればユーザーをサイトへ誘導するという役割を果たすことも可能です。

逆にトップページがなければユーザーはどういう情報が得られるのかがわかりづらく、企業が求めている効果も発揮されなくなります。

また、トップページは見られる頻度が多い場所でもあるので、デザインにこだわってブランディングを意識するなど、ユーザーの印象に残るようなページにしましょう。

カテゴリーページ

カテゴリーページは記事をジャンルごとに分類したページのことです。カテゴリの同じ記事をまとめることで、ユーザーが記事を探す手間は省け、情報が取得しやすくなります。

他にも新着一覧や人気記事一覧のようにカテゴリ以外で記事をまとめることができるので、ユーザビリティを向上させることも可能です。

記事をまとめる際は一覧という形式以外にもまとめ記事のような形式にする方法もあります。どちらの場合もリンクなどを活用してメディア内を回遊しやすくすることでSEO対策にも役立つので非常に重要です。

記事ページ

記事ページはその名の通りコンテンツを掲載する場所で、ユーザーが最初にリーチするページです。ここは検索からの流入も多くなる場所なので、ユーザーが使いそうな単語を意識してライティングをするとアクセス数も向上します。

また、ユーザーが理解しやすいように見出しを付けたり、わかりやすいタイトルにする、画像やイラストを使うなどして読みやすくなるような工夫をすることが重要です。

CTA

CTAとはCall to Actionの略で、オウンドメディアではユーザーのアクションを促すボタンなどを指します。
いくら良質な記事を量産できたとしてもボランティアサイトになってしまうと制作する意味がありません。

記事の内容からサービスや商品に興味を持ってもらい、そこから問い合わせや見積もり依頼、購入などのアクションをとってもらうことが重要です。

そのためには記事内に問い合わせフォームや資料せ級のボタンなどを設置することでユーザーがアクションをしやすい環境を作る必要があります。メディアの役割やユーザーに取ってほしいアクションによって設置すべきフォーム、ボタンの色なども変わるので、まずは目的を明確にしましょう。

固定ページ

固定ページは独立した一つのページのことで、常に決まった場所に表示できることが特徴です。記事ページは新しい記事を投稿していくと古い記事が後ろの方に追いやられてしまい、ユーザーは探しにくくなります。

しかし、固定ページは探す必要がないので、運営者情報や問い合わせページ、販売ページのような重要な場所は固定ページで作成するのが一般的です。

ユーザーにCTAをしてもらう上で固定ページは非常に大切になるので、オウンドメディアを制作する際には何を固定ページで作成するかしっかりと検討しましょう。

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領域設定、階層設計、キーワード選定などSEOを意識した制作を心がけなければ、グーグルに評価されるサイトは作れません。ここには専門的な知識やスキルが必要になるので制作会社に相談しながら制作していくことをおすすめします。
池田直樹
ZERO式オウンドメディア構築・支援はこちら

オウンドメディアを制作する上で重要な5つの工程

オウンドメディアのメリットや目的を解説してきましたが、成果を出すためには制作時の注意点や運用方法についても知らなければいけません。

それらがわかると制作会社へ依頼をする際にもどんなことに注意すればいいのかがわかるので、以下で紹介する各工程を参考にしてみて下さい。

・オウンドメディア制作の相場・料金
・オウンドメディア制作の見積もり確認、発注方法
・成果の出るオウンドメディアの作り方
・効果的なオウンドメディアの運用方法
・問い合わせを増やすオウンドメディアの改善・リニューアル

オウンドメディア制作の相場・料金を確認

まずオウンドメディアを制作する上で確認しなければいけないのが制作費用の相場です。これは依頼する会社によっても異なるので、まずは大体の相場を知って概算程度でもいいので予算を設定しましょう。

費用は依頼する内容によっても大きく差があり、安くて20万円以内、本格的なものを作ろうとすれば100万から300万円、大規模なリニューアルの場合は300万以上と言われています。

基本的に安く頼もうとするとテンプレートを使用した簡素なデザインとなってしまうので、凝ったデザインにしたり機能面などを充実させたい、アフターフォローも頼みたいなどの場合は高額な見積もりを覚悟しなければいけません。

ここで予算をケチってしまうと効果の薄いオウンドメディアになってしまう可能性もあるので、相場と望む結果から妥当な予算を組みましょう。

料金や相場についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。

参考:【相場早見表あり】オウンドメディア制作の料金と価格相場を解説

失敗しないオウンドメディア制作の見積もり確認・発注方法

予算が組めたら次にオウンドメディア制作会社に見積もりを依頼します。その際に注意しなければいけないのは事前に「目的」、「納期」、「予算」を決めておくことです。

制作会社も目的によって提案内容が変わりますし、納期が短ければ費用も割増になってしまいます。納期は早くて2週間〜1ヶ月、通常は3ヶ月程度必要ですが、依頼内容によってはもっと長くなるかもしれません。

また、予算によってデザインのオリジナリティアフターフォローの有無など対応範囲が変わるので、上述した3つの条件はしっかりと決めた上で見積もりを依頼しましょう。見積もりや発注に関しての流れを詳しく知りたい方は以下の記事を参照して下さい。

参考:【現役ディレクター監修】オウンドメディアの見積もりから発注に関する基礎知識

成果の出るオウンドメディアの作り方

成果の出るオウンドメディアには一定の法則があり、制作の段階でいくつかのポイントに注意しなければいけません。そのポイントとは前述したような目的やメディアの役割設定、ターゲットの優先順位などです。

例えばどのような人に閲覧してもらい、どのような行動をとってほしいのか、オウンドメディアを通じて販売をしたいのか、問い合わせを増やしたいのかを明らかにします。

メディアが高い効果を発揮するためには明確な方向性を持って設計することが重要であり、逆に方向性が曖昧だと効果が得られなくなるので注意が必要です。サイト制作に関して詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。

参考:【成果の出るオウンドメディアの作り方は?】重要なポイントを解説

効果的なオウンドメディアの運用方法

オウンドメディアの制作が完了しても、その時点では流入経路がなくユーザーの目には届かないので、どのようにしてユーザーを集めるのか運用方法を考えなければいけません。

基本的にはSEOを意識した記事を増やしながら検索流入を増やすことが大切ですが、他にもSNSとの連携やホームページなど他のサイトのリンクからも流入を狙うことができます。

制作会社によっては制作後のコンサルを実施していることもあるので、予算に余裕がある場合はプロに相談する手段もあります。運用に関して知りたい方は以下の記事を参照して下さい。

参考:オウンドメディア運用の主な業務は?外注費用の相場や注意点も解説

問い合わせを増やすオウンドメディアの改善・リニューアル

オウンドメディア完成から一定期間が経過し、記事数なども増えてきたにもかかわらず、望んでいた成果が上がらない場合もあります。そういった時にはメディアの改善やリニューアルを検討しなければいけません。

ただ、改善に踏み切る前にどこに問題があるのかを知ることが大切です。そこで活用できるのがGoogle Analyticsやヒートマップといったツールで、アクセス数や検索されているキーワード、流入経路、良く読まれている記事やページ離脱率が高いポイントなどがわかります。

例えば機能面における簡単な問題であれば一部を改善するだけで済む場合もありますし、メディアの役割や目的など根本に問題がある場合は、まるごとリニューアルすることも検討しなければいけません。

まずはオウンドメディア完成後から効果測定を継続的に行い、状況を把握しておきましょう。リニューアルについて詳しく知りたい方は以下の記事を参照して下さい。

参考:オウンドメディアリニューアルを成功させるためには?|タイミングや注意点を解説

まとめ:効果的なオウンドメディアを制作してビジネスチャンスを広げよう

オウンドメディアを制作することで広告に依存しない集客方法の確立企業のブランディング見積もり依頼や問い合わせ率の増加といった効果が期待できます。

但し、効果が出るまでには時間がかかるので、運用方法については先に考えておくことも重要です。制作会社に依頼する場合も目的や役割、ターゲットの優先順位などを明確にしておくと話がスムーズに進みます。

効果が出てくると大きなビジネスチャンスを掴める可能性も高くなるので、ぜひ今回紹介した内容を参考にしてオウンドメディアを制作してみて下さい。

この記事のおさらいポイント

・オウンドメディアは自社で所有している情報発信のための媒体
・ユーザーの認知度向上、広告に依存しない集客方法の確立、ファンを顧客に育成するといった目的で制作される
・メリットは認知されやすくなることによる営業効率、採用効率の向上
・オウンドメディアには記事以外にもカテゴリーページやCTA、固定ページなどの要素が必要
・制作をする際には相場や費用の確認、目的やターゲットの明確化、運用方法の検討、改善が必要
・業者に見積りを依頼する際は事前に目的や納期、予算を決めておく
・効果的なオウンドメディアが制作できると大きなビジネスチャンスに繋がる
WEBコンサルタントのご紹介
弊社は、上場企業も含め50社以上のオウンドメディア制作に携わってきました。
オウンドメディアはSEOが重要で、上位表示されなければコンテンツを配信しても意味がありません。我々は自社でもオウンドメディアを運用することでそのノウハウを蓄積し、SEOに強いオウンドメディアの戦略から運用まで提案できますので、お気軽にご相談ください!

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