オウンドメディア運用の主な業務は?外注費用の相場や注意点も解説

集客やブランディングの媒体として利用されているオウンドメディアですが、制作をして終わりではなく運用を始めてからが本番です。ただ、結果が出るまでは時間がかかることから途中で放置してしまうことも少なくありません。

制作に費した時間や費用を無駄にしないためにも中長期的な運用計画を立てて実行していくことが大切です。ただ、一口に運用と言っても何をすればいいかわからない人もいると思います。

そこで今回はオウンドメディア運用の主な業務内容や外注する際の相場、注意事項などを解説していきます。コツコツと運用をしていくことでオウンドメディアの目的も達成できるので、ぜひ今回の内容を実践していきましょう。

この記事を読んだらわかること

・オウンドメディア運用の主な業務内容
・アクセスを増やすための運用方法【SEO対策、SNS施策、メルマガ、良質なコンテンツ作成】
・SEO効果を上げるにはシェアされるよう記事企画やWeb戦略を日々研究することが大切
・運用業務を外注する際の費用相場と注意事項
・KPIを意識して運用することが重要
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オウンドメディアの主な運用業務

まずはオウンドメディア運用の主要な業務内容について学んでいきましょう。運用とはオウンドメディアを活用して集客やブランディング、商品やサービスの購買促進といった目的を達成するための活動です。

大きく分類すると以下の6つの内容になり、ここではそれぞれの業務内容について解説をしていきます。

  1. キーワード調査・選定
  2. コンテンツ企画・制作
  3. 編集作業・校正校閲
  4. コンテンツの分析・改善
  5. コンテンツ配信の体制づくり
  6. 広告運用

キーワード調査・選定

まずはコンテンツの企画をする上でキーワードの調査と選定が必要となります。オウンドメディアは主にGoogleなどによる検索エンジンからの流入がメインなので、検索キーワードに該当するコンテンツを制作しなければなりません。

例えば美容関連のコンテンツを配信しているオウンドメディアであれば、美容というテーマにマッチするユーザーがどのような悩みを持ち、どのようなことを検索しているのかを調査します。(化粧品 選び方、化粧品 おすすめ、化粧品 メーカーなど)

また、関連するキーワードであれば何でもいいわけではなく、オウンドメディアの目的がECサイトで商品を購入してもらうことであれば、「価格、比較、おすすめ」などの購入を検討しているユーザーが使いそうな単語を選ばなければいけません。

コンテンツ企画・制作

オウンドメディアはメディアという名前がついていることからもわかるように、その9割近くをコンテンツ(記事)が占めています。そのため運用業務の大半はコンテンツの企画や制作といった作業です。

前述したキーワードを元にどのような内容をユーザーに届けるかを考え、どんな記事にしていくか企画・制作していく必要があります。キーワードを間違えると検索されず、内容が間違っていたり当たり障りのないことであればユーザーの目には留まりません。

なので、質と量を意識し、コンテンツ量産して検索流入を増やすこと、ユーザーがシェアしたくなるような内容の濃い記事を制作することが非常に重要です。

編集作業・校正校閲

一度投稿したコンテンツはそのままにするのではなく、再度チェックをする必要があります。記事は慣れたライターが書いたとしても誤字脱字があるものです。

そういったミスをチェックし編集する作業内容に説明不足があれば校正するといった作業もオウンドメディアの質を高めることに繋がります。

他にも専用のツールを使って調べることで、ユーザーが各コンテンツのどこに興味をもっているのか、どこで興味を失ってページアウトしているのかがわかるので、それに合わせて記事を校正して満足度の高いコンテンツに仕上げましょう。

コンテンツの分析・改善

前述した内容とも重複する部分がありますが、コンテンツの内容を分析して更に質の高いものへ改善してく作業も必要です。

例えばコンテンツの中には全く見られていないものが存在している場合もあるので、Google Analyticsなどのツールを使ってそういったものを洗い出し、どこが悪いのかを細かく分析してコンテンツの改善や今後の企画に役立てます。

例えばページの上部で離脱されているようであればタイトルや見出しがユーザーの検索意図と合っていない可能性が高いです。そもそも上位表示すらされていないのであればキーワード自体の問題やSEO対策の問題かもしれないので、問題点に応じた対処が必要になります。

コンテンツ配信の体制作り

コンテンツ制作が主な業務になることは前述したとおりですが、継続的に配信をしていくための体制作りも重要な業務です。

コンテンツを自社で制作するにしても外注するにしても誰が書くのか、どのような記事を書くのか、誰がチェックするのか、どのように配信するのかなどのルールをしっかり決めておかなければいけません。

特に記事の内容は事前にしっかり決めておかなければ内容がぶれてしまったり、テーマに沿わないものになる可能性があります。また、チェックをする人も何を確認するのか項目を決めて置くことが重要です。

人数が増えれば増えるほど統制も取りづらくなるので、最初のうちからしっかりと体制を組んでいきましょう。

広告運用

広告運用は基本業務ではなく最後の手段になります。オウンドメディアの強みは広告をかけなくても集客できるという点なので、広告を打たずに目的を達成できることがベストです。

ただ、競合の記事が強かったり、初動のうちはオウンドメディアの効果が薄いこともあり、多くのユーザーに認知して欲しい記事がある場合などは広告の運用も検討する必要があります。

他の業務にも言えることですが、広告は特に知識などがなければ成果を上げることが難しいので、社内に詳しい人財がいなければ外注を検討するなどして費用を無駄にしないよう注意しましょう。

オウンドメディアのアクセス数を増やすための運用方法

運用業務の主な内容がわかったところで、次はもう少し具体的なアクセスや問い合わせを増やすための運用方法を学んでいきましょう。この方法は企業によっても外注する制作会社によっても異なりますが、大きく分けると以下の4種類の方法があります。

・SEO対策
・SNS施策
・メルマガ
・より良いコンテンツを作る

基本的にはどれも実行する方が好ましいですが、難しい場合はそれぞれの特徴から実践する内容を決めましょう。ただ、どの運用方法でも、質の高いコンテンツを作ることが大前提になります。

それでは早速それぞれの運用方法をご紹介します。

SEO対策

SEO対策とは検索エンジン最適化のことで、Googleなどで検索をされやすくするために行う施策のことです。SEOのために行うことは大きく分けて以下の2種類あります。

・外部施策
・内部施策

外部施策

外部施策とは外部からの評価を高め検索流入を増やすというものですが、具体的には以下のようなことを行います。

・被リンクを集める
・被リンクの整理
・SNSからのサイテーションを集める など

被リンクを集めるというのは他のサイトで自社のオウンドメディアを紹介してもらうということです。検索エンジンは質の高いサイトからのリンクが多いサイトを検索順位上位にする仕組みになっているので、シェアされればされるほど上位表示される可能性は高くなります。

そのためには質の高いコンテンツを書いて、ユーザーにシェアをしたいと思われることが不可欠です。そしてある程度被リンクが集まったら整理をします。関連性の低いサイトのリンクや不自然なリンクは検索順位を下げてしまうからです。

SNSの「いいね」などは被リンクの扱いにはならないので、直接的なSEO対策にはなりません。しかし、拡散力はあるので良いコンテンツは被リンクされる可能性があり、間接的に検索順位を上げてくれます。

内部施策

内部施策はオウンドメディア自体を調整することで検索順位を上げることです。外部施策はユーザーなど第三者の協力が不可欠なので自社でコントロールすることは難しいですが、内部施策はいくらでも対策することができます。

内部施策で行うことは以下のような内容です。ただ、これはほんの一部なので実際にやれることはまだまだあります。

・内部リンク改善
・外部リンク改善
・重複ページを解消
・見出しを適切に整理し文章構造をはっきりさせる など

内部施策とは基本的にはGoogleのクローラーが巡回をしやすくなるよう調整することで、検索エンジンに正しい内容を伝え、検索順位を向上させる思索のことを指します。

例えば内部リンクがあるとクローラーが巡回しやすくなりますが、ユーザーにとって不要なリンクがあったり、URLを直接貼っただけのリンクはマイナスです。なので、不適切なリンクを外したり、適切なリンクを貼るなどすることが必要になります。¥

リンクや重複ページを調整する以外にも見出しなどを使い、文章の構造をはっきりさせることも大切です。基本的にタイトルにh1を使い、次の大見出しにh2、中見出しにh3を使いますが、h3の中にh2があるなど不規則な順番になるとマイナス評価になります。

構造を調整するとユーザーにとっても読みやすくなるので被リンクが増え、さらにSEOにもプラスに働くので一石二鳥です。

SNS施策

SEOの外部施策でも少し触れましたが、記事を更新したらTwitter、Facebook、InstagramなどのSNSを用いて情報を発信することも必要です。フォロワーに情報を伝えるだけでなく拡散されることでリンクからの流入が期待できます。

WordPressはプラグインを使うことで簡単に投稿した記事をTwitterやFacebook上でシェアすることが可能です。基本的にSNSを使ってマイナスなことはないので、情報拡散の場としてうまく活用しましょう。

メルマガ

メールアドレスなどの顧客情報を取得しておくとメールマガジンという形でコンテンツを配信することができます。

基本的にはSNSの投稿からの入り口がメールに変わっただけですが、メールアドレスを取得する際に無料オファーなどで良質な情報を提供していると興味を持った人がアクセスしてくる可能性が高いです。

なので、SNSからのアクセスよりも購入や問い合せなどの目的を達成しやすいユーザーが流入してくる可能性があります。

より良いコンテンツを作る

ここまでアクセスを増やす方法として外部施策と内部施策によるSEO対策などについて触れてきましたが、何よりも一番効果があるのは良いコンテンツを作ることです。

小手先のテクニックで多少検索順位を改善できたとしても、コンテンツ力が他社に負けているようではアクセスを増やすことはできません。

そのためにもGoogle Analyticsやサーチコンソールなどのツールを使用してユーザーがどのような考えも持っているかを探り、それに沿ったコンテンツを制作しましょう。

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良質なサイトから自然な被リンクを集めることができれば、SEO効果を発揮します。それにはシェアされるようなコンテンツを配信していくための記事企画やWeb戦略を日々研究する必要があります。
池田直樹
ZERO式オウンドメディア構築・支援はこちら

運用業務を外注するときの料金相場や注意点

運用業務の内容はここまで説明してきた通りですが、これらを社内で行わず外注をした場合の費用や注意点について解説していきます。

特に運用はオウンドメディアの成果を大きく左右するので、外注する際はいくつかのポイントを押さえた上で発注しなければいけません。

外注したときの料金相場

まずは外注する際の料金相場について解説をしていきますが、運用業務の何を依頼するかによって金額が異なります。大まかな対応内容と金額は以下のとおりです。

・SNS運用代行|5万円~(広告費用は別)
・記事制作代行|10万円~
・コンサル費用|20万円~ (アクセス解析、分析、施策立案など)
・SEO対策|10万円~

これらはあくまで制作会社に依頼した場合の最低相場です。なので、依頼する企業によってはもっと高くなる場合もあるので注意しましょう。

また、後述しますが記事制作などは固定費用なのか、記事1本ごとにいくらなのかなど契約内容に応じて料金形態も異なります。

外注するときの注意点

次に外注する際の注意点ですが、大きく分けると以下の4つとなります。

・業務内容
・費用、契約期間
・免責事項
・ライターのマネジメント

これらを無視して外注すると無駄な費用が発生したり、成果が出ないという事態に陥るので注意が必要です。それぞれの注意点の詳細は以下で解説していきます。

業務内容

まずは依頼する業務内容について明確に定めておくことが大切です。例えばSNSの運用といってもTwitterやFacebookなど所有する全てのアカウントで運用してくれるのか、数に限りがあるのかが異なる場合があります。

また、コンサルの場合はどのくらいの頻度で対応してくれるのかなども確認しておかなければいけません。制作会社が対応する業務内容によって、オウンドメディアの目的が達成できるかをベースにして考えることが大切です。

費用・契約期間

費用も業務内容と合わせて確認が必要な事項です。費用は月額制、成果ベース、対応した時間や回数ごとなのかを明確にしておくことが大切ですし、契約がいつまでなのかも把握するようにしましょう。

また、記事制作代行の場合は「何文字何円、納品日、納品形式」もしっかり確認をしておくことが重要です。

記事は量が必要な分、費用も大きくなるポイントですが、質が低いと意味がないので修正も加味した上で納期を把握することは大切ですし、納品形式も投稿する際にできるだけ手間がかからない形式にしてもらうと作業効率も高まります。

免責事項

オウンドメディアを運用する際に記事の内容であったり、運用方法によって何かしらのトラブルが発生する可能性があります。そういった不測の事態が発生した時に備えて免責事項の記載をしておくことは重要です。

無用なトラブルを避けるためにも、運用を全て外注する場合であってもここは徹底して行うようにしましょう。

ライターのマネジメント

これは記事制作のみをライターに代行する場合の注意事項ですが、メディアの意図をしっかり伝え、求めているコンテンツを制作してもらうことが重要です。

特に良いライターが見つかった場合は、できるだけ意思の疎通を図り、どういったことを伝えたいのか、ターゲットはどういう人か、記事の目的は何かなどを理解してもらうと記事の発注も楽になります。

オウンドメディアの効果を高める上でも質の高い記事を書けるライターは不可欠なので、外注をメインで考える場合はライターの育成、管理に力を注ぎましょう。

まとめ:オウンドメディアはKPIを設定して運用しよう

今回はオウンドメディアの運用業務の主な内容や外注する際の費用、注意事項を解説してきましたが、運用をする上で最も大切なことはKPI(目的)を設定することです。

集客、ブランディング、人材採用、商品の購買促進、問い合わせ促進などオウンドメディアの目的によって運用方法も大きく異なります。

なので、まずはしっかりと目的を定め、その上でどういった運用をすることが近道なのかを考えることが大切です。ただ、どの場合もコンテンツの質は結果に大きな影響を与えるので、特に気を配るようにしましょう。

この記事のおさらいポイント

・オウンドメディアはユーザーの使うキーワードを見つけ、それに沿った記事を制作することが重要
・成果を上げるためには投稿した記事を分析し、編集、改善をしていく必要がある
・アクセスを増やすためにはSEO対策、SNS施策、メルマガ発行、良質なコンテンツの制作をする
・SEOにはクローラーが巡回しやすくする内部施策と被リンクを増やす外部施策がある
・運用を外注する際には業務内容や費用、契約期間を明確にすることが重要
・記事制作のみを外注する場合はライターのマネジメントを行う
・オウンドメディアで成果を上げるためにはKPI(目的)の設定をする
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