オウンドメディアリニューアルを成功させるためには?|タイミングや注意点を解説

オウンドメディアはブランディングや集客など様々な目的で制作されますが、成果が上がるまでには時間がかかる上に、満足のいく結果が得られるサイトは一握りです。

長期間運用をしても効果のでないオウンドメディアはリニューアルが必要ですが、費用面の問題やサイト構築からデータ移行に必要な作業規模から実践できないことも少なくありません。

また、費用や労力をかけてリニューアルをしても成果が出るのかがわからないという点もネックです。そこでこの記事ではリニューアルを成功させるために作業の手順や注意点について解説をしていきます。

リニューアルを検討されている方はぜひここで紹介する内容を参考にしてみて下さい。

この記事を読んだらわかること

・リニューアルが必要なオウンドメディアの特徴
・リニューアルの手順と期間
・まずは現状の把握と分析を行ってからゴールを再設定する
・必要な費用は新規でオウンドメディアを制作するのと同じくらい
・リニューアル時の注意点
・リニューアル後に行う施策
・リニューアルをしても必ずアクセスが増えるわけではない
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リニューアルが必要なオウンドメディアの特徴

まずはリニューアルをすべきオウンドメディアの特徴を学んでいきましょう。場合によってはリニューアルをせずにコンテンツの見直しなどで済む場合もあります。

その特徴とは以下のようになっているので、運営しているオウンドメディアが当てはまるかを確認してみて下さい。

・サイトのテーマとデザインがマッチしていない
・現在使用しているCMSの機能では不十分
・PV数は多いがCVRが低い
・サイトの階層構造が不適切

以下でそれぞれの特徴の詳細を紹介していきます。

サイトのテーマとデザインがマッチしていない

オウンドメディアの肝とも言えるコンテンツは実際に配信をしてみなければ上位表示されるかがわからず、いざ配信してみると想定していなかったユーザーにまでリーチができていることもあります。

想定外のターゲット層に多く響いているようであれば、テーマやデザインなどを大きく方向転換したリニューアルを行うというのも戦略の一つです。

基本的にテーマに沿ったユーザーが多く訪れるようデザインされていなければいけないので、想定外のユーザーが多いようであればリニューアルを考えましょう。

現在使用しているCMSの機能では不十分

無料で使えるCMSの代表とも言えるのがWordPressで、使い勝手が良く大概のことは表現できることがメリットですが、メディアのゴール設定によってはデータベースの管理がめんどくさかったり、コンバージョンの低下に繋がることがあります。

また、ユーザーにとって使いやすい機能が有る方がいいですが、CMSでは実装できない機能などがある場合は、より機能性の高いサイトにリニューアルする方が良いです。

PV数は多いがCVRが低い

これは前述した内容と重複する部分がありますが、機能面が不十分なことによりCVRが低くなることがあります。

例えば問い合わせを増やすことが目的であるのに対し、現状の仕様では問い合わせに手間がかかり、コンバージョンに至らないなどであればリニューアルを検討すべきです。

他にもCVRが低い原因として、ボタンのデザインが悪い、ユーザーの誘導設計ができていないなどの導線回りの工夫が足りていないこともあります。

サイトの階層構造が不適切

サイト内の構造が不適切だとユーザーが目的のコンテンツを見つけられず、アクセス数が伸びなかったり、コンバージョンに至らないという問題が発生します。また、SEO的にも検索順位を下げるのでよくありません。

そのため、サイトの階層構造に問題がある場合は、ユーザーや検索エンジンが情報を取得しやすい構造に変えるためのリニューアルを検討しましょう。

オウンドメディアリニューアルの手順と期間

続いて解説するのはオウンドメディアのリニューアルに必要な手順と期間についてです。基本的な手順については新規で制作する時と変わりませんが、事前に現状のサイトを分析し悪い部分を洗い出すなどの作業が増えます。

具体的な手順はというと以下のとおりで、それぞれの手順についても詳細に解説していきます。

・現状の状況を把握、分析
・リニューアルの目的設定、ゴール設定
・制作会社の選定
・具体的なリニューアル計画を策定
・企画構成、ワイヤーフレーム制作
・デザイン制作
・コーディング及びシステム構築
・納品

現状の状況を把握・分析

まずは一番重要な現状のメディアの問題点の把握と分析から始めます。主にCVRやPV数といった成果に直結する部分を数字で把握することが大切です。

そのためにヒートマップやGoogleアナリティクス、サーチコンソールといったツールを使いますが、それぞれのツールの用途については以下で解説していきます。

Googleアナリティクス

これはアクセス解析を行うためのツールで、リアルタイムな利用状況の把握やユーザーの属性、サイトへの流入経路、サイト内でどのページへ移動したか、コンバージョンしたかといったことがわかります。

つまり、サイトのどこに問題があるかがわかり、改善すべき箇所や方法がわかるということです。例えば検索流入が少ないのであればSEO面の改善が必要ですし、直帰率が高ければ読みたい記事が探しにくい可能性があります。

Googleアナリティクスについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にして下さい。

内部リンク(グーグルアナリティクス)

Googleサーチコンソール

サーチコンソールはユーザーのサイト訪問前の情報を知ることができるツールで、具体的にはどのようなワードで検索したか、どれくらい表示されたか、どれくらいクリックされたかがわかります。

例えば狙っているキーワードで検索されていなかったり、クリック数が低いようであればコンテンツ企画を再検討するなどの対策が必要です。また、クロールエラーといってエラーが発生しているページがないかも確認できます。

サーチコンソールはユーザーが検索しやすいよう調整したり、SEO効果を上げる際に有効なツールなので積極的に活用しましょう。他にも様々なメリットがありますが、詳細は以下の記事でご確認下さい。

内部リンク(サーチコンソール)

ヒートマップ

これはサイト内におけるユーザーの注目ポイントを可視化できるツールです。マウスの動きからサイト内のどこがよく読まれているか、どこまでスクロールされているか、興味を持たれていない箇所などがわかります。

もしサイトへのアクセス数はあるのにコンバージョンにつながっていない場合などはサイトのどこに注目が集まっているかを確認することで問題点をも見えてきます。

また、ヒートマップは動画を解析するものフォームを解析するものなどいくつかの種類があり、用途によって使い分けます。もっと詳しく知りたい方は以下の記事を参照して下さい。

内部リンク(ヒートマップ)

リニューアルの目的設定・ゴール設定

現状の問題点の分析が終わったら次にリニューアルしたサイトの目的やゴールを設定します。ここで設定するゴールによってデザインや戦略、運用方法なども大きく変わるので、できるだけ具体的に決めることが大切です。

例えばどういったターゲット層にマッチしたデザインに変更する、どういった機能を実装してユーザーが何をできるようにするといったことです。また、具体的な数字も重要なのでPV数やCVRをどのくらいに伸ばすなども明確にしておきましょう。

制作会社の選定

ここからは実際にリニューアルに着手するための作業になりますが、自社でリニューアルができない場合は外注をしなければいけません。その際に目的に応じて成果が出せそうな制作会社を選ぶことが重要です。

実績があることはもちろん、同じ目的のオウンドメディアを制作したことがあるか、また担当者との相性はどうかという点も制作を進めていく上で影響があります。なので、事前に制作会社の情報を確認して発注先を選定しましょう。

具体的なリニューアル計画を策定

発注先が決まったら制作会社の意見を聞きながら具体的なリニューアル計画を練っていきます。目的やデザインなどイメージに沿ったサイトを作ってもらうためにも情報はできるだけ明確に伝えなければいけません。

また、最初に分析した問題点なども共有し、キーワードの選定や階層構造の設計なども意見をもらうようにしましょう。情報の共有不足が生じると途中で修正が必要になり、スケジュールが遅れたり余計な費用が発生する場合があるので注意が必要です。

企画構成・ワイヤーフレーム制作

ワイヤーフレームとはサイトのイメージを可視化した設計図です。具体的にはどこにどういった情報を配置するかを決めたラフ案を作る工程になります。

デザインの制作を開始してしまうと修正が大変ですが、ワイヤーフレームの段階では簡単に修正変更が可能です。デザインに関する意見を出し合う制作前に足りない項目がないかを確認する際に役立ちます。

外注する場合は制作会社が担当するフェーズですが、デザインだけなど一部のみを外注する場合は自社で対応しなければいけないので注意しましょう。

デザイン制作

前述したワイヤーフレームを元に実際のデザイン制作に取り掛かります。ここは事前に決めた内容に従って制作していくだけなので、問題が起こるような場所ではありませんが、制作会社に丸投げをしてはいけません。

適度に進捗確認をしたり、可能であれば制作過程のものを見せてもらうなどしてイメージと違ったものになっていないか確認をしましょう。

コーディングおよびシステム構築

デザインが確定したら次はコーディングという作業に入ります。コーディングとはHTMLやCSSなどの言語を使い、文字や画像などのオウンドメディア内のデータをコードに置き換える作業です。

最近ではスマートフォンを使ってサイトを閲覧する人も多いですが、スマホ対応などもこの工程で行います。専門的な知識を要する作業になるので、自社でリニューアルをする場合もこの工程はできるだけ外注する方がいいでしょう。

納品

全ての作業が完了したら納品した完了となります。納品後は希望通りのサイトになっているか、機能は使えるか、スマホで見た時に文字化けしないかなどのチェックを怠らないようにしましょう。

ここまでの作業にかかる時間は3ヶ月程度を見ておく方がいいですが、早ければ分析から計算して1ヶ月ほどで完成に至るケースもあります。

実際の納期はリニューアルの内容や制作会社への依頼内容などにっても異なりますが、通常よりも短い納期にすると費用も高くなるので注意が必要です。

オウンドメディアリニューアルの費用

ここまでリニューアルの手順について解説をしてきましたが、実際にどれくらいの費用が必要なのかも知っておきましょう。

こちらも前述したとおり基本的には新規で制作するのと同程度の費用が必要です。費用はサイト構築と運用とで分かれていて、サイトの構築であれば平均して40万円程度、記事制作などの運用業務の場合は30万円程度となります。

これは制作会社によっても異なるのであくまでも目安の金額です。もしデザインだけ、コーディングだけの依頼などであれば金額はもっと安くなりますし、サイト構築と運用を合わせて依頼した場合も安くなる場合があります。

費用についてもっと詳しく知りたいという方は以下の記事を参照して下さい。

参考:【相場早見表あり】オウンドメディア制作の料金と価格相場を解説

オウンドメディアリニューアルで注意するポイント

次にオウンドメディアをリニューアルする上で注意すべきポイントについて解説していきます。

リニューアルによってユーザーが使いにくいと感じては意味がないので、そうならないよう注意してリニューアルをを進めていくことが重要です。

注意点とは以下の5つとなっていて、それぞれの詳細は以下で解説していきます。

・ユーザーが混乱しないサイト設計
・課題を洗い出し、出来るだけ専門家に相談する
・リニューアルにかかるコストと期間を把握する
・最新のトレンドを取り入れる
・記事を移行する作業の工数を見積もる

ユーザーが混乱しないサイト設計

サイトの階層設計をする際に、ジャンルを細分化しすぎるとユーザーが目的の記事にたどり着くことが難しくなります。なので、階層はあまり多くせず、テーマに沿ったジャンルを5つか6つに絞って設計しましょう。

また、ユーザーが目的の記事を見つけやすくなることはSEOにも繋がるので、できるだけサイト内の重要なページから2クリック以内に全てのページにたどり着けるような設計にしておくことがおすすめです。

課題を洗い出し、出来るだけ専門家に相談する

現行のサイトを分析し、課題を洗い出すことが重要であることは前述したとおりです。問題点が明確になっていない状態でリニューアルを進めたとしても思うような成果は上がりません。

なので、分析などがしっかりできる専門家の意見を聞いてどのように改善をすべきかを考えることが大切です。また、問題点を踏まえた上でどんなゴールを設定するのかも重要なので、自社での分析が難しい場合はこの段階で制作会社などに相談しましょう。

リニューアルにかかるコストと期間を把握する

リニューアルに必要なコストや期間も既に述べましたが、社内での決議を通す上でもこうした情報の把握は必須です。また、リニューアル自体に要す時間は短かったとしても決議に時間がかかることが多いので、それらを踏まえてスケジュールを組みましょう。

無理なスケジューリングをすると出来の悪いサイトになる可能性があるので、分析などにしっかりと時間を費やせるよう余裕を持つことが大切です。

最新のトレンドを取り入れる

ファッションにもトレンドがあるように、WebデザインやGoogleの評価基準にもトレンドがあります。例えば2019年で言えばサイテーションと言って第三者に商品名やサイト名を引用してもらうことで検索順位が上がるなどです。これにより、オウンドメディアの記事内にFacebookやTwitterのシェアボタンを設置することがトレンドとなりました。

基本的なSEO対策の方法がガラリと変わるわけではありませんが、トレンドを抑える方が検索もされやすくなるので、リニューアルの際には取り入れてみましょう。

記事を移行する作業の工数を見積もる

オウンドメディアのデザインが変わると、記事のレイアウトも調整する必要があります。こういった部分は工数に含まれていないことが多いので、過去の記事を移行する工数も見積もるようにしましょう。

また、リニューアルによって社内、社外のライターに記事制作に関する研修などが必要な場合もあります。リニューアル後はできるだけ早めに運用を行う方がよいので、研修などはサイト完成以前に済ませておく方が良いです。

オウンドメディアリニューアル後に行う施策

リニューアルはサイトが完成してからが本番です。なので、納品されたらサイトのリニューアルを知ってもらうための告知や効果測定などをしていかなければいけません。

ここではリニューアル後の施策として以下の3つの事柄を解説していきます。

・サイトリニューアルを告知
・リニューアル後の検証
・バズコンテンツを増やす

サイトリニューアルを告知

リニューアルが完成したら過去のユーザーや新規ユーザー問わず多くの人に告知し、アクセスを増やさなければいけません。そのためにプレスリリースやSNS、ホームページ掲載、メルマガなど使える手段は全て使って告知をしましょう。

その際、新たなコラムなどコンテンツの追加機能の付加などの情報も開示します。それだけで過去のユーザーは足を運ぶ理由になりますし、著名なライターに執筆してもらう場合はファンが訪れる可能性もあります。

リニューアル後の検証

リニューアル後も運用した結果の確認をしていくことが重要です。そのためにヒートマップやGoogleアナリティクスなどのツールを用いて引き続き分析をしていきます。

リニューアル前に設定し直したゴールに近づいていなければ再度問題点を洗い出す必要がありますし、ゴールに近づいていても市場の変化などで急にアクセスが減る可能性もあるので、油断をせずに継続して検証を行いましょう。

検証の方法など詳細を知りたい方は以下の記事を参照して下さい。

参考:オウンドメディア運用の主な業務は?外注費用の相場や注意点も解説

バズコンテンツを増やす

リニューアル後の施策としてバズコンテンツを増やすという方法も有効です。バズコンテンツとは注目を集め認知度を高める目的で制作するコンテンツのことを指します。

ユーザーが面白いと思いシェアしたくなるようなコンテンツを増やすことで、新規ユーザーの獲得やリニューアル直後で減少したアクセス数の増加が可能です。

バズコンテンツは認知度を上げることが目的なので、オウンドメディアの目的とはズレてしまうことが多いですが、ある程度認知度が高まるまではこういった方法も試してみましょう。

まとめ:リニューアル後に必ずアクセスが増えるとは限らない

リニューアルには分析からゴールの再設定、サイト構築など様々な手順があるので、リニューアルさえしてしまえばアクセスが増え、サイトの目的が達成されると考えてしまいがちです。

しかし、ただリニューアルをしてもユーザーが知りたいと思う情報がなかったり、情報に到達できない、検索しても出てこないなどの問題があれば成果は上がりません。

なので、リニューアル後は継続的な検証を行い、さらなる改善が必要ですし、リニューアルの告知やバズコンテンツの制作などでアクセスを増やすための施策を行うことが大切です。

この記事のおさらいポイント

・サイトのデザインとテーマがマッチしていない、PVは多いのにCVTが低いなど構造に問題がある場合はリニューアルが必要
・リニューアルは事前に分析やゴール設定をしてからサイト構築を行う
・リニューアルに必要な費用の平均はサイト構築で40万円、運用で30万円
・リニューアルをの注意事項【サイト設計、課題の洗い出し、コストと期間の把握、最新トレンドの導入、記事移行作業の工数】
・リニューアル後は告知、検証、バズコンテンツの制作を行う
・必ずしもリニューアルでアクセスが増えるわけではない
WEBコンサルタントのご紹介
弊社は、上場企業も含め50社以上のオウンドメディア制作に携わってきました。
オウンドメディアはSEOが重要で、上位表示されなければコンテンツを配信しても意味がありません。我々は自社でもオウンドメディアを運用することでそのノウハウを蓄積し、SEOに強いオウンドメディアの戦略から運用まで提案できますので、お気軽にご相談ください!

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