問い合わせを増やすEFO(エントリーフォームの最適化)
- 弊社では、今までたくさんの企業のコンバージョン率を増加させてきましたが、その中で即効性があり、確実にコンバージョンを増やす方法をご紹介します。
それは、EPO「エントリーフォームの最適化」です。
ホームページのリニューアルやランディングページの制作も大切ですが、まず初めに取り組んで欲しいのが、エントリーフォームの最適化です。
- エントリーフォームを変えるだけでも、コンバージョンは大きく変わります。
いくつか実際の事例をご紹介しましょう。(1) 通販会社のEFO事例
コンバージョン率:3.15% ⇒ 45.65%(2) 税理士事務所のEFO事例
コンバージョン率:12.51% ⇒ 23.45%(3) 婚活支援会社のEFO事例
コンバージョン率:13.67% ⇒ 28.11%これらの事例は、すべてエントリーフォームを変更しただけです。
エントリーフォームへの流入数が多いとそれだけEFOの効果は発揮します。
今回は、数々のポイントの中から特に効果を発揮したものをご紹介します。1.エントリーフォームから無駄なリンクを外す
2.入力項目は最低限にする
3.入力ボックスは分割しない
4.半角・全角を分けない
5.離脱しそうなユーザーはアラートで引き留める
6.入力エラーは即時に表示する
7.フォームの最後でひと押しする
8.住所は自動入力を採用する
9.表示する項目は最低限にする
10.進捗が分かるナビゲーションをつける
11.入力中の項目に色を付ける
12.入力完了時は「OK」などで分かりやすくする
13.必須項目は分かりやすくする
14.入力ボックスに記入例を用意する
15.リセットボタンは付けない
1.エントリーフォームから無駄なリンクを外す
- エントリーフォームから必要のないリンクをできる限り外してください。
たったこれだけでコンバージョン率は増加します。
事実として、弊社ホームページのエントリーフォームで、「リンクを外す前」と「リンクを外した後」の2パターンでABテストを実施したところ、「リンクを外した後」の方が1.9倍もコンバージョン率が高かったのです。
信じがたいですが、ユーザーの心理からすると、一度エントリーフォームに入力しようと思っても、それ以外の要素が目に入ると無意識にクリックしてしまうものなのです。
エントリーフォームまで辿り着いたユーザーは、レジ前に立っている買い物客と同じです。
ブログやサイトナビなどの余計なリンクは貼らないようにしましょう。
2.入力項目は最低限にする
- EFOの大原則として知られていることは、「入力項目を減らす」ということです。
項目が多ければ多いほど、スクロールする回数も多くなり、ユーザーの意思を阻害してしまいます。
最低限必要な項目だけ入力してもらい、優先順位の低い項目は削除しましょう。
過去の事例からすると、以下の項目は不要であることが多いです。・ふりがな
・住所の建物名
・FAX番号
・メールアドレスの再確認
・アンケートこれらの項目は、昔から良く使われていますが、ほとんどの場合は外しても影響を及ぼさないことが多いです。
特にB to Bのサービスであれば、その後の電話やメールでそれらの情報を確認することができます。
問い合わせを増加させるという目的だとしたら、削除することを検討すべきでしょう。
しかし、問い合わせ自体が目的ではなく、その後の展開において問い合わせが減ってでもユーザーの質が上がる項目などは残してもよいでしょう。
3.入力ボックスは分割しない
- エントリーフォームでよく見かけるのは、郵便番号のボックスが前後で分かれていたり、電話番号の入力欄が3分割されているものです。
これは離脱を増やす大きな原因です。
ボックスが増えるということは、カーソルを移動させたり、Tabを押すという手間を増やすということになります。
実際のところ、フォームでのアクションの数に比例して、フォームでのコンバージョン率は下がります。
入力欄から入力欄への移動は、ユーザーにとって阻害要因となり、離脱が増えます。
ユーザーに求めるアクションは、できる限り少なくしてください。
同じように、ハイフンなども求めないようにしましょう。
4.半角・全角を分けない
- 私自身もよくやるのが、「半角・全角の入力ミス」です。
これは入力エラーの中で最も多いミスです。これらは指定しないように調整しましょう。
システム的にどちらかを選択しなければいけない場合は、自動的に半角又は全角しか入力できないようにして対処しましょう。
5.離脱しそうなユーザーはアラートで引き留める
- 入力中にエントリーフォームから離脱しようとすると
「お問い合わせが完了しておりません。このページから移動してもよろしいでしょうか?」
というアラートメッセージが出るようにします。
このアラートを表示させることで、ユーザーは「入力を完了させないといけない」という気持ちになります。
レジまで来た買い物客を逃さないための対策をしましょう。
6.入力エラーは即時に表示する
- すべての項目を入力して、送信ボタンを押した後にエラーが表示されると、ユーザーの気持ちは一気に冷めます。
エラーはひとつの項目を入力して、次の項目に移動した際に表示するようにしましょう。
よく画面上部にエラーが列挙されるエントリーフォームを見かけますが、これはよくない例です。
どの項目がエラーになっているのかが即座に分からないため、エラーになっている項目がひと目で分かるように工夫しましょう。
7.フォームの最後でひと押しする
- みなさんはどんな気持ちでエントリーフォームを入力しますか?
やる気満々ですか?それともなんとなくですか?ほとんどのユーザーは「問い合わせしてみようかなぁ」というように軽い気持ちで入力していると思います。
ものすごく前向きな気持ちで入力している人のことは放っておいてもコンバージョンします。
重要なのは、軽い気持ちでエントリーフォームを入力しているユーザーをいかにコンバージョンさせるかです。
そのため、エントリーフォームに来た時も、ユーザーのメリットを分かりやすく伝えてあげることが「最後のひと押し」になります。
弊社が考えるひと押しは以下の通りです。・問い合わせから返信までの速さをアピールする
・問い合わせによって得られる情報を明確する
・電話番号を分かりやすくアピールする
・スタッフの写真を載せて安心感を与える
・「無理なセールスはしません。」などの文言を入れて不安を払拭するエントリーフォームはゴールではありませんので、ここでもユーザーの気持ちを引き上げる必要があります。
質素な項目しか並べていないとなんとなく来たユーザーは離脱してしまいます。
エントリーフォームに来たユーザーが最初に目にする部分に最後のひと押しを載せて、ユーザーの気持ちをしっかりと惹きつけましょう。
8.住所は自動入力を採用する
- 最近ではよく見かけるようになりましたが、郵便番号を入力するだけで住所が自動入力されるようにしましょう。
よく見かけるようになったということは、反対に自動入力されないとユーザーはストレスを感じるということです。
ユーザーの気持ちに寄り添って、細かいところまでしっかりと対応することが重要です。ここまでの8つが、エントリーフォーム最適化の中でも最も効果の高い項目です。
みなさんのエントリーフォームを見直したとき、この8つの項目について対応できていますか?
もちろん、一定の流入数があることが前提になりますが、これらを確実に実施するだけでもコンバージョン率は増加します。
これからは少し細かくなりますが、やっておくとプラスになるポイントをご紹介します。
9.表示する項目は最低限にする
- エントリーフォーム最適化では、フォームを短くすることが基本になります。
必要のない項目は極力表示させないようにしましょう。
①資料をダウンロードする場合と②郵送で受け取る場合を例に挙げると、①の場合は住所の入力が必要ありません。
このように必要なときに必要な項目だけ表示させるとフォームを短く見せることができます。
10.進捗が分かるナビゲーションをつける
- 「今どの段階にいるのか」が分かると、ユーザーは送信しやすくなります。
エントリーフォームの上部に「〇〇の入力→入力内容の確認→送信完了」といった、ステップが分かるナビゲーションをつけましょう。
11.入力中の項目に色を付ける
- とにかく分かりやすくするために、ユーザーが入力している項目に色をつけましょう。
そうすることで、ミスを起こしにくくすることができます。
12.入力完了時は「OK」などで分かりやすくする
- 入力漏れやミスがあって、結果的にエラーが出てしまうとユーザーはストレスを感じます。
それを防ぐためにも、入力が完了していれば「OK」、入力漏れやミスが生じている場合は「NG」といったように即座に入力状況が分かるようにしましょう。
13.必須項目は分かりやすくする
- 必須項目を「※」で表示していませんか?
「※」だけだと、ユーザーには伝わりにくいため、「※」は使わずに「必須」と分かりやすく表示しましょう。
14.入力ボックスに記入例を用意する
- 記入例がないと分かりづらく、ユーザーがやる気をなくして離脱してしまいます。
どのように入力したらよいか、分かりやすくすることでコンバージョンにつながりやすくなります。
15.リセットボタンは付けない
- リセットボタンは全く意味がありません。
せっかく入力してもらったのに、それを捨てるような選択肢を与えてはいけません。
また、誤ってリセットしてしまったら、もう一度入力してくれるなんて考えられません。
リセットボタンは設置せず、「送信ボタン」のみにしましょう。
まとめ
- 以上が問い合わせを増やエントリーフォーム最適化(EFO)の手法です。EFOの基本的な考え方をまとめると以下のようになります。
①<項目は短く>スクロールする手間を省く
②<ストレスを感じさせない>一度離れたユーザーは戻ってこない
③<逃げ道を作らない>レジまで来た買い物客を逃がさない
④<まず入力させる>一度入力すればやめられないこの4つの基本は絶対に忘れないでください。
これらを守ってエントリーフォームを作成すれば、流入数が多ければ多いほどランディングページでの効果は絶大です。
是非、みなさんのエントリーフォームを見直してください。