カリギュラ効果とは
人は見るなと言われれば、逆にどんなものか見たいという衝動に駆られる心理をカリギュラ効果といいます。映画「カリギュラ」があまりにも残虐な内容のために公開を中止したら、公開している隣町まで客が押し寄せ、映画が大ヒットし人々の話題の中心になったところが語源です。カリギュラ効果を利用した宣伝が世の中ではあふれています。「こわがりの人はぜったいに見ないでください」「本気で儲かりたいですか。本気の方以外はお断り。買わないでください」ちょっと、うさんくさいようですが、「おもしろいから見に来てください」「絶対に儲かりますので、ぜひ買ってください」といったありきたりな広告よりもずっと頭の中に残り続けてしまうのです。
カリギュラ効果のお役立ち情報
好きになった人が結婚していた。でも、やっぱりあの人のことが忘れられない。障害があるほうが燃え上がるのが恋。不倫はまさにカリギュラ効果の心理に翻弄された恋ですね。カリギュラ効果による悲劇の恋の代表作「ロミオとジュリエット」も周囲の人々の反対により、お互いの感情が高ぶり、ついに最後には二人の死の結末が待っていました。こんな泥沼な恋にはおちいらないようにするにはカリギュラ効果を知ることです。たとえば、あなたは奥さんのいる男性を好きになったとします。男性への愛情を断ち切ろうと、忘れようとすればするほど、好きになっていく気持ちが抑えられなくなっていきます。そこで、無理に忘れようとするのではなく、禁止ハードルを下げます。夜のデートはダメだけど、昼のランチで会うのはいいかな。といった自分なりのルールを決めることで、燃え上がるような感情が徐々に冷めていくでしょう。