LPのCVRを見て、「何%なら良いのか」「平均より低いから直すべきか」と考えることは少なくありません。
ただし、CVRの数値だけを一般的な平均値と比べても、改善の優先順位は決まりません。流入元、検索語、商材、価格、フォーム、そして何をコンバージョンとして数えるかが異なるためです。この記事では、LPのCVRを正しく確認し、改善前にそろえるべき条件を解説します。
株式会社ZEROは、商材と目的に合わせ、企画・構成からランディングページ制作までを支援します。お気軽にご相談ください。
LPのCVRとは
CVRは、設定したコンバージョンに至った割合です。LPでは、問い合わせ送信、資料請求完了、予約完了、購入完了などを最終コンバージョンとして設定します。
Google Analytics 4では、重要な行動をキーイベントとして設定できます。セッションを基準に見る場合、セッションキーイベント率は次の式で表せます。
セッションキーイベント率 = キーイベントが発生したセッション数 ÷ 総セッション数 × 100
広告のクリック数とサイトのセッション数は、同じものとして扱いません。LP改善では広告管理画面だけでなく、サイト側で定義したキーイベントとセッションを確認します。
平均CVRだけで判断できない理由
同じ業界でも、条件が違えばCVRは変わります。特に次の点を分けて確認してください。
- 流入元:検索広告、自然検索、SNS、メール、指名流入では、訪問時の関心度が異なります。
- 検索語と訴求の一致:検索時の悩みとLPの約束がずれると、読了や行動につながりにくくなります。
- 商材・価格・CV定義:検討期間や意思決定者の数、資料請求なのか受注なのかで比較条件が変わります。
- デバイス・フォーム・期間:スマートフォンでの入力負担、データ量、短期的な変動も数値に影響します。
- CVの質:件数だけでなく、商談化や受注につながる問い合わせかを確認します。
外部のベンチマークを参考にする場合も、調査年、対象業種、流入チャネル、母数、CV定義を確認します。条件が不明な平均値は、自社LPの合格・不合格を決める基準にはできません。
CVRを比べる前の診断
1. 計測を確認する
問い合わせ・予約・購入完了を、実際の完了時点で計測できているかを確認します。重複発火やテスト送信、電話・外部予約・LINEなどLP外の導線をどう扱うかも先に決めます。
2. 流入とLPの約束をそろえる
広告文、検索結果、SNS投稿で伝えた内容を、ファーストビューで受け止められているかを確認します。指名流入と新規流入は、同じ前提で評価しません。
3. 読み進める理由と根拠を確認する
提供価値が機能の列挙だけで終わっていないか、確認できる範囲の根拠や条件を示せているか、読者の不安をフォーム前までに解消できているかを見ます。
4. 行動しやすさを確認する
CTAが次に何をするボタンか明確か、必要入力や返信までの流れがわかるか、スマートフォンでフォーム・電話・予約導線を操作しやすいかを確認します。
CVRが低い時の進め方
- 計測を確認する:正しい最終CVを追えているかを確認する。
- 流入を分ける:媒体、検索語、デバイスなどで分け、同じ意図の訪問を比較する。
- 仮説を一つに絞る:価値、根拠、フォームなど、検証したい理由を明確にする。
- 一度に変えすぎない:どの変更が結果に影響したか判別できる状態にする。
- CV数だけで終わらせない:問い合わせの有効度、商談化、受注への影響も確認する。
よくある質問
CVRは何%を目標にすべきですか?
まずは、同じ流入・同じCV定義・同じ商材条件での自社の過去データを基準にします。外部の平均値は、条件が確認できる調査に限って補助的に使います。
クリック数でCVRを計算してもよいですか?
広告施策の評価ではクリックを分母にした指標を使う場合があります。ただし、サイト内のLP改善では、GA4などで定義したセッションとキーイベントを基準に、広告側の指標と混同しないことが重要です。
問い合わせ数を増やせば改善成功ですか?
件数に加え、問い合わせ内容、商談化、受注など、事業にとって意味のある成果を確認します。
まとめ
LPのCVRは、固定の平均値と比べるだけでは改善できません。CVの定義をそろえ、流入・商材・デバイス・フォーム・期間・CVの質を分けて確認します。その上で、計測、流入と訴求の一致、情報設計、根拠、フォームの順に仮説を立てて検証することが、再現性のあるLPOにつながります。
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