クリティカルマス(Critical Mass)とは
クリティカルマス(Critical Mass)とは、新しい商品が市場に登場して普及する段階において、一定の普及率を超えるとその普及が一気に加速する、その時点を指す言葉です。これはキャズム理論の中でも用いられます。新商品はまず先進的なユーザーに受け入れられ、その後流行を追い求める敏感なユーザに受け入れられていく傾向がありますが、そのあと保守的なユーザに受け入れられるまでには大きな溝(キャズム)があり、このキャズムを越える必要があるという理論で、このキャズムの先にクリティカルマスが存在することになるのです。
新商品を開発する際には、このクリティカルマス(Critical Mass)にどのように到達するのか、到達することができるのかを判断することが、非常に重要な論点となります。
クリティカルマス(Critical Mass)のお役立ち情報
クリティカルマス(Critical Mass)については、その賛否についてたくさん議論されていますが、実際に発売された数々の商品の例から言うと、そのほとんどにおいてその定義が適合しています。
すなわち、世の中には先進的な商品を好むユーザーと、流行に敏感で試したがるユーザ、そして保守的なユーザが存在し、保守的なユーザの割合が多数を占める、ということです。
しかし、クリティカルマス(Critical Mass)の定義でさらに興味深いのは、クリティカルマス(Critical Mass)に到達した時点で、保守的なユーザは相互に干渉しあい、互いに商品の認知度を高める方向に動くのです。
その為、クリティカルマス(Critical Mass)を越えた商品が、急激に売り上げを伸ばしヒット商品となるのです。