ハロー効果とは
ハロー効果とは、人や事物について評価をするとき、ある特徴的な一面に影響を受けて、その他の人や事物の他の側面についての印象や評価が歪められる、認知バイアスの1つのことです。アメリカの教育学者・心理学者、エドワード・ソーンダイクが名づけました。
ある特徴が高い評価で受け止められたとき、他の特徴もそれに引きずられて高い評価をしてしまう効果をポジティブ・ハロー効果と言い、逆にある特徴が低い評価で受け止められたとき、他の特徴もそれに引きずられて低い評価をしてしまう効果をネガティブ・ハロー効果と言います。
ハローが英語で後光、光背、光輪などの意味があることから、後光効果、光背効果、威光効果などとも呼ばれます。
ハロー効果のお役立ち情報
ハロー効果の例として、初めて会った人でも容姿端麗であったり、運動能力が高かったり、難関大学卒であったり、字が上手だったりするなどの情報が加わることで、その人を見る目が変わったり、信用度が高まるなどします。本来は評価する事象とその人の特徴を示す人格的な側面とは独立な事象であり、関係はありません。
ハロー効果の影響を受けずに客観的に人や事物を評価するには、その評価する人が持つ思い込みや先入観みを排除すること、評価について明確な判定要素もつこと、日常の観察により得られた客観的事実から評価すること、因果関係を明確にすることなどに注意することですが、実際に思い込みや先入観を完全に排除することは難しいです。