フェムトセル(femtocell)とは
フェムトセル(femtocell)は、一般には超小型の携帯電話基地局を意味します。通常の基地局は半径数km、マイクロセルと呼ばれる基地局は半径数百mの範囲をカバーするのに対して、フェムトセル(femtocell)は半径10m程度の範囲に電波を飛ばします。これは主に一般家庭や、小さなオフィス内での使用を想定しています。特に高層階や地下など、携帯電話の電波が届きにくいところで威力を発揮します。事業者はフェムトセルの機器を無料でレンタルしており、利用者が自分で設置します。使用料も基本的に無料です。フェムトセルの導入で、事業者は中継局設置費用が節約でき、ユーザーはお金をかけずに電波を改善することが可能です。
フェムトセル(femtocell)のお役立ち情報
フェムトセル(femtocell)は他の中継局と電波で繋がるのではなく、固定ブロードバンド回線に接続します。したがって、導入にはインターネットが必須になります。ネット環境がないユーザーに対しては、無料でADSL回線を敷設してくれる事業者もあります。原則として、ブロードバンド回線は携帯電話会社と同じ系列のものを使用しなければなりません。Wi-Fiと似たところもありますが、フェムトセル(femtocell)は3GやLTEなどの携帯回線に変換し、音声で通話できることが特徴です。なお電波調査の結果、それほど電波が弱くないと判断されれば、設置できないこともあります。申し込めば必ず使用できるわけではありません。