ブランドロイヤリティとは
「次に買う時もこのブランドを」と、特定のブランドに愛着を持っていることはないでしょうか。それが「ブランドロイヤリティ」と呼ばれるものです。「ロイヤリティ」は愛着・執着のことです。ある人が、選択の余地があるにもかかわらず同じブランドを買い、それによってその人はなんらかの満足を覚えている状態です。当初は購入の動機としてブランドの性能的・品質的な面もあるでしょうが、徐々に心理的な満足の面が大きくなってきます。ですから、ある人があるブランドにこの心理状態を持っているかどうかは、単純に購入回数では決められない面があります。選択の過程で、価格を比較した結果そのブランドを購入している場合、ブランドロイヤリティには該当しないからです。
ブランドロイヤリティのお役立ち情報
あるブランドのユーザーには「ロイヤルユーザー」「一般ユーザー」「潜在ユーザー」の3つの種類があると言われています。「ロイヤルユーザー」はブランドロイヤリティを持っているユーザーで、ほとんど他のブランドを購入することはありません。人数的にはこのユーザーは2割程度ですが、常に購入するので、利益の8割を生み出すとさえ言われています。つまり、ブランドロイヤリティを持ったユーザーがいかに多いかによってそのブランドは「強い」ものになるのです。
「一般ユーザー」は、どのブランドを購入するかは決まっていない層です。この人達が買った時に満足度を持たせ、魅力を伝えることによってロイヤルユーザーにできるかどうかがそのブランドの重要な点です。また、「潜在ユーザー」がなぜ自社のブランドを選んでくれないのか、という研究も同様に重要です。