カニバリゼーション(cannibalization)とは
カニバリゼーション(cannibalization)は自社の製品同士がシェアを奪い合う(共食い)ことで逆に企業全体の売上が落ちてしまうことです。カニバリゼーション(cannibalization)マーケティングの世界でよく使われます。新しい商品が開発され、売れることは一見、いいことのようですが、消費者が既存の商品よりも利益が少ない新商品の購買が増えると、企業全体の売上が落ちてしまいます。カニバリゼーション(cannibalization)を回避するには、市場をよく分析し、消費者の求めているものを踏まえ新商品を作る段階で、「ターゲット」がかぶらないように注意すること、また商品の差別化をすることです。
カニバリゼーション(cannibalization)のお役立ち情報
カニバリゼーション(cannibalization)の具体的な例ではビールを発泡酒の関係があります。最近では家で飲むときは、高いビールよりも発泡酒や、第三のビールを飲む人が増えています。おいしくて安いので、気軽に飲むには最適で、年々売り上げを伸ばしています。発売当初の発泡酒の評判はまずいという人が多く、売上は伸び悩みました。しかし、企業はビールの味に少しでも近づけるため地道な努力を続け、発泡酒はついに家庭内での購入はビールを上回るようになりました。反面、高いビールが売れなくなり、発泡酒自体ももっと安い第三のビールやノンアルコールビールの人気の高まりでビール業界全体の売上は苦戦しています。
企業側では既存のビールの売り上げはそのままで発泡酒の売り上げを伸ばしたいという思惑がはずれ、カニバリゼーション(cannibalization)が起きてしまったのです。