ストーリーテリングとは
ストーリーテリングとは「物語を語る」という意味を持つ英単語ですが、これがマーケティングで使われるという場合にはこれとはやや異なった意味合いを持つこととなります。
ではどういった意味合いを持つのかと言うと、これは「商品を販売する上での手法の一つ」ということになります。
ある商品を紹介する際、その商品の価値とは本来的に関係の無い「物語」を語ることで商品の価値を高めるのです。
例えば携帯電話のCMで父親が白い犬になったというようなCMがありますが、言うまでもなく「携帯電話の価値」と「白い犬になった父親の物語」には一切の関係性がありません。
しかしこのCMによって、多くの消費者にとってのブランドイメージ向上につながりました。
またテレビである商品の開発秘話などが放送された場合、それまでは全く欲しいと思っていなかった商品を強く欲しいと感じることがあります。
これが「ストーリーテリング」と呼ばれる手法です。
ストーリーテリングのお役立ち情報
ストーリーテリングの手法が日本国内で特に活用されている場所があります。
それが「ディズニーランド」という遊園地なのです。
ここでは他の遊園地より規模こそ大きいのですが、本質としては他の遊園地で設置されている遊具と大きな変化を持たないものもおおくあります。
しかし消費者の多くは他の遊園地よりもディズニーランドを楽しいと答えるのですが、これは「遊具一つ一つに対してストーリーテリングの手法が盛り込まれている」として考えることができるのです。
消費者にとって見ればここで提供されるものは「ジェットコースター」「パレード」というような単純なものではなく、西部の山々を駆け抜けるトロッコに乗る体験だったり、映画のクライマックスの追体験であったりと言ったような特別な価値があるのです。
これこそ正にストーリーテリングによる商品価値の増大といえるでしょう。