ツァイガルニック効果(Zeigarnik effect)とは
ツァイガルニック効果(Zeigarnik effect)とは、「目標が達成されない課題についての記憶は、完了された課題についての記憶に比べて想起されやすい」という心理学上の現象のことをいいます。
この現象はもともとドイツの心理学者クルト・レヴィンによって提唱されたものですが、旧ソ連の心理学者ブルーマ・ツァイガルニックが実証実験を行ったことからツァイガルニック効果(Zeigarnik effect)と呼ばれるようになりました。
ツァイガルニックの実証実験によれば、人間は達成すべき課題が中断されると一種の緊張状態に陥り、無意識のうちにその課題を達成させようと行動することが分かっており、現在ではこの行動原理を活用した様々なマーケティングモデルやビジネスモデルが存在しています。
ツァイガルニック効果(Zeigarnik effect)のお役立ち情報
現在、ツァイガルニック効果(Zeigarnik effect)はビジネスの現場で広く活用される理論となっており、生活の様々な場面で目にすることができます。
ツァイガルニック効果(Zeigarnik effect)が活用される代表的な例としては、連続テレビ番組の次回予告や映画のティザー広告などが挙げられ、こうしたプロモーションでは、敢えて本編の一部を視聴者へ見せることにより、本編への強い興味をかき立てる仕組みとなっています。
また、ツァイガルニック効果(Zeigarnik effect)を応用したビジネスモデルとしては、未完成のものが完成していく様を楽しむコンテンツが挙げられ、毎号購読して模型やコレクションを完成させる雑誌などがこれに該当します。