プラットフォーム戦略とは
我が国のようにこれ以上は人口が増えないと思われる成熟した市場では、以前のような経済成長はもはや期待できません。このような状況の中で生まれてきたのがプラットフォーム戦略です。プラットフォーム戦略とは関連する多くの企業を場(プラットフォーム)に集めることで、新しい事業の生態系を構築するビジネスモデルです。この戦略は、古くは百貨店や築地市場等にも見られますが、ITの進化によりその優位性を爆発的に発揮するようになりました。マイクロソフトしかり、アマゾンしかり、グーグルしかりで、複数の企業とアライアンスを結ぶことでプラットフォームを構築し、各々の企業の知恵、ノウハウ、顧客などを取り込んで巨大なビジネスを展開していきました。
プラットフォーム戦略のお役立ち情報
我が国におけるプラットフォーム戦略の事例としてインターネットショッピングモールの楽天があります。楽天はこのモールで商品を売っているわけではなく、楽天という場(プラットフォーム)に商品を売りたい小売店をたくさん集めてきました。そして小売店の商品の魅力は口コミ情報を誘発しさらに強力な集客力をもたらします。楽天は集客した会員を粗利益の高い自社ビジネスに繋げることで大きな成長を遂げてきました。
ITの進化により楽天に限らず多くの企業がプラットフォーム戦略をとって成功を収めています。フォーブス誌によると、世界の億万長者ランキングに入っている人の4人に1人がプラットフォームビジネスに携わっているようです。ITの進化からビックデータの時代のなかでプラットフォーム戦略の優位性はますます高まることでしょう。