ブルー・オーシャン戦略とは
ブルー・オーシャン戦略とは、フランスの欧州経営大学院の教授であるW・チャン・キムとレネ・モボルニュの両名が2005年2月に発表した著書である「ブルー・オーシャン戦略」で提唱した経営戦略論です。両名は、競争の激しい既存市場を血で血を洗う競争の激しい領域、つまり赤い海である「レッド・オーシャン」と称し、まだ開拓されていない未知の市場を競合相手のいない領域、つまり血が流されていない青い海である「ブルー・オーシャン」とすることで、レッド・オーシャンではなくブルー・オーシャンを見つけ、その市場を切り開くべきだと主張しました。様々な企業が乱立する現代において、この経営戦略が企業が生き残るための最適な手段なのです。
ブルー・オーシャン戦略のお役立ち情報
日本企業がブルー・オーシャン戦略を採用し、競争に勝ち残った例は多くあります。新たなゲームの遊び方を提唱した任天堂、釣りと自転車という一見無関係に思えるものを同時に展開するシマノ、爆発的に普及した携帯電話で何をするかを提供したNTTドコモ、音楽を外に持ち出すという生活を創造したソニーなどがブルー・オーシャン戦略によって大きな市場を生み出しました。
例えば、任天堂はゲームの歴史が始まったときから市場の先頭を走る存在でしたが、近年は後発のゲーム機によってシェアを大きく奪われてしまう状況が続いていました。そこで、高性能のCPUやグラフィックス機能を搭載した他機種とは一線を画す操作方法を持つWiiを投入し、これまでゲームをしてこなかった年齢層にゲームを浸透させ、市場を取り戻したのです。