絶対パス とは
絶対パスとは、ファイルやフォルダの位置を示す表記法の一つです。ディレクトリ階層の最上位(ルートディレクトリ)から目的のファイルやフォルダまで、省略せずに記述したものを指します。ウェブでの例ですと、プロトコルから始まる完全なURLを絶対パスとします。絶対パスはその特性上、別のサーバに存在するファイルを見に行ったりする場合使用されることが多いです。逆に、同一サーバ内での絶対パス指定は、何かと不具合が多くなります。例えば、自分自身のIPアドレスを取得しなくてはいけない手間が増えます。また、プログラムからの参照に関して、セキュリティの観点から絶対パスによる参照を禁止している事が多いです。そういった場合は、相対パスを用います。相対パスとは、自分自身の位置を起点としてファイルやフォルダの場所を指定する方式です。
絶対パス のお役立ち情報
絶対パスの利点としては、アクセスを実行しようとしているプログラムやウェブページが移動したとしても、呼び出したいファイル自体のパスが変わっていなければ修正を加えずに済むという点です。特に階層が複雑になった構成ですと、相対パスではそのパスを解決するために余計な時間が掛かる可能性があります。処理速度の向上や、ファイル検出の楽さといった点から絶対パスを用いる場合も多くなりました。ウェブサイトという観点においての相対パスは、静的コンテンツの時代こそ推奨されてきました。ですが、近年のCMSを多用しページ自体を自動生成させるような状況では絶対パスを推奨する流れができています。絶対パスを使用することにより、リンクの確実さを保証させることがSEO対策の一つとも言えます。