人材採用を効率化するために多くの企業が自社採用サイトを制作しますが、しっかりと運用できていない企業も少なくありません。
完成したばかりの採用サイトはアクセスが集まらないことから最初は求人媒体などとの連携が必要です。それと合わせてサイトのアクセス解析などを行い改善していくことで効果が上がります。
人材採用という目的を果たすためにはサイトをどのように運用するかが大切ということです。そこで今回は運用業務の詳細や効果を上げるためにすべきこと、運用業務を外注する際の費用などを紹介していきます。
この記事を読んだらわかること
・採用サイトへのアクセスや問い合わせを増やす方法
・サイトの改善方法【解析、改善、検証】
・運用業務を改善する際の料金相場と注意点
・運用する際は目的設定(KPI)が重要
採用サイトは、採用戦略の1つでしかなく、とりあえず採用サイトを制作しても求人が増えることはありません。
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採用サイトの主な運用業務
では実際に運用業務の内容について見ていきましょう。業務内容は実際にアクセスやエントリーを増やすための業務、サイト自体の管理業務、エントリー後の応対業務に分けられます。
採用サイトの目的は人を採用することにあるのでエントリー後の応対なども大切ですが、まずはそこまでの導線となる集客やエントリーを増やす業務に注力しなければいけません。
ここではそれぞれの業務内容を以下の項目に分けて紹介していきます。
・求人媒体の運用業務
・説明会などのイベントとの連携
・サイトの更新業務
・エントリー対応
・ドメインやサーバーの管理業務
・トラブル発生時の応対
求人媒体の運用業務
一般的に求職者が「企業名+求人」などのキーワードで検索することは少ないので、採用サイト単体では効果が発揮しづらい媒体です。
大手企業のように知名度があったり、巨額の広告費をかけてCMを打てば検索からの流入もありえますが、それが難しい中小企業・スタートアップなどの場合は工夫をする必要があります。
その工夫とは冒頭でも述べたように求人媒体との連携をとることです。多くの求職者は求人サイトなどを使って仕事を探すので、まずはそういった媒体に情報を掲載して興味を持ってくれた人を採用サイトへ誘導します。
そのためにも求人媒体に掲載する内容は求職者の目を引くような単語やコピーを使うことが大切です。
説明会などのイベントと連携する
求人媒体への掲載だけでなく、説明会などのイベントを利用する方法もあります。例えばマイナビなどが行う説明会に参加し、そこで採用サイトへ促すということです。
他にもハローワークなども地域ごとに企業説明会などを開催していますし、介護・福祉業界では社会福祉協議会などの団体が主催するイベントもあります。
ただ、こうしたイベントは不特定多数の求職者が参加するので、説明会だけでは興味を持ってもらえない可能性が高いです。そこで説明会ではどんな会社なのか概要だけを説明し、詳細が気になる人を採用サイトへ誘導することで、エントリー数を増やすことができます。
採用サイトの更新業務
どんなサイトも情報が更新されなければユーザーは見てくれません。採用サイトも同様に情報を更新していくことが重要ですが、ここでは以下の2つのジャンルの更新業務を解説していきます。
情報の新規追加や変更
これは採用する職種や福利厚生などのエントリーに関連する情報に変更や追加があった際の更新業務です。求人媒体が更新されていて、採用サイトが更新されていないなど情報に行き違いがあると信用を失ってしまうので注意しましょう。
社員ブログなどのコンテンツ追加
新入社員が入った場合や社員が退職した場合はインタビューの追加や削除などの対応が必要です。また、社員ブログなどを開設する場合は常に新しい記事をアップしていかなければいけません。
特に社員ブログなどは社内の雰囲気や仕事中の様子などがわかる媒体であり、求職者の人の目に止まりやすいのでマメに更新をするとエントリーに繋がる可能性も高まります。
こうした情報は福利厚生や募集する職種などと違い更新頻度が高くなるものなので、誰でも簡単にコンテンツの追加や変更ができるようなシステムを組んでおくと後々便利です。
エントリー対応
これはエントリーがあった際のメール返信などの応対業務を指します。言うまでもないことですが、面接へと繋げるためにも迅速且つ丁寧な対応を心がけましょう。
また、エントリーが求人媒体経由のものか採用サイト経由のものかを判別できるようにしておき、後々分析ができるよう集計することも大切です。
分析や検証については後述しますが、こうした情報を蓄積していくことで効果の測定が可能となり今後の改善に役立ちます。
ドメインやサーバーなどの管理業務
ドメインやサーバーはサイトが完成し、稼働が始まれば当分の間は問題ありません。但し、契約の更新などを忘れないよう管理をしていきましょう。
また、中には制作会社がサイト作成と合わせてサーバーやドメインの保守業務も行ってくれる場合もあるので、サイトの解析や改善など他の業務と併せて依頼できるようであれば合わせて外注してしまうのも一つ手です。
トラブル発生時の対応業務
サイト公開後はサーバーダウンやバグが見つかるなどのトラブルが発生することがあります。これはイレギュラーが発生した際の応対業務です。
トラブルの内容に応じて機能の追加など別途対応が必要になる可能性もあるので注意しましょう。こちらもサーバーやドメインの保守業務と同様に制作会社が対応してくれる場合があります。
採用サイトのアクセスや問い合わせを増やすための運用方法
運用業務の主な内容がわかったところで、次にアクセスや問い合わせを増やすための運用方法を紹介していきます。
これは企業によっても異なりますし、外注する制作会社によっても異なりますが、アクセスを増やすための方法は大きく分けて以下の3つです。
・求人媒体との連携
・採用サイトの改善
・広告
ここではそれぞれの方法の詳細について解説していきます。
求人媒体との連携
前述したように採用サイトを作るだけではアクセスが集まらないことから中々効果がでません。そのため、リクナビやマイナビなどの求人媒体に広告を打つことで初めて採用サイトが認知されるようになり、アクセスが集まるようになります。
しかし、リクナビやマイナビや効果は高いものの掲載費用が比較的高いことから、掲載している企業も大手が多くなってしまう傾向があり、求職者が流れてしまうことがネックです。
できるだけスタートアップの採用に強い強い求人媒体や特定の職種を専門に扱う求人媒体を利用することがおすすめで、掲載される企業が限定されることでアクセスアップに繋がります。
採用サイトの解析・改善・検証
採用サイトは効果を測定し改善を行っていくことで徐々に効果が高くなっていきます。そこで重要になるのが解析・改善・検証という流れです。
まずは検証によってサイトが抱えている問題点を明確にする必要があり、そのためにGoogle Analyticsやサーチコンソール、ヒートマップといったツールを使用します。
Google Analyticsは採用サイトを訪問した人が検索したキーワードを知ることでSEO対策ができ、ヒートマップはユーザーの着目点や離脱点がわかるので、これらを元にサイトを改善すると効果を高めることが可能です。
特に問い合わせ周りの導線などを見直すことで件数も増えるので、意識的に解析・改善・検証を行いましょう。
SNS広告、Youtube広告等
広告を使うことで採用サイトの認知度を向上させることができますが、特に若い人たちがよく利用するSNSやYoutubeなどの広告を利用すると効果を高めることができます。
特に動画広告は働いている様子や社内の雰囲気をわかりやすく伝えることができるので、文字や写真でアピールするよりも有効です。
短めの動画でアピールポイントやメリットを簡潔に紹介し、採用サイトを訪問してもらうための導線を作りましょう。
運用業務を外注するときの料金相場や注意点
ここまで紹介してきた採用サイトの運用業務ですが、サイト制作会社のオプションや運営代行業者などを探すことで外注することができます。
ただ、業者によって対応内容や料金は様々なので詳細を知っておく方が安全です。ここでは広告運用を依頼した際の料金相場や外注する際の注意点を紹介していくので参考にして下さい。
外注したときの料金相場
まずは運用業務を外注した場合の費用についてですが、業者に依頼した場合の最低相場は以下のようになります。
・SNS運用代行費用|5万円〜(広告費は別途)
・Youtube広告運用代行|5万円〜(広告費は別途)
基本的にブログなどは社内で更新することが多く、その業務だけを単体で引き受ける業者は多くありません。ブログの更新やメルマガ発行、アクセス解析などを対応している業者は大抵の場合他の業務とセットで受けています。
外注するときの注意点
運用業務を外注する際ですが、以下のような内容に注意が必要です。
・業務内容
・費用、契約期間
・免責事項
採用サイトにおける運用業務は非常に重要であることから、後々トラブルに発展しないよう契約の段階で内容を明確にしましょう。ここではそれぞれの注意事項を詳しく解説していきます。
業務内容
どこまで外注するのか業務内容を明確にしておくと、外注する際に制作会社とのやりとりが楽になります。
これを明確にしておかないと、余計な業務内容が見積もりに含まれたり、制作会社とのトラブルの原因にもなりかねません。
求人媒体への出稿作業を外注するのか、SNSの運用や改善を外注するのかなど、トラブルを回避するためにも業務内容については明確に定めておきましょう。
費用・契約期間
費用は業務内容に応じて月額制のものや成果ベースのものなどがあります。月額制の場合は他の業務とのセットプランになっていることがありますが、別途費用が発生しないかなどは注意が必要です。成果報酬型も最初に初期費用などが発生場合があるので詳細を確認しましょう。
また、ブログなどの記事代行は「何文字何円、納品日、納品形式」のように他の運用業務とは費用の算出方法が異なります。契約期間も自動延長というパターンがあるので、業務内容と合わせしっかりと詰めた上で契約をすることが大切です。
免責事項
どのような契約にも不足の事態は発生するので、事前に免責事項などについてもはっきりさせておくことが重要です。
例えばSEOの効果や広告の効果については保証しない、コンテンツの掲載内容に関するクレームには対応しないなど業者ごとに規定が異なるので忘れず確認をしましょう。
まとめ:採用サイトはKPIを設定して運用しよう
ここまで運用業務の詳細と外注する際の注意事項などを紹介してきましたが、採用サイトの運営をする上では目的(KPI)の設定が欠かせません。
そのためにも一定の期間を定め、その期間内で目標が達成できているかという分析を行い、それを元にサイトの改善をして再度結果の検証を行います。
サイト完成直後はアクセス数を伸ばすことが主になるので、まずは今回紹介した求人媒体や求人イベントとの連携やSEO面の改善を行いましょう。アクセスが伸びてきたらエントリーや問い合わせへの導線を改善すると効果も高くなっていきます。
この記事のおさらいポイント
・アクセスを伸ばすには求人媒体との連携以外にサイトの解析、改善、検証が大切
・SNSやYoutubeなど若い人たちが利用する媒体で広告を出すと効果が高い
・運用業務を外注する際は業務内容、費用、契約期間、免責事項をチェックする
・サイトを運用する際は目的(KPI)を定めることが重要
採用サイトは、採用戦略の1つでしかなく、とりあえず採用サイトを制作しても求人が増えることはありません。
弊社は、お客様の採用戦略に最適な採用サイトの提案ができますので、ぜひご相談ください!