多くの企業が採用活動を有利に進めるために採用サイトを制作していますが、この戦略は簡単に結果が出るようなものではありません。
特に公開直後はなかなか集客できない企業も多く、中には最終的な目的である採用に至らずに放置されてしまうケースもあります。
採用サイトは自然に人が集まるような媒体ではないので、集客するにはいくつかのパターンに沿って戦略的に運用しなければいけません。そこで今回は採用サイトの集客で困っている方に向けて集客の方法を紹介していきます。
ぜひ、今回紹介する方法をマスターして採用サイトを有効的に活用していきましょう。
この記事を読んだらわかること
・コーポレートサイトは企業関連サイトからの集客
・検索エンジンからの集客
・求人媒体からの集客
・Web広告からの集客
・店舗などリアルな場所による集客
採用サイトは、採用戦略の1つでしかなく、とりあえず採用サイトを制作しても求人が増えることはありません。
弊社は、お客様の採用戦略に最適な採用サイトの提案ができますので、ぜひご相談ください!
採用サイトへの集客施策は5パターン
採用サイトを使った集客施策はいくつかありますが、それぞれ集客に必要な労力やコスト、時間などが異なります。そのため、各企業のリソースにあった方法を選択し、無理のない範囲で進めていくという方針が重要です。
その施策とは大きく分けて以下の5つのパターンに分けられます。今回はそれぞれの施策の詳細を解説していくので、ぜひ自社に合うものを見つけてみてください。
・コーポレートサイトや企業関連サイトから集客
・検索エンジンから集客
・Indeedなどの求人媒体から集客
・Web広告からの集客
・店舗等を抱えている企業はリアルから集客
パターン1:コーポレートサイトや企業関連サイトから集客
まず1つ目の方法はコーポレートサイトやオウンドメディアなど自社と関連のあるサイトに採用サイトのリンクを設けて集客を図る方法です。
自社に関連するサイトを訪問している時点で何かしら興味を持っている可能性が高いですし、実際に9割以上の求職者が興味のある企業のコーポレートサイトなどを閲覧して詳細を確認するというデータがあります。
そういった人たちを採用サイトまで引っ張るための方法が導線作りです。例えばコーポレートサイトのヘッダーやフッダーにリンクを設ける、オウンドメディアで採用情報をテーマにした記事(社員のインタビューなど)を作成し導線とするなどになります。
この施策は自社でコーポレートサイトなどの修正ができればコストをかけず、比較的簡単に実践できる方法なのでおすすめです。
パターン2:検索エンジンから集客
2つ目の施策は検索エンジンを使った集客で、特定のキーワードで検索された際に上位表示をされるよう導線を引いて求職者を採用サイトへ導きます。
主な検索エンジンはGoogleやYahooで、引っかかりやすいキーワードは「会社名 採用」「業界(サービス名) 地域 採用」の2つです。但し、上位表示をさせるためにSEO対策を行わなければいけません。
特に完成直後の採用サイトはほぼ検索に引っかからないので、上記のキーワードに沿ったコンテンツの制作が不可欠です。その施策としてコンテンツSEOが有効です。
SEO対策にはコンテンツSEOが有効
検索で上位表示されるために有効なのはコンテンツSEOです。上位表示を狙うにはGoogleなど検索エンジンの評価が不可欠ですが、上述した2つのキーワードや求職者が検索しそうなキーワードを含む記事を量産する手法がコンテンツSEOになります。
そのためには採用ブログを運営し、Googleから評価を得られるような質の高い記事を増やさなければいけません。
また、コンテンツSEOは投稿する記事が興味深いものであれば継続的に訪問するユーザーも増えます。それによってエントリーにつながったり、面白い記事がSNSなどを通じて拡散されることで幅広い集客も見込める点もメリットです。
コンテンツを自社で制作できる場合は、社員の人件費程度しかコストは発生しませんが、自社で対応が難しい場合には外注費用が発生します。
採用サイトのSEOに関してもっと詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。
参考:採用サイトのSEO対策は難しい!?|その理由や解決策を紹介
パターン3:Indeedなどの求人媒体から集客
3つ目は求人媒体からの集客ですが、求人媒体とはIndeedやマイナビといった求人サイトを指し、求人広告を掲載する際に採用サイトのURLを貼り付けることでサイトへの集客が可能です。
求職者は求人媒体を通じて仕事を探すケースが多いので人の目にも触れやすく、前述したように求職者は興味を持った企業の採用サイトなどを訪れるため集客力も十分にあります。
必要な費用は求人掲載にかかる広告費となり、これは求人媒体によって様々です。また、どういった求人媒体に掲載するかも非常に重要で、ターゲットとする求職者の層に合わせて適切な媒体を選ばなければいけません。
ターゲットに合わせて求人媒体を選ぶ
すでに採用サイトを制作している企業であれば、どんな人材を必要としているのかがある程度明確になっているはずです。なので、そのターゲットに合った求人媒体を選ぶ必要があります。
例えば、Indeedは中途採用者が比較的多く利用している印象があるので、新卒を採用したいのであればIndeedは適切とは言えず、それよりもマイナビやリクナビの方がおすすめです。
この他にも職種に特化した求人媒体もあるので、看護師や技術職など採用したい職種に合わせて専門性の高い求人媒体に掲載をしましょう。
明らかに休職者に対しての露出度が他の集客施策と比べものになりません。
ターゲットに合わせて求人媒体を選定し、自社の採用サイトにも誘導できる形を取りましょう。
求人媒体への出稿は年々高騰してきていますから、予算との兼ね合いで他の施策も検討してください。
パターン4:Web広告からの集客
4つ目は集客の手法の中でも一般的なWeb広告による集客です。Web広告とは広告費用を支払い特定の広告枠や目に付きやすい場所へ優先的に表示させる方法で、ある程度のコストは必要なものの、やり方次第では短期間で結果が出せます。
Web広告にもいくつかのパターンがありますが、ここで紹介するのは以下の4つの方法です。
・リスティング広告(PPC広告)
・SNS広告
・純広告
・ディスプレイ広告
リスティング広告(PPC広告)
リスティング広告はGoogleやYahooなどの検索結果に表示できる広告です。一般的にSEO対策をして検索エンジンから評価を得なければ上位には表示されませんが、リスティング広告は以下のように他のサイトよりも上位に表示されます。
この方法は広告費さえ支払えばSEO対策をしたサイトよりも上位に表示させられる上に、即効性も高いので短期間で集客できる点がメリットです。
費用面もサイトがクリックされるごとに課金される仕組みになっているので、基本的に無駄なコストを削減できます。
どちらかと言えばSEOで表示されているサイトの方がクリックはされやすいですが、サイト開設直後で全く検索がされない時期などはこうした広告もおすすめです。
SNS広告
SNS広告はその名の通りFacebookやLINE、InstagramなどのSNS上に表示させる広告で、SNSの媒体によっては細かなターゲティングができるため、リスティング広告以上に高い費用対効果が望めます。
例えばFacebookの場合は以下のようにタイムライン上に広告の表示が可能で、年齢や性別、住んでいる場所、興味のある事柄などによってターゲットを絞れる点が特徴です。
また、徐々にフォロワーという名のファンが増えていけば、勝手に拡散されるようになり広告を使わずとも多くの人に宣伝できるようになります。
少ない予算で広告戦略を展開する場合はSNS広告から始めるのがおすすめです。
純広告
純広告とは特定のメディアの広告枠を買い、そこに広告を掲載するという手法です。例えばYahooの純広告は以下のように検索窓の右下に表示されます。
広告枠を提供しているメディアはYahooのような検索エンジンばかりではありません。企業や個人が運営するオウンドメディアやお天気予報のサイトなど、PV数の多いサイトはたいていこうした枠を持っています。
契約形態は基本的に1週間や1ヶ月といった一定期間ごとの契約となり、掲載費用はメディアによってピンきりです。
掲載方法はテキストや動画、画像、メールなど広告枠に合わせて様々な選択肢がありますが、効果の有無に関係なく費用が発生してしまうことから費用対効果は高くありません。
但し、掲載する広告の内容とユーザーの層がマッチしていれば高い成果も期待できるので、できるだけ関連性の高いメディアに掲載をしましょう。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は純広告の一種で、バナーや画像、動画を使った広告です。バナー広告とも呼ばれ、前述したYahooの広告枠のように画像を使って表示される広告形態を指します。
これは純広告と同様に相応しいメディアを選ばなければ成果を上げにくい手法です。また、画像や動画でしか広告を表示できないので、商品など形あるものの宣伝には効果的ですが、採用サイトへの集客の場合は見せ方を工夫しなければいけません。
パターン5:店舗等を抱えている企業はリアルから集客
集客施策の5つ目はリアルな場所からの集客です。
これは店舗など直接求職者と触れ合う機会がある際にQRコードを貼り付けたチラシを配り、採用サイトへの誘導を行います。
店舗がない場合も求人説明会や合同セミナーのような求職者と直に触れ合う場所であれば実践が可能です。特に説明会などは自社に対して興味を持っている人も多いので、採用サイトを案内して自社のことを知ってもらいしましょう。
中には電話番号などを記載したチラシを配布し直接エントリーを促す企業もありますが、できるだけ採用サイトから申し込んでもらいデータの蓄積に力を入れることをおすすめします。
こうしたデータは採用サイトのリニューアルやコンテンツ作成の際に有効だからです。これも説明会などの開催にかかる費用を除けばコストをかけずに実践できるので、ぜひ試してみてください。
まとめ:予算に合った集客方法を選ぼう
今回は採用サイトの集客方法を5つ紹介しました。ほぼコスト0で実践できるのはリアルの場での採用サイトへの誘導とコーポレートサイトなど関連サイトに導線を引く方法です。
多少コストが発生するのはコンテンツSEOを使った検索エンジンからの集客、比較的コストが高いのは求人媒体に導線を引く方法とWeb広告になります。
費用を多くかける方が即効性が高くなるのでおすすめですが、長期的に見て最も効果が高いのはSEO対策をして検索からの流入を増やす方法です。集客方法は複数あり、それぞれのメリット・デメリットや特性、コストも異なります。
ぜひ予算に合った方法を実践して採用サイトの集客数を高めていきましょう。
この記事のおさらいポイント
・コーポレートサイトやオウンドメディアに採用サイトの導線を引く方法
・コンテンツSEOを使って検索エンジンで上位表示させる方法
・Indeedなどの求人媒体に掲載してそこから採用サイトへ引き込む方法
・Web広告を使って短期的に集客する方法
・店舗や説明会などリアルの場から採用サイトのリンクを渡す方法
・予算に合わせた集客方法を採用することが大切
採用サイトは、採用戦略の1つでしかなく、とりあえず採用サイトを制作しても求人が増えることはありません。
弊社は、お客様の採用戦略に最適な採用サイトの提案ができますので、ぜひご相談ください!