ECサイトで使用されるフルスクラッチとは?メリット・デメリットを解説

既成のソフトウェアなどでECサイトを構築すると業務フローに支障があるかもしれないという企業も中にはありますよね。ECサイトを立ち上げる際にまず重要となるのが、自社のニーズに合うサイト制作方法を選択することです。

今回は、既成のツールに頼らず1からサイト構築を行える「フルスクラッチ」に注目していきます。フルスクラッチでECサイトを制作するメリット・デメリット・注意点、導入に見合う会社の年商基準などをわかりやすく解説しますので、どうぞご期待ください!

この記事を読んだらわかること

・フルスクラッチで制作するメリット
・フルスクラッチを採用するデメリット
・フルスクラッチを導入すべき企業年商の基準
・フルスクラッチを採用する際の注意点
目 次表示
WEBコンサルタントのご紹介
弊社は、上場企業も含め50社以上のECサイト制作に携わってきました。
ECサイトは、一から構築すると莫大な費用がかかってしまいますが、弊社はWordPressを使用し、最小限に費用を抑えたECサイトの構築が得意です。ECサイトの制作で費用が気になるという方は、お気軽にご相談ください!

フルスクラッチで制作するメリット

先ほどもお伝えしたように、フルスクラッチは既成ツールなどを利用せずにゼロからサイト構築をする方法です。ECサイトをフルスクラッチで制作することで得られるメリットには、主に以下の3つがあります。

・どんな要件でも対応できる
・自社で全てを一括管理できる
・PDCAを最速で回せる

それでは、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

どんな要件でも対応できる

フルスクラッチは既成のツールと異なり、どんな機能でもゼロから構築できるので、導入したい機能を追加できます。

デザインやアニメーションを使用するか否かも自社で全て思い通りに決定し導入できます。仮にオリジナルの機能をつけたければ、開発して構築することもできるのです。

基本的には何百~何千ページにもなる大規模サイトは、このフルスクラッチを使用する企業が多いです。

自社で全てを一括管理できる

フルスクラッチで自社オリジナルのECサイトを立ち上げれば、ハード面でもソフト面でも自社内で一括管理できます。

こうしたあらゆる面での内製化は、そのまま自社にとっての重要なリソースそのものになります。ユーザーの行動データを蓄積し、いち早くサイトの修正・改善ができます。

PDCAを最速で回せる

ECサイトは公開し運用をスタートさせてからが大事です。PDCAサイクルをいかに早く回してサイトを最適化させていくかで業績は如実に変わってきます。

無料のソフトウェアなどでECサイトを構築した場合、機能の追加やアップデートについて、実装可能かどうか確認を取る手間がかかります。煩雑な工程を経て、結局実装するまでにはかなり時間がかかるのです。改善の必要を感じたら即実行できる環境は、顧客満足度の向上に直結し、引いては売上増につながります。

フルスクラッチを採用するデメリット

フルスクラッチにはメリットもありますが、必ず知っておいていただきたいデメリットもあります。フルスクラッチを採用するデメリットは以下の通りです。

・費用が莫大にかかる
・構築までに時間がかかる
・自社での内部管理のコストがかかる

それではそれぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。

費用が莫大にかかる

フルスクラッチは、サイトをゼロから構築する制作方法です。既存のプログラムを使用しないため、複雑な開発やハイレベルなエンジニアの人件費などに莫大な費用がかかります。全体の費用は数千万以上もザラで、規模が大きなECでは億越えとなるこもあります。

構築までに時間がかかる

フルスクラッチは、とにかく制作に時間がかかります。フルスクラッチを採用するような大規模サイトは、構築には半年以上はかかるものとお考えください。長い場合は1年やそれ以上かけなければ完成しない例も珍しくありません。

自社での内部管理のコストがかかる

ECサイトでは顧客の決済に関わる大切な情報をお預かりしたり、バグが発生した場合は内部で解決する必要があります。そのため、セキュリティにはしっかりと予算をつける必要があります。また、カスタマイズやその他内部管理のための人件費も莫大にかかります。

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フルスクラッチ開発で重要なことは制作会社選びです。
体制が整っていない会社に依頼してしまうと、デバックチェックが甘かったり、対応漏れがあったりと、納期が延びて終わりが見えなくなります。
スクラッチ開発の制作会社選びは価格では選ばずに制作体制が整った会社を選びましょう。
池田直樹
ZERO式ECサイト制作はこちら

フルスクラッチを導入すべき企業年商の基準

ECサイト構築にフルスクラッチを導入すると良い企業の条件はかなり限定的です。そこで今回はどれくらいの規模の会社がECサイトをフルスクラッチで開発した方がいいかどうかをご紹介していきます。

基本的な企業年商の基準を表にまとめたので、まずはこちらをご覧ください。

      構築費用   採用が妥当な企業年商(EC)
  ASP    0~数十万円      1億円以下
オープンソース    0~数百万円      1億円程度
パッケージ   数十万~数百万円    1億~50億円程度
フルスクラッチ  1000万~数千万円以上    30億~50億円以上

フルスクラッチは、豊かな資金力と特殊な要件を持っている企業にのみ適しています。取り扱う商品や業務内容の特殊性が高い場合、また、複数の外部システムと連携したい場合、さらには自社の業務フローが独特で、それに沿ったシステム構築を行いたい場合などには最適です。

フルスクラッチを導入するためには潤沢な資金が必要不可欠です。自社のEC事業における年商と照らしてよく検討してみましょう。

また、燃焼以外にフルスクラッチでサイトを制作するのに見合う企業の条件は以下の通りです。
・社内に開発力があるIT部門がある
・優れたマーケーティング部門がある
・要件が特殊なECサイトを制作したい

フルスクラッチを採用する際の注意点

フルスクラッチでECサイトを構築する際には、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?フルスクラッチを採用する場合の注意点は以下の2つです。

・システムのマニュアルを制作する
・3~5年後のリニューアルを頭に入れる

それではそれぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

システムのマニュアルを制作する

フルスクラッチは唯一無二のシステムであり、機能もオリジナルです。フルスクラッチを導入するECサイトはおおむね規模が大きいので、このシステムの操作方法を把握している人材はほんの一部となります。

そのため、幅広い社員に操作可能とするためには取扱説明書が必要です。マニュアル制作を怠るとサイトの基幹システムはブラックボックス化してしまいかねません。なお、マニュアル制作やその社内共有にも別途内部コストが不可欠となります。

3~5年後のリニューアルを頭に入れる

フルスクラッチでECサイトを構築した場合、長くとも5年ほどが過ぎるとシステムは古くなってきます。これは既成ツールやクラウド型のシステムのように更新が簡単には行かないため仕方がないことですが、フルスクラッチは基幹システムはもちろん、一つずつの機能も全てフルカスタマイズなのでこまめな更新は不可能です。リニューアルしようとすれば莫大な工数とコストがかかることは避けられません。

まとめ:年商を元にECサイトをフルスクラッチで制作するか検討しよう

フルスクラッチは基幹システムはもとより、あらゆる機能面やデザインの細部に渡るまで完全にカスタマイズできるオリジナリティのきわめて高いECサイト構築方法です。

しかし、導入するには莫大な費用がかかるため、十全な資金力を持った大手企業が必要に迫られた場合にだけ用いる手段であることは間違いはありません。Web専門会社として言えることは、フルスクラッチはデメリットの方が多く、かなり限定された企業のECにのみお勧めと言えます。たとえ資金に余裕があったとしても、自社のサイト運営方針と合うのかどうか、また、費用対効果に見合うかどうかをしっかりと検討してから採用を決められると良いでしょう。

この記事のおさらいポイント

・フルスクラッチはフルカスタマイズができる唯一のサイト構築方法
・フルスクラッチでECサイトを構築すると業務を内製化しPDCAサイクルを素早く回すことが可能
・フルスクラッチは莫大な経費がかかるうえ、5年程度で全面リニューアルが必要
・フルスクラッチは資金力ありなおかつ特殊な要件を持つ大手企業にのみ検討の価値がある
WEBコンサルタントのご紹介
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ECサイトは、一から構築すると莫大な費用がかかってしまいますが、弊社はWordPressを使用し、最小限に費用を抑えたECサイトの構築が得意です。ECサイトの制作で費用が気になるという方は、お気軽にご相談ください!

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