ECサイトでアクセスが殺到してサーバーダウンしたという話を時々耳にしますよね。サーバーダウンするほどのアクセス数は競合からすれば一見羨ましくはありますが、運営企業にとっては大事な商機を逃してしまうダメージでしかありません。今回はECサイトにとってサーバーがどれほど重要かを解説していきます。サーバーを選ぶ際のポイントやおすすめのレンタルサーバーも併せてご紹介していきますので、ECショップ開業にあたってどのレンタルサーバーを選ぶべきか悩まれている方はぜひ参考にしてくださいね!
この記事を読んだらわかること
・ECサイトのレンタルサーバーを選ぶときのポイント
・ECサイトにおすすめのレンタルサーバー
ECサイトは、一から構築すると莫大な費用がかかってしまいますが、弊社はWordPressを使用し、最小限に費用を抑えたECサイトの構築が得意です。ECサイトの制作で費用が気になるという方は、お気軽にご相談ください!
ECサイトのサーバーの重要性
そもそもサーバーとは、そこにさまざまなソフトウェアなどを入れてコンピューター機能を実行させるためのものであり、ECサイトにとってはいわば生命線です。サーバーは単なるパソコンとは異なり、不特定多数のユーザーの利用に対して一度に多くの情報を処理する必要があります。
ECサイトは他のWebサイトのような単純構造ではなく、決済機能・マイページ機能・ポイント機能など多機能性があるほか情報量も圧倒的に多いのが特徴です。もしサーバー選びに失敗してしまえば、必要以上にサーバーに負荷がかかり障害をもたらします。
一度障害が出ると、トラブルが解決するまではサイトは開店休業を余儀なくされるので、重大な機会損失につながることは避けられません。ECサイトで使用するサーバーは大規模な構築を行っても、一度に多数のアクセスがあっても障害が発生しないような容量・性能のものを選ぶことが重要となります。
ECサイトのレンタルサーバーを選ぶときのポイント
ECサイトで利用するレンタルサーバーを選ぶ際には、絶対に押さえておきたい重要な点があります。安易に選んでしまって運用開始後に後悔することがないよう、以下の4つに気をつけるようにしましょう。
・サーバーの安定性
・ネットワークの品質
・オプション
・サポートの品質
それでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう!
サーバーの安定性
サーバーが安定していないと、Webサイトも安定して表示することができず、ユーザーが安心して閲覧できません。いつアクセスしても不具合なく買物が楽しめるECサイトであるためにはサーバーの安定性にこだわりましょう。サーバーの安定性を図る要素は主に以下の3つです。
・サーバーの稼働率
・同時接続数
・SLA(サービス品質保証制度)の有無
それでは次にそれぞれの要素について解説します。
サーバーの稼働率
サーバーの稼働率とは、作動している間サーバーが正常に機能している割合を示すパーセンテージです。稼働率が限りなく100%に近い数値を示していることが重要で、99.99%以上が合格目安と言えます。レンタルサーバーを決定する前には、各レンタルサーバーのホームページなどで開示されている稼働率情報を確認しておくと良いでしょう。
同時接続数
同時接続数とは、文字通りサイトに同時にアクセスされた件数のことで、規定件数以上のアクセスがあればエラー表示が出てしまいます。ユーザーが再度アクセスしてくださればいいですが、よそのサイトに移られてしまえばそのまま機会損失に直結します。
同時接続と言っても、一旦サイトを読み込んだ状態になればデータを送信する必要がなくサーバーには余裕ができますので、閲覧中ずっとという意味とはなりません。同時接続数の設定件数が多いほどエラーになりにくく安定しているサーバーと言えます。
SLA(サービス品質保証制度)の有無
SLAとは、事業者がサービスを受ける側、つまりECではサイトを利用してくださるユーザーに対して提供するサービスの品質を保証する制度です。先述した稼働率・データリカバリの復旧時間・障害復旧時間など設定項目はまちまちなので、それぞれのサーバーがどんな条件を提示しているのか事前にチェックしておきましょう。
ネットワークの品質
Web業界でいうネットワークとは概ね通信インフラ技術全体を指し、コンピューター間をつなぐ技術力のことをいいます。ECサイトで重要なネットワーク品質は以下の2点です。
・データ転送量
・バックボーンのネットワーク
それでは各項目について詳しく見ていきましょう。
データ転送量
ユーザーがECサイトを利用する際、閲覧ページはユーザーが利用しているデバイスを通じてダウンロードされているため、サイト事業者はその際に発生する転送量も考慮に入れつつサーバーを選ぶ必要があります。
仮にある商品紹介ページ1ページの容量が1MBだとしましょう。契約する転送量の上限が月間30GBだったとすると、そのページを月に表示できる回数は単純計算で30000回となります。例えばユーザーお一人がサイト中平均3ページを閲覧するとした場合、一度に10000人はアクセス可能という計算が成立します。
実際の運営ではなかなかこのような単純計算通りにはいきませんが、自社サイトの事業計画と照らして、問題なさそうな転送量を提示しているレンタルサーバーを利用することが求められます。
バックボーンのネットワーク
そもそもバックボーンネットワークとは、サーバー自体が接続されている基幹的な通信回線のことです。通信の中枢にあたるバックボーンの容量はサーバーの安定性にも関わるので見落とさないようにチェックしておく必要があります。最低100Gbps程度の容量があれば、安定的なネットワーク環境が整っていると判断して良いでしょう。
オプション
それぞれのレンタルサーバー会社によって提供しているオプションが異なります。契約前にどんなオプションがあるかをチェックしておくことが大事ですが、中でもあると良いのが自動保存機能のオプションです。サイトのメンテナンスや更新作業の途中で、誤ってコンテンツなどを削除してしまった場合などでも、自動保存のオプションを設定してあれば復元するのにかかる時間は短くて済みます。一方バックアップがないと再び一から作成するため手間と時間が無駄にかかってしまうだけでなく、大きな機会損失にもつながりかねません!
サポートの品質
提供しているサポートサービスの内容や質も各レンタルサーバー会社によってさまざまです。サポート体制の良し悪しを判断するためには、事前に以下の3点をチェックされることをおすすめします。
・電話サポート
・オペレーターの対応力
・マニュアルの充実度
それでは各項目について詳しく見ていきましょう。
電話サポート
電話サポートを実施しているレンタルサーバー会社としていない会社があるので契約前に確認する必要があります。万一不具合があった場合などに担当者と直接話して問題解決できる体制がないと不安だという利用者は少なくありません。問い合わせ方法がメールなのかチャットなのか電話なのかはもちろん、電話対応してくれる会社でも営業時間や電話での問い合わせを受け入れる時間帯がどうなっているのかをあらかじめ調べておくことが大事です。
オペレーターの対応力
問い合わせに対応する担当者の知識量や対応力によって、トラブル解決までの時間はかなり違ってきます。契約する前に実際電話してサポートの対応力が良いかどうか確認しておけば、導入後の緊急時にも安心できます。
マニュアルの充実度
サーバーの利用上役立つマニュアルがどのくらい詳細でわかりやすいかも、レンタル契約する場合には重要となります。マニュアルが親切で充実していれば、問い合わせする前に疑問点を解消することも可能です。気になるサーバー会社のマニュアルは公式ホームページで実際に確認してみることをおすすめします。
また、最低でも1ヶ月に1回はサーバーとデーターベースのバックアップは取ってください。
ECサイトにおすすめのレンタルサーバー
レンタルサーバー会社は豊富に存在し、どのサーバーを選べば良いのか迷ってしまうという声は少なくありません。そこで、ここでは品質良好でサービスも良いことに定評のあるレンタルサーバーを5つご紹介します。特にECサイト事業者におすすめのサーバーばかりをピックアップしましたので、ぜひ参考にしてくださいね!
https://madalinazaharia.com/ranking/ec/
【さくらインターネット】さくらのレンタルサーバー
まずはさくらのレンタルサーバーのサービス概要を下表にまとめてみましたのでご覧ください。
月額料金 | 131円(ライトプラン・月額換算)~ |
容量 | 10GB~最大700GB(マネージドプラン) |
サポート | 電話・メールサポート無料
24時間365日有人監視 |
サーバー種類 | 共用サーバー |
幅広いサイト運営とそれぞれの目的に合わせたプランを選べるさくらサーバー。コストパフォーマンスの高さに加え、安定性やきめ細やかなサポート体制に定評があります。専用IPアドレスにも対応するビジネスプロ以外にも、中~大規模なECサイトにも安心な専用サーバープランを選ぶこともできます。マネージドプラン以外は全て2週間の無料お試し期間があるのも嬉しい限りです。
【NTTコミュニケーションズ】Bizメール&ウェブ プレミアム
まずはBizメール&ウェブ プレミアムのサービス概要を下表にまとめてみましたのでご覧ください。
月額料金 | 20,000円~ |
容量 | 100GB~最大1000GB(ディスク容量) |
サポート | 電話・メールによるサポート
24時間電話サポートあり |
サーバー種類 | マネージドサーバー |
アクセスが集中する繁忙期にリソースを変更できるというフレキシビリティの高さが特徴的なレンタルサーバーです。WordPressはもちろん、ネットショップ開設でおなじみのEC-CUBEなどのアプリをすぐに使用できるのも大きなメリットと言えます。OS/基本アプリケーションのバージョンアップやセキュリティパッチの適用も一任でき、EC事業者のサーバー管理はきわめて楽。サポート体制も充実しています。
【KDDI CPIサーバー】共用レンタルサーバー シェアードプラン
まずはKDDI CPIサーバー・シェアードプランのサービス概要を下表にまとめてみましたのでご覧ください。
月額料金 | 3,800円 |
容量 | 無制限(契約によっては上限あり) |
サポート | 専任担当スタッフによる24時間監視(有人・365日体制) |
サーバー種類 | 共用サーバー |
1秒間に処理できるリクエスト数を大幅に改良したことによって、アクセスが集中した際にも抜群の安定性を誇るのが大きな特徴です。またECサイトのセキュリティ面の信頼性に必要不可欠なSSLが無料で利用できるのもメリット。自動バックアップ機能が標準装備されていて安全性も高いうえ、テストサーバー機能・サーバーへのリリース機能といったWeb構築面での問題にも対応してくれる高機能つきで、ECサイト運用の煩雑さを軽減できます。
【KDDI CPIサーバー】マネージド専用サーバー マネージドプラン
まずはKDDI CPIサーバー・マネージドプランのサービス概要を下表にまとめてみましたのでご覧ください。
月額料金 | 30,000円~ |
容量 | 100GB~ |
サポート | 24時間電話&メールサポート提供オプション有り |
サーバー種類 | マネージドサーバー |
Webとメールのサーバーを分けて使えるため、相互に影響がなく安定性もより信頼がおけるレンタルサーバーです。WordpressやEC-CUBEの簡単インストーラーが装備されているのに加え、初心者にも親切な専任担当者によるサポートが受けられるのも特長です。Web改ざん検知機能が標準搭載されていてセキュリティ面でも高く評価されています。複数サイトの管理にも対応可。
【GMOクラウド】iCLUSTA+
まずはGMOクラウド・iCLUSTA+のサービス概要を下表にまとめてみましたのでご覧ください。
月額料金 | 1,410円~ |
容量 | 400GB |
サポート | 24時間365日電話メールによるサポート |
サーバー種類 | 共用サーバー |
GMOクラウドの最大の特徴は手頃な料金設定と稼働率100%という安定性にあります。細やかなサポート体制も魅力で、電話やメールによる問い合わせ対応はもちろん、マニュアルの充実ぶりも評価が高いポイントです。中でも、初めてECサイトを立ち上げる方でもわかりやすいスタートアップガイドは、レンタルサーバー契約が初めてという初心者の方にとって大きな安心材料となります。
まとめ:ECサイトに最適なサーバーを選ぼう
ECサイトは、思いがけずアクセスが殺到してエラー表示を出してしまっただけで商機を逃しかねません。このような機会損失のリスクを避けるためには、安定性が高くサポート体制の整ったサーバーを選んで契約することがきわめて重要です。自社サイトを円滑に運営していくためにどんな条件のレンタルサーバーを選べば良いのか分からない場合は、専門家に相談されるのも一案です。間違ってもコスパだけで契約を決めたりしないように気をつけてくださいね!
この記事のおさらいポイント
・レンタルサーバーは安定性・ネットワーク品質・オプション・サポート充実度を見きわめること
・ECサイト用のレンタルサーバーは稼働率99.99%以上が最低条件
ECサイトは、一から構築すると莫大な費用がかかってしまいますが、弊社はWordPressを使用し、最小限に費用を抑えたECサイトの構築が得意です。ECサイトの制作で費用が気になるという方は、お気軽にご相談ください!