自社のホームページをリニューアルする際や社名変更時などに持ち上がる悩みが、サイトのドメイン変更です。
ドメイン変更時のトラブルやダメージを知らないまま実行すると、それまで苦労して蓄積したSEO効果が損なわれる可能性があります。
今回は、ホームページのドメイン変更に伴うリスクをわかりやすく解説します。ドメインは変えたいけどこれまで築いてきたSEO効果を下げたくないというサイト運営者の方は、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んだらわかること
・ドメイン変更が必要なケース
・ドメイン変更に伴うデメリット
・SEO効果を下げないための変更手順
・ドメイン変更のついでに常時HTTPS化を実施
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
我々はSEOに強いサイト設計とコンテンツ作りを強みに、公開後も検索エンジンから集客し続けるホームページをご提案できますので、集客にお困りの方はお気軽にご相談ください!
ドメイン変更が必要なケース
ドメインの変更が必要なケースは下記2点です。
・社名やサイト名の変更
・無料作成ツールから自社ホームページへの移行
それぞれ詳細に解説しますが、逆を言えば次のような特殊なケース以外にはドメインは変えない方がいいいう大原則を覚えておいてください!
社名やサービス名の変更
企業ホームページのドメインには、ほとんどの場合社名やサービス名が含まれているため、それらを変更する場合にはドメインも変更する必要があります。 企業の合併などがよくあるケースです。
無料作成ツールから自社ホームページへの移行
ホームページ制作用の無料ツールで作ったサイトを独自ドメインで作り変えたい場合には、自ずとドメイン変更をせざるを得なくなります。
無料ツールで制作したサイトには、ツールのサービス提供を行っている会社のサブドメインを使用するケースが多いためです。
独自ドメインに切り替えると、URLが簡潔になり記憶してもらいやすくなるほか、独立したブランドイメージを打ち出せるので、Webでの集客促進に効果があります!
ドメイン変更に伴うデメリット
ドメインを変更する必要が生じることはありますが、それに伴うリスクもあります。
そしてデメリットを踏まえて対策しながら新ドメインに移行することで、リスク回避をしつつ効果的なサイト運用を継続することができるのです。ここでは、ドメインを変更する場合に生じ得るデメリットについて解説します!
設定次第ではドメインエイジがリセットされる
ドメインエイジのリセットによって、そこまでの間に苦労して培ってきたSEO効果が損なわれてしまうことは大きなデメリットと言えるでしょう。 「ドメインエイジ」とは、ドメインの年齢を指し、古い方がGoogleの評価は高くなる傾向にあります。
新しくドメインを取得すると、それまで得ていた評価が0になるわけですから、検索順位は下がります。設定次第ではGoogleの評価を受け継がせることもできるので、後述する変更手順を必ず守ってください。
被リンク(外部リンク)によるSEO効果の低下
Googleがサイトを評価する基準の1つが「被リンク」の質と量です。ドメイン変更に連動してリンクも変わってしまうため、それまで獲得してきた被リンクの評価が損なわれる恐れがあります。 被リンクの評価が落ちれば、ホームページのSEO効果が薄れて集客ができない可能性があります。
印刷物などの作り直しによる副次的なコスト
企業ホームページのURLは名刺・商品カタログ・広告などに記載されている場合が多いです。こうして各方面に記載しているURLを、ドメインの変更によって新たに修正することは手間もコストも膨大にかかってしまいます。もちろん、取引先へ一件ずつ変更のお知らせも人件費コストがかかるので大変です。
外部システムの設定変更
ホームページの運用は、日頃のメンテナンスやブログのアップなどだけではありません。アクセス解析ツールなどを利用してサイトの改善を行っている企業は少なくないでしょう。
ドメインを変更すれば、こうしたツールに登録してあるURLも更新しなければならず、ツイッターやFacebookなどSNSを運用している場合の変更も余儀なくされます。設定変更に伴い、そこまで蓄積してきた集客効果に影響が及ぶ恐れもあります!
SEO効果を下げないための変更手順
ドメインを変更する際のリスクは恐ろしいものではありますが、やり方次第では蓄積してきたSEO効果の低下を最小限に抑えながらドメイン変更を行うことも可能です。 SEO効果をできるだけ下げずにドメイン変更を行う手順は以下の通りです。
・URLマッピングを作成する
・301リダイレクト設定
・Googleサーチコンソールで移行手続きを行う
それではそれぞれ詳しく見ていきましょう!
URLマッピングを作成する
ホームページのドメイン変更を行う際に念頭に置くべきなのは、ドメイン変更前に蓄えたSEO効果をできるだけ損なわずに新しいドメインに引き継ぐということです。
そのためにはまず始めにURLマッピングを作成しましょう。URLマッピングとは、旧ホームページのそれぞれのページに対して、新ドメインで運用するサイトの対応ページとがひと目でわかるような一覧表を制作することです。
こうした対応表に則して新サイトを構成していくことで、ページの作成漏れを予防し、引いてはユーザーの満足度やGoogleの評価の低下を防ぐこともできます。
301リダイレクト設定
リダイレクトとは、サイトリニューアルなどに伴うドメインの変更を行った際に新しいサイトに自動転送させるサービスのことをいいます。
中でも「301リダイレクト」は、半永久的に転送が実施されるため、旧ページからアクセスしたユーザーを逃さないだけでなく、旧ページのSEO効果をほぼそのまま引き継ぐことができます。
Googleサーチコンソールで移行手続きを行う
日頃のアクセス解析などはGoogleサーチコンソールで行っている企業がほとんどでしょう。 ドメインを変更する際は、サーチコンソールでもサイトの移行手続きをしておくことが大切です。
やり方は難しくなく、手順は以下の通りです。まずはサーチコンソールにログインしましょう!
①サーチコンソールの管理画面から新しいドメインを入力し、「プロパティを追加」ボタンを押します。
↓
②次に旧サイトの登録画面の右上にある歯車をクリックして、現れたメニューから「アドレス変更」を選びます。
↓
③アドレス変更画面に切り替わったら、先ほど追加した新しいドメインを選びます。
↓
④引き続き301リダイレクトの正常な作動を確認ボタンを押します。
↓
⑤あとは下方の「アドレス変更のリクエストを送信する」をクリックすれば完了です!
ドメイン変更のついでに常時HTTPS化を実施
サイトのリニューアルなどに伴ってドメインを変更するのならば、ついでに常時HTTPS化を実行してセキュリティ強化も図っておかれることを強くお勧めします。
常時HTTPS化とは、外部に情報を盗まれないために文字列などが全て暗号化される通信方式です。ホームページ全体を常時HTTPS化させれば、お客様から入力していただいた個人情報などを厳密に管理できるだけでなく、サイト内の情報が漏れるリスクも回避できます。
せっかくドメインを新しく変えるのであれば、安全面でもリニューアルして、安全性とサイトへの評価をより高める工夫も行いましょう!
まとめ:ドメインの変更リスクを必ず押さえておこう
企業には社名変更や事業内容・会社イメージの修正などいろんな変化が起きるものなので、サイトのドメインをやむを得ず変更しなければならないケースもあるでしょう。
ドメインの変更を決断したら、まずはドメイン変更に伴うリスクを把握し、対策しておくことが重要です。
集客力を高めるために行ったサイトリニューアルでお客様に離れられてしまったら元も子もありません。ご自身で対応できないと判断された場合は、迷わずWeb会社など専門家へのご相談をお勧めします!
この記事のおさらいポイント
・ドメイン変更が決定したら、301リダイレクトやサーチコンソールへのアドレス変更連絡などを必ず行う
・ドメインを変更するついでにセキュリティ強化もお忘れなく!
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
我々はSEOに強いサイト設計とコンテンツ作りを強みに、公開後も検索エンジンから集客し続けるホームページをご提案できますので、集客にお困りの方はお気軽にご相談ください!