検索エンジン(Google)では評価の高いホームページほど検索結果上位に表示されるように仕組み化されています。
ここでいう評価の高いホームページとは、ユーザーのニーズに応えられている、内容が充実していて使いやすいホームページのことです。
では検索エンジンはどのような基準でホームページを評価しているのでしょうか。またユーザーのニーズに応えられているかどうかを客観的に判断するためには、どのようにホームページを評価すればいいでしょうか。
この記事では検索エンジンを代表するGoogleのホームページ評価基準となる重要な要素と、それらの計測方法について紹介していきます。評価基準を知っておくとホームページの改善ポイントも分かるようになるので、自社のホームページの評価が気になる方はぜひ参考にしてください!
この記事を読んだらわかること
・ユーザーのニーズに合うコンテンツの評価基準
・ホームページの評価計測に役立つ方法
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Googleがホームページを評価する重要な4つの要素
Googleのアルゴリズムはホームページを評価する際に以下の4点を重要視して機械的に評価を算出しています。
- UX/UI(ユーザビリティ)
- 被リンク
- 内部リンク
- コンテンツ
それぞれ詳しくみていきましょう。
要素1 UX/UI(ユーザビリティ)
Webサイトにおけるユーザビリティとは、ユーザーがストレスなく快適に使えるサイトかどうかです。
例えば、ユーザーがある商品を購入しようと考えている場合、サイトにアクセスしてから商品購入までのステップが少なければユーザビリティが高いサイトといえます。
サイトの使い勝手の良さや操作性、ユーザーが目的を手際良く達成できるサイト設計か。文字・画像の見やすさなども大切な要素の1つです。
要素2 被リンク
被リンクとは外部のサイトから自身のサイトに向けられたリンクのことです。例えば、当サイトのURLが他サイトのページに貼られていれば1個の被リンクとしてカウントされます。
Googleが評価基準としているのは被リンクの「数」と「質」です。「数」は単純に被リンクの個数で、被リンクの数が多い=多くの人から評価されていると捉えます。「質」は被リンクが設置されているサイトの質で、権威性・人気度の高いページにあれば良質な被リンクということになります。
数と質どちらが大事なのか。
答えは、どちらも大事、です。
Googleは数と質の両方を兼ね備えた被リンクを高く評価するため、良質な被リンクが多いサイトは検索上位に表示されやすくなります。
以前はやらせサイトを複数作って大量にリンクを貼る施策もある程度有効でしたが、今は通用しません。質の悪い被リンクが集まるサイトと評価され、検索順位は上がるどころか下がってしまいます。
要素3 内部リンク
内部リンクとは自身のサイトから自身のサイトに向けられたリンクのことです。例えば、このページのURLが当サイトの他ページに貼られていれば、内部リンクとして機能します。
Googleのクローラーはページからページへと移動して情報を集めていきますが、その移動に欠かせないのが内部リンクです。
内部リンクを適切に設置するとクローラーがサイトの隅々まで巡回しやすくなり、評価が高くなるため、検索上位に表示されやすくなります。
内部リンクの設置に高度な専門知識はいりません。アンカーテキストやパンくずリスト、サイトマップなどをサイト内に設置するだけでいいので、他要素よりも対策がしやすいです。
要素4 コンテンツ
Webサイトにおけるコンテンツとは、サイトに掲載する情報そのもの。テキストや画像、動画などを指しています。
コンテンツは量・質ともに重要で、ユーザーのニーズに応えられるコンテンツをそろえているサイトは高く評価するとGoogleも明言しています。
Googleがコンテンツを評価する際に判断材料としているのは以下に挙げる定量的な指標です。
- 平均ページ滞在時間
- 読了率
- 関連記事のクリック率
- アクセス数・ページビュー
それぞれ概要を確認しておきましょう。
平均ページ滞在時間
平均ページ滞在時間とはユーザーが対象ページを閲覧した平均時間です。閲覧時間はページにアクセスした時間から別ページに移るかブラウザを閉じるまでの時間で計測されます。
読了率
読了率とはユーザーが対象ページを最後まで確認したか、読み切ったかを示す指標です。
Googleでは単純にユーザーのスクロール情報や滞在時間だけでは評価せず、コンテンツのボリュームも加味しています。機械的にページ最後尾までスクロールしただけでは読了とはなりません。
関連記事のクリック率
Google評価でいうところの関連記事はそのページに貼られた内部リンク・外部リンク先の記事のことです。
関連記事のクリック率が高いということはそのページが他記事への興味を波及させるほど質の高いコンテンツを含んでいることを意味します。
アクセス数・ページビュー
ページビュー(PV)はユーザーがページを閲覧した回数を示すものです。
よくページビューと混同されがちなのがアクセス数ですが、アクセス数はホームページにアクセスするとカウントされます。
例えば、1日に4回アクセスし、それぞれ10ページ閲覧した場合、その日の結果は4アクセス40PVとなります。
ホームページの評価を計測する方法
Googleのホームページ評価は検索結果の順位で知るしかありませんが、以下の方法をとれば自社のリソースだけでホームページの評価をチェックすることができます。
- ツールを使う
- チェックリストを使う
ツールを使う
先に解説したページ滞在時間やクリック率、アクセス数などは専用ツールを使えば簡単に自動集計できます。
Webサイトの解析用ツールとして有名なのがGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールです。また数値ではなく色を用いてWebサイトのパフォーマンスを分析するヒートマップというツールもあります。
それぞれの特徴や解析できる項目についてみていきましょう。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは無料で使えるGoogle提供のアクセス解析ツールです。Googleアカウントを作成してGoogleアナリティクスのトラッキングコードを取得し、ホームページの全ページに設置するだけで導入できます。
Googleアナリティクスの解析結果で確認できるのは「ユーザー」「リアルタイム」「集客」「行動」「コンバージョン(例:資料請求や商品購入に至った数)」の5分野におけるホームページのパフォーマンスです。
例えば、ユーザー分野では、ユーザーの属性や流入経路、時間別のユーザーの動き(平均ページ滞在時間やPV数、直帰率や離脱率)を知ることができます。
Googleアナリティクスの有用性はとても高いため、経営規模の大小に関係なく導入済の企業は多いです。実際、2020年時点で国内上場企業の8割以上がGoogleアナリティクスを利用しています。(参考:DataSign社調べ)
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは無料のSEO解析ツールです。Googleアカウントを作成してドメインなど必要情報を登録すれば簡単に導入できます。
先に紹介したGoogleアナリティクスとの違いは分析対象となるデータです。Googleアナリティクスはサイトに訪問した後のユーザーの動向を分析するのに対し、Googleサーチコンソールはサイトに訪問する前のユーザーの動向を分析します。
チェックできる項目は特定ページの流入キーワードや対象キーワードの自サイト平均検索順位、検索結果画面でのクリック数やクリック率などです。他にはクローラーがサイト巡回時に見つけたエラー通知やガイドラインに違反した場合のペナルティ連絡もWebサーチコンソールで確認できます。
アナリティクスとサーチコンソールは連携可能です。作業は難しくないのでぜひ連携させてから使用してみてください。連携させればアナリティクスの方でサーチコンソールの解析結果もチェックできるようになるため効率が良くなります。
ヒートマップ
ヒートマップはユーザーのサイト内での行動を可視化できるツールです。有料でヒートマップを提供しているサイトもありますが、User Heatなど高機能なヒートマップ無料ツールもあります。
先に紹介した2つのツールは分析に数値を用いますが、ヒートマップでは収集したデータをより感覚的にユーザーの行動を分析できるように、色に置き換えて示します。
例えば、以下の画像はあるページでユーザーのクリック箇所とその頻度を表すヒートマップです。最もクリック頻度の高い箇所は赤くなっています。
(画像参照元:株式会社ユーザーローカル「User Heat」)
クリック頻度以外にも、ユーザーのカーソルの動きや滞在時間、終了(離脱)エリアなどが分析できます。
GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールも十分優良な分析ツールですが、ヒートマップもあれば鬼に金棒です。数値だけでは分からなかった問題点がヒートマップを見れば分かるようになったというケースも珍しくありません。
チェックリストを使って評価する
前項で紹介したGoogleの4つの評価要素についてチェックリストを作成して評価する方法もあります。
例えば、ユーザビリティだと以下のようなチェック項目が考えられます。
- テキスト・名称が簡潔かつ明確
- 文字が読みやすい(色・サイズ)
- 1~3クリックで全ページにアクセスできる
- 最新記事に1クリックでアクセスできる
- サイトマップがある
- スマホ・タブレットで快適に操作できる
このように各要素についての理想をチェック項目とし、自社ホームページを評価すれば、改善点を発見できるでしょう。
ネット検索すれば無料チェックリストはいくらでも手に入りますが、余裕があれば自分が使用してみて良いと思えた他社ホームページを参考にしてチェック項目を作成してみてください。自社のホームページに何が足りないのか。比較対象があったほうが課題点・改善点を発見しやすいです。
まとめ:ホームページの質を見極めて改善を怠らないようにしよう!
ホームページの評価基準はユーザーにとっての使いやすさや、コンテンツの充実度、内部リンクや被リンクなど色々ありましたね。
評価を客観的に分析するツールを紹介しましたが、数字の追求がホームページ運用で重要なことではないので注意してください。
重要なのは客観的に取得したデータに基づいてホームページの質を正しく見極め、ユーザー目線でより良いホームページへと修正・改善していくことです。
もし今のホームページの状態ではユーザーのニーズに応えきれないと感じたら、思い切って抜本的なリニューアル計画を検討してみてください!
この記事のおさらいポイント
・Googleアナリティクスなど評価ツールの活用推奨
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
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