「ホームページ制作で失敗は避けたい」
「制作会社とトラブルを起こしたらどう対処すればいいんだろう」
など、ホームページの制作依頼が初めての方、Web担当を引き継いで責任ある立場になった方なら色々と心配に思うことがあるでしょう。
実際、ホームページの制作に関して理解せず依頼してしまうと、制作会社ともめる等して、トラブルに発展する可能性は0ではありません。
本記事ではそのようなホームページ制作会社との間で起こるトラブルを事例とともに紹介し、回避する方法を解説していきます。ホームページ制作をトラブルなく成功させたい方はぜひご覧ください!
この記事を読んだらわかること
・9つの事例で学ぶトラブル対策方法
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
我々はSEOに強いサイト設計とコンテンツ作りを強みに、公開後も検索エンジンから集客し続けるホームページをご提案できますので、集客にお困りの方はお気軽にご相談ください!
なぜホームページ制作会社とのトラブルが起きてしまうのか?
ホームページの具体的なトラブル事例をみる前に、その原因について確認しておきましょう。制作会社とトラブルを起こしてしまう大きな理由は主に下記3つに分けられます。
- Webへの知識不足
- 契約書の確認不足
- 制作会社の選定ミス
どのトラブルでも突き詰めて考えれば上記のいずれかにたどりつくので、事例を読み進める際に意識してみてください。
根本原因を理解しておけば、ある程度のトラブルは未然に防ぐことができ、トラブルが起きても冷静に対処可能です。
Webへの知識不足
ホームページ制作において、発注者側のWeb知識が足りないため、トラブルが起きてしまうことは珍しくありません。
「文章の修正ぐらい簡単にできるだろう」
「PC用サイトはもうあるからスマホ用サイトも早く安くできるはず」
このように、Web知識が足りないため、制作会社との認識のズレが生じ、「たかが文章の修正だけで費用を取るのはおかしい」「完成までに時間がかかりすぎる」といった思いがトラブルの原因になるのです。
ホームページはデザインや構造など様々な技術を積み重ねてできるもので、簡単な修正に見えても工数がかかることは多々あります。そのため、まずはWebへの知識をある程度理解し、制作会社との認識のズレを無くすようにしましょう。
とはいっても、ホームページ制作に関連する知識を1から10まで学ぶ必要はありません。
ドメインとは?サーバーとは?ホームページはどうできている?といったような初歩的な疑問でつまづかない程度の基礎知識をつけておくだけでも、トラブルは避けられます。
契約書をきちんと見ていない
契約書をきちんと見ずに契約を結んで、後から「聞いてない」「知らない」と揉めるケース。いったん解決してもわだかまりが残るので、なるべく避けたいものです。
一般的に制作会社と結ぶ契約書には以下の項目が記載されています。
- 制作代金・代金の支払い時期
- 納期
- 対応ブラウザ
- 検収(期間・基準)
- 運用期間
- 著作権・所有権
- 遅延損害金
- 中途解約時の代金支払い・損害賠償
疑問に思う点があったら契約する前に必ず担当者に確認する。契約全般にいえる当たり前のことをするだけで回避できるトラブルはたくさんあります。
目的にあった制作会社を選べていない
ホームページ制作会社と一口にいっても得意分野は様々です。
Webデザインに強い会社もあれば、制作費が安く短期間で仕上げる会社、SEOなどの集客に強い会社もあります。
この違いを理解せずに「制作会社ならどこでもいいだろう」と思いつきで発注して起こるようなトラブルはとてもやっかいです。
そのため、ホームページを制作するための目的を必ず明確にしましょう。
例えば、業界の中でもある程度認知があり、ホームページのリニューアルを検討している場合は、ブランディングやサイトの見易さなどデザインに長けている制作会社を選んだ方がいいです。
SEOや広告から集客を狙いたい場合は、制作だけでなくWebマーケティングにも精通している会社を選びましょう。また、広告代理店に依頼するのも1つの手です。
もし仮に制作会社の強味を活かせないことを要求した結果、納期が遅くなり、費用は高くつき、成果は大して上がらないという散々なことになるでしょう。
ホームページ制作で起こるトラブル事例9選
トラブルが起こる要因について理解したところで、ここからはホームページ制作の現場でよく起こるトラブルを9つに分けて紹介していきます。各トラブルの対策方法もあわせて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
修正や追加料金(追加作業)のトラブル
文章を修正したい時や画像などを新たに追加したい場合に別途費用がかかったり、納期が遅れてしまうことがあります。
基本的には契約内容に修正回数や公開後の対応について記載してある場合がほとんどですが、それらを見落とし発注後にトラブルになるケースも少なくありません。
トラブルの対策方法
上記で紹介した事例は良心的ではない制作会社との間で起こるようなことです。基本的には初回の打ち合わせで料金体系について確認しますし、契約書にも打ち合わせと同じ内容で料金に関する項目が盛り込まれます。
少しでも修正や追加料金について疑問に思うことがあったら、発注する前に担当者に確認をとってください。
もし契約書に追加料金に関する記載がなかったり、打ち合わせの時点で口頭説明もなければ、制作会社に非があります。修正作業がずさんなのに正規料金で費用を請求され場合も制作会社に問題があるので、相当悪質だと判断した場合は弁護士にご相談ください。
全額先払いのトラブル
ホームページ制作費用の支払い形式は会社によって異なり、半金先払いのところもあれば全額先払いのところもあります。
どちらの場合でも一番困るのが制作会社の倒産、社長の蒸発です。特に全額先払いだとホームページ制作用にあてた予算をまるまる失ってしまうことになるうえ、ホームページ公開の時期も遅延することになるので、全体の損失も馬鹿になりません。
トラブルの対策方法
制作会社と打ち合わせする際に必ず制作費用の支払い形式について確認しておきましょう。
半金先払いか全額先払いか。半金先払いの場合はいつ残りを支払うことになるのか。全額先払いの場合はどのような状況になったら返金請求できるのか等。支払うタイミングや返金の条件も聞いておくといいでしょう。
デザインのクオリティに関するトラブル
デザインに関するトラブルは、安さを求めて発注した時に起こることが多数です。安さが売りの制作会社に発注するのであれば、デザインのクオリティはあまり期待できません。
安いのはそれなりの理由があり、高品質なホームページを安く手に入れられるほどWebの世界は甘くありません。
そうと知らずに制作会社にクレームを入れてトラブルを起こしてしまう方もいますが、この場合制作会社には非がないので、争ってもメリットはありません。
トラブルの対策方法
制作会社のデザイン力を事前に確認する方法は1つ。制作会社の実績を事前に自分の目で見ることです。
口頭説明や漠然としたイメージ図の確認だけで終わらせず、過去にどんなものを作って企業に納品したのかチェックしておきましょう。また発注先の会社のどのデザイナーが担当するかや、担当者のデザイナー歴なども念のため確認しておいた方がいいです。
デザインにこだわるのであれば、費用に関しては目を瞑らなければいけない部分もあることを理解しておきましょう。
システム面のトラブル
完成したホームページがいくら素晴らしく見えても、実際運用してみるとシステム上の粗が目立つこともあります。
- あるブラウザ(またはデバイス)で見ると表示が崩れて見えにくい。
- ドメインやサーバーの期限が切れてしまった。
- 手順どおりに記事を更新したがホームページ上に反映されない。
など、ホームページを公開後にこのようなシステムに関するトラブルは少なくありません。
トラブルの対策方法
運用後のエラー・トラブルは迅速対処が基本です。問題が起こってから対処するまでスムーズに事を運ぶためにも、制作会社の誰に連絡をとればいいか分野別に把握しておきましょう。
デザイン関係ならAさん、SEO関係ならBさんといったように連絡する先を予め知っておくだけでも、問題解決までの時間を短縮できます。
成果に関するトラブル
ホームページ制作は完了。納品してもらったホームページには文句のつけどころがなく大満足!
…けど、運用当初の目標通りに成果が上がらない。制作費用に見合うほどのパフォーマンスが出ていないということで、トラブルになるケースもあります。
この場合原因がホームページそのものにあると断定することは難しく、制作会社は一定の成果を保証することまではできないためため、余計話がこじれやすいです。
トラブルの対策方法
百発百中で成果を出せる制作会社は存在しません。制作費をおさえて発注したなら尚更で、期待していてような成果が上がらないとクレームを入れても事態は好転しないです。
成果についてもプロの助けがほしいということであれば、制作で終了するのではなく、公開後の運用もサポートしてくれる制作会社を選ぶようにしましょう。
費用はもちろん制作だけの場合よりも高くつきますが、ホームページでコンスタントに成果が出せるようになれば、かけた費用以上の効果が期待できます。
途中解約に関するトラブル
ホームページ制作・運用の成果に納得がいかないから別の会社に乗り換えたい…そう思っても簡単にできないのがホームページ制作・運用の途中解約です。
例えば、デザインのクオリティが低い場合の途中解約だと、制作会社は発注から解約希望日までは制作業務に携わっているので、発注側はそれまでの工数分の費用は支払わなければなりません。
なかには途中解約でも契約したからには費用を全額払ってもらいたい制作会社もいるので、途中解約の流れになると話し合いで双方の妥協点を探ることになります。
運用ともなると半年や年単位で契約期間が決められているため、途中解約すると高額の違約金が発生するというトラブルも。
トラブルの対策方法
途中解約に関する決まりは基本的には契約書に記載されています。重要な項目なのでしっかり読んで、内容を理解してから契約を結んでください。
契約書に途中解約の記載がない場合は担当者に必ず確認をとりましょう。
そもそも契約書で途中解約に触れていない制作会社は、良心的な会社とは言い難いです。もし他に制作会社の候補が残っているのであれば、そのような会社には依頼しない方がいいでしょう。
納期が遅れるトラブル
納期が遅れる原因は制作会社側のスケジュール管理不足であることが多いです。
納期が近づくと「〇〇が問題で納期がずれる」と連絡があり、改めて設定した納期が近づくとまた同じような連絡がきてまた納期が延びるといったケースは珍しくありません。
事前に連絡があるならまだいい方で、納期予定日をすぎても連絡してこないいい加減な会社もあります。
ただ制作会社の実情を考慮すると、これも結局は費用的な問題です。信頼できそうな制作会社でも安く発注すると質の低いディレクターをあてがわれたり、作業自体後回しになってスケジュールどおりに進まなくなることがあります。
トラブルの対策方法
納期遅れの原因は制作会社にあると説明しましたが、スケジュールどおりに納品してもらうために発注者側ができることはあります。
担当者にすべてを一任するのではなく、進捗状況を逐一確認する等して納期を守ってもらえるよう発注者側からリードするのです。
ただ、しつこく急かしたりプレッシャーを過度にかけると別のトラブルに発展してしまいかねないので、やりすぎには十分注意してください。
また、このタイプのトラブルは担当者のスケジュール管理能力や相性の問題もあるので、最悪の場合、担当者を変えてもらうよう検討することをオススメします。
著作権・所有権によるトラブル
基本的にホームページは制作会社が著作権を持っており、ドメイン・サーバーの代行取得をお願いした場合は、2つの所有権も制作会社が持っている場合もあります。
制作会社を変更しようしたが、著作権の関係で情報を渡せないとトラブルになることは珍しくありません。
トラブルの対策方法
ドメインやサーバーは制作会社でなくても簡単に取得可能です。制作会社に見積もりを依頼する段階で「ドメインとサーバーは自社で取得する」と伝え、自社で取得手続きを済ませれば、後々のトラブルを回避できます。
ホームページの著作権は制作会社側にあっても大きな問題はありませんが、自社を著作権の権利者としたい場合は、契約時に著作権の譲渡契約もあわせて結んでおきましょう。
担当者とのトラブル(対応が悪い)
修正依頼を出したのに契約外だと断られたり、相談事があっても親身になって応えてもらえなかったり等、担当者に要望をくみとってもらえず不満が募ってトラブルに発展するケースもあります。
担当者絡みのトラブルは安価で制作を請け負う会社でよく起こることです。
ホームページの制作費用が安い場合は基本のデザインと構築のみ対応というのがほとんどで、顧客と相談を重ねながらホームページのコンセプトを練ったり独自の設計を組む等の高度なサービスまで行っていません。
予算をできるだけ抑えたい、でも自社の要望をすべてかなえて大企業に負けないホームページを作ってほしい。こういう自分勝手なクライアントはどこの制作会社にも敬遠されます。
トラブルの対策方法
一番簡単な対策方法は安い制作会社に頼まないことです。数社に問い合わせて比較検討し、明らかに安い価格を提案する制作会社は候補から外してしまってもいいでしょう。
しかし、それなりの費用を払っているのに担当者の対応が悪いというケースに見舞われることもあるので十分注意してください。
この場合は費用に見合った対応を求める道理はあるので、担当者の上司に連絡を取る等して担当者に改善するよう促してみましょう。もしくは、担当者を他の人に変えてもらう要求するのも1つの手です。
まとめ:事前に制作会社を見極めてトラブルを回避しよう!
本記事で見てきたとおり、ホームページ制作と関連して起こるトラブルは様々あります。
トラブルの原因は料金・契約内容・サイトの品質など多岐に渡るので、どういったトラブルが起こりうるのか、トラブルが起きた場合はどう対処すればいいか等事前に把握しておくことが肝心です。
ただいくら対策しても避けられないトラブルが起こりうるかもしれません。そんな時に頼れる先があると心強いですよね。
トラブルが起こる可能性を下げ、起こった時の被害を最小限に抑えるためにも、トラブル対応に強く、ちゃんと連携してくれる制作会社を選びましょう。
この記事のおさらいポイント
・契約書は結ぶ前に内容をしっかり確認すること
・制作費用を削るとトラブルが起こりやすくなる
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
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