ホームページのライティングはSEO対策、離脱率、成約率の全てに関わる重要な要素です。しかしホームページを運用する会社のなかには、パッと見た時の印象を重視するばかりにレイアウトやデザインだけに力を入れ、ライティングを軽視しているところも少なくありません。
ホームページにおけるライティングの重要性は皆さんが思っている以上に高く、ライティングの出来次第でWebマーケティング戦略の結果も大きく変わります。
この記事ではライティングの重要性やライティング上手になる12のコツについて解説していきますので、ホームページのライティングスキルを上げたい方はぜひ参考にしてください。
この記事を読んだらわかること
・コピーライティングとコンテンツライティング
・ライティングが上手くなる12のコツ
・ライティングを外注する場合の方法と費用
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
我々はSEOに強いサイト設計とコンテンツ作りを強みに、公開後も検索エンジンから集客し続けるホームページをご提案できますので、集客にお困りの方はお気軽にご相談ください!
ホームページのライティングの重要性
ホームページは無人店舗のようなものです。ユーザーに商品の特徴を説明したり、購買を促したりする接客担当はいません。商品・サービスの文章と画像が陳列されているだけで、ユーザーは文章または画像から購買するかどうか判断します。
つまり、ホームページにおいて、ユーザーの心を動かせるのは「文章」と「画像」です。そして画像は説明文ありきで使用され、仮に画像がなくても商品やサービスについて雄弁に語る文章があるだけでもホームページは成立します。
文章=ライティングの出来がホームページの成果を左右するといっても過言ではありません。
これはライティングがホームページで接客の役割を担っていると考えれば、理解しやすいでしょう。優秀な接客員や営業マンは普通の社員の何倍もの売り上げを出します。ビールの売り子も人によって違うようです。ライティングはそれと同じで、優れたライティングにはホームページからの売り上げを何倍にも押し上げる効果があります。
Webライティングの2つの要素
ホームページのライティングにはコピーライティングとコンテンツライティングがあります。
- コピーライティング…見出しやキャッチコピー
- コンテンツライティング…本文
コピーライティングは商品・サービスの魅力や特徴などを端的に伝えるのが目的なので、インパクトある言葉で情報をまとめることが重要です。
一方コンテンツライティングは自社が伝えたいことについてユーザーに納得・共感してもらうのが目的なので、説得力のある論理的な文章構成が重要になります。
ホームページのライティングのコツ12選
それではホームページのライティングのコツについてみていきましょう。ライティング初心者向けに12個に分けてまとめましたが、どれもライティングのプロも実践していることばかりです。なかには即使えるコツもありますので、ぜひ皆さんのライティングに取り入れてみてください。
Webサイト特有のページ構成を把握する
Webサイトのページは基本的に上から下に読み進めていきます。まずページ冒頭はタイトルと導入文から開始。大見出しで1つのテーマを扱い、中見出しでそのテーマを掘り下げ、小見出しで中見出しで触れたことを補足。最後は全体のまとめです。
Webライティングではこの構成に沿って文章の内容、流れを考えます。チラシや書籍などとは文章自体の構成もレイアウトの構成も違うので、Webサイト特有のページ構成を大前提としてライティングを開始しましょう。
ターゲットに向けた執筆を心がける
Webライティングでは、万人ウケする平凡な文章よりも自社のターゲットに刺さる内容や言葉遣いが求められます。
例えば「50代男性 会社員」をターゲットにした商品・サービスにも関わらず、ホームページのライティングが「10代女性 高校生」に向けたような内容や言葉遣いだと、違和感が先行してユーザーが離れていってしまいかねません。
これは極端な例ですが、ライティングはターゲットに「自分に向けられた文章だ」と意識してもらうことが重要です。自社のターゲットに振り向いてもらうためにも、ターゲットの知識レベルや背景、性格までをも想定して、ターゲットに向けた執筆を心がけるようにしましょう。
最初に結論、最後にも結論
文章の鉄則ですが、基本的には最初に結論を述べて最後にも結論を述べるようにしましょう。
ユーザーは何よりもまず結論を求めてアクセスしてきます。しかしその欲求を冒頭で満たせなければ、ユーザーはそのページに興味を失ってしまい、即座に別サイトへ移動してしまいかねません。また最後に結論がない文章は締まりが悪いので、「結局何がいいたいの?」と思われても仕方ないでしょう。
結論に至るまでの過程、結論を支える理由、根拠などは二の次です。ユーザーは結論を知りたがっています。
ベネフィットを伝える
ユーザーは読んでいるベネフィットに対して共感することで、商品の購入やサービス契約を進めようと思います。
ベネフィット(benefit)は直訳すると”利益””恩恵”ですが、分かりやすく言いかえると、その商品・サービスを購入するとどんな得をするのかということです。そして、この「得すること」の説明が明確だとユーザーの共感度は増します。
【例:掃除機】
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タイトルや見出しにキーワードを入れる
タイトルや見出しはユーザーに記事内容に興味を持ってもらうためのきっかけになります。ここを読んだユーザーが「自分の知りたいことは書いていない」と判断して離れてしまうといけないので、必ずユーザーが気になっているキーワードを入れるようにしてください。
特にタイトル(h1タグ)は検索サイトの検索結果一覧で目立つように表示されます。ユーザーが最初に見る部分でもあるので、SEO対策も兼ねてタイトルにはキーワードを入れておきましょう。
誰にでもわかるように説明する(専門用語を極力減らす)
ホームページはWeb上に公開されれば誰でも見ることができます。つまりWebページを読むユーザーの予備知識はバラバラなので、専門用語は極力減らして、誰でも分かる表現で説明するように努めた方がいいです。
ただ専門用語を無理にゼロにする必要はありません。記事を読み進める前にユーザーに理解しておいてほしい専門用語もあるかと思います。こういった場合は専門用語に補足説明をつけて紹介しておけば、ユーザーは抵抗なく読み進められます。
自信を持って言い切る
例えば医者が「風邪かもしれません」「風邪のような気がします」といったように自信なく診断結果を伝えたら、ほとんどの人が心配になるのではないでしょうか。言い切らない、言葉を濁すような表現は発言者の自信のなさがあらわれていると普通は考えるからです。
ユーザーからしたらホームページを運用している人は専門家にあたります。業界に詳しいはずの専門家が自信のない表現を使っていると、ユーザーは不信感を抱いてしまうかもしれないので、自信を持って言い切る形で表現するようにしましょう。
営業先で使っている謳い文句を掲載する
トップページに入れるキャッチコピーに、営業先で使っている謳い文句を使うのもWebライティング手法の1つです。
これは自社の強みを既存客と新規客両方にアピールするのが狙いです。コピーが良ければ認知度を高めるだけでなく、既存客からの再発注のきっかけになるしれません。
簡便性を伝える
時間に追われる現代人のほとんどは、じっくり腰を据えてWebページを読もうとは思っていません。知りたい情報を、できるだけ短い時間で、なるべく簡単に把握したいと考えています。
そういった人たちの興味を惹く言葉といえば、「初心者でも理解できる」「○分でわかる」「○個の要点をおさえておけばOK」といったような簡便性を伝える言葉です。こういった言葉をタイトルや見出し、導入文に入れておけば、時間のないユーザーにも「ちょっと読んでみようかな」と思わせることができます。
最新の情報であることを伝える
情報は生ものです。情報の鮮度はユーザーがWebページを読むかどうか判断する指標の1つなので、最新の情報であることを必ず伝えてください。
ただし、単にタイトルに「最新情報」と入れるだけでは足りません。タイトルに入れるなら情報をまとめた時点の西暦、記事本文でデータをまとめているならデータを取得した年月まで記載しておいた方がいいでしょう。
視覚的な伝わりやすさも注意する
なんのメリハリもない文章が長々と続いているだけでは、ユーザーはどこに注目していいのかがわかりませんし、退屈さを感じてしまいます。
ポイントをまとめる場合は箇条書き。注目してほしいキーワードにはかぎかっこ(「」)か、文章の装飾。文章が画面上で2~3行以上連なったら、次の行は行間を空けて書き出す。画像や表を使用する等々。
こういった視覚的な伝わりやすさに配慮することも、ライティングスキルのうちに入ります。
書いたら翌日まで寝かす
書き終わったばかりの記事を読むと、非の打ちどころがない、完璧な文章に見えることがしばしばあります。しかしそういった文章も一晩明けてから読み直すと、表現が微妙だったり、誤字脱字が多かったり…。そこかしこに粗が見えることも少なくありません。
脳は就寝中に情報を整理すると言われているため、書いたものを翌日まで寝かすと新たな目線で文章を眺めることができます。ときには良い表現を思いつくことがあるので、より良い作品に仕上げるためにも書いたもの翌日まで寝かしておきましょう。
ライティングを外注する場合の費用は?
ここまでの内容でライティングの重要性やコツについてはお分かりいただけたと思いますが、なかなかライティングにまで時間を回せない、新しい人材を雇うほどの余裕がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういった状況であれば無理に自社でライティングを行う必要はありません。クラウドソーシングや制作会社の記事作成代行サービスを利用すれば、執筆経験を重ねたプロが代わりにライティングを行ってくれます。
クラウドソーシングと制作会社の相場について簡単に説明していきますので、自社の予算に合わせて外注先をご検討ください。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは仕事の発注者と受注者を繋ぐ仲介サイトです。
国内3大クラウドソーシングサイトである、クラウドワークス、ランサーズ、サグーワークスには初心者からライティングのプロまで多くの人が登録しています。
クラウドソーシングでライティングを依頼する形式は以下の3つです。
依頼形式 | 概要 | 特長 |
コンペ形式 | 依頼を公開し、不特定多数のメンバーから作品提案を受ける。 | たくさんライティング案が集まる |
タスク形式 | 不特定多数のメンバーに依頼し、受注したメンバーから成果物を納品してもらう。 | 業務をスムーズに行える |
プロジェクト形式 |
特定のメンバーと納期や金額などの相談をしてから、仕事を依頼する。 |
記事ライティングなどで長期的な依頼がしやすい |
コンペ形式やタスク形式は単発依頼の場合だと1本数百円~数万円と幅広い相場になっています。一般的には商品やホームページのキャッチコピーやネーミング案を依頼するコンペ形式が数万円台の高設定です。
プロジェクト形式は「1文字0.1~2円」で設定されています。低単価案件は名刺やレシートの打ち込みなど単純なライティングの場合がほとんどで、ホームページの記事ライティングは1文字1円以上がだいたいの相場です。
制作会社
記事作成代行だけに特化した制作会社や、記事作成代行サービスをオプションで請け負っているホームページ制作会社もあります。
記事作成を専門で担うプロのライターが執筆するので、クラウドソーシングよりも相場は高いです。また制作会社や依頼内容によって文字単価が大幅に変わります。
制作会社に依頼する場合の一般的な相場は以下のとおりです。
SEO対策用のコラム全般:1文字2円~3円
専門性のある分野:1文字5円~8円
これらを自社で回すと担当者の作業工数を取られてしまうので、専門の制作会社に依頼することも選択肢に入れましょう。
まとめ:ライティングは配信してみないことには効果がわからない
今回紹介した内容を踏まえてライティングを行えば、何も考えずに作ったホームページよりも良い結果を得られるでしょう。
しかし実際のところ、ライティングは配信してみないことには効果がわかりません。制作者側が良いライティングだと思っていても、配信してみたら期待どおりの結果がついてこない…なんてことはよくあることです。
大事なのは結果が出なかったことを残念に思うところで終わらず、その理由を分析することです。分析した結果、ライティング内容に問題があると判断したら改善をかけていきましょう。営業マンを育てるようにライティングを研磨すれば、ホームページが会社を牽引するスーパーセールスマンへと成長していきます!
この記事のおさらいポイント
・見出しやキャッチコピーはコピーライティング
・本文はコンテンツライティング
・ターゲットに向けてライティングすること
・最初と最後に必ず結論を書く
・タイトルや見出しにキーワードを入れてSEO対策
・誰でもわかる平易な言葉づかいを心がける
・文末は言い切りの形
・翌日まで寝かすと推敲しやすい
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
我々はSEOに強いサイト設計とコンテンツ作りを強みに、公開後も検索エンジンから集客し続けるホームページをご提案できますので、集客にお困りの方はお気軽にご相談ください!