ホームページの運用で欠かすことができないSEO。施策は様々ですが、なかでもキーワード選定は基本中の基本であり、コンバージョン率・回遊率にも大きな影響を与えます。
この記事ではキーワードの選定方法や適切な配置方法について解説します。キーワードの上手な使い方が分かれば、結果を出せるホームページのコンテンツを作れるようになるので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んだらわかること
・キーワード選定の4つの方法
・キーワード配置で気をつけたい5つのこと
・キーワード以外の3つのSEO施策
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
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SEO対策でキーワードが重要な理由
インターネットで知りたいことを調べたい時、ユーザーは検索エンジンで知りたいことに関連するキーワードを検索します。
検索結果には検索したキーワードが含まれているWebページの情報が表示され、ユーザーはその中から閲覧するサイトを選択します。
この時、自社サイトが選択先の候補に挙がる必須条件は、ユーザーの調べるキーワードがサイト上のいずれかのコンテンツに含まれていることです。
しかし、もしキーワードがコンテンツに含まれていたとしても、検索結果の順位が低ければ選択の対象にすらなりません。
つまり、キーワードはユーザーが自社サイトを訪問するきっかけそのものであるので、多くのユーザーに自社サイトへ訪問してもらうためにはキーワードに沿ったSEO対策が重要だということです。
キーワードの選定方法
キーワードの選定方法はいろろありますが、初心者でも実践しやすい方法は以下の4つの方法です。
- ホームページのターゲットを明確にする
- 自社の商品・サービスに関連するキーワードを洗い出す
- ツールを使ってユーザーの悩みを調査する
- キーワードを掛け合わせる
それぞれ詳しくみていきましょう。
ホームページのターゲットを明確にする
まず、ホームページに盛り込むキーワードを考える前に、ホームページに訪問してほしいユーザー=ターゲットを明確にしましょう。
なぜなら、ユーザーがサイト内の情報を”自分ごと”として共感してくれるようなキーワードを的確に選定するためには、選定の基準となるターゲットの具体化が必要だからです。
例えば整骨院のホームページで考えると、ターゲットについて以下のような属性を挙げることができます。
高齢者 学生 腰が痛い人 交通事故
スポーツ障害 脱臼 捻挫 打撲 むち打ち
身体の歪み O脚 猫背 四十肩 五十肩
ホームページのターゲットは「これから来院する人」になるので、どんな人がどんな症状で来院するかを具体的にイメージして、上記の属性をピックアップしました。
自社の商品・サービスに関連するキーワードを洗い出す
ホームページ内で商品・サービスのページはメインコンテンツです。ここでキーワード漏れがあると、自社の商品・サービスについて正しく認知してもらえない不十分なコンテンツになってしまいかねないので、関連キーワードは徹底的に洗い出しましょう。
過不足なく関連キーワードを洗い出すためにも、以下の質問に対して答える形でキーワードを考えてみてください。
- どんな商品・サービスで利益を得るか
- どうやってユーザーと接するか
- 自社と他社の商品・サービスで違う点は何か
とある整骨院を例にこの質問を埋めると、以下のようになります。
- 鍼灸 ボディマッサージ 骨格矯正 電気施術
- 来院 訪問 マンツーマン
- 女性専門
ツールを使ってユーザーの悩みを調査する
関連キーワード取得ツール(仮名・β版)やGoogleトレンドなどのツールを使うと、実際にユーザーが過去に検索したキーワードや検索頻度の高いキーワードを調査できます。
例えば、Googleトレンドで「整骨院」を検索した画面をご覧ください。
整骨院がよく検索されている地域や、「股関節」や「坐骨神経痛」という整骨院と関連性の高いキーワードの検索頻度の上昇が確認できました。
このようなツールを使えば、ユーザーがどんな悩みを抱いて整骨院の情報を得ようとしているかが分かるので、上記2つの方法とは違う角度でキーワード選定ができます。
キーワードを掛け合わせる
地名、アクションキーワード、知識・教育系のキーワードと掛け合わせることもキーワード選定の1つの方法です。
整骨院だと以下のような掛け合わせが考えられます。
【地名】
「整骨院 東京」「整骨院 大田区」
【アクションキーワード】
「整骨院 治す」「整骨院 予約」「整骨院 矯正」
【知識・教育系のキーワード】
「整骨院とは?」「整骨院 選び方」「整骨院 初回」
地名との掛け合わせは近隣ユーザーへのアプローチ、アクションキーワードとの掛け合わせはすぐに行動を起こしたいユーザーへのアプローチ、知識・教育系のキーワードとの掛け合わせは情報収集段階のユーザーに広くアプローチする狙いがあります。
キーワードの掛け合わせ方次第で、アプローチするユーザー層が変わってくるので、その点を留意してキーワード選定をしていきましょう。
キーワードを配置するときの注意点
使用するキーワードが決まったら、次はキーワードの配置位置を決めていきます。キーワードを配置するときは以下のポイントに注意してください。
- 全ページにキーワードが該当するわけではない
- サイトマップに選定したキーワードを並べる
- キーワードはなるべく文章の前方
- 関連キーワードも入れておく
- キーワードの詰め込みすぎはNG
特に最後の「キーワードの詰め込みすぎはNG」は違反すると、ホームページ全体の検索結果順位に悪影響を与えるので、しっかり内容を理解しておいてください。
全てのページにキーワードが該当するわけではない
一般的な企業サイトは以下のような項目のページで構成されています。
- 会社概要
- 商品・サービス内容
- 採用情報
- お問い合わせ
消費者であるユーザーが検索するキーワードは、商品・サービス内容と関連性の高いものがほとんどだと考えられるので、商品・サービス内容のページにキーワードを配置するのが自然です。
一方、会社概要や採用情報のようなページにある文言はユーザーが検索するキーワードに必ずしも該当するわけではありません。
キーワードを全ページに配置しようとすると、不自然なページが出てきてしまうので、ページにある情報との関連性を考えてキーワードを配置しましょう。
サイトマップに選定したキーワードを並べる
選定したキーワードをページに配置する際、サイトマップを利用すると便利です。
例えばサイトマップ上で、階層が上のページにはなるべく抽象性の高い言葉(例:果物)を配置し、下層ページには具体性の高い言葉(例:レモン 収穫時期)を配置すると、ユーザーが快適に利用できるサイトに仕上がります。
また関連性の高いキーワード同士をサイトマップ上で近いカテゴリに分類しておくと、いわゆるメッシュ型のサイト構造を作りやすくなるので、SEO対策に繋げることができます。
キーワードはなるべく文章の前方
ここでいう「文章の前方」というのは、タイトルや見出しタグ、見出しタグ直下の文章のことです。
例えば「腰痛」を検索したユーザーが、検索結果で以下の2つのタイトルを見たとしましょう。
- 腰痛の悩みから解放される生活習慣
- 生活習慣を改善して腰痛とさよなら!
前者は「腰痛」が最初にきているので、「腰痛」を検索したユーザーの関心を引きやすいですが、後者は「腰痛」が文章の後方にあるので見落としかねません。
このように文章の前方にキーワードを入れておくと、ユーザーに求めていた情報があることを意識させられるので、クリック率や滞在時間向上に繋がります。
関連キーワードも入れていく
検索エンジンはメインのキーワードの配置位置や出現率だけを重視しているわけではありません。
実はメインのキーワードと合わせて使用されるワードとの関連性からコンテンツ内容を理解し、評価しています。そのため、メインのキーワードと合わせて関連キーワードを使用することはコンテンツの質を高める上で重要な施策となります。
例えば「料理」がメインのキーワードでしたら、関連キーワードは「節約」「時短」「簡単」「弁当」「レシピ」といったかんじです。
関連キーワードを調べたい時は検索ツールは利用しましょう。検索ツールは有料・無料いろいろありますが、すでに紹介している『関連キーワード取得ツール(仮名・β版)』は一度に取得できる情報が多いのでオススメです。
キーワードの詰め込みすぎはNG
ここまでキーワードを記事に入れる重要性や選定方法、配置位置などにについて説明してきましたが、キーワードは入れすぎないよう注意してください。
キーワードを入れすぎた文章は文章として読みづらいため、ユーザーからの印象が悪くなり、離脱率上昇を招きます。また検索エンジンにキーワードの乱用と判定されると、ペナルティを受け、そのページだけでなくサイト全体の評価が下がって検索結果の順位が下落します。
Googleの品質ガイドラインによると、キーワードの乱用にあたるケースは以下のとおりです。
- 意味を持たない電話番号の羅列
- 検索結果上位表示を狙った特定キーワードの羅列
- 同じ単語や語句を不自然に感じられるほど繰り返すこと
普通に文章を作成していればペナルティを受ける心配はありませんが、キーワードの適切な数を知りたい方は、使用したいキーワードの検索結果上位10サイトで調べてみてください。Googleに評価されるキーワードの使用方法を学ぶことができます。
キーワード以外にSEOで重要なこと
最後にキーワード選定以外でやっておきたいSEOの施策について紹介します。
- スマホに対応する
- ページの表示速度を上げる
- 良質な外部リンクを増やす
どれもGoogleの評価基準に沿った施策なので、正しく実施すれば確実に効果が出ます。
スマホに対応する
Googleは2019年7月より、モバイルフレンドリーなサイトを優先的に評価する基準を正式に設けました。モバイルフレンドリーというのは、スマホのようなモバイルデバイスで快適に操作できる環境のことを指します。
モバイルフレンドリーのチェック項目はこちら。
- 閲覧のしやすさ(レイアウト)
- 文字の大きさ(視認性)
- タップ要素同士の距離(操作性)
実際に作成したサイトがモバイルフレンドリーになっているか確認したい場合は、Googleの無料ツール『モバイルフレンドリーテスト』をご利用ください。
https://search.google.com/test/mobile-friendly?hl=ja
上記サイトでWebページのURLを入力するだけで検査できます。またもしモバイルフレンドリー化できていなければ、改善点を指摘してくれます。
SEOの観点を抜きにしても、現代はパソコンよりスマホでWebページを閲覧するユーザーが多いので、モバイルフレンドリー化は必須の施策です。
ページの表示速度を上げる
ページの表示速度もGoogleの評価基準の1つです。ページにアクセスしてから表示されるまでの時間が短ければ短いほど、検索結果の順位に良い影響を与えます。
ページの表示速度を上げる方法は色々ありますが、代表的な施策は以下のとおりです。
- 画像の最適化
- HTML、CSS、Javascriptの最適化
- 容量の大きいサーバーへの移行
ここでいう「最適化」とは、圧縮などでデータサイズを縮小化することを指します。
ページの表示速度を確認したい場合は、Googleの無料ツール『PageSpeed Insights』をご利用ください。
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja
モバイルフレンドリーテスト同様、問題点があれば指摘してくれるので改善ポイントの発見に役立ちます。
ページの表示速度がちょっとでも遅いと、ユーザーの離脱率が跳ね上がるといわれているので、表示速度は定期的にチェックしておきましょう。
良質な外部リンクを増やす
Googleの評価基準の中でも重要性が高いと言われている、外部リンクの数。外部リンクは他サイトに貼られた自サイトへのリンクのことで、被リンクともいいます。
外部リンクの数は、言い換えればサイトの知名度の評価を表します。ただし、数が多いだけでは検索結果上位表示にはなりません。Googleは外部リンクの質の良し悪しも判断材料にしています。
例えばコンテンツの質が高く、ユーザーの数も多い、信頼性の高いサイトからの被リンク、自社サイトと関連性の高いサイト・ブログからの被リンクは良質な外部リンクです。
一方、外部リンク数を増やすためだけに作られたサイトの被リンクや、コメント欄などでの作為的なリンクなどは悪質な外部リンクとみなされ、最悪ペナルティを受けることになります。
要は自演せずに外部リンクが増えれば評価が上がるということです。サイトのコンテンツの質を高めたり、twitterなどのSNSを活用して宣伝を行う等して、自然な外部リンクの獲得を目指してください。
まとめ:適切なキーワードの選定・配置がホームページのSEOには効果的
SEO対策において、キーワード選定は特に大事な施策です。ユーザーが検索しそうなワードをコンテンツ内に上手く配置すれば、検索エンジン経由の流入数を増やせます。
ただどんなキーワードがユーザーの興味を引くかは、公開してみないことにはわかりません。検索頻度の高いキーワードでも、自社サイトのコンテンツと合わなければユーザー獲得に繋がらないものです。
思惑どおりのキーワード検索でユーザーが流入しているかどうかは、公開後にGoogleアナリティクスなどでチェックできるので、ホームページ公開後もキーワード選定を継続して行ってください。
この記事のおさらいポイント
・ターゲットを明確にすることから始める
・ターゲットに刺さるキーワードを選ぶ
・サイトマップはキーワード配置に活用できる
・キーワードはなるべく文章の前方に入れる
・キーワードの乱用は最悪ペナルティ対象
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
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