売上に直接繋がるホームページのお問い合わせフォームの作り方

ホームページ経由での問い合わせ率、成約率をアップさせたいなら問い合わせフォームにひと工夫加えてみましょう。

問い合わせフォームは自社とユーザーをつなぐ窓口であり、コンバージョンの最後の壁です。ホームページの内容が良くても、問い合わせフォームの作りが悪ければ、成果を上げられないホームページのままで終わってしまうかもしれません。

この記事では目的に合わせたお問い合わせフォームの種類や作成時のポイントなどについて紹介していきます。これからホームページを作る方、売り上げが伸び悩んでいてフォームの改善を検討している方はぜひ参考にしてください。

この記事を読んだらわかること

・問い合わせフォームの概要
・3つの問い合わせフォームの種類
・問い合わせフォーム作成時の8つのコツ
・問い合わせフォーム作成ツール6選
目 次表示
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ホームページの問い合わせフォームの目的と種類

問い合わせフォームとはホームページやブログなどから直接運営者にメッセージを送る仕組みです。

電話をかけたり、メールソフトを立ち上げなくてもコンタクトを取れるので、ユーザー側の問い合わせの手間を省き、問い合わせまでのハードルを下げてくれます。

ただ問い合わせフォームは単に連絡を取るだけの手段ではありません。入力項目の設定次第で連絡以外の用途もあります。問い合わせフォームをあえて入力項目を基準にして分類すると、以下の3種類に分けられます。

  • 連絡
  • 顧客情報の獲得
  • 注文受付

それぞれ詳しくみていきましょう。

連絡用の問い合わせフォーム

最もシンプルなタイプの問い合わせフォームで、基本的に以下の3つの項目で構成されています。

  • 氏名
  • メールアドレス(連絡先)
  • 内容

このタイプはユーザーに問い合わせフォーム経由で連絡してもらうことを最終目的としないブログやサイトでよく採用されています。例えば情報発信そのものをメインとするブログやサイト(アフィリエイトサイトなど)や、オフライン主体で活動する企業のコーポレートサイトです。

顧客情報を獲得するための問い合わせフォーム

問い合わせフォームの項目をもっと作り込めば、ユーザへのメルマガ送付、顧客分析のための情報収集、顧客リストの作成などに問い合わせフォームを活用できます。

例えば弊社サイトの問い合わせフォームの項目は以下のとおりです。

  • 氏名
  • メールアドレス(連絡先)
  • 住所
  • 生年月日
  • 検討しているサービス(選択式)
  • 制作希望のご予算
  • 月間広告予算
  • 備考

問い合わせ段階でこちらが欲しい情報をある程度回答してもらうことになるので、弊社側はクライアントの状況を加味した提案がしやすくなります。

ただ、この手の問い合わせフォームは先ほどのシンプルな問い合わせフォームよりも入力が面倒です。面倒よりも入力したいという気持ちが勝つように、何らかの工夫を考えなければいけません。(例:登録で限定情報を配布、アカウント作成で全サービス利用可)

直接注文を受け付ける

Webで商品を販売するECサイトやランディングページで注文フォームは、問い合わせフォームを注文用にアレンジしたものがほとんどです。

このタイプでは氏名やメールアドレス、住所など基本情報とは別に、以下のような項目が設置されます。

  • 注文個数
  • 配送先住所
  • 決済方法(カード決済、銀行振込、代金引換など)

このなかで一番注意したいのが決済方法です。決済で利用するカードや銀行の情報は不正アクセスで盗まれてしまう危険性があるので、SSL導入等のセキュリティ対策が必須となります。

また複数商品を扱うサイトの場合は、ショッピングカードと注文フォームが連携するような高度なシステムも必要です。

ホームページの問い合わせフォームを作成するときのポイント

では、ここからは問い合わせフォームを作成する際に気を付けたい、以下の8つのポイントを解説していきます。

  • 気を散らせない
  • 不必要な入力項目は削除
  • 必須・任意を表記
  • 余計な指定は削除
  • 例文を事前に入れてあげる
  • 確認画面は削除
  • 入力中に誤りを通知
  • スマホに優しく

大手企業の問い合わせフォームも上記ポイントを踏まえているものがほとんどです。難しいことは一切ないので、ぜひ問い合わせフォーム作成の際に実践してみてください。

気を散らせない

ユーザーに必要事項と問い合わせ内容を入力してもらい、送信ボタンをクリックしてもらうこと。問い合わせフォームで最も大切なことはこれだけなので、この一連のユーザーの行動を阻害するような要因は極力排除しておかなければなりません。

例えばリンクや広告バナー、ポップアップはたとえ小さくてもあるだけでユーザーの関心を引いてしまいます。問い合わせ以外のことに気が散ってしまうと離脱原因になりかねないので、問い合わせフォームは問い合わせだけに集中できるようなシンプルなデザインにするようにしましょう。

不必要な入力項目は削除

問い合わせフォームを作り始めると、あれもこれもユーザーに回答してもらいたいと思って入力項目を増やしてしまいがちです。が、入力項目がやたらと多い問い合わせフォームは、見るだけで入力する気を失わせます。

問い合わせしたいと思っていても、「面倒だな」という気持ちがちょっとでも勝れば離脱してしまうのがユーザー心理というもの。

問い合わせフォームを作成した後は、改めて各項目の必要性について考えてみてください。自社スタッフに実際に使ってもらい、不必要だと感じる項目がないかアンケートをとってみるのもいいでしょう。

「必須・任意」を表記

たまにユーザーに必ず入力してもらいたい項目に米印※だけつけている問い合わせフォームがありますが、これはあまり目立たないので見落としやすいです。

全て入力したと思って送信ボタンを押したら、必須項目の見落としで送信できなかった…なんて体験もユーザーの離脱要因になりかねません。

必須項目の見落とし・入力し忘れを防ぐためにも、ユーザーに必ず入力してもらいたい項目には「必須」、それ以外は「任意」と漢字で表記しておきましょう。

余計な指定は削除

全角、半角などの余計な指定はユーザーにとって面倒くさいものです。半角英数字の表記しかないメールアドレスは仕方ありませんが、必須ではない限りなるべく余計な指定を避けるようにしましょう。

全角、半角以外でいえば、電話番号や郵便番号のハイフン(-)入りも余計な指定のうちに入ります。初心者だとハイフンがどれかも分からない場合も多いので、電話番号や郵便番号の入力はハイフンなしにしておいた方がいいです。

例文を事前に入れてあげる

問い合わせフォームは利用するユーザーの中には、住所をどの表記で入力したらいいか、問い合わせの本文はどういう言葉で始めたらいいか等で悩んでしまう人もいるかもしれません。

そういったちょっとした悩みは例文があるだけで解決するので、ユーザーが描き方に悩みそうな項目には例文を添えておきましょう。

【例:住所】
○○市○○町23-5○○マンション203号室
【例:問い合わせ】
現在○○の購入について検討しています。
○○の△△に関して詳細を聞きたいです。

確認画面は削除

あまり知られていませんが、送信前に確認画面が入る問い合わせフォームは問い合わせ数が減りやすい傾向にあります。問い合わせを送信するまでの工程は1つでも少ない方がいいので、確認画面は削除してください。

ただし、送付先の住所や決済方法などを絶対に間違ってはいけない情報を入力するタイプの問い合わせフォームの場合は別です。このタイプでの誤入力は後のトラブルの種になるので、確認画面は必ずつけておきましょう。

入力中に誤りを通知

確認ボタンを押してから入力エラーに気付き、修正箇所まで戻って修正する作業もユーザーにとって面倒なものです。

入力後すぐに誤りに気付いて修正する方がユーザーの負担は少ないので、問い合わせフォームにはリアルタイムで誤りを通知する機能をつけておきましょう。

スマホに優しく

今どきスマホに対応していないホームページはもはや時代遅れです。これは問い合わせフォームにもいえることで、スマホから問い合わせフォームを利用するユーザーについても考えておかなければいけません。

スマホの画面サイズに合わせたデザインにするのは当然ですが、例えば気軽に問い合わせを利用できるようにワンクリックで問い合わせフォームが立ち上がる仕様にするのも最近のトレンドです。

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問い合わせフォームはGoogle Analyticsで計測して、ページ離脱率や遷移率を測定していきましょう。
離脱率、遷移率の分析を行い、どうすれば数値が上がるか仮説検証を行いながら改善していくことが重要です。
池田直樹
ZERO式ホームページ制作はこちら

ホームページの問い合わせフォームが簡単に作成できるツール

以下のツールであれば問い合わせフォームが簡単に作成できます。

  • formrun
  • フォームズ
  • フォームメーラー
  • SurveyMonkey
  • オレンジフォーム
  • Tayori

それぞれの特徴を解説していきますので、問い合わせフォーム作成の際の参考にしてください。

formrun(フォームラン)


https://form.run/ja

formrunは専門知識なしでフォーム作成、顧客情報の管理、顧客とのコミュニケーションができるサービスです。

製品・サービスに関するお問い合わせやお見積り依頼、キャンペーン申込みなど20以上のテンプレートを用意、項目追加・削除はワンクリックで簡単にできます。また、フォームから収集した顧客情報をまとめたり、顧客とのやり取りの進捗状況を社内で共有したりもできる優れものです。

料金プランは3つ。お試しに使える無料版、3人で使えるスタータープラン(4,980円/月)、10人で使えて独自ドメインのメールアドレスの設定もできるプロフェッショナルプラン(12,800円/月)があります。

フォームズ(formzu)


https://www.formzu.com/

formzはシンプルかつ高機能なメールフォームを低価格で利用できるサービスです。

問い合わせフォームや申し込みフォーム、アンケートフォームなど自分の作りたいフォームを自由自在に作成でき、作ったフォームはPC・スマホ・携帯電話に対応させられます。

公式ブログの「formzuの使い方」には、アンケート結果を簡単に集計する方法など実際に使えるformzuの豆知識が分かりやすくまとめられているので、formzuなら初心者でもフォームを最大限有効活用できるでしょう。

料金プランは無料版を含む4つが用意され、商用個人・法人向けの1人で管理するビジネスプランは12,000円/年、複数人で管理するプロフェッショナルプランは31,000円/年で利用できます。

フォームメーラー(Form Mailer)


https://www.form-mailer.jp/

フォームメーラーは高機能なメールフォームやデザイン性の高いランディングページを簡単に作れるサービスです。

フォームの入力項目をドラッグ&ドロップで直観的に追加・編集できます。また公開設定やフォーム受付期間など細かい設定もワンクリックで完了できます。さらにテンプレートを使ってフォーム付きランディングページも楽々作成可能なので、ビジュアル面にこだわってフォームを作りたい方にうってつけです。

料金プランは無料版を含む3つ。月額1,250円と3ヶ月3,250円~のプランがありますが、どちらもランディング作成機能までついていることを考えるとお得な価格設定です。

SurveyMonkey(サーベイモンキー)


https://jp.surveymonkey.com/

SurveyMonkeyは世界中で利用されている海外アンケートソフトウェアです。

あらゆるタイプのアンケートを簡単に作成できるよう13カテゴリー約90種類ものテンプレート を用意。質問項目の多いアンケートでもユーザーがストレスなく答えられるよう、チャット形式の対話型アンケートや自動的に次の質問にスクロールする機能があります。

集計結果は項目ごとに確認できるので、大規模な意識調査や商品購入者へのアンケートで使うと便利です。

料金プランは個人プランと法人プランとで分かれていますが、中小企業が使用するなら個人プランのアドバンテージ(5,833円/月)をオススメします。

オレンジフォーム(ORANGE FORM)


https://form.orange-cloud7.net/index.html

オレンジフォームはシンプルなデザインのメールフォーム作成ツールです。

デザインの自由度は低いので派手さはありませんが、多機能なのに使い勝手のいいところがオレンジフォームの強み。特にチャットワークやGoogleアナリティクス、スプレッドシート各種ツールとの連携ができ、作成したフォームをTwitterやFacebookでシェアできる点はこれらのツールやSNSを導入済みの企業にとって嬉しいポイントでしょう。

例えばチャットワークとの連携機能だと「お問い合わせ」や「お客さまの声」などを自動で社内共有できるため、チャットワークを使っているなら高い金額を払ってフォームと連携する社内共有ツールを導入する必要はありません。

料金タイプは無料版と有料版月額1,200円の2つ。12000円/年は今回紹介するなかで最も格安です。

Tayori(タヨリ)


https://tayori.com/

Tayoriはメールフォーム・FAQ・チャット・アンケートの作成と管理ができる総合カスタマーサポートツールです。

WordPressを使用しているホームページやブログなら、Tayoriをプラグインで簡単に実装できます。ボタンの形式やカラーのカスタマイズも自由自在、フォームの作成作業も一切難しくありません。

小規模サイト向けの無料プランがありますが、使える機能の多さを考えると有料プランを最初から導入してフル活用したほうが全体の作業効率アップにつながるでしょう。

有料プランは3,400円/月と7.400円/月の2つ。中小企業の場合はコストパフォーマンスが高い3,400円/月のプランがオススメです。

まとめ:問い合わせフォームは使い勝手を重視する

問い合わせフォームは連絡手段としてだけでなく、入力項目次第で顧客情報獲得や直接注文を受け付けるフォームとしても活用できます。

ただどんな入力項目を採用するにせよ、ユーザーに回答してもらい、送信してもらわなければ設置する意味がありません。

今回紹介したポイントを踏まえて、ユーザーが面倒くさいと思う部分を全て排除し、なるべくユーザーにとって使い勝手のいい問い合わせフォームを目指してください。

この記事のおさらいポイント

・問い合わせフォームはホームページ上の連絡ツール
・顧客情報獲得や注文受付としても使える
・注文受付で使用する場合は高度なシステムが必要
・不必要な入力項目は設置しないこと
・必須、任意や例文記載など分かりやすさが大事
・スマホに合わせた問い合わせフォームも必要
WEBコンサルタントのご紹介
弊社は、上場企業も含め120社以上のホームページ制作に携わってきました。
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
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