オウンドメディアの運用に重要な運営体制|6つのポイントも紹介

最近では様々な企業がオウンドメディアを運用しているので、集客やブランディングを目的とした運用を検討している方も増えています。

しかし、オウンドメディアの運用には様々なトラブルがついて回るため、問題が起きた際などに備えた運営体制作りは欠かせません。

そこで今回はこれからオウンドメディアを始めようとしている方に向けて最適な運営体制や必要なメンバーを解説していきます。

この記事を読んだらわかること

・2種類のオウンドメディアの運営体制
・オウンドメディアの運営に必要なメンバーとそれぞれの役割
・運営体制に必要な6つのポイント
目 次表示
WEBコンサルタントのご紹介
弊社は、上場企業も含め50社以上のオウンドメディア制作に携わってきました。
オウンドメディアはSEOが重要で、上位表示されなければコンテンツを配信しても意味がありません。我々は自社でもオウンドメディアを運用することでそのノウハウを蓄積し、SEOに強いオウンドメディアの戦略から運用まで提案できますので、お気軽にご相談ください!

オウンドメディアの運営体制は主に2種類

オウンドメディアを運営していく方法は以下の2種類あります。

  • 自社で運営をする方法
  • 外部へ委託する方法

それぞれにメリットとデメリットがあるので双方の特徴について以下で解説をしていきます。

自社で運営する方法

自社内で運営をする場合は記事の企画から制作、オウンドメディアへの反映作業、記事の成果分析、改善作業といった一連の流れを全て行う必要があります。

そのため多くの人手が必要ですし、結果に大きく影響を与える記事の企画や制作にはノウハウが欠かせません。これらは長く運営を続けていけば知識は身につけられますし、ノウハウを社内に蓄積することも可能です。

また、外注費用がかからないのも利点ですが、社内に知識や経験を持った人がいなければ成果が出ないので、サイト立ち上げ時の投資金額を回収するのが難しくなってしまいます。

また、成果が出ない状態で多くの人員を使ってしまうと他の業務にも支障が出てしまい、費用対効果の面から見ると人件費が外注費以上に高くなる場合もあるので注意が必要です。

メリット ・外注費用がかからない
・オウンドメディア運営のノウハウを社内に蓄積できる
デメリット ・社内での人員確保が必要となり、その分の人件費がかかる
・ノウハウの蓄積には時間がかかり、成果が出るのにも時間がかかる
・投資金額の回収が難しく、他の業務にも支障が出る

外部へ委託する方法

外部委託はどういった作業を依頼するかによって3つのパターンに分けられ、社内で運営する場合と同様にそれぞれにメリット、デメリットがあります。

ここでは以下の3つのパターンの特徴について解説をしていきます。

・全て外部へ委託
・制作のみ外部へ委託
・企画のみ外部へ委託

全て外部へ委託

これは記事の企画から制作、管理といった業務を外部へ委託する方法です。専門知識を持った人たちに任せるので自社で運営をするよりも成果が出やすいと言えます。

しかし、自社には一切ノウハウが蓄積されないので、今後も継続的に外部に委託を続けばければいけません。また、全て丸投げというわけにはいかず最低1人は自社の意図や目的、方向性などを伝える舵取り役が必要です。

コスト面でもオウンドメディアに必要な大半の作業を依頼することになるので金額も大きくなりますし、しっかり成果を出せる依頼先を見つけなければ採算が取れない可能性もあります。

メリット ・社内で割く人員は最低限で済む
・ノウハウを持った人たちに任せるので社内で運営するよりも成功確率が高い
デメリット ・自社にはノウハウが蓄積されず今後も継続的に委託しなければいけない
・自社の意図や目的をしっかりとまとめなければ方向性がずれてしまう
・コスト面の負担が大きい

制作のみ外部へ委託

この委託方法は記事の制作部分のみを委託するというもので、オウンドメディアを運営している企業の多くが採用している方法です。具体的には記事の企画や全体的な統括は自社内で行い、記事の制作だけを外部のライターや制作会社に依頼します。

オウンドメディアの立ち上げ時は記事数も必要です。そのため、クラウドソーシングなどを活用してライターを募集したり、制作会社に依頼をすることで社内の人的な負担を軽減できます。

個別にライターを雇う場合は必要に応じて人数の調整をすればコスト面もある程度抑えられるのが利点です。ただ、成果はライターの質に左右されてしまうので技量のある人の選定が重要ですし、人数が増えるとスケジュール管理も大変になります。

メリット ・コストの調整がしやすい
・ライターの数を調整すれば必要な時に大量の記事が制作できる
デメリット ・ライターの質に左右されるので能力の高い人の選定が必要
・スケジュールの管理を社内で行う必要がある

企画のみ外部へ委託

これは基本的には自社で運営を行いつつ、専門業者に企画構成に関する意見を出してもらったり方向性を相談するコンサル形式の委託方法です。

自社運営と並行して行えば社内にノウハウも蓄積できますし、新しい視点のコンテンツが制作できるようになります。依頼を出す際はコンテンツマーケティング支援を行っている業者か、フリーランスの人で企画提案が出来る人を探しましょう。

また、この方法は立ち上げ時だけでなく、運営開始からある程度時間が経過した後にも有効で、記事のマンネリ化やネタ切れで困った際に意見を求めることで状況の改善が図れます。

注意点としては新しい視点のコンテンツを取り入れすぎて、オウンドメディア本来の方向性からずれてしまう可能性があるので、全体の統括をしてバランスを取ることが大切です。

メリット ・新しい視点のコンテンツが作れるようになる
・ネタ切れや記事のマンネリ化を改善できる
デメリット  ・企画力のあるフリーランスや業者を探す必要がある
・オウンドメディアの方向性から大きく逸脱した企画になる可能性がある

オウンドメディアの運営体制メンバー

オウンドメディアの運営体制がわかったところで、次に運営体制に必要なメンバーと担当する作業内容について理解しておきましょう。

メンバーは以下のようになりますが、自社内で全て揃えられない場合は外部委託をするなど柔軟性を持った対応が必要です。

・プロデューサー・編集長(全体統括)
・ディレクター(現場監督)
・編集者・ライター
・マーケター・SNS運用担当
・Webデザイナー・エンジニア

ここではそれぞれの役割について詳しく解説していきます。

プロデューサー・編集長(全体統括)

プロデューサーはオウンドメディア全体を統括する重要な役割です。オウンドメディアの方向性やテーマを社内でまとめて舵を取っていくポジションになるので外部への委託はできません。

主な業務はKPIやKGIを設定し、進捗状況を確認しながらサイトの全体の修正や改善を行うといったものになります。基本的に全体のまとめ役になるので、コンテンツ制作などには直接関わりません。

オウンドメディアが成功するかはプロデューサーのパッション次第とも言えるので、ある程度責任のある役職の人が担当する必要があります。

ディレクター(現場監督)

ディレクターはプロデューサーとは違い、記事制作や企画に直接関わる現場のまとめ役です。中には自ら企画や編集を行う場合もありますが、一般的には記事の品質のチェックやフィードバックを行って編集者やライターを育成するのが主な業務になります。

クオリティの高い記事をアップしていくためにもライターや編集者などを経験し、なおかつSEOやWebライティング、広告運用など幅広い知識やスキル、経験を持つ人が担当すべきポジションです。

編集者・ライター

編集者は記事の企画構成を考えたり編集作業が主な役割で、ライターは記事の執筆以外に取材や撮影、時には記事のデザインなども担います。

アクセスを伸ばすためにはユーザーが検索される記事を制作しなければならないので、SEOの知識やニーズを調査する能力、キーワード分析が出来る人が適任です。

また、外注する場合も社内で執筆する場合も同様にオウンドメディアのテーマに関する知見を持っている人を選ぶようにしましょう。法律や医学など専門性の高いテーマに関するオウンドメディアの場合は特にライターの知識が重要になります。

マーケター・SNS運用担当

マーケターはサイトのアクセス数やコンバージョン率といった数値を分析して改善に役立てるのが主な役割です。

SNS運用担当は主に各SNSのアルゴリズムの分析などを行い、それに合わせて自社アカウントを最適化するのが役割です。SNSとの連携をしない場合は不要ですが、若いユーザーはSNS利用率が高いのでターゲットによってはSNS戦略が欠かせません。

この2つのポジションは必ずしも独立して存在する必要はなく、中にはプロデューサー・編集長が兼任する場合もあります。

Webデザイナー・エンジニア

この2つのポジションの役割はサイトのデザインやサイトの構築、記事内の画像を制作するなどです。

主にサイトの立ち上げ時に活躍しますが、アクセス数の増加やファンを獲得する上で、SEO対策をしたサイト設計やユーザーの見やすさを考慮したサイトデザインは非常に大切になります。

上記のようにサイトを改修する際にはデザイナーやエンジニアの力は欠かせないので、オウンドメディア専属でないとしても社内にこうしたスキルを持った社員がいるかどうかが重要です。

image image
オウンドメディアは、突き詰めていくと、人数もノウハウも必要になってきます。
そのため、初動の立ち上げは専門家と動いた方が効率的です。
池田直樹

オウンドメディアの運営体制作りに重要な6つのポイント

オウンドメディアを長期的に運用し成果を上げていくために運営体制は不可欠ですが、運営を全て自社で行うのか外部委託するのか、自社で割ける人員はどれほどかなど社内リソースによって体制は大きく変わります。

なので、まずは以下の6つのポイントを理解し、どのように運営をしていくのか考えていかなければいけません。

・人員と予算の確保
・運営業務の洗い出し
・社内の情報共有体制
・記事のカテゴリー決め
・スケジュール管理
・外部委託との連携

ここではそれぞれの詳細を解説していくので、運営体制を作る際の参考にしてみてください。

人員と予算の確保

オウンドメディアを運営する上で重要になるのは人員と予算の確保です。特に立ち上げ当初は記事を大量に制作しなければ成果が出にくいので、編集者やライターも数多く必要になります。

それ以外のメンバーにしても専門知識を必要とするポジションもあるので自社内では確保しきれない場合は外注がしなければいけません。ただ、外注にかかる費用も少なくないので事前に予算を確保しておくことが重要です。

まずは自社内で確保できる人数を把握し、それで全てを回せるのか、それとも外部にも委託する必要があるのかを考えましょう。外部委託する場合は質を重視しながら必要最低限の人数を雇うとコスト面も抑えられます。

運営業務の洗い出し

前述したメンバーは必ずしもすべてを揃える必要はなく、業務内容によっては誰かが複数の業務を兼任するという方法もありますし、全くノウハウがない部分だけを外部委託することも可能です。

なので、まずは運営に必要な業務を洗い出して、自社内のリソースと照らし合わせてみましょう。

以下は運営業務の参考例です。

・メディア企画立案
・メディア設計、記事構成
・記事コンテンツ参考データ収集、取材
・記事執筆
・記事編集、投稿作業
・メディア効果測定

業務内容は上記だけでなく細分化をすれば項目は多岐に渡ります。前述したメンバーの役割も参考にしながら外注する業務内容を考えてみてください。

社内の情報共有体制

全て社内で運営をする場合も外部委託をする場合も複数の人が関わる事になるので、社内における情報共有の体制は不可欠になります。

どのライターがどの企画の記事を執筆しているのか、いつどの記事が完成するのか、その記事を投稿した結果はどうだったのかなど1つのアクションが他の業務にも影響するためです。

また、外部のライターとの連絡手段なども必要になるので、社内で状況の共有がしやすいツールなどを活用するようにしましょう。

連絡手段にはチャットワークやSlackがおすすめですし、資料やデータはドキュメントなどを使ってGoogle Driveで共有すると簡単にやり取りできます。

記事のカテゴリー決め

オウンドメディアは運営する企業ごとに配信する記事のカテゴリーが異なります。まずはこのカテゴリーを決めて、オウンドメディア全体の方向性を明確にすると役割分担がしやすいです。

代表的なカテゴリーは以下のようになります。

・専門知識を提供するコンテンツ
・導入事例を紹介するコンテンツ
・社員インタビューや自社ニュースなどブランディングに役立つコンテンツ
・バズを狙う雑学ネタのコンテンツ

例えば専門知識を提供するコンテンツであれば知識が不可欠なので、知識の有無で担当を決めるという方法もあります。

また、専門知識を細分化してさらに小さいカテゴリーを決めるとより専門的な担当者の配置が可能です。Webに関する情報を提供するオウンドメディアであればデザイン関連、SEO関連、プログラミング関連などが小カテゴリーに該当します。

スケジュール管理

オウンドメディアの記事を定期的に配信する上で欠かせないのがスケジュール管理です。週に1記事、3日に1記事など配信する頻度を決めている場合は、配信日に間に合うように記事をストックしておく必要があります。

そのため、記事制作であればAさんが○○のカテゴリーの記事をいつまでに何本制作するなどの予定を決めておき、それを守ってもらうように管理をしなければいけません。

少数精鋭の場合であれば、その都度確認ができるので管理もそれほど手間ではありませんが、サイトの規模が大きい場合は月単位で何本の記事が必要かを決めて各ライターとコミュニケーションを取っていくことが大切です。

外部委託との連携

何かしらの作業を外部に委託をする場合は、何よりも連携が重要です。例えばオウンドメディアの目的や方向性が伝わっていなければ意図に沿わない企画や記事が制作されてしまいます。これではいくら記事の数が増えたとしても成果は上がりません。

また、方向性などが伝わっていたとしてもカテゴリーに合った記事を作成できるか、専門知識はあるかといった基準をもとにライターを選定する必要もありますし、記事の品質確認も重要です。

プロだから大丈夫だろうと丸投げしてしまうとコストだけがかかり、成果が出なくなってしまうので社内でしっかりと舵取りをしていかなければいけません。

まとめ:オウンドメディアは最適化された運営体制が必要

オウンドメディアは闇雲に記事を投稿するだけではうまくいかないので、今回紹介してきたように運営体制作りが必須です。

そのためには、まず自社の人員と予算の確保を行い、必要な運用業務も内容から全て社内で行うのか外部に委託するのかを決めます。

一般的には企画や全体の統括は自社で行いつつ、記事の制作のみを外注しますが、ノウハウがなければ企画も含め依頼するのも一つの手段です。

それから記事のカテゴリーに合わせて担当者を決めますが、外部委託する場合は連携を取るために目的や方向性のすり合わせや社内の情報共有体制やスケジュール管理の方法を決めておく必要があります。

運営体制ができているかどうかでオウンドメディアの成果は大きく変わるので、事前の準備を怠らないようにしましょう。

この記事のおさらいポイント

・オウンドメディアは運営体制がしっかりしていなければ成果は出ない
・運営をする際は全てを自社で行うか、外部に委託する方法がある
・外部委託は全てを丸投げすることはできず、全体の統括や舵取りは自社で行う必要がある
・外部への委託はその範囲によって異なるメリット、デメリットがある
・外部委託をする際は連携して目的や方向性のすり合わせを行う
・社内での情報共有やスケジュール管理の大切
WEBコンサルタントのご紹介
弊社は、上場企業も含め50社以上のオウンドメディア制作に携わってきました。
オウンドメディアはSEOが重要で、上位表示されなければコンテンツを配信しても意味がありません。我々は自社でもオウンドメディアを運用することでそのノウハウを蓄積し、SEOに強いオウンドメディアの戦略から運用まで提案できますので、お気軽にご相談ください!

WEB集客をご検討中の方へ 初回無料相談・お申込みはこちら

  • 03-3431-0399 受付時間10:00〜19:00(土日祝を除く)
  • 無料相談・お問合せはこちら無料相談・お問合せはこちら
  • 最速で成長したい人へ。世界が認める「売れるコンテンツ」をつくろう
  • 売れるシナリオを作れる人へ 求む! 幅広い事業を手掛けるWebマーケター!
  • ZERO式ランディングページ年間120ページの制作実績
  • ZERO式コンテンツマーケティング月間1200記事の制作実績