オウンドメディアでブランディングはできるのか?気をつけたいポイントを紹介

現在の技術革新の速度は非常に早く、それに伴って製品のライフサイクルも短縮化されています。そのため、独自性のある新商品を開発したとしてもすぐに一般的な商品へと変わってしまい、価値が下がってしまうというのが現状です。

商品の特徴だけでは売れなくなっていることから、ブランディングによって他社との差別化を図り、ファンやリピーターを育成していかなければいけません。

ブランディングの手法や表現方法が多様化する中で、現在ではオウンドメディアを使ったブランディング戦略も増えています。そこで今回はオウンドメディアにおけるブランディングの役割や注意すべきポイントを紹介していきます。

オウンドメディアを使ったブランディングを検討されている方は参考にしてみてください。

この記事を読んだらわかること

・オウンドメディアにおけるブランディングの役割【差別化、ファンの獲得、価格競争の回避、PR費用の削減】
・自社のブランドを明確化する理由
・一貫性のあるブランドコミュニケーションの重要性
・機能性に配慮したブランディングの必要性
・ユーザー目線のブランドストーリーが重要な理由
・ブランディングに成功したオウンドメディアの事例
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オウンドメディアにおけるブランディングの役割とは?

ブランディングの主な役割は認知度の向上や売上の増加ですが、その手法や使う媒体によってその効果は変わってきます。

ここではオウンドメディアを利用したブランディングにはどのような役割があり、どのような効果が得られるのかを解説していくので、自社の目指す目的に当てはまるか検討してみてください。

紹介していくのは以下の4つの役割です。

・競合との差別化
・ファンの獲得
・市場の価格競争を避ける
・プロモーション費用のコストカット

競合との差別化

オウンドメディアによるブランディングでは他社との差別化ができ、オウンドメディアを始めていない企業はもちろん、すでにオウンドメディアで情報を配信している企業との差別化も可能です。

差別化をするメリットは業界における自社の立ち位置を明確にできる点で、それによって商品やサービス、企業や商品の名前が認知されるようになります。

例えばAmazonはオンライン書店からスタートし、そこから今のような様々なジャンルの商品を販売するようになりました。しかし、今でも本のイメージが強いのはEC業界における立場が明確であったからです。

認知度が向上するとユーザーの数も増えるので、単に売上の増加だけでなく、より大きな事業なども可能になります。

ファンの獲得

前述のように他社との差別化ができるようになるとユーザーが増えていき、そこからファンの獲得ができるようになります。

ファンは通常の顧客とは違い、新しい商品が出れば高額商品であってもすぐに買ってくれる、継続して商品を買い続けてくれるという特徴があり、長期的にビジネスを展開していく上で欠かせない存在です。

例えばAppleには同社の製品しか使わないヘビーユーザーがいて、そういった人たちはMacやiPhoneの新商品が出るたびに行列に並んでまで買おうとします。こうしたユーザーを獲得するにはオウンドメディアを使ったブランディングが有効です。

市場の価格競争を避ける

ひとたび価格競争を始めると利益は薄くなりますし、途中でやめるわけにもいかないので企業は大きなダメージを受けてしまいます。しかし、他社との差別化とファンの獲得ができれば市場の価格競争を避けることが可能です。

例えばスターバックスはコーヒーを中心に軽食などを提供していますが、飲食店やカフェなど競合するお店が多い中で世界各国に展開をしています。

さらにコーヒーに価格自体も決して安いわけではなく、国によってはかなり高級な部類に属しますが、それでも多くの人がスターバックスのコーヒーを求めているのです。

これはブランディングによって認知度の向上やファンを獲得をしてきたからにほかなりません。このようにブランディングをすれば他社の価格を気にする必要がなくなりますし、競争にも巻き込まれなくなります。

プロモーション費用のコストカット

オウンドメディアへのアクセスが増えるとそのままオウンドメディア上でプロモーションができるようになるので、わざわざWeb広告を利用したりCMによるブランディングをする必要がなくなります。

最近では広告を毛嫌いする人たちも増えてきているので、いくら広告費をかけたとしても従来の方法では高い効果は期待できません。

しかし、オウンドメディアであれば拡散力もありますし、ファンがいれば売上につながる可能性も高くなるので大きな成果が期待できます。

このように大きな費用をかけずに認知度の向上やファンの獲得をしていくことがオウンドメディアにおけるブランディングの役割です。

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オウンドメディアのブランディングは、難易度が高く、1~3年単位で施策する必要があります。
社内のリソースとノウハウだけでは限界があるので、専門家に相談するのが賢明です。
池田直樹
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オウンドメディアでブランディングを図るときに気をつけたいポイント

オウンドメディアは記事を配信するというイメージが強いですが、闇雲に記事を配信しても効果はありません。ブランディングを図ろうとする時にはポイントを絞って戦略的に運用していくことが大切です。

どんなところに注意すべきかというと以下の4つの事項になります。

・自社のブランドを明確にする
・一貫性のあるブランドコミュニケーションを意識する
・機能性も配慮したブランド体験
・お客様目線のブランドストーリーで自社の提供価値を伝える

ここではそれぞれのポイントを解説していきます。

自社のブランドを明確にする

まずは自社の持つブランドイメージとユーザーが抱くイメージに相違が無いかを確認します。自社は高級ブランドのイメージを持っていたとしてもユーザーそうは思っていないケースもあるからです。

もし相違があるようであればユーザーのイメージに合わせて最適化を行います。企業の理想も大切ですが、何よりもユーザーの持つイメージが商品やサービスに反映されていなければいけません

例えばエルメスやルイヴィトンなどは高級ブランドのイメージですが、格安の商品を販売し始めるとギャップが生じてしまい、売上が落ちる可能性があります。

そうならないためにもまずはユーザーが持っているイメージを明確にすることが大切です。

一貫性のあるブランドコミュニケーションを意識する

ブランドイメージを定着させるためには一貫性が重要です。オウンドメディアはもちろん、CMや広告、コーポレートサイトや店舗の内装に至るまで統一性を持ってブランディングをしなければいけません。

どこか一つでも異なるブランディングをしてしまうと、そこからギャップに繋がりイメージの低下や棄損に繋がる可能性があります。

また、オウンドメディアやコーポレートサイトはスマートフォンユーザーの増加に合わせて、専用のサイトやデバイスごとに最適化されたページ設計を行いますが、どのデバイスから訪問したとしても同じブランド体験ができるよう注意しましょう。

機能性も配慮したブランド体験

オウンドメディアでブランディングをする際、配色やイメージといったデザイン面だけにこだわるサイトもありますが、それでは十分とは言えません。

PCやスマートフォンなどのデジタルの世界では、見た目だけでなく機能性や使いやすさに配慮したサイト設計も重要です。

例えばスマフォアプリやソフトウェアの販売を行う企業が機能性の低いサイトを構築していたとすれば一気にイメージが悪くなってしまいます。また、使いにくい、見にくいサイトはユーザーも好まないのでブランディングには繋がりません。

なので、どのような業界であってもユーザービリティを意識したオウンドメディアの構築をすることが大切です。

お客様目線のブランドストーリーで自社の提供価値を伝える

ブランディングをする上でよくあるのが、自社の理想とする姿を配信してしまうというミスです。これでは理想像を一方的に配信するだけになってしまい、ユーザーとのコミュニケーションは取れません。

まずはお客様の目線に立ち、自社の思いや理想だけでなく、どんな活動や取り組みをしているのかを実績や事例などを交えながら配信し、少しずつ認知度を上げていくという流れが重要です。

時間をかけて広めていくのがオウンドメディア運用の基本戦略なので、ブランディングもそれに沿って少しずつ自社の認知を高めていきましょう。

ブランディングに成功したオウンドメディア事例

ブランディングの役割と注意すべきポイントがわかったところで、実際にブランディングに成功したオウンドメディアの事例を見ていきましょう。

どういったコンセプトでどういったブランディングをしているのかなどを参考にして、自社のブランディングに活かしてみてください。

サイボウズ式

https://cybozushiki.cybozu.co.jp/

「サイボウズ式」はチーム活動などを支援するアプリケーションを開発するサイボウズ社のオウンドメディアです。同社の経営理念は「チームワークあふれる社会を創る」で、そのための製品開発や研修、活動を行っています。

このメディアは2012年にチームによるビジネス、コラボレーションを軸にした情報を配信するために運営がスタートしました。

それ以前はユーザーは多かったものの会社の認知度が低い状態でしたが、同社の活動や社内のインタビュー記事、働き方や生き方などに関するコンテンツを配信していくことで認知度も高まり、現在では非常に有名なオウンドメディアとなっています。

経営理念や製品、オウンドメディアのコンテンツにおいて一貫したブランディングを行った結果なので、ぜひ参考にしてみてください。

THE BAKE MAGAZINE

https://bake-jp.com/magazine/

「THE BAKE MAGAZINE」はお菓子の製造や販売を行うBAKE社が運営するオウンドメディアで、自社に関連する情報以外に製菓業界全体のニュースやテクノロジーに関する情報の配信も行っています。

同社ではお菓子をよりワクワクさせるもの、感動させるものにし、日本を代表する製菓会社になるというビジョンを持っていますが、自社関連のコンテンツではその地道な努力がわかる記事が豊富です。

オウンドメディアの目的は人材採用に繋げることですが、業界全体を盛り上げていこうという内容になっているので、認知度の向上やファンの獲得もできるサイトになっています。

北欧、暮らしの道具店

https://hokuohkurashi.com/

「北欧、暮らしの道具店」はクラシコム社が運営するオウンドメディアで、自社ECサイトと併用した作りになっています。

同社は「フィットする暮らし、つくろう。」をビジョンに、ユーザーに合った仕事やライフスタイル、パートナーなど、何が自分に適しているのかを知るきっかけを与えている企業です。

オウンドメディアはコンテンツはビジョンに合わせ、ライフスタイルや食事のレシピ、家の管理方法など気づきを与えてくれるものが中心で、ECサイトでは本やキッチン用品、日用品などを販売しています。

また、商品紹介に関するコンテンツでは、気に入ったらそのまま購入ができるよう機能性にも配慮されているので、内容に共感したユーザーがファンになる可能性も高いです。

まとめ:オウンドメディアを通じてブランディングする時代

今回はオウンドメディアを通じたブランディングについて解説をしてきましたが、正しい役割に沿ってブランディングをしなければ効果はでません。

そこで重要になるのは競合との差別化、ファンの獲得、価格競争を避ける、プロモーションのコストカットという役割を正しく理解することになります。

また、実際にブランディングをする際も自社ブランドの明確化、一貫性のあるブランドコミュニケーション、機能性への配慮、ユーザー目線で価値提供をするという点に注意が必要です。

現在はテクノロジーの進化によって製品の寿命も短くなっているので、認知度の向上からファンを獲得、そしてビジネスを成長させていくためにもうまくオウンドメディアを活用して自社のブランディングに役立てましょう。

この記事のおさらいポイント

・テクノロジーの進化で製品の独自性が失われやすいのでブランディングが必要
・オウンドメディアでブランディングをすると他社との差別化のファンの獲得ができ、価格競争を避けられる
・集客力の向上によってプロモーションのコストカットができる
・ブランディングをする際は自社とユーザーのイメージの相違を解消することが重要
・一貫性のあるブランディングと機能性を考え、ユーザー目線で価値の提供を行う
・オウンドメディアのブランディングは簡単ではない
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