ECサイトにクレジットカード決済は必須！導入のメリットや注意点を解説

ECサイトを立ち上げる際の検討課題はたくさんありますが、利便性に関するユーザーニーズを満たすには決済方法の種類や導入方法の選択はきわめて重要です。中でもクレジットカード決済は、日本のECサイトで最も利用されている決済方法であり、ECサイトを運営するなら絶対に導入するべき手段と言えます。ここでは、ECサイトにクレジットカード決済を導入する方法、導入のメリット、導入の際の注意点などを解説していきます。ECサイトで使う決済手段としては基本中の基本となりますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んだらわかること

・クレジットカード決済の導入方法
・決済から売り上げが入るまでの仕組み
・クレジットカード決済導入のメリットとは？
・クレジットカード決済導入で注意すべきポイント
・クレジットカード決済導入までの流れ

目次【表示】

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クレジットカード決済の導入方法

ECサイトにクレジットカード決済を導入する方法は一つではなく、自社のニーズに合う方法を選ぶことが大切です。導入方法は一般的に次の2種類から選びます。

・直接契約方式
・決済代行会社経由契約方式

それではそれぞれの導入方法についてメリット・デメリットも含め詳しく見ていきましょう。

直接契約方式

直接契約方式とは、ECサイト運営者がクレジットカード会社（ブランド）一社ごとに個別に契約する導入方法です。クレジットカードのと言えばVISA・MASTER・JCB・AMEX・DINERSの5大ブランドが欠かせませんがこうした各社と直接的に契約することとなります。次に直接契約方式のメリット・デメリットを見ていきましょう。

直接契約方式のメリット

直接契約方式でクレジット決済を導入すると、後ほど解説します決済代行会社に契約を依頼する方法のような費用がかかりません。もちろん、クレジットカード会社との契約にかかる費用を削ることはできませんが、少しでもお金をかけずにクレジット決済を導入したい運営者の方にとっては大きな利点です。

直接契約方式のデメリット

各クレジットカード会社と個別に契約する場合の最大のデメリットは、手間と時間が大きくかかることです。一社ごとに契約申請する手間が大変なだけでなく、個別契約は比較的審査も厳しくなりがちであると言われています。また、審査通過後に本契約をした後も、締め日や支払日が異なるカード会社別に、またお客様ごとに決済手続きや受注管理などを行わなければなりません。契約自体もその後の管理も非常に煩雑な業務が増えることを覚えておきましょう。

決済代行会社経由契約方式

決済代行会社経由契約方式とは、クレジットカード会社をはじめとした決済方法に関わる各種手続きを一括して代行する会社に契約や業務を委託する方法です。導入したいカード会社とまとめて契約できるうえ、決済サイクルも統合できるのが特徴です。次に決済代行会社経由契約方式のメリット・デメリットを見ていきましょう。

決済代行会社経由契約方式のメリット

決済にかかわる煩雑な作業を代行会社に一手に任せられるので手間と時間が不要となり、他の業務に人手を使うことができます。契約自体の手続きの面倒を回避できるのはもちろん、決済処理を一本化することで運用・管理面が劇的に楽になります。

決済代行会社経由契約方式のデメリット

代行会社に導入手続きや運用・管理を依頼すれば、どうしても費用が発生します。手間や時間が要らなくなる代わりに、初期費用・月額利用料といった固定費がかかることとなります。

決済から売り上げが入るまでの仕組み

ECサイトで顧客がクレジットカードを使って商品購入手続きを行ってからサイト運営者に入金される間のプロセスはどのようになっているのか、ここでおさらいしておきましょう。

①顧客がECサイトで商品購入
②サイト管理者は代行会社に決済処理を依頼
③代行会社からクレジットカード会社に決済処理を依頼し結果を待つ
④代行会社からサイト管理者へ決済結果をお知らせ
⑤サイト管理者から顧客へ商品発送
⑥クレジットカード会社から代行会社へ代金入金（売上確定処理を行うタイミングによって入金日がズレる）
⑦代行会社からサイト管理者へ代金入金（ECから代行会社に対し決済手数料発生）
⑧クレジットカード会社から顧客に代金請求
⑨顧客がクレジットカード会社あてに代金支払い

上記の流れを踏まえ、もう少し具体的に入金サイクルに関して図を交えて解説しましょう。特に解説を要するのが⑥の売上確定処理のタイミングによる入金日のズレです。例えばお客様がある月の12日に商品購入を行いクレジット会社による確定処理が同月の25日に行われれば、ECへの入金日は翌月末となります。ところが、同じ12日に商品購入があっても、確定処理が翌月の25日になった場合には、入金日はさらにその翌月末に後ろ倒しとなります。

クレジットカード決済導入のメリットとは？

そもそもクレジットカード決済をECサイトに導入するとどのような利点が生まれるのでしょうか？クレジット決済のメリットは主に以下の2点です。

・販売機会の拡大
・利用率の増加

それではそれぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

販売機会の拡大

記事の最初でお伝えしたように、クレジットカード決済はECサイトにおいて最もよく使われている決済方法です。ニーズが多いとわかっている決済方法を導入しないということは、顧客の利便性を損ねることとなり、せっかくの販売機会を逃してしまいます。多くのユーザーが利用しているクレジット決済を導入することで、顧客獲得と販売機会の拡大を図ることができます。

利用率の増加

ユーザーがあなたのECサイトの品揃えや扱いやすさなどを気に入った場合、仮にクレジットカード決済ができないことがわかれば、そのユーザーは買物を諦めてすぐに離脱し他のECへ遷移してしまうでしょう。逆に気に入られた上に所持するカードでクレジット決済ができることがわかれば、また次の利用につながります。そのような購入動機を持つユーザーが潜在的に多いことを考えれば、クレジット決済の導入はサイトの利用率やリピート率向上に大きく役立つと言えます。

ECサイトの利用率が増加すれば、リピート率も比例して増加していきます。
リピート率が増加すれば、売り上げにも大きく影響してくるでしょう。
それだけでもクレジットカードを導入するメリットとしては十分です。

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クレジットカード決済導入で注意すべきポイント

ECショップで集客や購入数を向上させて売上を増やしたいと思えば、クレジットカード決済の導入はもはや必要最低条件となっています。しかし、導入する際には気をつけていただきたい点もありますすのでここで解説します。導入時の注意ポイントは以下の3つです。

・導入費用、決済手数料、オプション料などの費用を確認する
・オプションについて確認する
・支払い期日を確認する

それではそれぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

導入費用、決済手数料、オプション料などの費用を確認する

クレジットカード会社と直接契約する方法であっても、決済代行会社に業務を依頼する方法であっても、どちらを選ぶにしても決済手数料やオプション料が発生します。いずれのケースでも会社によって初期費用や固定費用は異なるため、よく調べてトータル経費を算出して比較検討し、コストパフォーマンスで納得いく方法を選定しましょう。

オプションについて確認する

クレジットカード決済を導入する時に、できるだけ幅広い顧客の利便性を上げるには、決済システムに付随するオプションを利用するのも効果的です。オプションは入金サイクル・入金回数の変更や、分割・リボ払いといった支払い回数・方法の選択、さらにはセキュリティサービスなどが一般的です。オプションを使って買い方の選択肢を増やすことで、販売機会をより広げることができるでしょう。

支払い期日を確認する

クレジットカード会社の締め日や支払日はそれぞれのカード会社によって異なります。支払い期日等は丁寧に確認し、自社に合う代行会社を選ばないと業務やお金の流れに悪影響を及ぼしかねません。

クレジットカード決済導入までの流れ

クレジットカード会社や決済代行会社と契約してクレジット決済を導入するまでには以下のような流れをたどります。

①契約の申し込み
②一次審査
③二次審査
④審査通過すれば導入開始（初期設定を行う）
⑤管理画面にて運用スタート

申し込みから審査に通るまでの期間はだいたい一ケ月程度とされています。ECサイト開設に間に合わせたい場合は、逆算して開設に間に合うように申し込み準備をすることが重要です。また、サイトを公開する前のテストサイトで審査を受けることもできるので、商品画像・商品カテゴリの登録などECサイトの肝となる部分は正確に表示された状態にしておきましょう。

まとめ：クレジットカード決済は必ず装備しておこう

クレジットカード決済はECサイトで圧倒的なユーザニーズを誇る決済方法であり、利用しないと販売機会を著しく逃しかねないので導入はほぼ必須です。費用の削減最優先であればクレジット会社と直接契約しても良いですが、なにしろ作業が煩雑なので弊社としては代行会社の利用がおすすめしています。入金サイクルや回数を選べるサービスもあるため、自社の希望をかなえる代行会社を探して業務依頼を検討されてみてはいかがでしょうか。どの会社を選べば良いのかわからない場合には、Web専門会社にご相談されるのも一案です。