ECサイトリニューアルを成功させるためには?|タイミングや注意点を解説

ECサイトのリニューアルには何が必要でしょうか?

ここが明確になっていない限り、リニューアルを行ってもデザインが変わっただけで、結局のところ業績はそこまで変わらず最悪の場合、悪くなってしまったという事例も珍しくはありません。

そのため、まずリニューアルを検討する際は、現状のECサイトの問題点の把握。リニューアルの目的を明確にする必要があります。問題点によってはリニューアルよりも広告運用に力を入れたほうがいい場合もあるのでリニューアルは慎重に検討しましょう。

今回は、ECサイトのリニューアルを成功させるコツやリニューアルが必要なECサイトの特徴、リニューアルのタイミングや注意点をわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んだらわかること

・リニューアルが必要なECサイトの特徴
・ECサイトリニューアルの手順と期間
・ECサイトリニューアルの費用
・ECサイトリニューアルで注意するポイント
・ECサイトリニューアル後に行う施策
目 次表示
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リニューアルが必要なECサイトの特徴

自社のECサイトにリニューアルが必要なのかどうかを判断するには、どこを見たら良いのでしょうか?

ここでは、そろそろリニューアルを検討すべきECサイトに見られがちな特徴を4つご紹介します。

コンバージョンが取れない

コンバージョンが思うように取れていない原因はいろいろですが、ECサイトの機能性に問題があると考えられる場合には、サイトをリニューアルする必要があるでしょう。機能を改善することでコンバージョンが高まるのであれば、リニューアルしない理由はありません。

ただし、これはアクセス数は集まっているのにコンバージョンに至らない場合の話であり、もしアクセス数自体が少ないのであれば、リニューアルというよりも集客方法を見直すことが優先と言えるでしょう。

システムが老朽化している

ECサイトのシステムは日進月歩で進化しており、常に最新のシステムが開発されている状態です。ECサイトのシステム寿命はだいたい3~5年が目安と言われており、もし自社サイトがその目安を過ぎて使用されていたら、そろそろリニューアルの検討が必要かもしれません。

最新のECサイトを知るユーザーが自社サイトにアクセスして古臭いと感じたり、古さゆえに不便を覚えたりした場合、競合に対して不利になりかねないので、老朽化したままで運用するのはデメリットとなり得ます。

機能面の不足

特にECサイトの規模を拡大したいとお考えの企業の場合、既存のサイトでは機能的に足りなくなってしまうというケースがあります。例えば顧客管理システムが不足しているばかりに、リピーター顧客を増やせるチャンスをみすみす逃している恐れも十分あります。

リピーター数が少ないと感じたら、こうした機能が必要となっているタイミングかもしれません。他にも、ユーザーにも企業側にも便利な受注管理システムなどがあれば、速やかに商品を出荷して顧客満足度を上げることができ、リピーター数の増加につなげることができるでしょう。

アプリ・スマホ未対応

近頃ではスマホからECサイトで買い物をするユーザーばかりです。モバイルに対応していないサイトは、どれだけ商品が良くても利便性の観点から選んでもらえなくなってしまいます。スマホ未対応のサイトを運営している方は、すぐにリニューアルに動かれることをお勧めします。

また、最近はブラウザ経由でECサイトに訪問するよりも、アプリで簡単にアクセスしたいと考えるユーザーが増えています。リニューアルをする際には、ついでにECアプリ制作もしておくと、その後のユーザー数に変化が期待できるでしょう。

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ECサイトは基本的にBtoC向けビジネスなので、スマホ最適化は不可欠です。予算があればアプリ開発も検討するべきですが、予算の関係上、厳しそうであればスマホ対応だけでも行う必要があります。
池田直樹
ZERO式ECサイト制作はこちら

ECサイトリニューアルの手順と期間

ECサイトをリニューアルすると言っても、何から手をつけてどんな流れで進めて行けばいいのかわからないという方も多いでしょう。ここでは、自社ECサイトにはリニューアルの必要を感じたところから、実際にリニューアルするまでの手順をご紹介します。

現状の状況を把握・分析
リニューアルの目的設定・ゴール設定
制作会社の選定
具体的なリニューアル計画を策定
企画構成・ワイヤーフレーム制作
デザイン制作
コーディングおよびシステム構築
テスト・運用

現状の状況を把握・分析

リニューアルをするにあたって、何を重視するべきなのかを知るには、まず自社サイトの現状を正確に把握することが何より大切です。自社サイトの使い勝手を検証し、問題点は箇条書きにしてまとめておきましょう。ここでは現状把握に役立つ分析ツールをご紹介します。

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは、Googleが提供しているWebサイト分析ツールです。登録すれば無料で運営サイトのアクセス状況やユーザー情報を入手することができます。ユーザー数・セッション数・リピーター数などのほか、ユーザーが使用しているデバイスもわかります。

##内部リンク##(グーグルアナリティクス)

Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールとは、ユーザーがサイトを訪れる際に検索したキーワードを分析できる無料ツールです。アナリティクスがサイトに来てからの行動分析であるのに対し、サーチコンソールはサイトにアクセスするまでの経緯を見ることができるツールであると言えます。

##内部リンク##(サーチコンソール)

ヒートマップ

ヒートマップとは、サイトの中でよく読まれている箇所や離脱ポイントを色やその濃淡でサーモグラフィーのように表してくれるサイト解析ツールです。無料のものからグレードごとに料金が異なるものまで、さまざまなヒートマップがあります。サイトのどこに問題があるのかが一目瞭然となるヒートマップは、数字だけではいまいちわからないという方にもたいへん便利です。

参考:【CVRが2倍⁉︎】ヒートマップを使ったLPの分析・改善方法

リニューアルの目的設定・ゴール設定

自社ECサイトの現況を分析できたら、次はリニューアルしたことによる新たな目標数値(KPI)を決定します。KPI(Key Performance Indicator)とは、重要業績評価指数のことで、具体的には問い合わせ件数や受注数・購入数などの目標値を指します。目標に対して現状はどうかという分析をしなければ対策が立てられないため、目標設定は必須です。

「リニューアルしたことでここまで達成しよう」という目標が必要であると同時に、もちろん自社ECサイトの最終目標も確認しておかなければなりません。ECサイトの販売総売上額や、別途ある分野の商品に特化したサイトを立ち上げるなど、企業によって目標を設定することが重要です。

制作会社の選定

リニューアルによる目標値などを決めたら、次はECサイトを実際にリニューアルしてもらう制作会社を選ばなければなりません。リニューアルはもともとのサイトを制作した会社と別の会社に依頼することが可能です。権利問題をしっかりクリアにし、より良いサイトを作ってくれるプロ集団を探しましょう。

制作会社選びでは、その会社が自社業界のサイトを多く手がけているかどうか、実績を調査することが大切です。運用についてもノウハウがあるかどうかなどをよくリサーチします。また、発注者側の意図を汲み取り、的確な提案をしてきてくれるのか、実際にヒアリングの場で確認することも重要です。

料金の安さを最優先にすると、理想どおりのリニューアルができなかったり、後々フォローがなかったりするなど困ることもあるので、あくまで安さよりも自社のニーズに応えられる制作会社であるかどうかを見極めましょう!

具体的なリニューアル計画を策定

制作会社が決まったら、いよいよ実際にECサイトのリニューアルが始まります。デザインや機能などの相談・報告は1つずつ丁寧に行い、案を練っていきましょう。制作会社に対して要望があれば遠慮せず、なるべく具体的に伝えることが大事です。

また、ECサイトには他のWebサイトにはない運用業務が豊富。受注・出荷・仕入れ・顧客管理など、実際に運用を開始した後の業務フローについても、どのようなシステムを採用するのかなど、制作会社と打ち合わせをしておきましょう。

企画構成・ワイヤーフレーム制作

社内で目標設定ができたら、ここからは制作会社主導でECサイトのリニューアル作業に入ります。始めは、新生サイトの骨子となる企画構成とサイトの設計図の役割を担うワイヤーフレームの制作です。この2点を軸にECサイトリニューアルは進行していきます。

また、ユーザーの検索結果に幅広くマッチするよう、商品カテゴリー設計の見直しをするのもこのタイミング。キーワードとなり得る商品名や商品ジャンル・アイテム・ブランドなどをくまなくカテゴライズしましょう。また、売れ筋の商品はすぐに見つけてもらえるよう、他のカテゴリーと見た目を差別化するなどの工夫も必要です。

デザイン制作

リニューアルするサイトの設計図であるワイヤーフレームを元に、デザイン制作をしていきます。ユーザーが迷わないよう、購入までの導線がわかりやすいデザインになっているかどうか、発注者側も積極的に確認しましょう。

自社のブランドイメージと合っていることはもちろん重要ですが、デザインの独自性を追求しすぎて商品ページや入力ページが見づらくなってしまうのは、コンバージョンに悪影響を及ぼしかねません。

コーディングおよびシステム構築

ECサイトのデザインも機能も、サイトに実装できるのはコーディング技術のお陰です。設計やデザインはそのままではコンピューターには通じないため、コンピューター言語に変換することで、ECサイトとして見ることができたり機能させられる状態にしていきます。

テスト・運用

システム構築が完了したら、サイトが問題なく機能するかどうかのテストを行います。テストで細かい部分までチェックし問題がないことが確認できたら、いよいよ本格的にECサイトの運用を再開します。

ECサイトリニューアルの費用

ECサイトのリニューアルには、制作と同様4つの構築方法があり、この種類によってかかる費用が異なります。リニューアルと言っても、ほとんどは1からのやり直しとなるため、かかる費用は初期費用と同等です。以下にその4種類の方法と大まかなリニューアル費用を挙げておきます。

ECサイトの構築方法 費用の大まかな価格帯
ASP 無料~数十万円
オープンソース 無料~数百万円
パッケージ 数十万円~数千万円
フルスクラッチ 数千万円~

参考:【相場早見表あり】ECサイト制作の料金と価格相場を解説

ECサイトリニューアルで注意するポイント

ECサイトをリニューアルする際には、注意しておかなければならないことがあります。ここでは、その注意点を3つのポイントに絞ってわかりやすくお伝えします。

明確な目的・目標の設定

リニューアル後には販売数やお問い合わせ数をどのくらいまで引き上げたいのかなど、事前に目標をはっきりとさせておきましょう。リニューアルのコンセプト面においても、設定する目標によって重視する機能などが変わってきます。

目標がないままリニューアルすると方向性が定まらず、社内の足並みも乱れて業績にも影響しかねません。リニューアルするからこそ目標が達成できるというビジョンがないと、どんなに最新型の機能を搭載しても意味がなくなってしまいます。また、目標を立てたら、それが妥当なものであるのか、専門家の目からアドバイスを貰うことをお勧めします。

操作性やUI構造に独自性を求めない

ECサイトをリニューアルできるとなると、気合いを入れてオリジナリティを求めようとする方もいますが、操作性やUI構造に独自性は必要ありません。凝りすぎて扱いにくくなってしまったら、操作性の悪いサイトと判断されて顧客離れにつながってしまう恐れもあります。

サイトの操作性やUIはできるだけシンプルなものとし、ユーザーの利便性を第一に考えるようにしましょう。もちろん、PCだけでなくスマホ版でも操作性・UIを意識したサイト作りが重要です。

コンテンツSEOの検討

古いタイプのECサイトでは、コンテンツSEOを採用していないサイトが主流でした。現在ではコンテンツSEOに注力する企業がむしろ増えているので、集客対策やサイト自体の検索順位を上げるためにも、ぜひリニューアルを機にコンテンツの配信機能を採用してみましょう。ブログコンテンツを配信できる仕組みを導入するかどうかは、リニューアル制作が始まる前に検討しておくことが必要です。

ECサイトリニューアル後に行う施策

ECサイトは、リニューアルしただけでは売上は伸びません。リニューアル後に何をするのかが勝負の分かれ目です。リニューアルを機にさらなる集客・売上増を達成するためにできる施策を4つ後紹介します。

サイトリニューアルを告知

プレスリリース・SNSのほかお知らせページなどを利用して、自社サイトのリニューアルをユーザーに告知しておくことが必要不可欠です。グノシー等のWebメディアでの告知も視野に入れましょう。

リニューアルプロモーション

せっかくのリニューアルなので、サイトリニューアルの告知ページに、リニューアルを記念したキャンペーンなどを掲載しましょう。クーポン配布や期間限定の割引きといった、販促につながるようなサービス・特典が有効的。ECサイト内でさまざまなページを回遊してもらえるよう、アイテムごとのクーポンを掲載するのもお勧めです。

リニューアル後の検証

リニューアルを決めた当初に設定した目標値にどれくらい近づいているのかを、Googleアナリティクスやヒートマップなどを使って検証しましょう。人気の商品ページや商品のプロモーション・仕入れを強化するなど柔軟に対応し、目標達成へさらに動きを加速させることができます。

参考:ECサイト運用の主な業務は?外注費用の相場や注意点も解説

リダイレクトとペナルティーの確認

アクセス数の増減は常にチェックしておく必要があります。でき得る施策をしっかりと打っているのにアクセス数が減っている場合は、リダイレクトを行っていない可能性が考えられます。ユーザーがリニューアル前のサイトへ着地してしまわないよう、正しくリダイレクト設定を済ませましょう。

また、不自然なリンクが貼ってあるなど何らかの問題点があった場合に、Googleペナルティーが課せられている場合があります。この場合はサーチコンソールで問題点を確認し、ペナルティ解除の再審査をリクエストするようにしましょう。

まとめ:リニューアル後に必ずアクセスが増えるとは限らない

冒頭でも触れましたが、ECサイトはリニューアルをすればアクセス数が増えるわけではありません。アクセス数や売上の低迷は、サイトの見た目や機能の老朽化のせいだけとは限らないのです。まずは自社サイトの運用状況をしっかりと分析して、サイトのリニューアル後の目標を定める必要があります。

さらに、リニューアル後の分析や運用方法についても、慎重に検討・考察していくことが重要です。社内でこうした運用に限界があれば、プロに相談することも選択肢の一つとしてお考えになってみてはいかがでしょうか?

この記事のおさらいポイント

・ECサイトのリニューアルは事前の目標設定が重要
・ECサイトのリニューアル費用は初期費用と同じくらい
・ECサイトをリニューアルするならスマホ対応は必須
・ECサイトのUIや操作性はシンプルにわかりやすく
・ECサイトリニューアル後にはしっかりと集客活動を行う
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