ECサイトにソーシャルログインを導入すると売上が上がる?メリットやデメリットを解説

近年、ソーシャルログインが様々なECサイトで活用されてきています。

ソーシャルログインを導入すると、新規ユーザー獲得の障壁を取り除くことができ、マーケティング施策に使える情報収集もできるので、新たなECサイト改善施策として採用するメリットは大きいです。

この記事ではソーシャルログインとはなにか?という基本的な知識から、ソーシャルログインのメリット・デメリット、活用方法等についてまで解説していることを補足してください。自社のECサイトをより良くしたい方、ソーシャルログインの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

この記事を読んだらわかること

・ソーシャルログインの利用者アカウント割合
・ソーシャルログインのメリット(3点)
・ソーシャルログインのデメリット(2点)
・活用方法(QRコード、生態認証など)
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ECサイトで活用されているソーシャルログインとは?

ソーシャルログインとはインターネットユーザーが使い慣れているSNSのアカウント情報を利用して登録・ログイン手続きをショートカットする機能のことです。

専用ボタンを1回クリック(タップ)すれば、氏名や住所など個人情報を入力しなくても、ECサイトのアカウントページにアクセスできます。

現在ソーシャルログインで広く活用されているSNSの名称はこちら。()内は国内月間アクティブユーザー数です。

  • LINE(8,600万人)
  • Twitter(4,500万人)
  • Instagram(3,300万人)
  • Facebook(2,600万人)
  • Tiktok(950万人)

他にもソーシャルログインでは、GoogleやYahoo!JAPAN、Amazonといったプラットフォームサービスのアカウント情報を利用できます。

ソーシャルログインの利用状況

では、実際にソーシャルログインでよく利用されているのはどのSNS・プラットフォームサービスのアカウントでしょうか。

2019年に株式会社フィードフォースが実施した調査によると、ソーシャルログイン利用状況のアカウント別割合は以下のようになります。

(引用:https://blog.feedmatic.net/2019-03-20-143251/)

LINEが50%以上を占め、Yahoo、Twitter、Facebook、Googleと続きます。

LINEアカウントでのソーシャルログイン利用割合は2018年と比較しておよそ2倍も上昇したとのこと。

LINEはコミュにケーションツールとして有名ですが、現在日本で最も利用されているSNSでもあるので、LINEをソーシャルログインで使う人が多いのもうなずけます。

ソーシャルログインのメリット

ソーシャルログインを導入するECサイト運営側のメリットには以下のようなものがあります。

  • アカウントの登録率が上がる
  • IDやパスワードを忘れてもログインできる
  • ユーザーのソーシャルデータを蓄積できる

上二つはユーザーの利便性と関係する点でもあるので、ユーザー目線を中心に解説していきましょう。

アカウントの登録率が上がる

アカウント登録はなにかと面倒くさいものです。

気になる商品をカゴに入れ、いざ購入しようと思っても、氏名やメールアドレスなど細々とした情報を入力するのが煩わしくて離脱してしまうユーザーも少なくありません。

しかし、ソーシャルログインがあれば、ユーザーが煩わしいと思える一連の手続きをを簡略化できるので、ユーザーのストレスを軽減できます。

このときユーザーが体験するのは商品選択から登録、購入までの連続性ある動きです。まるで実店舗で商品を手に取ってそのままレジに足を運ぶような自然な流れをネット上で実現できます。

IDやパスワードを忘れてもログインできる

ユーザーのID・パスワード忘れは、ECサイトのような会員制オンラインサービスの再訪問率が上がらない原因の1つです。

数は少なくても一定の割合で発生するので、長期的に見ればID・パスワード忘れで失ってしまう顧客の数は馬鹿になりません。購入意欲が相当高いユーザーならID・パスワードの再発行手続きをしてくれますが、購入意欲が高くても面倒なことが嫌いなユーザーは取りこぼしてしまうことになります。

その取りこぼしの防止策ともなるのがソーシャルログインです。ID・パスワードを覚えておく必要がないだけで再訪問のハードルが下がります。またID・パスワードの再発行やログインに関する問い合わせも減るので一石二鳥です。

ユーザーのソーシャルデータを蓄積できる

ソーシャルログインでは、自社サイトのユーザーIDとソーシャルログインに使用するサービスのユーザーIDとを紐づけることができ、ソーシャルサービス側のデータを収集・蓄積できます。

収集・蓄積できるデータは幅広く、氏名、メールアドレスはもちろん、性別、居住地域、誕生日、年代、好みや興味あるものまで分かります。(※ユーザーが登録していない情報は対象外です。)

自社サイトでの検索履歴や購入履歴とソーシャルデータを統合すれば、潜在顧客を掘り起こしたり再購入率をアップさせるような新たなマーケティング施策のヒントを得られることも。

通常のログインだけでは得られなかった様々な情報を得られると考えれば、ソーシャルログインはユーザーだけでなく企業にも大きなメリットをもたらすものだといえるでしょう。

ソーシャルログインのデメリット

ソーシャルログインを導入するメリットは大きいですが、導入の際には以下のデメリットも把握しておきましょう。

  • 導入にコストがかかる場合もある
  • 念入りな導線設計が必要

要は機能的なデメリットではなく、コストや技術的な問題です。それぞれ解説していきます。

導入にコストがかかる

ソーシャルログインをECサイトに導入・実装する場合、コストがかかります。

また、導入・実装すればOKというものでもなく、SNS側で定期的に行われる仕様変更にあわせたソーシャルログインのメンテナンスは欠かせません。SNS側の仕様に沿わなければユーザーがログインできなくなるため、このメンテナンスは省略不可です。

さらにソーシャルログインを足掛かりとした不正アクセスを防止するためのセキュリティ施策も必要ですし、想定外のトラブルが起こる可能性もあるため、導入を検討する際は運用コストに見合ったリターンが得られるか十分考慮した方がいいでしょう。

念入りな導線設計が必要

ソーシャルログイン導入・実装の際に特に気を付けたいのが導線設計です。

会員登録やログインが簡略化できると思ってソーシャルログインを利用したのに、ソーシャルログイン後の個人情報入力項目が多かったり、ログインしたページから目的のページにたどりつくまでが複雑だったりすると、ユーザーは離脱してしまいます。

ソーシャルログインを導入・実装するからには、ログイン後も含めた総合的に快適なユーザー体験を可能にする導線設計が求められるということです。当然それを実現するためには高度な専門技術と知識が必要になります。

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導入にはコスト面と技術面でハードルは高いですが、独自性のある商品、または圧倒的な優位性のある商品であれば拡販しやすいため導入した方がいいでしょう。
また、予算に余裕があればアプリ開発も並行して行い、アプリとソーシャルを連結させた展開をオススメします。
池田直樹
ZERO式ECサイト制作はこちら

ソーシャルログインの導入・実装方法

ソーシャルログインを導入・実装する方法は以下の2通りです。

  • 個別にスクラッチでAPIの開発を行う場合
  • 外部サービス(ASP)を活用する場合

自社のECサイトへの導入を検討されている方はぜひ参考にしてください。

個別にスクラッチでAPIの開発を行う場合

ソーシャルログインの導入自体はあまり難しい作業ではありません。

サービスプロバイダーが提供している開発者向けの説明者を参考にしながら、APIを用いて導入サービスと自社サービスとが連携するように作業を進めればいいので、自社リソースだけでも独自開発可能です。

ただ、ソーシャルログインの難しいところは、ただ導入するだけではうまく機能しない点です。ECサイトのアカウント登録率・再訪問率向上につなげるためには、以下に挙げる注意点を踏まえたうえで開発・運用する必要があります。

  • 新規会員の登録機能
  • 既存会員のログイン・連携機能、連携解除
  • サービスプロバイダ側の仕様変更にあわせた変更・追加
  • シームレスな導線設計

これらすべてを満足にこなすためには、担当者の知識・技術力はさることながら、ソーシャルログインに対応するための十分な時間も必要です。

さらに複数SNSの仕様変更が重なった時やトラブルが多発したときは特に時間がかかるので、そういった点も含めて人材を適材適所に配置し、進捗管理まで行える総合的なマネージメント能力も問われます。

外部サービス(ASP)を活用する場合

近年ソーシャルログインの普及につれ、ソーシャルログインの導入・実装・メンテナンスまで行うサービスを提供する企業も増えつつあります。

そういった外部サービス(ASP)はソーシャルログイン関連の知識・技術を熟知しているため、導入・実装を短期間で完了させ、各サービスの仕様変更にも迅速に対応できます。

会社によっては自社の既存サービスとのID連携開発まで細やかに対応してくれるので、既存サービスとSNSの即時連携を希望している場合は積極的に利用した方がいいでしょう。

外部サービス(ASP,)の利用にはもちろん初期費用や継続的な維持管理費用もかかりますが、0から独自開発をする必要はなくなることを考えれば費用対効果は大きいです。自社の人的・時間的リソースをソーシャルログインだけに割かずに済みます。

拡がるソーシャルログインの活用方法

最後にソーシャルログインの活用方法を4つご紹介します。ソーシャルログインを導入するだけではなく、導入後の活用方法まで設計・準備して、自社サイトのECサイト改善に役立てましょう。

LINE友達機能とソーシャルログイン

ソーシャルログインのなかで最も利用率が高いLINEはコミュニケーションツールとして有名ですが、実はLINEの様々な機能・サービスを用いたECサイト改善施策が近年注目を集めています。

例えば、「LINE公式アカウント」。これはメルマガのようにユーザーへサービスを提供できる機能で、ユーザーがソーシャルログインを使うとLINE公式アカウントを自動で友達に追加でき、同時に自社サイトとID連携するように設計することも可能です。

LINE公式アカウントとID連携すると、購入・発送後のメッセージ通知、新商品やタイムセールの告知などがLINEでできるようになるため、ユーザーの利便性向上とマーケティング施策を同時に推し進めることができます。

決済サービスとソーシャルログイン

ソーシャルログインではAmazonや楽天など多数のユーザーが利用する商品販売プラットフォームのアカウントも活用できます。

例えば、Amazonは提供するオンライン決済機能「AmazonPay」でソーシャルログインすると、Amazonと全く関係ないサイトでもAmazonに登録済の決済方法を使って決済することができます。

これによりユーザーは初回購入利用時につきものの個人情報入力等の煩わしい手続きから解放されますし、大企業の堅牢なセキュリティがあることからカード情報盗難等決済関連のトラブルを心配する必要もありません。

さらにAmazonPay経由での購入後にはAmazonポイントの付与もあるので、AmazonPayのソーシャルログイン導入でユーザーの購入意欲促進も期待できるでしょう。

QRコードとソーシャルログイン

最近LINEはQRコードを利用してソーシャルログインする機能をリリースしました。

QRコードを使うメリットが大きいのは実店舗です。例えば、レジ前や店頭に設置したQRコードを来店者に読み込んでもらうことで、LINE公式アカウントの友達追加から、会員登録、ポイントカード発行までスムーズに行うことができます。

店舗側は会員登録・ポイントカード発行のために必要だった用紙記入がなくなるため、顧客情報の管理の手間が大幅に軽減。店舗での購入履歴にあわせたLINEメッセージを配信して再来店を促すことも。

また物理カードがいらなくなるため、ユーザーはカードをなくすことがなくなり、ポイントを貯めやすくなるというメリットもあります。

生体認証とソーシャルログイン

近年のセキュリティ意識の高まりを受け、生態認証とソーシャルログインをかけあわせたサービスも増えつつあります。

生体認証とは諮問や手の平、顔の形、筆跡などを用いた個人認証技術です。生体認証だとパスワード忘れや入力ミス等のトラブルも少なく、パスワード漏洩や不正アクセスのリスクを抑えられます。

従来のソーシャルログインは本人以外が利用してしまうリスクを低減する手立てがなかったため、紛失したスマホを不正利用され、高額請求されるという被害が後を絶ちませんでした。

そういった従来の欠点を補ううえで生体認証は大いに役立ちますし、生体認証を導入している企業はセキュリティ意識が高いと判断されるため、ブランドイメージの向上にもつながります。

まとめ:ECサイトにソーシャルログイン導入して売上を伸ばそう

ソーシャルログインを導入すれば、ユーザーは登録・ログイン手続きに手間取ることが少なくなるため、自社ECサイトのアカウント登録率や再訪問率、購入率アップにつながります。

またソーシャルログインを使ってID連携すれば、IDベースでユーザの属性や好みなど様々な情報を収集しやすくなるため、的を絞ったマーケティング施策もできるようになります。

現状ソーシャルログインを取り入れるメリットは大きいのでますます普及率は上がるでしょう。競合サイトから遅れをとらないためにも、さっそくソーシャルログイン施策を一歩前進させてみてはいかがでしょうか。

この記事のおさらいポイント

・ソーシャルログイン利用率が最も高いのはLINE
・ソーシャルログインでユーザー利便性向上
・ID連携すればユーザーの詳細な情報を収集可
・コストを考慮すると外部サービスを利用した方が良い
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