時代の流れに合わせて、インターネット市場にビジネスを参入させたいとお考えの方は少なくありません。特にECサイトを通じた購買へのニーズが浸透しています。
ECサイトの制作・管理は難しそうに見えますが、実はCMSを使えば誰でも簡単に制作可能で、すぐ管理も楽にできます。
今回はCMSとは何かという基本から、CMSの種類、CMSを導入するメリット・デメリットなどを中心に、CMS初心者の方にもわかりやすく解説していきますのでご期待ください。
この記事を読んだらわかること
・ECサイト制作で使用できるCMSの種類
・ECサイト制作でCMSを導入するメリット
・ECサイト制作でCMSを導入するデメリット
・ECサイト制作で使用するCMSを選ぶポイント
・ECサイトが制作できるおすすめCMS7選
ECサイトは、一から構築すると莫大な費用がかかってしまいますが、弊社はWordPressを使用し、最小限に費用を抑えたECサイトの構築が得意です。ECサイトの制作で費用が気になるという方は、お気軽にご相談ください!
ECサイト制作に便利なCMSとは?
CMSとは、Webサイトの制作およびコンテンツの作成・更新・管理などができるコンテンツ・マネジメント・システムの略語です。一般的にWebサイトを構築するには、プログラミング言語などの専門知識やノウハウが必要ですが、CMSは手順に従うことで難しい専門知識がなくてもも比較的簡単にWebサイトが構築できます。
CMSというと言葉が難しいですが、SNSやブログ更新システムなど、周りを見渡せば身近な所でCMSは活用されています。
また、従来のCMSに加えてEC機能を追加する機能拡張型や、EC特化型のCMSパッケージなども登場しており、素人には難しいとされたECサイト制作にも簡便化の流れができています。
ECサイト制作で使用できるCMSの種類
ECサイト制作・管理を簡単にしてくれるCMSには基本的に3つのタイプがあります。
・オープンソース型CMS
・パッケージ型CMS
・クラウド型CMS
これらのCMSはそれぞれ特徴が異なるため、自社に適したCMSを選ぶことが重要になります。
それでは早速、3つのCMSについて特徴を解説していきます。
オープンソース型CMS
オープンソース型とは、インターネット上に公開されているプログラム用のソースコードを無償利用できるタイプのCMSです。
代表例は、世界中で圧倒的シェアを誇るWordPressです。
公開されたソースコードなのでインストールする必要もなく、誰でも制限なく使用できるので、ECサイト制作のハードルをかなり低くしてくれます。
また、各自で自由に機能拡張や細部のカスタマイズができる自由度の高さも大きな特徴の一つです。気になるコストをグンと抑えつつ、構築・更新・修正・配布を自由自在に行えます。
パッケージ型CMS
パッケージ型はオープンソースとは異なり、自社で保有するサーバにデータをインストールしてから使用するタイプのCMSです。
Web開発を手がけるシステムベンダー(販売元)が販売しているCMSで、無償で利用できるオープンソースとは異なり、有償で購入する必要があります。
しかし、基本的な機能がオープンソース型よりも充実しているため、より高度なECサイト構築が可能です。さらに、販売元のベンダーから運用上のサポートが得られるので、構築の手間も省けるのが魅力です。
クラウド型CMS
クラウド型とは、先ほどご説明したパッケージ型のように、ベンダーが開発したシステムウェアをインストールするのではなくクラウド上で操作するタイプのCMSです。
ベンダーが所有するサーバに保管されたデータを、ネット上でアクセスし、使用します。
サーバを独自に契約しなくても、ネット環境が整いブラウザがあればECサイトを構築できるとあって、低コストかつ手間をかけずにECサイトを構築できます。
ECサイト制作でCMSを導入するメリット
CMSを導入すると、従来であれば素人にはなかなか手が出せなかったECサイトの制作が容易にできるようになりますが、その他にも次のような具体的メリットがあります。
・制作費・運用費を抑えられる
・誰でも簡単に管理・更新ができる
・ネット環境とブラウザさえあればどこでも利用できる
・SEO対策やコンテンツマーケティングができる
それではそれぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
制作費・運用費を抑えられる
選ぶCMSの種類によっては無償のものもあり、あまりコストをかけられないけどECサイトを開設したいという人にも容易にサイト立ち上げができる点は大きなメリットです。
また、制作だけでなく管理・投稿・編集・更新機能もあらかじめ備わっているため、運用・管理の経費も抑えられます。
梱包や配当といった業務にあたるリソース(人材)さえまかなえれば、制作・運用費全般をかなり抑えてECサイトを展開していけます。
誰でも簡単に管理・更新ができる
CMSはECサイト制作はもとより、サイトの管理・更新も外部発注せずに可能です。ECサイトの場合、商品入荷・商品入れ替え・価格変更をはじめ、スタッフブログや広告など、日々多くの変更が必要となります。
こうした更新内容を全て資料にまとめて専門会社にいちいち依頼するのは二度手間なだけでなく経費も余計にかかってしまいます。
その点、CMSがあれば、自社内でスピーディーに更新・編集できるので、外部に依頼する必要がありません。経費の問題だけではなく、迅速に新鮮な情報を顧客にリリースできる点でもたいへん大きなメリットと言えるでしょう。
ネット環境とブラウザさえあればどこでも利用できる
先ほどCMSの種類としてご紹介したオープンソース型やクラウド型は、インターネットに接続できる環境下にさえあればいつどこからでもアクセスして利用することが可能です。
自社のPCでしか管理・更新などを行えないとなると、出先ですぐにリリースしたい情報や変更をかけたい内容を思いついても、なかなかすぐに更新することはできません。
規模の小さなショップであればなおさらです。CMSでサイト構築すれば、時間・場所・デバイスに縛られることなく、たとえ出張先でも更新できます。
SEO対策やコンテンツマーケティングができる
CMSはタイトルタグやメタディスクリプションタグなど、SEO効果を高める設定もあらかじめパッケージされているため、手順に従って使っていれば、自然にSEO対策ができます。
ECサイト設計はもちろん、コンテンツ作成も検索上位を狙いながら効果的なサイト運営が可能なのです。
CMSならではのブログ機能には、文書・画像の入力や簡単な編集をするだけでブログの更新も容易にでき、しかもSEO効果が期待できるので、ECサイトの集客対策として欠かせないコンテンツマーケティングができます。
ECサイト制作でCMSを導入するデメリット
ECサイトの制作・管理運用でCMSを利用する際には、メリットもあればデメリットもあります。サイト管理にCMSを使うデメリットとして挙げられる点は以下の通りです。
・セキュリティに不安がある
・操作方法を学習する時間が必要
・デザインの自由度が制限される
それではそれぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
セキュリティに不安がある
インターネット上で簡単に利用できるオープンソース型・クラウド型CMSには、簡便性の高さの代償としてセキュリティ・リスクがつきまといます。
不正アクセスやサーバ攻撃といった不測のトラブルに対し、常に万全の対策を取らなければなりません。解決策としては独自にセキュリティ強化の方策を講じるしかないのですが、これに関しては一定以上の知識・ノウハウが必要となります。
操作方法を学習する時間が必要
たとえCMSが誰にでも簡単にサイトを立ち上げられて、誰にでも更新・管理ができるツールであるとはいえ、パソコン操作に関する必要最低限の理解や技術は必要です。
全くのパソコン初心者であればパソコンの操作にまずは慣れなくてはいけませんし、慣れている人であってもCMSの使用手順を学習するために通常1~2時間程度学習する必要はあります。
デザインの自由度が制限される
一概にCMSと言っても、種類によってデザインの自由度には幅があり、選んだ種類によってはデザインがありきたりになってしまうことも想定されます。
ECサイトはショップでありデザインはお店の顔なので、個性を出しきれないというのはデメリットと言えるでしょう。一方、HTML・CSS・PHPなどのコーディング技術さえあればサイトデザインにオリジナリティを与えられますが、これには専門知識が欠かせません。
ECサイト制作で使用するCMSを選ぶポイント
経済性・簡便性の高さから、CMSを使ってECサイトを制作してみたいとお考えの方も少なくないでしょう。しかし、国内外産合わせれば数百種類とも言われるCMSの中から自社ニーズに合うものを上手に選ぶにはいくつかポイントがあります。
運用開始後にも関わる重要な点ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
使いやすいさ
デザインがおしゃれと飛びついたものの、管理画面の操作性が低かったり、そもそも外国製で日本語対応しておらず使いにくければ本末転倒です。
管理画面が使いにくいと更新作業に余計な口数がかかったり、そもそも特定の人しか更新できないといったことになりかねません。
デザインも重要ですが、日常的な操作性やカスタマイズのやりやすさなどにも着目しましょう。
デザインの自由度の高さ
CMSには通常デザインテンプレートが用意されており、利用者の好みで選択してサイトに搭載できます。
しかし、テンプレートのバリエーションはCMSによってかなり差があるので、カスタマイズやアレンジを自社内でできない場合には、もともとデザインテンプレートの種類の多いCMSを選ぶことが肝心です。
デザインにこだわりたい場合は、基本的には制作会社に依頼し、保守や更新などは自社で賄うようにした方が、より良いものができます。
スマホ対応
CMSでも古いタイプになると、スマホにデザイン対応できていない型も紛れています。現在ECサイトユーザーの大半はスマホユーザーなので、スマホ向けのデザインが表示されないサイトは生き残ることが難しくなってしまいます。
1つのHTMLあるいはURLで管理でき、デバイスに応じた表示ができるレスポンシブデザインに対応しているCMSかどうかは重要な確認ポイントです。
セキュリティ対策
CMSのセキュリティ対策は、自社ECサイトの信用性にも関わるきわめて重要なポイントです。オープンソースやクラウド型は、簡単に利用できる分だけセキュリティが脆弱です。
まずは検討中のCMSのプライバシーポリシーをしっかりと読み込みましょう。
越境EC構築に対応しているか
越境ECとは、国境を越えて販売を可能にする機能を備えたECサイトのことです。
ECサイトを使用して海外展開を考えている場合、越境EC対応しているかどうかは必須の確認事項です。
多言語・多通貨計算に対応しているかどうか、関税計算・決済・配送についても越境対応できているCMSかどうかを確認しましょう。
ECサイトが制作できるおすすめCMS7選
ECサイトの制作にCMSを使う際、選び方に注意すべきと先述しましたが、実際にどのようなCMSがおすすめなのでしょう。ここでは実力派の人気CMSを7つご紹介していきます。
WordPress
本格的ECサイト以外にも、一般の方のアフィリエイトから趣味的なブログまで幅広いユーザーを持つCMSの代表的存在です。
管理画面の使いやすさに定評があり、使い方さえ覚えてしまえばパソコン初心者にもサイト制作・運用が可能で、追加プログラムであるプラグインも多彩。ノ
ウハウさえあれば、自社仕様にカスタマイズすることもできます。WordPressに決済機能をつければすぐにECサイトとして利用できるすぐれもの。導入料金は無料です。弊社ゼロからはじめるWEBマーケティング株式会社では、デザインやカスタマイズの自由度が高く、素人さんにも更新作業などが楽なWordPressの導入を推奨しています。
そのため、WordPressにカート機能を付随させた方が制作会社への依存度リスクも少なく、開発の自由度も高いECサイトを制作できます。
運用面も業務効率が良く、コストも相対的に抑えられる傾向にあります。
EC-CUBE
国内生まれで最大のメジャーCMSとなったのがEC-CUBEです。無料導入できるメリットに加え、オープンソースかインストールかを選択できるのが大きな魅力で、全国導入実績は35000店舗以上とされています。決済・ポイント機能・BtoB対応・SNS機能など、ECサイトにあってほしい基本機能があらかじめ搭載されているほか、デザインテンプレートも豊富です。注意点はオープンソース型を導入した際のトラブル対応。基本全て自社で問題解決しなければなりません。
Magento
ロスに本拠地のあるマジェントは、グローバルに展開するオープンソース型のCMSで、基本的に無料で導入できます。ただし、高機能タイプにはライセンス費用が発生します。多機能・多通貨対応を標準装備しているので越境展開を考えている企業におすすめです。外部機能と容易に連携できたり、1つのサーバで複数のサイト展開ができたり何かと便利ですが、使いこなすには英語に堪能であることが第一条件となります。
SITEMANAGE Commerce
プラグインの豊富さが魅力のCMSです。80種類以上もあるプラグインから必要なものを選んで簡単に利用することが可能で、理想どおりのECサイトを制作できます。ECサイトには嬉しい検索機能やレコメンド機能・マルチチャネル機能などカスタマイズもよりどりみどり。パッケージ型、つまり自社サーバにインストールして使うタイプで、価格はベーシックでも50万円とややコストがかかりますが、データベースのカスタマイズや外部連携、オリジナル機能構築といったきめ細やかなサポートが受けられるというメリットもあります。
EC-Orange CMS
人気のオープンソースCMSをベースとしたパッケージ型CMSです。マルチテナント・オムニチャネル化を見据えた企業には嬉しいPOSレジ機能との連携ができるのも魅力ですが、ブログなどコンテンツを更新する際に便利な機能も豊富に搭載し、SNS連携にも強いので、コンテンツマーケティングに注力したい企業にも向いています。BtoBにもBtoCにも幅広く対応できる万能タイプではありますが、料金はケースバイケースです。
Welcart
WordPressのプラグインの1つであり、WordPress専用のショッピングカートです。つまりWordPressのプラグインの豊富さや更新作業など管理画面の使いやすさをそのまま引き継いだCMSということになります。デザインテンプレートも豊富で、サイト運営者側の負担がグンと軽減されることに定評があります。オープンソース型で導入は無料です。
CS-Cart
世界中の越境ECから評価を得ているCMSで、開発元はロシアです。開発当初はオープンサイト型としてリリースされましたが、現行型はインストールタイプでBtoC特化型となっています。デザイン性にすぐれたサイト制作ができるほか、複数ショップ管理機能も備えます。さらにBtoCには不可欠な会員機能・クーポンやポイント機能なども搭載されていて非常に便利。パッケージ料金はベーシックで99,800円、月額料金は14,800円~となっています。
まとめ:ECサイト制作ではCMSを導入して運用を楽にしよう
ECサイトの制作・運用をするにあたっては、コストも手間も省けるCMSを導入するのが最も楽であるという解説をしてきましたが、参考になりましたでしょうか?CMSでECサイトを制作・管理すれば、運用面は格段に効率的になり業務が楽になります。
業務がやりやすくなり、社内のあらゆる人員ができるようになれば、サイトの管理は常に行き渡り、引いては顧客にとっても使いやすいECサイトになるのです。弊社ZEROでは、プラグインが豊富で管理画面が抜きん出て使いやすいWordPressを推奨しています。できるところは自分たちで、やや難易度が高い部分は専門家に任せるといった使い方ができる点でもWordPressはかなりおすすめです!
この記事のおさらいポイント
・CMSにはインストール不要のオープンソースやクラウド型と要インストールのパッケージ型がある。
・CMSを使えばいつどこででも簡単にECサイトの管理・更新などが可能。
・CMSはセキュリティ面に課題があり独自強化も必要
・弊社のイチオシCMSはWordPress!
ECサイトは、一から構築すると莫大な費用がかかってしまいますが、弊社はWordPressを使用し、最小限に費用を抑えたECサイトの構築が得意です。ECサイトの制作で費用が気になるという方は、お気軽にご相談ください!