【ブランディングできていないECサイトは衰退する?】重要性やポイントを解説

インターネットでの商品購入が一般的になった現在、数多くの企業がECサイトを立ち上げ、Web上での販路拡大に挑むようになりました。そのため、競合との差別化が図れずブランディングできていないECサイトは、売り上げが伸びず衰退の一途を辿っています。

ただ、ブランディングの重要性は理解していてもどうすればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ECサイトの競争激化で悩む企業のために、ブランディングの重要性ブランディングを行なっていく際の注意点などを解説していきます。

この記事を読んだらわかること

・ECサイトのブランディングの基礎知識
・ECサイトのブランディングのメリット
・ECサイトのブランディングの注意点
・ECサイトのブランディングで重要なポイント6つ
目 次表示
WEBコンサルタントのご紹介
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ECサイトのブランディングとは?

『ブランディング』とは、以下のようなものを見たり聞いたりイメージしただけで、企業側とユーザーが共通の認識を持てるよう様々な活動を行うことです。

  • 商品のデザイン
  • シンボルマーク
  • 商標
  • 名称
  • キャッチフレーズ
  • 記号

例えば、スマホのリンゴマークをみるとAppleのブランドが連想されたり、シャネルと聞けば扱っている商品やその価値を誰でも想像できるでしょう。

また、高級品でなくてもブランディングは行われています。
例えばチロルチョコ株式会社は創業100年以上ですが、『1個10円』のチョコレートでブランディングを行なってからチロルチョコ1本で55年以上も業績を上げてきました。

さらに、Googleといえば無料で有益な情報を探せる検索エンジン、Facebookといえば無料で人と繋がれるSNSのように、購買が発生しないサービスでもブランディングは成立します。

重要なのは、ユーザーが企業の意図とは関係のないイメージを持つのではなく、企業側がユーザーに持って欲しい共通イメージを認識してもらうことです。

ECサイトのブランディングが重要視される背景

ではなぜECサイトにブランディングが必要なのでしょうか?

冒頭でも触れましたが、現在数多くの企業がEC業界に参入し飽和状態となっています。
その中で企業は、成果を上げるために広告やSEO対策など様々な施策を行なっています。しかし、似たような商品であればユーザー側も低価格で手に入るショップを探すため、価格勝負に陥ってしまうのが現状です。

価格競争に陥ってしまうと、いくら売上が伸びても利益を増やすことは難しくなります。

そのため、『ブランディング』のように『他ショップより多少高額でもこの店から買いたい』と思ってもらえるような価値を見出す施策が必要なのです。

ECサイトのブランディングのメリット

ECサイトのブランディングには、次の3つのメリットがあります。

  • ファンになってくれる人が増える
  • 独自の販売ルートを形成できる
  • 売り上げの増加

ファンになってくれる人が増える

ECサイトのブランディングを行わない場合、広告などで集客してユーザーが商品を購入してくれたとしても、他に安いショップがあればそちらに流れてしまうため一時的な成果となってしまいます。

しかしブランディングを行えば、そのコンセプトに感銘を受けた人がファンになってリピート率も高くなります。またファンは自分と似た興味がある人に口コミで広めてくれるので、口コミが口コミを呼び、新たな宣伝サイクルを加速させるのです。

ファンになってくれる人がどんどん増えて行くと、広告を打たなくても安定的な利益を見込めるようになります。

独自の販売ルートを形成できる

一般的にWeb上で商品を販売する際は、楽天市場やアマゾンなどのECモールを利用するケースも多いでしょう。
しかし、ECモールは集客力が抜群でECサイトが参入しやすい代わりに、出店手数料や販売手数料などがかかったりデザインや出品方法に制限があるというデメリットがあります。
またECモールは同業者も多いため、他社と差別化を図るために価格を下げなければ売れないというジレンマに陥る危険性もあります。

その点、ECサイトでブランディングが成功すれば、ECモールに頼らずとも独自のECサイトで販売・告知が可能となり、出品方法も自由自在で、自社の思いのままに販売できます。

売り上げの増加

前述したように、ファンが増え独自の販売ルートが形成できれば、自然と売り上げも伸びていきます。

売り上げが伸びれば、商品開発や設備投資などに注力でき、さらなる売り上げを作ってくれます。好循環が生まれECサイトの運営も軌道に乗るでしょう。

ECサイトのブランディングの注意点

ECサイトのブランディングはメリットが大きいです。ただし、ブランディングの際に注意する点が3つあります。

  • 認知してもらう必要がある
  • ブランディングをはっきりさせる
  • サイト運営をおろそかにしない

認知してもらう必要がある

サイトのブランディングを行なっても、ユーザーにサイトの存在を気づいてもらえなければ『無人島の祭り』状態になってしまいます。
特に初めのうちは、『祭り(自社のECサイト)』に来てもらうために、まず人々にサイトの存在を知らせて目的地にたどり着くための経路を作らなければなりません。

ブランディングを行なったら、次のように様々な施策でECサイトの存在を知らせて集客していきましょう。

  • 実店舗のお客様にパンフレットなどでECサイトの存在を知らせる
  • 広告を打つ
  • SEO対策を行なって、関連キーワードで検索上位表示を目指す
  • Yahoo!ショッピングなど自由度の高いECモールに出店しているなら、独自ECサイトのURLを記載したりメルマガで告知する
  • FacebookやTwitter、Instagram、LINEなどのSNSを利用しているなら、独自ECサイトの告知をする
  • 動画サイトなどで動画をアップしてアピールする

ブランディングをはっきりさせる

ECサイトでやってしまいがちなのは、できる限り多くの人に販売したいからとターゲットや目的を絞らずにブランディングを行うことです。
ターゲットや目的が絞られていないと、高いシェア率を獲得している企業でもない限り他社との差別化を図りにくくなるため、成果に繋がりません。

例えば、食品を扱っている小規模ECサイトが『何でもそろう食品店』のようにブランディングを曖昧にしてしまうと、ユーザーに企業の存在意義を伝えるは難しいです。

企業には、以下のようにその企業にしかアプローチできない独自のカラーが必ずあるはず。ブランディングを行う際には、『いつ・誰に・何を・どのように』といった目的やターゲットをはっきり伝える必要があるのです。

参考:ECサイトに欠かせないマーケティング施策13選|重要なポイントも解説

サイト運営をおろそかにしない

ECサイトの運営は簡単なものではありません。なぜなら、以下のように幅広い業務をこなさなければならないからです。

  • 商品の在庫管理
  • 新商品ページのデザイン・登録
  • プロモーション企画
  • 受注管理
  • 梱包・出荷作業
  • 問い合わせ・クレーム対応
  • メルマガ
  • SNS運用
  • サイトの分析・改善など

そのためブランディングは確かに重要ですが、そればかりに力を入れてしまうとサイトの運営自体がおろそかになってしまいかねません。
さらに、人手が足らないからと他の業務と兼任にしてしまうと、ブランディングもECサイト運用も他の業務も全て中途半端になってしまうでしょう。

社内に人手が足りなければブランディングや運用を外注したり、新たに専任の社員を雇うなど、社内のリソースを見極めて、運営体制を整えていきましょう。

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ECサイトのブランディングが上手くいけば、次は集客施策(Webマーケティング)が必要になります。
すでに、集客施策が上手くいっている場合は問題ないですが、サイトへの流入が少ない場合はブランディングよりも広告運用・SEO対策などの集客施策を優先する必要があります。##内部リンク##(ECサイト マーケティング)
池田直樹
ZERO式ECサイト制作はこちら

ECサイトのブランディングで重要な6つのポイント

ここからは、ECサイトのブランディングの際に押さえておきたいポイントを6つ紹介していきます。

  • オリジナルの商品開発・プラスアルファの情報提供
  • ブランドの方向性を決める
  • メディアを使用した宣伝
  • 体験する場を作る
  • ビジュアルにこだわる
  • 顧客に喜んでもらえることを追求する

オリジナルの商品開発・プラスアルファの情報提供

ECサイトをブランディングする際には、オリジナル商品の開発や自社ECサイトだからできる情報、特典などが重要です。
よく『自社はどこでも売っているような商品を扱っている』『オリジナリティはない』『それ以上提供する物が無い』と感じている場合がありますが、案外自社が当たり前に思っている部分にそのヒントが隠されているものです。

例えば一般的な家具を販売していても、他社ではあまり取り扱っていない特別な素材を使用していたり、オーダーメイドの技術や転倒防止オプションをサービスしていたりと、必ず何かしらのオリジナリティがあります。
競合他社をリサーチしながら、自社しか持っていない独自性を商品開発や特典などに活用しましょう。

ブランドの方向性を決める

ECサイトをブランディングして行く際には、どのような人にファンになってもらいたいかブランドの方向性を明確にしましょう。

企業心理では、全人類にファンになってもらいたいのが本音でしょう。しかし、人にはそれぞれ合う合わないがあるので、現実的に全ての人に気に入ってもらうことはできません。

そのため、現在手がけている商品がだれのためのものなのか?といったブランドの方向性を定め、それをECサイトに反映して行く必要があるのです。
ターゲットを決める際には、以下のような点に注視しながら絞っていきましょう。

  • 性別
  • 年齢
  • 高所得者か?低所得者か?
  • 既婚か?未婚か?など

メディアを使用した宣伝

メディアを使用してブランディング力を高めるのも1つの手です。
ECサイトのメディアによる宣伝は、主にSNSやプロモーションなどを活用しながら認知度を高めて、新規のお客様を獲得が目的となります。

ただし、宣伝する媒体や宣伝の仕方によって狙っているブランディングがずれてしまう可能性もあるので、一貫性の取れたブランディングを行いましょう。

体験する場を作る

テレビCMを利用している企業と、利用していない企業。この2つを比べた場合、たとえ同業者であってもユーザーに強く印象が残るのは前者でしょう。
その理由は、テレビCMで企業のブランド体験をより身近に感じるからです。

企業や商品は、身近に感じることでブランドの印象を強く残します。
つまり、宣伝だけでなく身近に感じるために体験をする場が、ECサイトのブランディングにおいて大切なのです。

具体的な体験の場を作成する方法は3つあります。

  • コンテンツ
  • ブログ
  • 動画

まずはコンテンツから解説していきます。

コンテンツ

写真やテキストなどのコンテンツで、商品に込めた想いや商品が作られる過程を紹介することで体験の場を作成できます。

体験の場で商品に共感してもらえれば、『使用してみたい』『購入してみたい』といった感情を抱いてもらえるようになります。

ブログ

社内スタッフに商品紹介や使用用途、業界の情報などをブログで発信してもらうことで、違った視点から商品訴求ができるようになります。

また、スタッフだけでなく実際のユーザーへ行なったインタビューをブログで配信すれば、よりブランド体験・企業体験の場を増やせます。

動画

実店舗と違いECサイトは、ユーザーが商品を直接手にとって吟味できないのが弱点です。その弱点をカバーできるのが動画による新しい体験感覚の提供です。

ここ数年で動画を使ったブランディングをECサイトで行う企業が増えてきました。動画はテキストや画像などと比べて5000倍の情報量をユーザーに与えてくれるので、より詳しく商品を紹介できます。

ビジュアルにこだわる

ECサイトの使いやすさはもちろん重要です。しかし、シンプルにしすぎて印象に残らなければ、ブランディングにはなりません。

そのためにも、ビジュアルにこだわり、雑誌のようなインパクトが大切です。例えば画像の並べ方を工夫してみたり、横書きではなく縦書きテキストを取り入れたり、動画を上手く組み合わせるなどWebならではのデザイン方法もあります。

顧客に喜んでもらえることを追求する

ここまで様々なブランディング方法を紹介していきましたが、最終的には、ユーザーに喜んでもらえることを追求していくのが最も重要です。

時にはアンケートや実店舗などで生の声を聞くなどして顧客に喜んでもらうための情報収集を怠らないようにしましょう。

まとめ:ECサイトのブランディングで売り上げを増やそう

Web上でECサイトが飽和状態になり、『Webで出店すれば売れる時代』から『自社の個性をアピールする時代』へと移り変わりました。
現在はブランディング無くしてECサイトで成功するのは難しいと言っても過言ではありません。

ただし、ECサイトとして生き残るためには、ユーザーが喜ぶことを常に追求し続けなければいけません。
まずは自社や競合他社を細かく分析しながら、ブランディングでファンを増やしていきましょう。

この記事のおさらいポイント

・現在は、ECサイトもブランディングなくして生き残るのは難しい
・ECサイトをブランディングすると、ECモールなどの媒体を利用しなくてもファンを増やして売り上げに繋げられる
・ただし、明確なブランディングを行なって集客・サイト運用を怠らない
WEBコンサルタントのご紹介
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