ECサイトはお店としての機能を持った特殊なホームページであり、その運営方法についても情報提供が主体であるその他のホームページとは一線を画します。

効率的に業務をこなしながら成果を求めていくためには、ECサイト特有の業務についてよく知っておくことが重要です。

というわけで今回は、ECサイトに欠かせないフロント業務とバックエンド業務についてわかりやすくご紹介していきます。ECサイトに関わる業務をしっかり把握した上で、それらを全て社内リソースで賄えるのか、外注した方が良いのかを見極めなければならないので、ぜひ参考にしてくださいね！

WEBコンサルタントのご紹介

弊社は、上場企業も含め50社以上のECサイト制作に携わってきました。
ECサイトは、一から構築すると莫大な費用がかかってしまいますが、弊社はWordPressを使用し、最小限に費用を抑えたECサイトの構築が得意です。ECサイトの制作で費用が気になるという方は、お気軽にご相談ください！

ZERO式ECサイト制作はこちら

ECサイトの主な運用業務は2種類

ECサイト運営に伴う業務は、「フロントエンド業務」と「バックエンド業務」の2つに大別できます。ECサイトによってフロントとバックエンドの境界をはっきりさせずに行っている場合もあるかもしれませんが、ここではこの2つがそれぞれ一般的にどのような業務内容を指すのかを理解しておきましょう。

フロント業務

ECサイトにおけるフロント業務とは、ユーザーをはじめ広く一般の人の目に触れる部分に関する業務です。ECサイトの主役である商品に関する企画・製作・調達、販促活動や宣伝広告など、商品の売行きを左右し、また売上に直結する業務がフロント業務と呼ばれています。

バックエンド業務

フロント業務とは逆に、ユーザーをはじめ広く一般の人の目には触れない部分の作業をバックエンド業務といいます。個別のお客様への対応をはじめ、顧客に関する情報やサイトの状況分析など、表側からは見えない業務がこれにあたります。基本的に、バックエンド業務は売上には直接関係ない業務です。

フロント業務の主な仕事内容

ECサイトにはフロント業務とバックエンド業務の2タイプがあるとお伝えしましたが、ここではまずフロント業務には具体的にどのような業務が含まれるかをご説明します。フロント業務は主に以下の3種類です。

・マーケティング業務
・マーチャンダイジング業務
・ECサイトの制作や改善

それでは各項目を詳しく見ていきましょう！

マーケティング業務

フロント業務は、商品を売るための戦略を練るのが主な仕事だとお考えください。市場調査を行ってニーズを探り売上につなげることが求められる業務です。売上が伸びるような品揃え・広告ビジュアル面含めた多角的な目配りが必要となります。マーケティングの中にも大きく分けて2種類の業務があるので、ここでご紹介します。

サイト集客のための施策

インターネットでの集客とは、自社サイトにアクセスしてもらうための方策です。企業名・ブランド名・商品名やカテゴリなどをユーザーが検索した場合に上位表示されるようSEO対策を考えたり、費用を抑えて大きな効果が期待できるSNSの運営方法について討議・決定したり、Web広告をどう打つか計画したりするWebマーケティングを指します。ECサイトの集客方法にも実はトレンドがあり、日々常に新しいマーケティング手法が生まれています。時代の流れを読み、何よりユーザー目線に立って、新しいマーケティング施策を考案していくことが大切です。

参考：ECサイトの売上を伸ばす4つの集客施策をわかりやすいく解説

キャンペーン企画

期間限定のキャンペーン・他社とのコラボ・イベントなど、商品販売促進のための企画を立案するのもフロント業務の一環です。企業の利益や損得ばかり考えているとユーザーの満足度が下がってしまうため、ユーザーニーズを考察しながら創案していくことが重要です。

マーチャンダイジング業務

商品販売にまつわる企業活動全般をマーチャンダイジングといいますが、ここではそのマーチャンダイジングの中にはどのような業務があるのか具体的にご紹介していきます。

商品企画

魅力的な新商品の創出は、時に企業の危機さえ救う大きな武器となり得ます。また、新商品だけでなく、既存の商品の改良などアップデートによって売行きに変化を来たす場合もあります。ユーザーへのアンケート・ヒアリング、問い合わせやご意見などによって、顧客ニーズに沿う商品へと育っていき看板商品になるものもあるので、業務の中で常にヒットのヒントを見つける努力を惜しまないようにしましょう。企画開発は期間に余裕を持って進行することも大切です。

商品の仕入れ・在庫管理

商品の仕入れや在庫管理も重要なフロント業務です。在庫過多も怖いですが、不足するのも商機を逃す痛いミスなので、事前の販売計画および現状の売行きと照らして緻密に仕入れを行う必要があります。また、仕入れと管理を1セットにして怠らないことが肝心です。商品開発のようなクリエイティブな業務ではありませんが、ミスなく行うことでサイト運営が安定します。仕入れ先の変更も時には必要！

商品の価格調整や入れ替え

運営体制や利益の現況に応じて、適宜商品の価格を調整するのもフロントの役割です。最近もありましたが、消費税率がアップした際などにも適切な価格変更が求められます。セール価格や見切り商品入れ替えのための価格設定なども業務に数えられます。

ECサイトの制作・改善

ECサイトの肝の部分であるWebサイト制作・サイトのスマホ用デザイン、それらの修正・改善なども力を注がなければならないフロント業務です。自社および自社商品のイメージに合い、ユーザビリティにすぐれたECサイトにするためには、レイアウトデザインや機能にもこだわる必要があります。制作後には蓄積データを元に分析・改善をして常にベストを求め、成果につなげましょう。

ECサイトのフロント業務では、商品を買いたくなるページ作りがとても重要です。
サイトの使いやすさやイメージの伝わるデザイン、買いたくなるコピーなど細部に至るまでユーザーが買いたくなるようなページを目指しましょう。

バックエンド業務の主な仕事内容

バックエンド業務はフロント業務とは異なり、売上を左右するというよりは日々のサイト運営を安定的に行うための事務部門です。ここではバックエンドにはどのような業務があるのか、具体的にご紹介します。主なバックエンド業務は以下の通りです。

・商品情報登録業務
・受発注管理業務
・総合管理業務

それでは、それぞれの業務について詳しく見ていきましょう！

商品情報登録業務

ECサイトでお客様に商品を見て注文してもらうためには、当然ですが商品登録をしなくては成り立ちません。商品情報登録とは、実店舗で商品の陳列をしたり値札や商品情報を記載したポップを作成・表示したりする作業に該当するものです。登録後に値段の変更や商品入れ替えが必要な場合も多々あります。この業務の中にもまた細かな作業がいろいろありますので以下にご紹介します。

商品の名称や価格などの基本情報の登録

商品名・価格・JANコード・仕入れおよび発売開始日時など、商品の基本情報を登録する業務です。

商品スペックなどの詳細情報の登録

スペック（サイズ・カラー展開など）や写真といった商品の詳細情報を登録する業務です。

商品の撮影、採寸、原稿作成などの業務（ささげ業務）

業界で言うところのささげ業務とは「さつえい」「さいすん」「げんこう」の頭文字を取った独自用語です。商品掲載の際に情報を取得します。

受発注管理業務

ユーザーからの商品注文とそこからの一連の作業は、決してミスが許されない正確さが求められる仕事です。また、受注によって生じたクレーム・トラブルなどを処理する業務もここに含まれます。具体的な業務は以下の通りです。

商品の保管や在庫管理

注文を受けた際に商品を効率的に発送できるように商品を管理しておく、いわゆる倉庫業務。保管状態も大事です。

商品の受注から発送までの管理

顧客からの商品注文を受けてから発注までの業務。商品のピックアップ→商品チェックと梱包→送り状および納品書作成→宅配業者への配送依頼→配送完了メール送信。引当在庫と有効在庫の確認も。

アフターサービスなどの顧客対応

発送した商品に不具合があった場合、クレームやお問い合わせ等に対応する顧客業務です。顧客対応は片手間にはできない業務なので、人手不足であればアウトソーシングを検討してでもリソース確保しましょう。

総合管理業務

総合管理業務とは、上述した以外のお金・人事・サイトシステム等に関わる総合的な業務にあたります。完全に裏方ですが、ECサイトの屋台骨を支える重要な業務ばかりです。総合管理業務に含まれる具体的な業務は以下の通りです。

売上や人件費など数値管理

売上・人件費・その他の経費やアクセス数等を集計し解析する業務です。目標設定はECサイトにとって重要な指針となるため、この解析は重大。また、目標に対しての達成率も数値化してデータとして蓄積していく必要があります。

外部サービスやツールの検討・活用

業務の効率化のための施策を講じ実践する業務です。外部ツールやサービスを導入することによって人手不足を解消したり業務の無駄をカットし、貴重な人材を有効に使います。

新機能追加企画や不具合対応などのシステム運用

ECサイトのシステムには不具合が生じることもあります。そのような緊急事態に対応することも大事な業務。より良いシステム構築のために新機能追加について検討したり業者と連携を図ったりします。

フロントエンド・バックエンド業務は外注した方がいい？

ECサイトにはフロント業務とバックエンド業務があり、両方合わせるととんでもなく煩雑な業務が運営者にのしかかってくることは、先ほどまでの解説でおわかりいただけたと思います。ですが、こうした複雑で労多い業務を全て社内リソースで賄える余裕のある企業は、実際問題どのくらいあるのでしょう。

ECサイトでは、できるだけ社内の人材を売上に直結するフロント業務に回すことが求められます。そこで手薄になるのがバックエンド業務ですが、この問題はバックエンド業務を外部ツールや外部サービスと連携することであっさりと解決します。ミスなくこなすことが大切な事務作業をツールで自動化させることで、業務の効率化はもとより、ミスの減少によりユーザーからの信頼度も向上させることができるのです。

ただ、余裕がある会社はフロント業務も専門会社に外注することをおすすめします。特にWebマーケティングの知識がない会社では、サイトデザインや分析・改善でつまずくケースが少なくありません。ここで失敗してしまうと後々の修正は並大抵ではないので、不安があればWeb制作会社などに相談してみると良いでしょう。

まとめ：フロント業務に注力して売上を伸ばそう

今回はECサイトにおけるフロント業務とバックエンド業務についてご説明してきました。これほど複雑で手間と時間のかかる仕事だという覚悟がなかったという方も中にはおられるのではないでしょうか？特にバックエンド業務は売上に直接関係ないのにやることが細かくたくさんあるため、フロント業務に割ける時間が減るばかりでなくストレスも増大します。外注できる部分は専門業者に依頼して、自分たちが注力すべき業務に全力で打ち込めるよう工夫することが、ECサイトを盛り立てるためのコツと言えるでしょう。

WEBコンサルタントのご紹介

弊社は、上場企業も含め50社以上のECサイト制作に携わってきました。
ECサイトは、一から構築すると莫大な費用がかかってしまいますが、弊社はWordPressを使用し、最小限に費用を抑えたECサイトの構築が得意です。ECサイトの制作で費用が気になるという方は、お気軽にご相談ください！

ZERO式ECサイト制作はこちら