運営するECサイトがどうも振るわない…そんな悩みをお持ちの方は少なくないのではないでしょうか?ですが、なかなか成果が見えないECサイトを放置していても事態は好転しません。今回は、ECサイトを成果につながるサイトに改善するための方法を、踏むべきステップ順にご紹介します。ECサイトを改善したいけれど何から手をつけたら良いのかわからないという方は、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んだらわかること
・ステップ1:課題を見つける
・ステップ2:課題の改善策を練る
・ステップ3:効果検証
ECサイトは、一から構築すると莫大な費用がかかってしまいますが、弊社はWordPressを使用し、最小限に費用を抑えたECサイトの構築が得意です。ECサイトの制作で費用が気になるという方は、お気軽にご相談ください!
ECサイトを改善する流れ
ECサイトを改善していくには、まず工程の全体像を把握しておく必要があります。改善する際の流れは以下のような手順で行っていきます。
課題を見つける
課題の改善策を練る
効果検証
上記の3ステップで改善を進めていきますが、むやみに行っても意味がありません。それぞれのステップで着実に改善へ向けた作業ができるよう、次の項からは各ステップにおいてどのような作業を行うのかを詳しくご説明します。
ステップ1:課題を見つける
ECサイトを改善するには、当然ながらどこをどう改善するべきなのかを見極めることが前提となり、この作業がきわめて重要です。ECサイト運営上の悩みと言えば、売上が思わしくないか、もっと良くしたいかのどちらかに集約されます。これらの問題を解決するには、改善すべき課題を見つけなくてはなりません。ECサイトでは、以下の2点を確認することでおおむね課題を発見できます。
・ボリュームゾーンを把握する
・CVRが低いもしくは高いページを把握する
次にそれぞれについて詳しくご説明しますので、ぜひチェックしてみてください。
ボリュームゾーンを把握する
ボリュームゾーンとは、サイトの中でよく読まれている場所やアクセス数の多いページなどのことを指します。本来ビジネス用語としてのボリュームゾーンとは商品が一番よく売れる価格帯のことを言いますが、Webマーケティング業界では、転じて先述したような意味で使われます。ボリュームゾーンを知るためには、以下の3つの指標を分析する必要があります。
・どのデバイスでよく閲覧されているか
・ユーザーの流入経路はどこか(どこを経由してサイトを訪問しているか)
・サイトにアクセスしてきて最初に読まれたページ・コンテンツはどこか
以上のポイントを分析・把握するには、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソール、またヒートマップなどのツールを使用する必要があります。
CVRが低いもしくは高いページを把握する
CVRとはコンバージョン率のことをいいます。コンバージョン率とは、サイト運営側が設定したゴールにユーザーが至った割合のことです。購入・お問い合わせ・申し込み・資料請求などがゴールにあたります。CVRは、コンバージョン数÷サイトへのアクセス数×100で計算できます。
例えば、CVRが高いにもかかわらず読まれていないと感じるページであれば、アクセス数を伸ばすような施策をすることでCVRを改善することが可能です。一方、よく読まれてはいるのにコンバージョンにつながっていないページなら、むしろ読ませないようにするなど、CVRが向上するように修正していく必要があります。
アクセスが少ないと正確な統計が取れないので、最低でも1000クリック程度のアクセスが集まってから課題を見つけましょう。
アクセスが集まらないのであれば、ECサイトを改善するよりも集客方法を検討してください。
ステップ2:課題の改善策を練る
ボリュームゾーンやCVRを確認して課題を探ったら、次の段階ではこの課題の改善策を検討していきます。改善策と言ってももちろんページによって異なりますが、基本的には以下の3点を攻略していくことが重要です。
・商品を見つけやすいサイトに改善する
・商品を買いやすいサイトに改善する
・安心を与えられるサイトに改善する
それではそれぞれの改善策について詳しくご説明していきます!
商品を見つけやすいサイトに改善する
せっかくECサイトを訪問してもお目当ての商品を探せなければ、ユーザーはイライラして、いとも簡単にページを離脱してしまいます。
サイト内を回遊しているわりにコンバージョンに至らないユーザーが多いのは、探し物が見つからず迷子になっている可能性もあります。
その場合はまず、3つの施策を行いましょう。
・サイトの構造をわかりやすくシンプルにする
・「関連商品」「あなたにおすすめ」などの商品一覧を表示
・検索機能を強化
サイトの構造をわかりやすくシンプルにする
商品を見つけにくくなってしまうECサイトは、時に階層が深すぎて、もとのページに戻ることもできずユーザーを困らせている可能性があります。
階層とは例えばお目当てのスニーカーを探したい場合に、商品カテゴリ→靴→スニーカー→ブランドなど、より詳しいページに掘り下げていく構造を指します。
カテゴリを狭めていくことは大事ですが、この「階層」を深くし過ぎると操作性が悪化します。そうしたトラブルを避けるには、階層をシンプルにしたり、もと来たルートを辿ってトップページに簡単に戻れる”パンくずリスト”を設置するのが非常に有効です。
「関連商品」「あなたにおすすめ」などの商品一覧を表示
ユーザーがお目当ての商品を物色しにECサイトを訪問した場合、商品詳細ページを見てみて「思っていた雰囲気を違った」「これに似た感じで別の商品はないだろうか」「このアイテムに合うコーディネートはどんな感じだろうか」などと思うケースは多々あります。
こうした時に便利なのがレコメンド機能です。「この商品を見た人はこの商品も検索しています」「あなたにおすすめのアイテムはこちらです」など、関連商品を自動的に示すことで、ユーザーは興味を引かれてサイト内をより長く回遊してくれます。
検索機能の強化
商品名をうろ覚えのまま商品を探しにサイト訪問するユーザーは珍しくありません。
そこで見直すべきなのが検索機能です。キーワードの一部を入力するだけで商品名や関連商品を表示できる仕様に改善できれば、ユーザーの簡便性を高められます。
「名前をしっかり覚えていなくても、あのサイトなら買物ができる」という意識を植え付けることで、リピート率の改善にもつながります。
商品を買いやすいサイトに改善する
ECサイトの機能性の低さが災いして、ユーザーに離脱されたりアクセス数が伸び悩んだりするケースがあります。ここでは、機能面への工夫など商品を買いやすいサイトに改善することでいかに課題を解決できるかについて解説します。
購入ボタンはわかりやすく目立つデザインに
購入ボタンの存在が目立たなかったりわかりにくかったりすると、コンバージョン率に影響します。購入ボタンはサイトのメインカラーの保護色にならないよう、どちらかと言えば反対色をイメージした目立つ配色・デザインを心がけましょう。
またサイズ・形・ボタン上のテキストにも工夫が必要です。
どのページからでも購入ページに遷移できるようにする
ユーザーはECサイト内を回遊する中で、どの時点でコンバージョンするか予想がつきません。いつ何時ボタンを押したくなってもいいように、どのページからも購入ページへ遷移できるようにしておくことが大事です。
例えば、ナビゲーションやサイドメニューにカートボタンを設置したり、スマホであればハンバーガーメニューや画面下部に固定するなどが挙げられます。
入力項目はなるべく最小限に使いやすフォームを
お問い合わせや登録等に使用する入力フォームですが、この使い勝手が悪かったり入力項目が多いと離脱の原因になります。
入力項目は必要最小限に、またチェックボックス・ラジオボタン設置のほかエラーを知らせる機能などを利用し、慣れないユーザーにも感覚的に使いやすいフォームを作るよう心がけましょう。
購入完了までのステップを見える化
個人情報を入力したり取引内容を確認したりと、ECサイトでの買物では数ページを経てようやく購入完了となります。ユーザーはあとどのくらい手続きを踏んだら買物の工程を終了できるのかがわからないと苛立ちを覚えます。
そこで重視すべきなのが購入完了までのステップを各ページで見える化することです。あと何をすればゴールなのかを明確にしましょう。
購入完了後も商品ページに戻れる導線を設置
購入完了後、続けて買物をしたかったのに商品ページに戻れなかった経験がある方は意外と多いのではないでしょうか。
購入完了後に再びトップ画面に戻るためにサイトに再アクセスし、さらにそこから商品探しをするのはかなり煩わしい話です。購入完了後もトップ画面や商品ページに簡単に戻れる導線を用意しておくことで、ユーザーの利便性を上げるだけでなく、客単価を上げる効果にもつながります。
安心を与えられるサイトに改善する
ユーザーから「ここは迷わずスムーズに買物できるサイトだ」と思ってもらうために必要なのは安心感です。ここでは、安心感を与えることによっていかにサイトの課題を改善できるかについて解説します。
商品紹介はなるべく詳細に記載する
商品紹介では、サイズ・素材・カラー・ブランドはもちろん、メリット・デメリットや注意点など、できるだけ詳細に説明するようにしましょう。説明の説得力が購入の意思決定を左右する場合もありますし、「ここまで細かく説明してくれるなんて親切だ」とユーザーに好印象を抱かせる効果も期待できます。
商品写真はきれいに
商品写真は鮮明で写りのきれいなものを掲載するようにします。また、きれいなだけでなく、色合いや素材感など、実物のニュアンスをなるべくそのまま伝えられる写真を選ぶことも大切です。
わかりにくく実物のイメージがつきにくいとユーザーは不安を覚えてしまいますので、写真だけでは適切に伝えられないと思えば、動画も使うなど工夫しましょう。
レビュー機能を取り入れる
ECサイトで買物をする際に必ずチェックするという方が多いのがレビューや口コミです。実際に商品を使用した人の意見を参考したいというユーザーニーズに応えるためには、レビュー機能は欠かせません。また、レビュー数は多い方がより効果的なので、レビューを書いてくだされば特典を付与するなど、レビューを集めるための施策も必要です。
取引先のロゴなどを入れる
決済方法やセキュリティなど、取引会社の公式ロゴを表示させることにより、ユーザーに安心感を与えます。ちゃんとしたサイトだという好印象を持ってもらい、リピーター化してもらうためにも有益です。また、プライバシーポリシーとセキュリティマークの表示も必須。ささやかな気配りですが、ユーザーからの信用を得るのにかなり大きく作用します。
ステップ3:効果検証
これまでに解説してきたポイントを踏まえて、ECサイトの改善を行ったら、その効果を検証することが重要です。Googleアナリティクスなど分析ツールを用いて客観的評価をよく見て、ユーザーの反応がどう変わったのかを確認しましょう。改善されたかどうかを把握するために分析すべき指標は主に以下の3点です。
・セッション数
・コンバージョン数
・コンバージョン率
改善が見られなかった場合は、その箇所を再度見直す必要があります。分析・改善にはそれなりの経験やノウハウが必要なので、もしも社内で行うのに限界がある場合は専門業者に相談するのも一案です。
参考:ECサイトリニューアルを成功させるためには?|タイミングや注意点を解説
まとめ:ECサイトは改善と効果検証を繰り返すことで売り上げが伸びる
今回はECサイト改善の3ステップをご紹介してきましたが、参考にしていただけましたか?ECサイトはユーザビリティーを追求するのはもちろん、ユーザーが知りたいこと・不安に思うことに対し1つ1つ細やかに事前対応し、安心感を与えることが重要です。もし改善を行って効果が見られなかったとしても、改善することを諦めないようにしましょう。くり返しテストしながら修正を重ねることで、突然飛躍的に売上が伸びる場合もあります。改善方法がわからず悩んだら、無理をせずにWebマーケティングの専門会社にご相談を!
この記事のおさらいポイント
・ECサイトは商品の見つけやすさ・買いやすさ・安心感を最優先させなければならない
・ECサイトの改善はユーザー心理を大切にしつつ機能面を工夫する必要があり、一定以上の専門知識を要する
ECサイトは、一から構築すると莫大な費用がかかってしまいますが、弊社はWordPressを使用し、最小限に費用を抑えたECサイトの構築が得意です。ECサイトの制作で費用が気になるという方は、お気軽にご相談ください!