ECサイトのキャンペーンは売上アップの秘策?目的や注意点を解説

ECサイトはただ漠然と運営しているだけではなかなか売上を伸ばすことができません。売上を上げるためには効果的にキャンペーンを行い、ユーザーのハートをつかむことが重要です。

そこで、この記事ではECサイト上で実践すべきキャンペーンの種類や既存サイトの成功事例などをわかりやすく解説していきます。よく集客できる活気あるECサイトを作りたい方、現状の売上に納得が行っていないサイト運営者の方は、ぜひ参考にしてくださいね!

この記事を読んだらわかること

・ECサイトでキャンペーンを行う目的と意図
・ECサイトが必ず行っている3つのキャンペーン
・ECサイトでキャンペーンを行う前に確認しておきたい注意点
・ECサイトのキャンペーン事例
目 次表示
WEBコンサルタントのご紹介
弊社は、上場企業も含め50社以上のECサイト制作に携わってきました。
ECサイトは、一から構築すると莫大な費用がかかってしまいますが、弊社はWordPressを使用し、最小限に費用を抑えたECサイトの構築が得意です。ECサイトの制作で費用が気になるという方は、お気軽にご相談ください!

ECサイトでキャンペーンを行う目的と意図

ECサイトの売上を上げるためとはいえ、やみくもにキャンペーンを行っていてもなかなか成果にはつながりません。ここではECサイトでキャンペーンを行う上で重要な2つの目的および意図をご紹介します。

認知度を高めやすい

キャンペーンに伴って広告を打つ場合、バナー広告やテレビCMなどでメディアに露出することで、広く一般に会社や商品の存在が知れ、自ずと認知度・知名度が上昇します。

広告で見かける企業には一定の信頼感を覚える人が多いため、潜在的顧客に良いブランドイメージを与えることができたり、前回訪問から時間が経っていたリピーターがキャンペーン内容を知って戻ってきたりするケースも珍しくありません。またキャンペーンが成功すれば、着実にリピーター獲得につながります。

長期的な利益が見込める

キャンペーンというと、その期間だけ盛況になるというイメージを持たれがちですが、実はその効果は短期的な売上だけに留まりません。

先ほども述べたように、キャンペーン施策がうまく行けばリピーターを獲得でき、長期的な利益につなげることは十分に可能です。ついついアクセスしたくなる魅力あるキャンペーンを好タイミングで実行することにより、顧客はそのキャンペーンを心待ちにするようになるばかりか、サイトに対し好イメージを抱くことになるでしょう。

ただし、期間中はレビューを書いていただくことを条件とするなど、キャンペーンを機に商品の信用・改善につながる情報を抜け目なく入手することも重要です。

ECサイトが必ず行っている3つのキャンペーン

ECサイトではどこも必ず行っていると言っても過言ではない、絶大な効果を誇る3つのキャンペーンがあります。ここではそれらのキャンペーンがどのような特徴を持っているのかをご説明します。基本となるキャンペーンは以下の3つです。

・値引きセール
・ポイント還元
・クーポン活用

それではそれぞれのキャンペーンについて見ていきましょう!

値引きセール

季節ごとのセールや年末セール、決算セールや創立記念セールなど、イベント感があるタイミングでセールを行います。

ここで重要なのは、必ずイベントごとの目標数値や目的を明確にすることです。
例えば、会員登録数○%増、在庫一掃処分する、キャンペーン利用率○%、売上○倍など。

ただし、セールを頻繁に行ったり、セール品を限定的な個数しか扱わなかったりするようなことは避けましょう。お得感がない少ない割引率設定も効果のほどは期待できません。

また、セールばかり行うと定価で商品が売れなくなるので注意が必要です。

ポイント還元

ポイント還元セールは、通常のポイント数よりも多くのポイントを付与するキャンペーンです。購入額から値引きするとその分単純に売上が下がりますが、ポイント還元であればそのポイントが必ず使われるとは限りませんし、使われるにしても購入が確約になるので損はありません。

原資がお客様にあるというだけで値引きセールに比べてたいへん経済的なキャンペーンと言えます。ちなみにポイント還元キャンペーンも、ポイントを貯めるほどリピートしてくれないとお得に購入してもらえないことから、新規ユーザーよりも既存顧客に対して有効な施策と言えます。

クーポン活用

クーポンは、%引き(定率割引き)や円引きなどが設定された、取得することでお得に買物をしてもらえる割引券のようなものです。使いたいと思っていただくには少なすぎる割引きや円引きよりも20%引き・1000円引きなど、一定以上のインパクトが必要と言えます。

クーポン発行をお知らせすることにより、ユーザーは「私だけに直接くれた」という優越感や喜びを感じます。また、送料無料・%引き・円引きなど、ユーザー自身が最もお得になるクーポンを選べるようにすれば、より「得した」感を味わっていただけます。

さらに、クーポンキャンペーンを行う場合には、有効期限を設けることで、早く使わないと損をすると思っていただけるよう仕向けることも大事です。クーポンはお得感がわかりやすいので、リピーター客はもちろん新規顧客にも効果が期待できます。

ECサイトでキャンペーンを行う前に確認しておきたい注意点

ECサイトでは効果的にキャンペーンを打つことで顧客獲得・売上アップのチャンスが広がることを先ほどお伝えしましたが、キャンペーンを行う上では、サイト内で絶対に確認しておくべき注意点が以下のように4つあります。

・導線がわかりやすいか
・お得感を訴求できているか
・季節のイベントを把握する
・サーバー環境のテスト

それでは、それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう!

導線がわかりやすいか

ECサイトでキャンペーンセールを行う場合には、サイト内に特設的な専用ページを作るのが定番です。通常のサイトからキャンペーンページに戻る導線をしっかりと確認し、戻れなくなってしまうことがないように注意を払う必要があります。

お得感を訴求できているか

表示価格をセール価格に変更しているだけではわかりづらく、ユーザーにアピールすることができません。定価とセール価格を商品画像とともに比較できるようにわかりやすく表示して、「こんなにもお得なんだ!」と実感していただけるようなデザインを採用することが大事です。

季節のイベントを把握する

キャンペーンは季節のイベントにタイミングを合わせることをおすすめします。ユーザーに「季節ごとにキャンペーンをやるサイトなんだな」と認知してもらますし、運営側も計画的にキャンペーンを打つことができます。キャンペーンの時期以外の営業活動も並行して行えば、リピーターの定期的な訪問を誘導することも可能です。特に企業や自社商品と関連のある季節イベントは大チャンスです。このためには年中行事やイベントをよく把握して計画しておくことが必要となります。

サーバー環境のテスト

キャンペーン時には予想外にアクセス数が増えることも少なくありません。サーバーがダウンする事態も想定しておかなければ、万一トラブルになった場合の機会損失は計り知れないので、キャンペーンを行う前には入念なサーバーテストを必ず行うようにしましょう。

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キャンペーンを行えば購入してくれるでしょ?という安易な考えは避けましょう。
ユーザーの属性を考え、どんなキャンペーンなら商品を購入してくれるのか?
徹底的に考え抜き、戦略に落とし込む必要があります。
キャンペーンだけの購入ではなく、継続的に購入してもらえるような「仕組み」や「ユーザーとの関係性」を作り上げましょう。
池田直樹
ZERO式ECサイト制作はこちら

ECサイトのキャンペーン事例

ECサイトでキャンペーンを打つことがいかに重要であるかをご説明してきましたが、ここでは既存のECサイトでキャンペーンを効果的に実践している参考例を集めてみました。ぜひ活気のあるサイト運営にお役立てください。

ライスフォーム

SNS上の情報リリースや見込み客との交流で顧客を育ててから自社のECサイトへ誘導するという戦略が功を奏した企業です。初回限定のお得なキットでキャンペーンを打ち、そのためのランディングページを用意。キャンペーンを利用した会員登録と定期購入(=リピーター)への誘導を同時に行っています。期間限定でお得な買物ができるうえ、商品が合わなければ返金保証という担保つきで強力な集客を行っています。

石鹸百科

商品を推すことよりもユーザーに有益な情報を数多く発信することで信用を得るサイト運営が特徴的な石鹸百科。キャンペーンもユニークで、会員になると顧客の誕生月にプレゼント特典があったり、購入金額に応じたプレゼントがあったりと、値引きをするよりも定期的な購入をするのが楽しくなるようなキャンペーンに注力しています。化粧品や消耗品など定期購入が必要な商材を扱うサイトには参考になる例です。

北欧、暮らしの道具店

会員への楽しくかつ為になるコラムをこまめにアップし、買物のみならずユーザーの生活に寄り添うサイト作りが印象的なECショップです。現行品クリアランスセールという形式で、ちょくちょくサイトを覗くユーザーだけが得をする仕組みでリピート率を上げています。目当ての商品が値下がりしていた時の嬉しさを提供できるだけでなく、レコメンド商品などをついで買いしてもらえる商機も生まれるすぐれた施策です。

BookLive!

豊富に電子書籍を揃える人気ECサイト。会員登録すれば貰える50%オフクーポンで、まずは登録者数を稼ぐ戦略が見事に的中しています。さらに、随時更新される大幅値引きの「激安コーナー」をサイトのサイドメニューにバナーで設置し、まるで実店舗のワゴンセールのような楽しさを提供しています。宝探し感覚で日常のキャンペーンを満喫できる独自性の高い施策と言えます。

MakeShop

ネットショップ構築の作成ツールを提供しているサイトですが、新規契約応援として15日間の無料キャンペーンを展開しています。ネットショップ開設をした顧客に対して選べる特典をつけるなど、Web構築ツールを扱う企業としては画期的なキャンペーンを行っているのが特徴的。商材の性質を踏まえ、導入を躊躇しているかもしれないユーザー目線に立った施策です。

まとめ:イベントに合わせて計画的にキャンペーンを打とう

今回は、ECサイトにとっていかにキャンペーンが重要かという視点でキャンペーン施策に関するさまざまな注意点や事例をお伝えしてきました。季節のイベントに合わせたキャンペーンを打つことで顧客の購買行動にリズムと習慣をもたらし、運営側も計画的に営業活動を行うことができます。また、自社商材の特徴やユーザーニーズに合わせたキャンペーンが有効的であることも、数々の事例でおわかりいただけたことでしょう。値下げがなければ買ってもらえないECショップにならないよう、クーポンやユーザー個人の年中イベントも活かしながら、戦略的なキャンペーン施策を実行してみてくださいね。

この記事のおさらいポイント

・短期的な収益増よりもショップの認知度を高め、長期的に利益を上げることを目的としたキャンペーンを行う
・ECサイトでは主に値引きセール・ポイント還元セール・クーポン活用の3キャンペーンが有効的
・キャンペーン用のページではお得感をしっかりとアピールできているか、導線やサーバーは大丈夫かなど事前に確認しておくべき点がある
・ECサイトのキャンペーンは扱う商材の特徴に応じて独自のスタイルで実践できるものも多い
WEBコンサルタントのご紹介
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