さまざまな種類のホームページがある中で、ECサイトは決済手数料や広告費用といった、どうしても削ることのできない運用コストがかかるWebサイトなので、基本的に全て無料で制作・運営することができません。ただ、限りなく予算を抑えて制作することは可能です。というわけで今回は初期費用無料でECサイトを制作する4つの方法をご紹介します。また、それら4つの方法のメリット・デメリットも併せて解説しますので、予算を抑えてECサイトを立ち上げたいという方はぜひ比較しながら参考にしてくださいね。
この記事を読んだらわかること
・無料でECサイトを制作するメリット
・無料でECサイトを制作するデメリット
ECサイトは、一から構築すると莫大な費用がかかってしまいますが、弊社はWordPressを使用し、最小限に費用を抑えたECサイトの構築が得意です。ECサイトの制作で費用が気になるという方は、お気軽にご相談ください!
無料でECサイトを制作する4つの方法
ECサイトは立ち上げるところまではお金をかけずに進めることが可能です。初期費用無料で作る方法には、以下の4つがあります。
・楽天やYahooショッピングなどのECモールに出店する
・BASEやSTORES,jpなどの無料ASPを使う
・オープンソースでECサイトを作る
・WordPressで無料のECサイトプラグインを使う
それではそれぞれの制作方法の特徴を個別に見ていきましょう。
楽天やYahooショッピングなどのECモールに出店する
ECモールとはすでに形成されたECプラットフォームであり、ショッピングモールなどの大型実店舗のように多業種・多企業が間借り感覚で出店できるサービスです。認知度が高いため、ブランド力がまだついていないECショップでも、母体のブランドを活用して集客することができる点が最大の魅力です。初期費用をかけずにとりあえず集客したい場合には最適と言えます。
BASEやSTORES,jpなどの無料ASPを使う
ASPとはアプリケーションサービスプロバイダの略で、アプリを制作してネット上で提供する事業者のことをいいます。ECサイトの立ち上げで人気を二分するBASEやSTORES.jpをはじめ、すでに多くのASPが認知されています。BASEやSTORES.jpは初期費用無料なので、アプリに登録するような感覚で簡単にECショップを開業することが可能です。ただし、ECモールとは異なり、集客力がない場合には自力で広告を打ったり施策を実践したりしないとなかなか訪問者数が伸びない点には注意が必要となります。
オープンソースでECサイトを作る
オープンソースとはネット上で提供されたソフトウェアのソースコードのことです。ソースコードとはプログラミング言語の文字列のことですが、オープンソースはすでにプログラミングを終えた状態で公開されているので、誰でも自由に使用することができます。ただし、ドメイン・サーバなどを契約する際の経費はかかるので、初期費用完全無料とはなりません。オープンソースはデザインや機能などを自分でアレンジしたり拡張したりできるため、ASPよりも自由度が高い点が特徴です。
WordPressで無料のECサイトプラグインを使う
WordPressはホームページやブログ運営など世界中で支持されているオープンソースソフトウェアですが、このWordPressのプラグインを使って簡単にECサイトを開業することができます。プラグインとはソフトの機能を追加するためのプログラム。WordPressではカート機能を追加するだけなのできわめて負担が少なく経費もかかりません。デザインや機能の自由度はかなり高く、ECサイト修正・改善も素早くできる上、ブログや記事を発信するのにも便利です。ただしセキュリティ面の補強や決済手数料負担などの課題をクリアする必要はあります。
無料でECサイトを制作するメリット
限りなく無料に近い形でECサイトを制作する手段をご紹介してきましたが、ここではECサイトを無料で制作する上で得られるメリットをお伝えしていきます。そのメリットとは以下の3つです。
・サイトの制作費が安く抑えられる
・専門的な知識が必要ない
・制作時間があまりかからない
それではそれぞれのメリットについて具体的に見ていきましょう。
サイトの制作費が安く抑えられる
ECサイトは一般的な企業のホームページなどと比較した場合ページ数や機能が多く、制作に手間や費用がかかるWebページであると言えます。しかし、無料でECサイトを立ち上げることができるモール出店やASP・オープンソースなどを利用すれば、制作費は最小限に抑えることが可能です。
専門的な知識が必要ない
無料ツールの場合、ほとんどの手段でテンプレートという雛形データがあるため、必要な情報をそこに流し込むだけでECサイト制作が完了します。また、機能も必要最低限のものが揃っていて追加するのにも特別なスキルが要らないのが一般的です。ゼロからサイト制作を行う場合にはプログラミングやコーディングなどの専門知識と技術が必要不可欠ですが、自社内にこうしたリソースがなくてもECを開業できるのは大きな利点です。
制作時間があまりかからない
ECサイトを無料制作できるツールは、ほとんどが手順に従って情報を入力するなどすれば制作が完了します。デザインテンプレートの種類が豊富なツールも多く、本来であれば専門技術が必要なデザイン・機能の構築にも時間や手間を要しません。
無料でECサイトを制作するデメリット
ECサイトを無料で制作できる手段を使えばさまざまなメリットが得られることをご紹介しましたが、無料ツール・出店にはそれ相応のデメリットもあります。主に挙げられるデメリットは以下の3つです。
・デザインや機能面に制約がある
・事業拡大は難しい
・作業時間を取られる
それでは、それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
デザインや機能面に制約がある
無料ツールはデザインが自由に選択できるとお考えの方も多いですが、デザインと言ってもあらかじめ用意されたパターンであり、どのテンプレートを選んでもある種の無個性感が出てしまうことは否めません。また、基本的にはシンプルデザインが多い点も特徴的です。機能も必要最小限の装備しかできませんし、場合によっては機能拡張に別料金が発生する場合もあります。
事業拡大は難しい
無料ツールでECサイトを制作した場合に問題となるのが、事業規模の拡大が難しい点です。というのも、商品登録数が制限されているツールが多く、制限数を上回って商品登録したい場合は段階的に料金が引き上げられるばかりか、。また、サーバの容量自体も少ないため、売上などを見ながら今後EC事業を広げていきたいとお考えの方には不向きと言わざるを得ません。
作業時間を取られる
無料ツールは誰にでも簡単にECサイトが作れるとお伝えしてはきましたが、ネット業務やPC作業に不慣れな中小企業もまだまだ多いため、本当にどなたでもスムーズにサイト制作が完成するかどうかは明言できません。また、一般的なスキルがありサイトを制作できたとしても、それに要する作業時間は短いとは言えず、その分の労力もそこに取られてしまいます。しかもECサイトは制作してからの集客施策をはじめ、サイトの更新・改善のほか、さまざまな業務が継続的に待ち受けるのが現実です。ECサイトについては制作のみならず、自社で運営・運用をコンスタントにカバーしていけるかどうかを慎重に見極めることが重要となります。
ECサイトを軸にこれから売上を伸ばしたいと考えているのであれば、専門家に依頼する方が賢明です。
まとめ:試しにECサイトを運営する人には無料がおすすめ
ECサイトを趣味や副業程度の認識で始めるのであれば、無料ツールで気軽に立ち上げ、運用や業務が面倒になれば放置してフェイドアウトしても問題はないでしょう。しかし、規模は小さくとも、チャンスがあれば今後事業を拡大し、しっかりと売上を出していきたいとお考えの企業・自営業者様などは、サイト立ち上げ後の諸業務や分析・改善までを見越した制作が重要です。無料ツールでサイトを完成させたはいいものの、結局運用に手が回らず顧客満足度が下がって商機を逃す方は後を絶ちません。初期から専門家に制作を依頼し、運用についても相談できる体制をとっておくことがいかに大事かは、試してみた方にしかわからないと言えるでしょう。
この記事のおさらいポイント
・ECサイトを制作するための無料手段は簡単便利だがえてして自由度が低く独自性に欠け、事業規模を拡大したいケースには向かない
・ECサイトは制作工数も多く開設後の業務や作業も煩雑なので、本気で運営する方は制作の段階から専門家との連携がオススメ
ECサイトは、一から構築すると莫大な費用がかかってしまいますが、弊社はWordPressを使用し、最小限に費用を抑えたECサイトの構築が得意です。ECサイトの制作で費用が気になるという方は、お気軽にご相談ください!