従来のランディングページとは違うアプローチの仕方で商材に関心を持ってほしいと思われている方にお勧めなのが記事ランディングページです。リスティング広告などから誘導する従来のランディングページは現在も主流ではありますが、ここ数年は記事ランディングページが台頭しており、注目を集めています。
今回は、いかにも広告然としたランディングページにアレルギー反応を示し始めたネットユーザーに対して効果を発揮する記事ランディングページの特徴をご紹介します。記事ランディングページで狙えるユーザー層や、制作・運用のポイントもわかりやすくお伝えしますのでご期待ください!
この記事を読んだらわかること
・通常のLPとの違い
・記事LPを使用するタイミング
・記事LPを運用、制作する上で重要なポイント
ランディングページは、企画構成が重要で、これを怠ると思うような結果は出ません。
我々は数多くの制作実績から蓄積された経験と企画構成力で商材に合わせた売れるためのランディングページを提案できますので、お気軽にご相談ください!
記事LPとは?
記事ランディングページとは、一般的なWeb記事の見た目をしたランディングページのことです。ユーザーが警戒せず自然に読める内容であることから、従来のランディングページへの着地前に経由させる中継地点としてのニーズが高まっています。ここでは、従来のランディングページと記事ランディングページの違いや両者のターゲット層の違いについて解説します。
記事LPと通常のLPの違い
記事ランディングページと従来のランディングページの違いは、ズバリ広告臭の度合いです。現在も主流となっている広告としてのランディングページは、ビジュアルにしろ文字量の少なさにしろ、コピーの打ち方ひとつ取っても広告臭が強く、コマーシャル感100%です。
一方の記事ランディングページは広告臭がほとんどせず、よくあるメディアサイトのお役立ち情報記事のような見た目と内容をしているのが最大の特徴です。文章は第三者目線で執筆され、ユーザーとは心地よい距離感を保ち、圧を感じさせません。
商材を主役にして前面に出し推しまくるという従来のランディングページとは違って商材情報を表に出さず、ユーザーの知りたい情報や悩み・課題に対する解決策などにフォーカスしています。
ただし記事ランディングページも制作する最終目的は従来型と同じで、売りたい商材のランディングページへユーザーを誘導することです。
記事LPが刺さるユーザー層
記事ランディングページで効果が狙えるユーザー層は、従来のランディングページで狙えた層とはまた別の階層であるのが特徴です。
従来の広告然としたランディングページのユーザーは、ある悩みや課題に対する解決策を、もともと商品・サービスに求めている層でした。このように、あからさまに購買意欲を持った層を業界では「顕在層」と呼びます。顕在層は「すでに買う気満々です」というユーザー層であるため、広告臭を前面に出しても「求めていたのはこれだ!」という勢いでページを読んでくれるケースが少なくありません。
他方、記事ランディングページを読んでいくうちに、最初は弱かった課題への解決意欲を強めていき、そこから解決策の一つとして購買を検討し始める層を「準顕在層」と呼びます。準顕在層よりもさらに課題克服への意識が低く、記事を読んで初めて「ここに書いてあることって自分にもあてはまる悩みかも…」と気づくレベルが「潜在層」です。
準顕在層・潜在層に属するユーザーは、冒頭から「この商品を買ってください!」としか言わない従来型のランディングページを嫌う傾向にあります。そもそも関心が高まっていない状態でハイテンションに勧誘してこられるわけなので、疎ましいと感じるのも当然と言えるでしょう。
しかし準顕在層・潜在層は、コンバージョンまでは時間がかかりますが、啓蒙・教育することで商材に辿り着いてくれる可能性も十分に持っているため、こうした層は自然な流れで購買意欲を高めていける記事ランディングページのターゲット層に最適と言えます。
記事LPはどんな時に使用するのか?
記事ランディングページは、準顕在層や潜在層に対して効果を発揮すると解説しましたが、具体的にどのような状況下にある運営者さんが記事ランディングページの制作・運用に踏み切るべきなのでしょうか。以下にご紹介します。
LPの成果が出なかった場合
従来型のランディングページをすでにお持ちで運用の成果が出ていない場合に、記事ランディングページを使ってコンバージョンを改善できることがあります。
現行のランディングページに思うような反響が見られない場合は、出稿している広告媒体が不適合か、ランディングページそのものに問題があるかのどちらかを疑うのが普通です。
このうちどちらが不調の原因であるのかを見極めるには、Googleアナリティクス・ヒートマップなどのツールを使って、ユーザーの行動を検証する必要があります。この解析によって、原因の大枠が見えてくるからです。
参考:【CVRが2倍⁉︎】ヒートマップを使ったLPの分析・改善方法
参考:Googleアナリティスでランディングページを分析する方法|入門編
出稿媒体に問題がなければ、その時点で使っているリスティング広告やSNS広告がユーザーから拒まれていて機能していない可能性が高いと言えるでしょう。
ネットユーザーは飽和状態にある広告に食傷気味であるという現状がありますし、運営者側もそのことに気づきながら「ザ・広告」タイプのランディングページを運用することに疲れてきている節があるのです。
こうした局面では、ユーザー自らが関心を持って検索した結果、「ためになる読み物」として表示される記事ランディングページが役立ちます。
特にまだ購買意欲が顕在化されていないユーザー層は、見ず知らずの営業マンから電話でいきなり商材を勧められるよりも、友達との会話の中でこの商材を紹介された方が、断然「気になる」度合いを強めるでしょう。記事ランディングページはそのように、ユーザーの日常に溶け込む手法なのです。
LP広告の費用対効果を改善したい場合
現行のランディングページの費用対効果に不満がある運営者さんも、記事ランディングページの制作・運用を検討する価値があります。
前述した通り、記事ランディングページは潜在層に対して効果があります。潜在層は既存顧客と比較して80%も存在するとされています。こうしたまだ見ぬお客様を獲得していくことで、既存のランディングページの母数が増え、記事ランディングページによって教育された前向きなお客様も増えるので、コンバージョン率が上がり、自然と費用対効果が良くなっていくのです。
記事LPを運用・制作する上で重要なポイント
記事ランディングページの制作や運用に際しては、従来タイプの自社ランディングページとは全く異なる心がけが必要となります。ここでは、記事ランディングページの制作・運用で成果を上げるためのコツをポイントごとに解説します!
出稿先のメディアの選び方
広告タイプの自社ランディングページでは流入経路に使う広告選びが重要ですが、同じように記事ランディングページも出稿するメディア選びが重要となります。
どんなメディアに掲載しても良いというものではないばかりか、むしろ商材と親和性のないメディアに載せることは命取りとなりかねません。狙っているユーザー層、分析したペルソナに適合する層を集客するメディアに対してアプローチしていくことが重要です。
例えば自然派化粧品のランディングページへ誘導したいのであれば、同様の客層を想定したママサイトやナチュラルライフを提案するメディアなど、ユーザーの価値観が同一傾向にあるメディアを選ぶことをお勧めします。
広告感を出さない
記事の体裁を保ちつつも、最終的な目的は商材のコンバージョンにあるのが記事ランディングページですが、つい色気を出して商材をアピールするような内容にしてしまうことはあくまで禁じ手。メインはユーザーニーズに則した文章であり、画像はその文章内容と整合するイメージ画像を必要点数だけ使うことを心がけましょう。
デザインは華美にならないよう留意するほか、問い合わせや購買を促すような表現は絶対にNGです。文章内容はあくまでユーザーの悩みや課題の解決方法にシフトし、ビジネス臭・広告感を表に出さないことが重要です。
第三者視点で執筆することが重要
記事ランディングページはあくまでユーザーに何かを突きつけたり迫ったりするようなことはしません。あくまでも商材とユーザーに対して中立な位置に立つ、つまり第三者視点で執筆することが重要なのです。
執筆ではこのペースを保つことにより、ユーザーとライターの信頼関係を生むことを意識しましょう。ライターは記事の中で売りたい商材を使用して悩みを解決しますが、「あなたもこれを買わないと悩みが解決できないよ!」とは決して言いません。「私はこうやって悩みを解決できました」としか言わないのです。
さらに、ユーザーがライターのファンと化せば、この人の成功体験と後追いしたいという心理が働きます。このライターと同じ物と使いたいという単純な動機も生じ得ます。こうした信頼関係から生まれるコンバージョンを促すのが記事ランディングページなのです。
まとめ:通常のLPで効果がなければ記事LPも検討してみよう
「気合いを入れてLPOを行っているのに、ランディングページのコンバージョン率が改善しない」、「明らかに成果に天井が見えてきた」「ランディングページの費用対功果が悪くて上司から改善を求められた」などとお嘆きのマーケティング担当者さんがおみえになったら、そろそろ記事ランディングページの出番かもしれません。
記事ランディングページの導入は、商材によっては効果てき面となるケースもあります。次に打つ手を思いつかないという方は、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか?
この記事のおさらいポイント
・記事LPはLPの成果が出なかった場合、費用対効果改善の時に使用する
・記事LPは広告感を出さず、出稿するメディア選びが重要
・記事LPは第三者目線で執筆する
ランディングページは、企画構成が重要で、これを怠ると思うような結果は出ません。
我々は数多くの制作実績から蓄積された経験と企画構成力で商材に合わせた売れるためのランディングページを提案できますので、お気軽にご相談ください!