制作したランディングページの品質の良し悪しは、どこをどのように見て判断すればいいのかわからないというWeb担当者の方は意外と多いのではないでしょうか?そこで、今回は実際の制作過程において実践すべき品質チェックの内容について解説していきます。
「構成・デザイン」「構築」というように制作工程を2つに分け、それぞれどこをどのように品質チェックしたら良いのかをポイントごとにわかりやすくご説明します。企業のWeb担当者・制作会社のディレクター各位は、いずれの工程についてもぜひ参考にしてくださいね。
この記事を読んだらわかること
・ランディングページにおける構築の品質チェックポイント
ランディングページは、企画構成が重要で、これを怠ると思うような結果は出ません。
我々は数多くの制作実績から蓄積された経験と企画構成力で商材に合わせた売れるためのランディングページを提案できますので、お気軽にご相談ください!
構成・デザインの品質確認ポイント
まずはランディングページの構成およびデザインに関してチェックすべきポイントをご紹介します。見た目はもちろん、ターゲットユーザーに刺さるランディングページに仕上がるかどうかを左右する重要な点ばかりなので覚えておいてくださいね。
ポイント1:ファーストビューはターゲットに合っているか
ファーストビューはランディングページのユーザーが最初に目にする画面です。
アクセスしてきた人は、ここに自分が必要とする情報がありそうと思えばそこから先を読み進めてくれますが、不足していると判断すれば離脱してしまいます。商材の情報と魅力を端的に表し、なおかつメインターゲットに響くキャッチコピー、さらに商材・ターゲット層と親和する画像がセットでファーストビューの顔となっているかどうか確認しましょう。
ポイント2:見出しだけで言いたいことが伝わるか
ランディングページは、流し読みされる可能性が高いです。
記事系のWebサイトのように文章を読むことそのものが目的ではないからです。
ユーザーはなるべく手間をかけたくないため、ランディングページの見出しだけで商材に興味を持ってもらえるかどうか確認する必要があります。
ポイント3:誤字脱字の確認
誤字脱字は完成度を下げるだけでなく、読んだ人に「手抜き」「不正確」といったイメージを持たせかねません。また、商品・企業イメージに悪影響を及ぼしかねません。
少しの誤字に引っかかり、ユーザーがサイトの内容に集中できなくなるケースもあるでしょう。思い込みが邪魔をしがちな誤字脱字のチェックは、1人で完璧にこなすのは難しいので、必ず2人以上の複数人で行って万全を期することをお勧めします。また、ツールを使って正確性と効率を高めるのも1つの方法です。
ポイント4:流入経路とマッチしているか
ランディングページは実質的には広告サイトなのでSEO対策が難しく、どうしてもリスティング広告などとの連動に頼って集客しなければなりません。
ユーザーはこうした広告を見てランディングページに訪れるので、クリックした結果相違があれば、離脱リスクが高まります。広告上のテキストで使用したキーワードをファーストビューで使用できているか、イメージの合う画像選定を行い流入経路との親和性を高められているかどうかの確認が重要となります。
ポイント5:デザインにメリハリがあるか
ランディングページはコンテンツごとにメリハリのあるデザインを採用しましょう。
先ほども解説したように、ユーザーは不要と感じたコンテンツは読み飛ばします。つまり、コンテンツごとの境目がはっきりしており、『ここは商品の特徴を紹介しているコンテンツです』『ここからが”お客様の声を集めたコンテンツです”』と一目でわかるようなデザインが必要なのです。
そのメリハリを頼りに、ユーザーは目的に合う情報を時間をかけずに見つけて拾い読みします。ユーザー目線で効率よく閲覧できるランディングページは、ユーザーに好印象を与えるのです。
ポイント6;適切な色を使用しているか
広告業界では、トーン&マナー(通称”トンマナ”)と呼ばれる概念があります。これは広告のメインカラーを決めて全体に一貫性と統一感を出しブランディングを図るためです。
ランディングページは、ターゲットや商材イメージに合うトンマナに沿ってデザインできているかどうかを何よりも優先させなければなりません。ユーザーが違和感を感じるような配色であれば、離脱率増加やアクセス数減の原因にもなりえます。
ポイント7:デザインと内容のバランス
ランディングページは商品を売るためのWebページなので、ユーザーに見てほしいのは商品に関して具体的な記述をしてある文字情報です。
しかし、先ほどから解説しているように、広告サイトは拾い読みや流し読みをされるのが常。適宜イラストや画像を入れたりデザインを大事にしながら、文字ばかりが多くなって嫌がられないようにする工夫が必要です。
ただし、デザイン偏重になってしまうと、商材情報が薄くなり、購入行動を喚起させるには理由づけが十分ではなくなるので注意が必要です。
構築の品質チェックポイント
記事の前半ではランディングページの構成とデザインに関わる部分の品質チェックポイントをご紹介してきましたが、ここからは構築面で品質チェックで重視したい点をご紹介していきます。
構築はユーザーの立場となれば性能・操作性に関わる部分ですし、SEOの観点からも重要なのでぜひ抜かりなくチェックしてください。
ポイント1:サイトの表示速度を確認
ランディングページは他のホームページ同様、クリック後サイトが表示されるまでの速度が肝心です。速度が遅いとイライラとしたユーザーに離脱されてしまう可能性が高まってしまいます。ページ表示速度は「PageSpeed Insights」という無料ツールを使って確認できます。
URLを入力し分析を開始するだけと手順は簡単。結果、修正が必要、修正を考慮すべき、合格項目が表示され、それぞれについて改善の機会を得ることができます。表示速度とユーザビリティを最適なものとするのに役立ちます。
ポイント2:デザインデータと見比べる
コード上のデザインとデザインデータとの間に違いがないかと見比べるようにしましょう。
エンジニアもミスはあるので、この段階でデザインデータをコーディングした実際のデータが間違っているというのは珍しくはありません。
確認には数名体制で行い、漏れがないようにしましょう。
ポイント3:デバイスごとの確認
ランディングページは言うまでもなくユーザーが使用する多様なデバイスのどれを通して見ても高い品質であることが重要です。従来ですと、MacとWindowsどちらもフォント等の見やすさをチェックするというのが常識でしたが、現在はスマホユーザーが大勢を占めています。
iPhoneやAndroidなどからの見え方もしっかりと確認し、どのユーザーにも等しく高品質なランディングページとして評価されるよう努める必要があります。
ポイント4:画像のaltタグの確認
ランディングページは広告サイトなので文字情報を画像で制作しても完成させることはできます。
しかし、画像のテキスト情報となるaltタグの設定すれば、サイトと広告との関連付けをGoogleが判断できるため、品質評価が上がります。
品質スコアを少しでも上げるために、画像のaltタグ設定が適切かどうかを必ずチェックするようにしましょう。
ポイント5:アニメーションの確認
近頃はアニメーションを使用しサイトに動きを持たせてユーザーの注意を引く手法がトレンドとなっています。
おしゃれで洗練された印象を与えたり、商材や企業のブランディングに一役買ったりするなどアニメーションの有用性は非常に高いですが、実装前の予定どおりにアニメーションが動かなければ見た目が悪くなり逆効果となりかねません。
特にコンバージョンに直結するアクションボタンや周辺導線でアニメーションを使う場合には、正確に動くかどうか入念に確認しましょう。
ポイント6:リンクの確認
ランディングページは基本的には他のサイトやページに遷移してほしくないWebページなのでリンクを貼らないのが特徴なのですが、ページ内リンクを設置することはあります。
リンクを使用する場合には、それが正常に作動し、ユーザーの利便性を高めているかどうかチェックを怠らないようにする必要があります。
ポイント7:テキストコーディングの確認
ランディングページは画像のみで制作しようと思えばできてしまうWebサイトです。しかし画像のみで作られたホームページは、Googleの評価基準には満たないものとなってしまいます。
広告サイトであるためあまり効力がないとは言え、SEO対策も視野に入れる必要はありますし、何より重要な流入経路となるリスティング広告の品質スコアに関わる部分なので、テキストコーディングできる箇所はテキストで行うようにしましょう。
ポイント8:コンバージョン設定の確認
ランディングページでは、サイト内でどのくらいの成果があったのかを集計して分析することが前提です。
こうした分析に欠かせないのが、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールです。
これらを導入したときにタグが正常に作動するかどうか、最終チェックを確実に行いましょう。
ポイント9:フォームの確認
問い合わせフォームはランディングページの重要要素です。
不要な入力項目がありユーザーにとって煩雑なフォームとなっていないかどうかの確認はもちろん、フォームがきちんと送付できるかどうか、チェックしておかなければなりません。
フォームはコンバージョンに直結する部分であるだけでなく、ユーザーの利便性やサイトへの信頼性という意味でも生命線ですので、十分に注意しましょう。
もし仮にチェックをせず、フォームが機能していなければ、コンバージョンが取れず広告費が無駄になってしまうので充分注意してください。
まとめ:複数体制でチェック漏れをなるべく少なくする
今回はランディングページの品質チェックに関する重要なポイントを解説してきました。
見た目についてはターゲットユーザーに響くものとなっているか、必要情報を確実に得てもらい、なおかつコンバージョンしやすいかなどを確認しましょう。
また、構築面ではユーザーの操作性が上がることや、後の分析がしやすくなるようなチェックも忘れないようにしましょう。
ランディングページのチェックは、1人で行うとミスが起きやすいものです。必ず複数人ですべての項目を確認するなどチェックの漏れを防ぐ工夫を凝らし、どこに出しても恥ずかしくない品質のWebページとなるよう心がけていってくださいね!
この記事のおさらいポイント
・流し読み・拾い読みされるということを念頭に置き見出しやデザインのメリハリを重視する
・ユーザーの操作性に関わる項目も丁寧にチェックする
・後の集計・分析に必要なタグ設定などを怠らない
・ランディングページの品質チェックは漏れがないよう複数人数で行う
ランディングページは、企画構成が重要で、これを怠ると思うような結果は出ません。
我々は数多くの制作実績から蓄積された経験と企画構成力で商材に合わせた売れるためのランディングページを提案できますので、お気軽にご相談ください!