商品の販売や問い合わせを増やすための手段としてランディングページの活用が増えています。ランディングページとは縦長1ページを基本としたサイトで、従来の様々な情報が集約されたホームページとは性質の異なる媒体です。
ランディングページは玩具メーカーも活用している事例が多いことから高い効果が期待できます。そこで今回はランディングページがホームページとどう違うのか、どんな役割があるのか、制作する際の費用などを解説していきます。
導入を検討されている方はこれから紹介していく内容を参考にしてみてください。
この記事を読んだらわかること
・おもちゃ販促向けのランディングページを制作する際の費用
・ランディングページのコンテンツに取り入れるべき7つの要素
・参考になる玩具メーカーのランディングページ3選
ランディングページは、企画構成が重要で、これを怠ると思うような結果は出ません。
我々は数多くの制作実績から蓄積された経験と企画構成力で商材に合わせた売れるためのランディングページを提案できますので、お気軽にご相談ください!
玩具メーカー向けおもちゃ販促ランディングページの役割って何?
まずはランディングページにはどんな役割があり、どのような目的で制作されるのかを解説していきます。役割は3つあるので、実際に制作する際にはこの役割を軸にコンテンツを考えるようにしましょう。
また、従来のホームページとはどこが違うかについても言及していきますので、そちらも記憶に留めておいてください。
①ユーザーをコンバージョンへと誘導する役割
ランディングページの役割1つ目はコンバージョン(CV)への誘導です。コンバージョンとはマーケティング用語で、サイト上で特定の目的を達するという意味になります。
一般的なランディングページの目的は「商品の購入」や「問い合わせ」「資料のダウンロード」などですが、おもちゃ販促のランディングページであれば「おもちゃを購入してもらう」「予約をしてもらう」といった内容が主要な目的と言えるでしょう。
ホームページの場合はサイトを訪問する人が株主や取引先、自社の社員、求職者など多岐に渡るため、上記のようなコンバージョンだけに特化した作りにはできません。ランディングページは始めからコンバージョンを目的として制作するので高い成果が狙えます。
②商品を購入する『メリット』がどれだけあるかをユーザーに知ってもらう役割
ランディングページはブランディングを目的として制作する場合もありますが、コンバージョンを目的とするならユーザーに商品やサービスのメリットを知ってもらわなければいけません。
ランディングページは中身となるコンテンツが集まって作られていますが、その大半がメリットを紹介するためのものです。おもちゃの販促であれば商品にもよりますが「子供の教育に役立つ」「知識欲が満たせる」「ここでしか手に入らない限定品である」といった情報を紹介していく必要があります。
ホームページも同じように商品のメリットは伝えられますが、前述したように訪問するユーザーが多様なので商品購入や問い合わせをするメリットを述べても大きな成果は上げることができません。
③営業マンのセールストークに代わる役割
ランディングページはメリットの訴求とコンバージョンが役割であると述べてきましたが、これは商品のメリットを説明してクロージングをする営業マンのセールストークと本質的に同じです。
セールストークは売上につなげるためにありますが、ランディングページは営業マンなしで売上を上げるためのツールとも言えるので、商品の購入を通して売上に貢献したり、説明会や資料ダウンロードを促して間接的に売上につなげる必要があります。
ホームページの場合は役割が複数あり、その中にはどんな会社かを伝える役割もあるので、必ずしも売上につながるとは限りません。
おもちゃ販促のランディングページを作る時に重要な7個の基本要素
ランディングページはコンバージョンにつなげるためにメリットを訴求するコンテンツを作っていく必要があります。
ただ、闇雲に作っても効果は上がらないので、コンテンツの内容や構成は非常に重要です。ここではコンテンツに取り入れるべき7つの要素を解説していきますので、制作の際に取り入れてみてください。
ファーストビューはキャッチコピーにこだわる
ファーストビューとはサイトを開いた時にユーザーが一番最初に目にする部分であり、ランディングページの印象を左右する重要な要素です。
ここには画像を配置するのが一般的ですが、その際に「コンバージョンボタン(購入ボタン)」「どんな商品かがわかるキャッチコピー」「商品やターゲット層に近い人物の写真」「具体的な数字を交えた販売実績」を組み込むと効果が高くなります。
上記のように子供向けの商品であればターゲットとなる性別、年齢の子供の写真を使ったり、商品購入から得られるメリットが明確にわかるキャッチコピーが重要です。
キャッチコピーの付け方については以下の記事で解説をしているので参考にしてみてください。
⇒【現役ライター監修】LPの問い合わせを増やすキャッチコピーとは?
CVコンテンツはキャンペーンの内容を意識して制作する
商品の購入を促す際にユーザーがお得感を感じられるように配慮するとコンバージョンに繋がりやすくなります。その際に有効なのがWeb限定の割引や送料無料、特典のプレゼントといったキャンペーンです。
上記は定期購読の創刊号の特典ですが、ランディングページは基本的に期間限定で公開するケースが多いので、公開する期間に合わせてキャンペーンを打ち出すと効果が出やすくなります。また、キャンペーンや特典を軸としたコンテンツ構成にする手法もおすすめです。
ただ、キャンペーンからコンバージョンボタンまでの導線の引き方は最初の設計だけで終わらせず、ABテストなどを繰り返して改善を行っていく必要があります。効果検証やそれに必要なツールについては以下の記事をチェックしてみてください。
⇒【CVRが2倍⁉︎】ヒートマップを使ったLPの分析・改善方法
ユーザーへの興味づけ『お悩み訴求』
これはランディングページの最初の方に挿入すると効果的なコンテンツですが、ユーザーが困っている事柄を言語化して提示します。それによって「そうそう、それで悩んでた」と同じ悩みを抱えているユーザーに共感を与え、続きのコンテンツを読んでもらいやすくすることができます。
おもちゃ販促のランディングページであれば、「小さい子どもへのプレゼントをどうしたらいいかわからない」「子どもの学習に役立つおもちゃはないか」といった悩みを言語化すると共感されやすいです。
ただ、悩みはターゲットによって様々なので、このコンテンツを作る前にしっかりとターゲット設定やペルソナ作りをしておく必要があります。そうでなければ悩みがブレてしまいページを離脱されてしまうからです。
ターゲット設定について詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてみましょう。
⇒ランディングページ制作で最も重要な工程は企画構成(設計)|5つのポイントも解説
自社のこだわりなどを強み訴求・権威付けとして強調する
メリットを伝える手法の1つに権威付けがあります。これは自社製品の強みやこだわっているポイントを訴求し、付加価値を付ける方法です。
上記のように幼児向けのおもちゃであれば、安心にこだわって作られている点を強調すると親御さんも購入しやすくなります。
もしくは「通販サイトのおもちゃ部門で第1位を獲得」「○○の雑誌で取り上げられた」という販売実績も権威付けとして活用できるので、自社製品の売りとなるポイントを考えてコンテンツ化してみてください。
また、実績を紹介する際は販売数のように他社と比較した際に少なく見えてしまうものは弱みになってしまうので、それよりも「TVで紹介された」のような直接的な比較がされにくいものを取り上げましょう。
購入から配達までの流れや日数はわかりやすく魅せよう
商品を販売する際にはどのくらいの日程で届くのか、定期購読の場合は毎月何日に届くのかといった情報は不可欠です。
加えて購入手続きから配達までの流れは図などにまとめるとユーザーも理解がしやすいですし、誕生日やクリスマスのプレゼントに間に合わせたい人にとっても問い合わせる手間が省けます。
また、定期購読系の商品の場合は以下のような完成までの図を差し込むことも非常に重要です。完成までの期間や組み立ての流れがわかると購読開始後のイメージがしやすくなるので取り入れてみてください。
さらにこのコンテンツでは送料無料やこだわった梱包、配達までの日数が短いといった自社の売りを紹介することもできるので、配達に関する強みなどもアピールしましょう。
よくある質問(Q&A)を入れて情報の過不足を調整する
ランディングページでコンバージョンにつなげるためには、ユーザーに疑問を抱かせずにコンバージョンボタンまで誘導しなければいけません。そのため、疑問に思われそうな内容や各コンテンツで補足が必要な部分は事前に解決できるようにしておく必要があります。
特におもちゃ関連であれば対象年齢やプレゼント包装の可否、送料はかかるのか、定期購読であれば途中解約についてなどが主な質問の例です。こういった内容を放置せずに事前にQ&Aを用意しておくようにするとコンバージョン率が高くなります。
また、前述した配達日数までの流れを説明するコンテンツと同様に質問の中で自社製品の強みをアピールすることも可能なので、ぜひ内容を工夫してみてください。
振り返りコンテンツでメリットを再確認する
ここまで紹介してきたコンテンツはできるだけ多くランディングページに盛り込むべきですが、そうなるとボリュームが多すぎて最初の方に話したポイントを忘れてしまいます。なので、最後におさらいの意味で製品のポイントを箇条書きでまとめるとコンバージョンへのダメ押しが可能です。
また、中には途中の説明を飛ばして一気に最後までスクロールする人もいるので、そういった人に内容を簡単に知ってもらうためにもこのコンテンツは大切です。
他のコンテンツほど凝る必要はないので、製品の強みや特徴が簡単に理解できるよう内容をまとめておきましょう。
その上で『どのような用途があるのか』『他の商品との違い』などのメリットを理解してもらい、購買意欲を刺激することが大切です。
おもちゃ販促ランディングページ制作の相場・料金とは?
ここまでの内容を受けて本格的にランディングページの制作を検討される方もいるかもしれませんが、その際に考えなければいけないのは予算です。
ランディングページの制作費用はピンきりで、安くもできますしお金をかけて凝った内容にすることもできます。
ただ、あまりに安すぎると成果につながらないので、ここでは最低限の成果が出る短めのランディングページから一般的な長さのもの、セールスに特化した特殊なものの3つに分けて費用相場を解説していきます。
短めなランディングページの場合
短めなランディングページとはA4×6枚程度のものを指します。ランディングページはページ数で大まかは費用が決まりますが、これよりも少ないページ数だと成果がほとんど出ないので制作する意味がなくなってしまうラインです。
気になる制作費用はというとスマホ用のページ、パソコン用のページ、問い合わせフォームを含めて40万円〜となります。ただ、必要最低限度のコンテンツしか盛り込めないので、高い成果を狙うのであれば次に紹介する一般的なランディングページを制作するようにしましょう。
一般的なランディングページの場合
一般的なランディングページはA4×8枚程度のものを指し、費用はスマホとパソコン用ページ、問い合わせフォームを含めて70万円〜となります。
短いものと比べるとたった2ページの差ですが、コンテンツ的には十分な内容が盛り込めるので成果も十分に期待できるレベルと言えるでしょう。コンバージョンにつなげるためには情報量が不可欠なので、せっかく予算を組んで制作するのであれば最低限この程度は見積もっておく方が安全です。
セールスコピー特化型のランディングページの場合
前述した一般的なランディングページとは別にセールコピーライターがキャッチコピーの制作や効果的なコンテンツの配置にこだわったセールコピー特化型のランディングページがあります。
費用はスマホ、パソコン用ページと問い合わせフォームを合わせて100万円〜と高額になりますが、一般的なランディングページよりも更に高い成果が期待できるので、予算に余裕があるのであれば検討してみましょう。
今回紹介した3種類のランディングページの費用相場と特徴は以下にまとめてあるので参考にしてください。
LPの種類 | 相場 | 特徴 |
短めのLP | 40万円〜 | ・A4×6枚程度 ・PCとスマートフォン用ページ、問い合わせフォーム |
一般的なLP | 70万円〜 | ・A4×8枚程度 ・PCとスマートフォン用ページ、問い合わせフォーム |
セールスコピー特化型のLP | 100万円〜 | ・PCとスマートフォン用ページ、問い合わせフォーム ・プロのセールスコピーライターによる執筆と配置 |
また、以下の記事でもランディングページの費用相場について詳しく解説しているので、気になる方はチェックすることをおすすめします。
⇒【相場早見表あり】ランディングページ制作の料金と価格相場を解説
おもちゃ販促ランディングページを制作後に実施したいマーケティング戦略
ランディングページはホームページと違って常時公開するものではなく、期間を限定して公開するものが多いです。アクセスを増やすために広告を使ったマーケティングが必要になるからというのがその理由の1つです。
そこで、ここでは一般的なマーケティング戦略をいくつか紹介しつつ、それがおもちゃ販促のランディングページに適しているかを解説していきます。参考にしつつマーケティング面の予算についても検討してみてください。
リスティング広告
リスティング広告とはキーワードで検索をした際にSEOなどで検索順位を上げたサイトよりもさらに上部に表示される広告形態を指します。
この広告はすでに商品を探している顕在的なユーザーに対してのアプローチが可能で、おもちゃ販促にも有効です。
商品名が認知されているものであれば「商品名+予約」といったキーワード、そうでなければ「幼児+プレゼント」などのターゲットの年代やおもちゃのカテゴリ、特徴などをキーワードにしてみましょう。
リスティング広告は効果の高いキーワードを見つけると費用対効果が高くなり、コストも削減できるので非常におすすめです。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告やYahoo!Japanのように特定のサイトの指定された広告枠に表示できる広告形態で、画像や動画が使えるバナー形式が一般的です。おもちゃの場合も画像や動画などで見せる方が魅力を伝えられるので十分効果が得られます。
ただ、リスティング広告とは違いまだ商品を探していない潜在的なユーザーへのアプローチが中心となるので、商品の認知が主な活用方法になるでしょう。
広告のターゲティングはキーワードによる選定もできますし、ユーザーの住んでいるエリアや性別、年齢といった情報で分けられるので、リスティング広告のように特定のキーワードを使って設定してみてください。
リターゲティング広告(バナー広告)
リターゲティング広告はディスプレイ広告と同じく特定の広告枠にバナー形式で表示する広告ですが、ターゲティングの方法が異なります。リターゲティング広告はサイトの閲覧履歴から一度訪問したことがあるユーザーに対して表示する広告形態です。
主にはリピート購入をしてもらうために活用されますが、前回訪問してコンバージョンに至らなかった人に広告を再表示するという設定も可能です。
こちらもおもちゃの販促では十分に活用できますが、そのためには先にサイトに訪問してもらう必要があるので、リターゲティングやディスプレイ広告と組み合わせて使わなければいけません。
ぜひこれらのマーケティング戦略を活用してサイトへのアクセスを集めてください。
【厳選ピックアップ】おもちゃ販促のランディングページ制作で参考になるサイト3選
ここまでランディングページのコンテンツに取り入れるべき要素などを紹介してきましたが、実際に制作する際の参考になるサイトが見たいという人もいると思います。
ここでは3つのサイトを紹介しつつ、どんなところを真似るべきか、今回紹介したポイントは取り入れられているかなどを解説していくのでチェックしてみてください。
デアゴスティーニ
これは定期購読のデアゴスティーニのランディングページで、ゴジラのリモートコントロールモデルの販売がコンバージョンとなっています。
コンテンツの説明でもあれこれ取り上げましたが、今回紹介した要素が多々含まれているサイトです。特にファーストビューでは商品画像とキャッチコピーに加え、創刊号にはスペシャルDVDが付くという特典が記載されるなどファンにはたまらない内容となっています。
他にも原型と内部設計が誰かという商品の強みをアピールしているのがポイントです。全体的にマニアックな内容が多いので、詳しい玄人向けの商品となっていますが、全体的なコンテンツの内容や見せ方は参考になります。
タカラトミー
https://www.takaratomy.co.jp/products/plarail/tettei/set/e5hayabusa/index.htm
このサイトは幼児向けの鉄道関連のおもちゃの販売を目的としたランディングページです。商品の特徴や遊んでいる姿を動画コンテンツにして視覚的に伝えている点は参考になるので取り入れてみてください。
また、「おしごと体験」という単語を取り入れることで、ただのおもちゃではなく教育にも使える点もアピールしています。幼児向けおもちゃの場合はこういった単語を取り入れるだけでもコンバージョン率が上がるのでおすすめです。
タカラトミーアーツ
https://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/cafca/
このサイトは赤ちゃんを泣き止ませるためのおもちゃを販売するランディングページです。コンテンツの量自体はそれほど多くありませんが、商品説明や実際に赤ちゃんに使った事例を動画で掲載しています。
他に類似商品がない、もしくは少ない場合にはどのような商品かというイメージをもってもらう意味で、動画による詳細の説明は重要です。また、商品の強みがその効果であるなら実際に使用した結果をお客様の声のような形で紹介するのは非常に効果的なので、ぜひこういった手法も取り入れてみてください。
ランディングページを制作して情報を的確にユーザーへ伝えよう
今回はおもちゃの販促をテーマにランディングページの制作に必要な情報を紹介してきました。まずランディングページにはメリットを訴求してコンバージョンにつなげ、売上を上げるという役割があり、そのために取り入れるべき重要な要素があります。
制作費用については短いもので40万円以上、セールス特化型の場合は100万円以上が相場となっていて、それ以外にもアクセスを集めるためにマーケティング施策を行わなければいけません。
他にも参考となるサイトの紹介もしましたので、ぜひ必要な要素を取り入れながら成果の上がるランディングページを制作してみてください。
この記事のおさらいポイント
・成果を上げるためには7つの要素をコンテンツに取り入れる
・ランディングページの制作費用は短いものが40万円以上、一般的なものが70万円以上、セールス特化型は100万円以上
・ランディングページは制作後にマーケティング施策を行ってアクセスを集める必要がある
ランディングページは、企画構成が重要で、これを怠ると思うような結果は出ません。
我々は数多くの制作実績から蓄積された経験と企画構成力で商材に合わせた売れるためのランディングページを提案できますので、お気軽にご相談ください!