コーポレートサイトをブログ(オウンドメディア)化するメリットとは?|5つの成功事例も紹介

近年、コーポレートサイトをブログ(オウンドメディア)化して活用する企業が増えています。しかし、自社のコーポレートサイトにブログを更新する必要性がわからなかったり、実際更新していても「お知らせ」のような内容ばかりでうまく活用できていないケースも少なくありません。

オウンドメディアとは、自社の情報を発信していくブログのようなもの。上手く利用することでサイトの効果をあげることができるので、業績アップのためにも活用していきたい施策の一つです。

今回は、ブログ運営で得られるメリットや成功させるコツについて詳しく解説していきます。この記事の内容を参考に自社のコーポレートサイトのブログを見直して、ビジネスチャンスに繋げていきましょう。

この記事を読んだらわかること

・コーポレートサイトをブログ化する3つのメリット
・ブログを成功させる5つのコツ
・コーポレートサイトのブログ化で成功している5つの事例
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コーポレートサイトをブログ(オウンドメディア)化するメリットとは?

まず、どの企業でも疑問になるのが「コーポレートサイトにブログが必要か?」という点です。企業によっては導入しないところもありますが、多くの企業がブログを更新している理由は、そこから次の3つのメリットを得られるからです。

ブログからのアクセスが増える

まずは、ブログによってコーポレートサイトのアクセス数が増える点です。

コーポレートサイトのみの場合は、企業名や商品名を知っているか、求人サイトなど数少ないリンク先からしか流入する可能性がありません。しかし、ブログを更新していると、ブログに書かれているキーワードがヒットして検索エンジンからの流入数が増えていきます。また、ブログは拡散されやすいコンテンツなので、記事がバズすればSNSからの流入数も増加します。

ブログ自体のアクセス数が伸びてきたら、あとは本ページ(コーポレートサイトのTOP)や、商品・サービスページのリンクを貼ることで、コーポレートサイト自体へのアクセス数を増やすことができます。

サイトのコンテンツ内容が増えドメインの価値が上がる

次に、ブログによってサイトのページ数を増やすことで、ドメインの価値も上がるという点です。

コーポレートサイト自体のページ数を増やすためには、HTMLやCSSで構築する必要があるので、制作会社に依頼するにしろ自社で制作するにしろ、ある程度費用がかかってきます。しかし、ブログであれば専門知識がなくても記事を投稿することでページを数を誰でも簡単に増やすことができます。

また、ブログは他のサイトでリンクを貼ってもらえる(被リンク)可能性が高く、ユーザーに有用なコンテンツを提供していれば様々なサイトで紹介してもらえます。そういった被リンクはSEO対策としても非常に有効で、検索エンジンからのドメインの評価も高くなり、上位表示されやすくなるのです。

たかがブログですが、積み重ねることで想像以上の効果を発揮することができます。

お客様に社内の雰囲気や商材・サービスを知ってもらえる

また、ブログを書くことで、企業や商材・サービスをより深く知ってもらえる点もメリットです。

コーポレートサイトで紹介している会社情報は、多くの人に『アピールする』ことを前提にしているため、どうしてもプレゼンテーションのような文言になりがち。しかし、プレゼンテーションではない自然な言葉で社員が日々更新するブログは、親近感を与えながら信頼を得ることができます。

特に、社員インタビューやサービスに対する思い・導入事例などをブログで配信することで、読んでくれるユーザーに対して社内の雰囲気や、サービスを導入することで得られるベネフィットなどを伝えることができます。

ブログ(オウンドメディア)を成功させる5つのコツ

前述したブログの効果は、ただ書くだけでは実現しません。オウンドメディアを成功させるには以下の5つのコツがとても重要になってきます。

ドメインはコーポレートサイトと同じものを使用する

まず、ブログを更新していく前に確認したいのは、ブログのドメインをコーポレートサイトと同じものにすることです。

企業によっては、コーポレートサイトとは違うドメインだったり、無料ブログサービスなどでブログを書いているケースも見受けられます。しかし全く別のドメインだと、いくらブログを書いても現在使用しているコーポレートサイトのドメイン評価が上がらないため、検索結果で上位表示を狙うのが難しくなります。

ブログ更新の効果を最大限に引き出すためにも、別ドメインではなくコーポレートサイトのサブドメインやサブディレクトリを用いてブログページを構築していくのがポイントです。

記事を継続して配信する

次に、ここが最も大変かもしれませんが、記事を継続して配信していくことが重要です。

ブログは、記事数が多ければ多いほど検索エンジンから評価されたりユーザーのアクセス数が増えます。
途中でやめてしまうと前述した効果が出なくなってしまうので、継続することを怠ってはいけません。

目安としては、最低でも2000文字の記事を1週間に2記事以上配信できると理想的です。
ですので、まずは社内で配信できる仕組みを作り上げていくことから始めましょう。

キーワードを選定し、需要のある記事を制作する

次に、どんな記事を書くのか?を決定するためのキーワードの選定が重要です。

的確なキーワードでGoogleに評価される記事を書くと、検索で上位表示されやすくなるのでユーザーにアクセスしてもらえる可能性が高まります。そのためにはまず前提として、Googleアナリティクス関連キーワード取得ツールなどを使用して、どんなキーワードでユーザーが検索しているかを調べることが重要です。

例えば「会計」を題材にした記事を制作したいのであれば、

会計 勘定項目
会計 基礎
会計 計算
会計 研修
会計 決算
会計 経営
会計 経理 財務
会計 計上
会計 コンサル
会計 項目
会計 小銭
会計 国際基準
会計 資格
会計 仕事
会計 試験
会計 システム
会計 初心者
会計 スキル
会計 出納
会計 出納帳
会計 スクール
会計 精算
*実際に関連キーワード取得ツールを使って調べたもの

といった需要のあるキーワードを元に記事を制作することで、アクセスを集めやすくなります。ただし、そのキーワードの競合性が高い場合は上位表示しにくくなるため、『会計 勘定科目 手数料』のように複合キーワードから選定していくこともオススメです。

タイトルと見出しには必ずキーワードを入れる

キーワードを選定して記事の内容が決まったら、そのキーワードを活用していきます。
例えば、「会計 勘定項目」というキーワードで制作する場合、タイトルは「誰でもわかる勘定項目の基礎知識|会計ソフトの使い方も解説」になります。
見出しは、「勘定科目とは」「勘定科目の必要性」「法人の場合はどんな勘定科目がある?」「勘定科目の注意点」といった具合でしょうか。

ここで注意したいのが、闇雲にキーワードを入れるのではなく、キーワードを入れた上で読んでも不自然ではないタイトル・見出しにするのがコツです。

目安としては、見出しのキーワードは最低でも記事の5割以上入れておくと理想的です。

検索ボリュームが少ないキーワードは除く

キーワードの選定をする上で気をつけたいことですが、検索ボリューム(ユーザーが検索する回数)が少ないキーワードは避けるのが無難です。

たとえ競合が少ないキーワードだったとしても、検索ボリュームが少ないキーワード、例えば1ヶ月に5人しか検索していないキーワードだと上位表示されてもアクセス数は1ヶ月に5人以下です。しかし1ヶ月に100人検索しているキーワードなら、上位表示すれば1ヶ月に100人ほどのアクセスが見込めます。そのため、1ヶ月に10以下などの検索ボリュームが少ないキーワードはなるべく弾いて、ユーザーにとってより需要が高いキーワードを選定した方がいいのです。

キーワードの検索ボリュームは、Googleのキーワードプランナーを使用することで確認できます。

記事同士を内部リンクで補完する

ある程度記事がたまってきたら、内部リンクでSEO対策を強化していきます。

内部リンクとは、関連している記事のリンクを記事内に入れて繋がりを持たせたり、パンくずリストなどを設置してサイト内を移動しやすくすることです。

このように記事と記事同士を繋げると検索エンジンのクローラーがサイト内を巡回しやすくなり、ユーザビリティの高さで検索エンジンに評価されて上位表示されやすくなります。

ただし、当たり前ですがリンク先の記事がユーザーにとって有益な情報でなければいけません。例えば、少し極端ですが、『リビングの家具の種類』について説明している記事から、全く関係のない『洗濯機の使い方』や『戦車の正しいやり方』といった全く関係ない内容の内部リンクだと検索エンジンからの評価が下がる場合があるので注意しましょう。

目標を必ず決める

ブログを書く際は、アクセス数の目標を決めるのがポイントです。なぜなら、目標を決めることで最低でも何本記事を配信すればいいのかが見えてくるからです。

最初の目標は、月間1万UU(ユニークユーザー)を目指すのがオススメです。1ヶ月に1万人のユーザーが訪れるためには、例えば単純計算で1ヶ月の検索ボリュームが100件見込めるキーワードの記事を、それぞれ100個用意すればいいことになります。もちろん、記事のクオリティによってそれより少ない記事数で1万UUを達成できる場合もありますし、100記事書いても1万UUに達しないケースもあります。

もし100記事書いても目標に達しない場合は、記事の書き方やキーワード選定、タイトルや見出しのつけ方が間違っている可能性もあるので、次の項目を試す必要があります。

分析・改善を行う

記事は配信すれば終わりではなく、分析改善が必要になってきます。

例えば、前述の例で月間1万UUを目標として100記事配信したにもかわらず、達成できなかった場合は以下の原因が考えられます。

  1. ドメインのパワーが弱いため、記事を配信してもGoogleから評価されない
  2. そもそも検索ボリュームが少ない
  3. 記事の質が低い(競合他社に比べて、量、質ともに劣っている)

それに対する解決策は、例えば以下のようなものがあります。

  1. 被リンクをもらえるような記事を配信していくことと専門家に依頼して適切な外部施策をすること
  2. キーワードプランナーを使用し、検索ボリュームを調べ、次に執筆するものはボリュームの多いもの
  3. Googleナリティクスを使用して、離脱率や滞在時間を分析、サーチコンソールを使用し、どんなキーワードで検索されているのかを分析、分析をもとに記事を編集する

2に関しては、既存の記事をボリュームの多いキーワードの内容にリライトするのも効果的です。また3に関しては、記事のどの部分で離脱しているのかがわかるヒートマップ を利用することで、編集すべき部分を明確にすることができます。

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単に記事を配信すればUUが増えるわけではありません。
ユーザーの深層心理まで考え込み、適切な記事、適切なSEO対策を実施することで、ようやくGoogleから評価されるようなり、上位表示されます。
ただ記事を配信すればアクセスが上がるという楽観的な考えはやめ、記事のクオリティを徹底的に追求していきましょう。
池田直樹
ZERO式コーポレートサイト制作はこちら

コーポーレートサイトをオウンドメディア化して成功した事例

ここからは、コーポレートサイトをブログ化して成功している5つの事例を紹介していきます。

マネーフォワード

https://biz.moneyforward.com/blog/

マネーフォワードはクラウド会計を展開していることで日頃お世話になっている人もいるでしょう。『Money Forword Bizpedia』はもともとマネーフォワードの公式ブログとして2014年にスタートし、リニューアルを重ねて2019年に現在の形となりました。

主に会計業務や会社設立・ビジネスハックに役立つ記事を毎日のように配信しています。マネーフォワード社のクラウド公認メンバーの様々な資格を持った専門家から監修を受けている記事や、専門家が直接執筆している記事もあるのでクオリティの高い情報を得ることが可能です。なお、月間UUは100万人以上となっていて、そのほとんどが検索エンジンからの自然流入・リピーターとなっています。

メルカリ

https://mercan.mercari.com/articles/

フリマアプリ『メルカリ』のオウンドメディア『メルカン』では、メルカリグループの情報発信の場となっています。

メンバーの社内インタビューやサービスリリース情報、イベントレポートなどをメインに配信しています。メルカリは従業員数が役2000人近くいるため、それぞれのメンバーインタビューだけでもかなりのコンテンツ数になります。普段利用しているフリマアプリの背景で『どのような人たちがサービスを支えてくれるのか?』ということが伝わるので顧客にとっては安心感を与えることができ、求職者にとっては『この人と働きたい!』という夢を膨らませられるコンテンツとなっています。

月間UUは1万人以上とそこまで大規模ではありませんが、検索エンジンなどの自然流入に加えてリピーターやSNSからの流入も多いのが特徴です。

リクルートホールディングス

https://suumo.jp/journal/

次に紹介するのは、不動産売買情報サービスを展開しているリクルートホールディングスの『suumoジャーナル』です。

ここでは、住宅や不動産の売買・貸借で起こりがちなトラブルや悩みを解決したり、知っていると役立つライフハックや業界のニュースまで、役に立つコンテンツが充実しています。『住む・暮らす』ということに対して継続的に知りたい内容を多く発信しているため、リピーター獲得に成功している例と言えるでしょう。

ホットペッパーや求人サービス、中古車サービス、教育サービスなど数多くのサービスを手がけるリクルートでは、ほぼ全てのサービスでブログ展開をしながらアクセス獲得に繋げています。

freee株式会社

https://keiei.freee.co.jp/

クラウド会計のfreeeでも『経営ハッカー』というオウンドメディアを展開しています。難解用語が立ち並びやすいビジネスをわかりやすく噛み砕いて説明してくれるのがマネーフォワードのブログなら、freeeのブログは会社設立から上場までのあらゆる情報が専門的に網羅されているのが特徴と言えるでしょう。

基本的なノウハウ記事は無料会員以外でも全て読めますが、経営者が特に知りたい『最前線で活躍している経営者のインタビュー』は無料登録をすることで全文が読める仕組みとなっていて、ブログ運営だけでも会員数増加に寄与しています。また、記事以外にもユーザーの需要を考えて請求書や納品書などのテンプレートを配布しているため、テンプレートダウンロードから記事を閲覧し、無料会員登録、という導線づくりにも成功している例です。

BAKE

https://bake-jp.com/magazine/

スイーツメーカーBAKEでは、スイーツの新店舗オープンや新商品リリース・イベントレポート・職人のインタビューなどをメインに『BAKE MAGAZINE』で情報を配信しています。

飲食特化したビジネスやテクノロジーの情報なども提供していて、業界関係者や求職者にとっても興味深いコンテンツが豊富。その上、『BAKEではたらく人』カテゴリーや採用情報をトップ上部に配置することで求職者が迷いにくい設計を実現しています。

まとめ:コーポレートサイトをブログ化してアクセスを増やそう

以上のように、コーポレートサイトは効果的にブログ化することで、アクセスアップに繋がるだけでなくユーザー満足度を上げたり、会員登録数を増やしたり、有能な人材の獲得などあらゆるビジネスチャンスが広げることができます。

ブログは効果が出るまで時間がかかるため忍耐が必要ですが、一度作った記事はその企業の資産となります。まずは目標を決めて自社の関連キーワードで記事を増やしながら、ユーザーの目線に立ってクオリティを高めていきましょう。

この記事のおさらいポイント

・コーポレートサイトのブログ化はSEO対策・目的達成のメリットを得られる
・ブログはコーポレートサイトと同じドメインで展開する
・需要のあるキーワードでクオリティの高い記事を書き続ける
・ユーザー目線に立った分析・改善で検索エンジンからの評価が上がる
WEBコンサルタントのご紹介
弊社は、上場企業も含め120社以上のコーポレートサイト制作に携わってきました。
コーポレートサイトは、企業の特徴を魅力的に伝えながら、目的に適したサイト制作が必要です。
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