「ホームページ」とは、複数のWebページを網羅した媒体のことです。複数のページにまたがっており、会社の所在地や事業内容などの情報がまとめられています。
少し前まで、ホームページは「ブラウザを起動した際に最初に表示されるページ」を指していましたが、時代の変化と共に意味合いが変わり、ホームページの役割も変わってきています。
この記事では、飲食店向けホームページの役割や制作にあたっての重要なポイントを解説していきます。マーケティングに関しても解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
この記事を読んだらわかること
・飲食店向けホームページ制作時に重要な5つのポイント
・ホームページ制作で盛り込みたいコンテンツについて
・飲食店向けホームページ制作の料金について
・コンテンツマーケティングの種類
・飲食店向けホームページ制作で参考にしたいサイトについて
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
我々はSEOに強いサイト設計とコンテンツ作りを強みに、公開後も検索エンジンから集客し続けるホームページをご提案できますので、集客にお困りの方はお気軽にご相談ください!
飲食店におけるホームページの役割って何?
ホームページと混同されやすいモノに「ランディングページ(LP)」があります。ランディングページの目的は1ページに情報を網羅させてユーザーに申し込みや問い合わせをしてもらうことです。
一方のホームページは、継続してコンテンツを更新しユーザーに関心を持ち続けてもらうことが目的です。では、飲食店のホームページにはどのような役割があるのでしょうか。
最初の項目では、飲食店向けホームページの意味と役割について具体例を交えながら紹介します。ホームページ制作の目的についても簡単に解説するのでチェックしてみてください。
①店舗のブランディング
飲食店が制作するホームページの最も大きな役割が「ブランディング」です。ブランディングとは、集客や販促、PRなど、多角的な局面から活動を有利に進める活動のことを指します。
ネットで飲食店を探す時、多くの人は口コミサイトを訪れ、口コミやレビューを見るだけで実際に行くかどうかを決定します。そのため、飲食店のホームページに訪れるユーザーは珍しく、非常にリテラシーが高いと言えるでしょう。
どんな雰囲気のお店なのか、何をコンセプトとしているのかなど、特定の飲食店をきちんと調べるユーザー向けに自店の良さをアピールする役割を持っているのがホームページなのです。
②『どんな料理が食べられるのか』をユーザーに知ってもらう
ブランディングと同じくらい重要なのが『どんな料理が食べられるのか』をユーザーに知ってもらうことです。主にどんなジャンルの料理を提供しているのかなどを明示することで、ユーザーは実際に訪れた時のイメージを想像しやすくなります。
ホームページに訪れるユーザーは、『この店のオススメは何だろう』『この店のこだわりは何だろう』など、さらに踏み込んだ情報を求めていることが多い傾向にあります。
ユーザーに踏み込んだ情報を提供するために、メニューと料理の写真を充実させましょう。また、完成した料理の写真だけでなく、調理中の写真やお客様が食べている写真を掲載するのもおすすめです。
③自社の料理やサービスを継続的にPRする役割
上記項目の続きとなりますが、自店のこだわりや料理、サービス内容をホームページで公開し続けることも重要です。ホームページは、情報を更新し続けることで継続的にPRできるという役割も持っています。
具体的には新メニューや季節限定メニューの紹介、イベントの紹介などの載せるのがおすすめです。もう一度訪れたいと思ったリピーターに向けて情報発信を行っていきましょう。
飲食店向けのホームページを作る時に重要な5つのポイント
この章では、テーマとなっている飲食店向けホームページを制作する上で重要なポイントを解説します。また、サイトに入れるべき重要な5つのコンテンツも併せて紹介するので、ぜひチェックしておきましょう。
①飲食店のメインコンテンツは料理写真一択
参照元:https://www.ebisu-toraji.com/menu/
飲食店でのコンテンツは、料理の写真がすべてと言っても過言ではありません。ユーザーは何が食べられるのかが気になってホームページに訪れているので、写真を用いて紹介することが重要です。
また、料理の写真が美味しそうに見えるかどうかも重要で、美味しそうに見えない写真を載せてしまうと逆効果になってしまうこともあります。アプリで加工するなどのひと手間を惜しまず、場合によってはプロに頼むことも検討しましょう。
特に最近では、SNS上に料理の写真を上げる一定層も存在するため、美味しそうな料理の写真をホームページに掲載することは来店アップにつながります。
②メニューページは紹介する料理にメリハリをつける
参照元:https://www.misterdonut.jp/m_menu/new/200619_002/
飲食店のホームページでメインコンテンツとなるのがメニュー紹介です。メニューを紹介するコンテンツは「お店の雰囲気」や「ワクワク感」「料理の味」などをユーザーに想像させる役割があります。
メニュー紹介で重要なのがメリハリをつけることです。すべての料理を1ページではなく複数ページに分けて紹介する、写真を載せるものとそうでないものに分けるなど、メリハリをつけて紹介することが重要です。
③店舗へのアクセスは正確にわかりやすく
参照元:https://stores.marugame-seimen.com/110351
飲食店がWebサービスと違う点は、実際に店舗へ来てもらってからサービスを提供するということです。そのため、店舗までのアクセス情報を詳しく記載しましょう。
具体的には「店舗の住所」や「最寄り駅がどこなのか」「最寄り駅から徒歩で何分ほどかかるのか」といったことを記載するのがおすすめです。近くにどんな施設があるのかなど、目印になりそうなモノを入れておくのも効果的と言えます。
また、文字として羅列するだけでなく、周辺の地図を入れて自店がどこにあるのか一目で視認できるようにしておくのも大切です。
④営業時間やイベント情報はわかりやすい場所に掲載する
参照元:http://www.nakano-okajoki.com/
飲食店のホームページは、ユーザーがどんな料理が食べられるのだろうと検索をかけるため、他種企業のホームページよりもユーザーが多く訪れる傾向にあります。
上記項目の続きになりますが、営業時間やイベント、ニュースなどは視認しやすい箇所に明記しましょう。飲食店は店舗でサービスを提供するので、「お店に行ってみたい」とユーザーに感じてもらうことが大事です。
⑤グルメサイト・口コミサイトとはしっかり差別化する
参照元:https://www.ebisu-toraji.com/about/
飲食店のなかには「食べログ」や「ぐるなび」といった口コミサイトに自店の情報を掲載しているところもありますが、自店のホームページには口コミサイトとは違った情報を載せましょう。
口コミサイトには料理の数や営業時間、店舗の場所など基本的な情報が掲載されています。一方のホームページはブランディングを意識して制作することが重要です。
ホームページ制作で入れると良いオススメのコンテンツ
この項目では、前の項目で紹介したポイントに加えることで、より効果が期待できるコンテンツについて解説します。前の項目を基本的な内容とするなら、この章は応用的な内容です。
自社のこだわりやパーティプラン・宴会プランの紹介などの応用的な内容を盛り込むことで、よりユーザーからに自店の良さをアピールできます。
よくある質問(Q&A)
参照元:http://wagayanosyokudou.com/
ホームページの利便性を高めるため、過去に寄せられた質問や、よく問い合わせで聞かれる項目への回答を掲載することで、よりユーザーから親近感や信頼感を持ってもらえます。
また、簡単な質問などもこれを見るだけで解決できるようにしておきましょう。
自社のこだわり
参照元:https://www.marugame-seimen.com/concept/
飲食店向けのホームページに「当店のこだわり」として『自社ではこんな取り組みをしている』『食材のこういう部分にこだわっている』という自店の強みを盛り込みましょう。
加えて、お客様の声を載せるのがおすすめです。例えば食材にこだわりのあるお店であれば、「〇〇産の△△が美味しかった」などの声を載せると更に自店の強みを際立たせられます。
また、もし可能であれば実際の素材や生産者などの写真を添えるのもおすすめです。一目で強みやこだわりが分かるようにしておくと、信頼感や安心感がさらに向上します。
多言語化対応
参照元:https://www.ebisu-toraji.com/
ビザの緩和や格安航空会社の台頭、インバウンド政策により、海外からの観光客が年々増加しています。観光業などと同様に、飲食業もインバウンド需要の恩恵を受けている業種のひとつです。
そのため、ホームページ自体も外国客が来店することを想定し、多言語化しておくことがおすすめです。さまざまな言語に対応させておくことで、より多くのユーザーを獲得できます。
パーティ・宴会プランの用意
参照元:https://www.ebisu-toraji.com/course/
こちらはホームページ制作の領域を超えているコンテンツですが、マーケティング手法の1つでパーティプランや宴会プランなどのコースを増やし、メニューにバリエーションを持たせる方法があります。
飲食店は、パーティや宴会など大人数が集まる案件を受注することで多くの収入を得ることが可能です。そのお金を広告費に回すことで、更なる団体客を誘致できるようになり、結果として好循環を生み出せるようになります。
飲食店向けホームページ制作の相場・料金とは?
ここでは、飲食店向けホームページ制作の費用と一般的な相場について解説します。小規模と中規模の2種類を紹介するので、ぜひホームページ作りの参考にしてみてください。
小規模なホームページの場合
ページボリュームが10ページ程度で、難しいシステムを導入しておらず簡易的なホームページの制作であれば、50~100万円ぐらいが相場です。
問い合わせメールを送受信できるぐらいの小規模なモノで、最低限のコンテンツが揃っています。お店を立ち上げたばかりの場合や、初めてホームページを作成する場合におすすめです。
中規模なホームページの場合
ページ数が30を超え、ブログや簡単な修正などは自身で行えるような中規模のホームページを作成する場合の相場は最低でも100万円以上です。ページ数やコンテンツに応じて、費用が高くなります。
システムには問い合わせフォームに加えて、予約システムやショップシステムが組み込まれます。多店舗展開している場合や全国区の飲食店が該当します。
ホームページ | 相場 | 特徴 |
小規模 | 50~100万円 | ・ページボリュームが約10ページ ・メールの送受信など必要最低限の機能のみ |
中規模 | 100万円~ | ・ページボリュームが30ページ以上 ・予約システムやショップシステムあり |
飲食店向けホームページを制作後に実施したいマーケティング戦略
ホームページは会社の名刺代わりになるものですが、ホームページの制作=ゴールではなく、ユーザーを集客するためのツールのひとつにしか過ぎないことに留意しなければなりません。
継続的にユーザーからアクセスをしてもらい、自店に継続して来店してもらうためにはマーケティング戦略を展開していく必要があります。
そこでこの項目では、一般的なWebの施策を紹介します。その施策が飲食店に適しているかどうかについても解説していきますので、参考にしてみてください。
リスティング広告
「リスティング広告」とは、検索エンジンで検索した際に画面の一番上や一番下などに表示される広告のことを指します。ユーザーの目に付きやすく、アクセスしてもらいやすいのが魅力です。
飲食店の場合は「金曜日の12時〜15時」や「東京 宴会」などエリア・時間・曜日に絞り込み、ピンポイントでリスティング広告を打つのがおすすめです。
SNSマーケティング
参照元:https://www.misterdonut.jp/misdo50th/
情報が拡散されやすく、ユーザー目線での訴求がしやすいSNSマーケティングは、飲食店との相性が抜群です。写真や動画をアップロードし、ユーザーの目に留まるような投稿を行いましょう。
また、ユーザーの声をリツイートして他ユーザーの追随行動を促す、指定のハッシュタグを付けて投稿したユーザーに抽選でプレゼントするなど、口コミやキャンペーンを駆使するのもおすすめです。
なお、SNSマーケティングは多くの集客が見込める反面、炎上しやすい点には留意が必要です。SNSマーケティングを実施する場合は専門の会社に相談してから施策を打ちましょう。
SEO対策
エリアや曜日などのキーワードが盛り込まれやすい飲食店のホームページは、SEO施策をしっかり行うことで検索順位をよくできる可能性があります。
キーワードはただ盛り込むだけでなく、「エリア+宴会」や「結婚式+二次会」などのように大型案件になるように組み合わせましょう。
また、SEOはコンテンツマーケティングと同時に行うことで、より効果が期待できます。全国展開をしている大手飲食店は、SEOとコンテンツマーケティングを組み合わせて効率よくユーザーを集めています。
【厳選ピックアップ】飲食店向けのホームページ制作で参考になるサイト4選
最後に、ZEROラボが特に「良い」と感じた飲食店のホームページを5つピックアップしたので紹介していきます。
どの箇所が良いのか、ポイントはどこにあるのかについても解説していきますので、飲食店向けホームページ制作の参考にしてみてください。
焼肉トラジ
参照元:https://www.ebisu-toraji.com/
「焼肉トラジ」は関東や近畿を中心に事業を展開している焼肉チェーンのホームページです。黒を基調としており、コースメニューやこだわりの名物の写真がキレイに並べられています。
参照元:https://www.ebisu-toraji.com/en/menu/
外国人観光客向けにホームページ全体が多言語対応化されており、インバウンド対策がしっかりと取られています。コンテンツ面で参考にしたいホームページのひとつです。
ミスタードーナツ
参照元:https://www.misterdonut.jp/
「ミスタードーナツ」は、全国に展開する、言わずと知れたドーナツチェーンです。ファーストビューにショップ情報や最新ニュースなどを盛り込んでおり、コーポレートサイトに近い作りなのが特徴です。
参照元:https://www.misterdonut.jp/
ミスタードーナツは持ち帰りも行えるため、検索機能を設けるなどサイトの使いやすさを重視しています。持ち帰りや宅配も行う飲食店が参考にしたいホームページです。
丸亀製麺
参照元:https://www.marugame-seimen.com/
「丸亀製麵」もミスタードーナツと同様に全国で展開している飲食チェーンです。ジャンルが日本食であり、サイトに使用されている文字フォントが日本らしさを感じさせるモノになっています。
参照元:https://www.marugame-seimen.com/
実際にお店の料理を食べている様子を載せることでユーザーの来店意欲を高め、追随行動を促す工夫を施しているのがポイントです。料理のジャンルに合わせたサイト作りの参考にしてみてください。
タコベル
参照元:https://tacobell.co.jp/#menu
「タコベル」はアメリカに本社を置くタコス専門店です。アメリカナイズされており、シンプルで力強さを感じさせるホームページの作りが特徴です。
参照元:https://tacobell.co.jp/#menu
「ホームページを作る時に重要な5つのポイント」の項目で、『飲食店でのコンテンツは、料理の写真がすべて』とご紹介したように、タコスの断面図が見えるようにすることで食欲をかき立てる工夫をしているのがポイントです。
ファーストフードやジャンクフードを取り扱う飲食店のホームページ作りの参考になります。
ホームページを制作して自社の情報を的確にユーザーへ伝えよう
飲食店にとって、ホームページは自店のブランディングの一助となるものです。ホームページにはユーザーに自店の良さをアピールし、足を運んでもらう役割を担っています。
飲食店向けホームページを作成する際には、料理の写真を積極的に掲載しましょう。また、ただ掲載するだけでなく、メリハリをつけたり実際に食べている様子を写したりと工夫することが大切です。
ホームページはさまざまな施策があり、飲食店の形態によって答えが違う奥深いものです。この記事を参考に、自店をアピールするホームページを作りましょう。
この記事のおさらいポイント
・飲食店ホームページのメインコンテンツは料理写真
・店舗へのアクセスは正確に分かりやすく記載することが重要
・多言語化に対応することで、より効果が期待できる
・SNSを使ったマーケティングやSEOは飲食店のホームページと相性が良い
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
我々はSEOに強いサイト設計とコンテンツ作りを強みに、公開後も検索エンジンから集客し続けるホームページをご提案できますので、集客にお困りの方はお気軽にご相談ください!