「ホームページ」とは、複数ページにまたがって情報を入れたWeb媒体のことです。ひと昔前までは「特定のサイトにアクセスした際、最初に出てくるページ」のことでしたが、現在では意味が変わっています。
不動産会社向けホームページの役割は「自社がどのような会社か知ってもらう」というWeb上での名刺のようなものです。また、自社にどのような強みがあるのかをPRするという役割もあります。
この記事では、不動産会社向けホームページを製作する上で大切な5つのポイントを紹介します。マーケティングの手法や参考サイトについても解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
この記事を読んだらわかること
・不動産会社向けホームページ作成時に重要な5つのポイント
・ホームページ制作で取り入れたいオススメのコンテンツ
・不動産会社向けホームページ制作の料金や相場について
・ホームページ制作後に実施したいマーケティングについて
・不動産会社向けのホームページ制作において参考になるサイト
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
我々はSEOに強いサイト設計とコンテンツ作りを強みに、公開後も検索エンジンから集客し続けるホームページをご提案できますので、集客にお困りの方はお気軽にご相談ください!
ホームページの役割って何?
最初の項目では、不動産会社向けホームページの意味と役割について具体例とともに紹介します。ホームページとはどのような目的で作るべきなのかという根本的なことも解説するのでチェックしてみてください。
ホームページと似たモノに「ランディングページ(LP)」がありますが、ランディングページは単独のページに情報を入れたモノであり、ユーザーに何らかのアクションをしてもらうことがゴールです。
一方のホームページは継続してコンテンツを積み重ね、ユーザーに継続してアクセスしてもらうことを目的としています。ランディングページと混同しないようにしましょう。
①ユーザーの信頼を勝ち取る役割
ホームページを作成するひとつに、ユーザーの信頼を勝ち取る役目があることが挙げられます。インターネットが発達している昨今において、ホームページは企業の名刺代わりといっても過言ではありません。
つまり、ホームページを持っていないということは、「企業として看板を持っていない」のと同じことです。看板のない企業は、ユーザーに不信感を与えかねません。
ユーザーの信頼を勝ち取るためにも、ホームページを作成しましょう。
②『得意分野』をユーザーに知ってもらう役割
ホームページを持つ企業のほとんどが、ホームページ内に事業の紹介やサービスの紹介を掲載しています。これは「この会社の強みは何か」「この会社ではどんなことがお願いできるのか」をユーザーに知ってもらう役割があります。
不動産会社は全国展開をしている大企業や特定の地域に特化している中小企業などさまざまです。 会社独自の強みをアピールし、他社と差別化を図りましょう。
③自社の不動産サービスを継続的にPRする役割
前の項目の続きになりますが、ホームページは自社の不動産サービスをPRする役割も担っています。また、継続的に発信していくことも大事です。
一口に不動産会社といってもその種類は多岐に渡り、賃貸や売買、建設などの業種に分かれます。自社がどの分野でユーザーの役に立てるのかを明記することが重要です。
④問い合わせの窓口として機能する役割
得意分野やサービスのPRを継続的に行った結果、ユーザーの目に留まり「この会社にお願いしたい」と問い合わせを受けることもあります。ホームページはそのようなユーザーの窓口になる役割も担っています。
具体的にはメールアドレスや電話番号を載せたりフォームを設置したりと、ユーザーが問い合わせやすい環境を構築するのが大事です。対面での問い合わせも受ける場合は会社の住所や営業時間も明記しましょう。
また、近年ではLINEをはじめとするメッセージアプリで相談や問い合わせを受ける会社も増加傾向にあります。企業のSNSアカウントがある場合は積極的に活用するのがおすすめです。
不動産会社向けのホームページを作る時に重要な5つのポイント
この項目では、不動産会社ホームページを制作する上で入れるべき重要な5つのポイントを解説します。ユーザーにとって有益なホームページを制作するためにもぜひ押さえておきましょう。
①事業内容やサービス内容を掲載する
参照:http://www.sumitomo-rd.co.jp/service/fudosan_soudan.html
前章でも触れましたが、不動産会社向けのホームページには自社が行っている事業内容やサービス内容を掲載しましょう。事業やサービス内容は企業にとって名刺にあたるコンテンツであり、看板でもあります。
いくらデザインに優れるホームページを作っても、事業内容やサービスが明確でなければ、ユーザーから依頼を受注することができません。「どんなことができるのか」を明記しましょう。
また、事業内容やサービスが多岐に渡る場合、ユーザーが目的の項目にアクセスしやすいよう種別ごとに分けておくのがおすすめです。
②自社の特徴を紹介する
参照:https://www.legal-corp.co.jp/strength/
こちらは①の補強となるポイントですが、自社の特徴を紹介することもホームページ作成の上では大切なことです。自社の特徴や他社との違いを盛り込むことで、相対的に自社の強みが魅せられます。
例えば任意売却などの法律に関わる事例を多く扱っているのであれば法律知識に長けていることを、査定から買取までにかかる時間が短いのであればスピードが強みであることを記載するといった具合です。
また、自社の特徴や強みを掲載することで他社との差別化を図ることもできます。
③自社実績の情報を掲載する
参照:http://fudosankaitori.com/voice.html
賃貸であれば賃貸物件、建設であれば施工実績といったように不動産会社のホームページを作成する際には自社実績の情報を掲載することも大切です。こちらは不動産会社のホームページ特有のポイントであり、鍵ともなり得るポイントでもあります。
また、写真を掲載し実績を補強することで、ユーザーに実際の様子を想像してもらいやすくすることもできます。データがある場合は積極的に盛り込みましょう。
加えて、実績の項目に「お客様の声」を載せるのも効果的です。ユーザー目線のメッセージを載せることで信頼されやすくなるほか、ポジティブな想像をしてもらいやすくなります。
④人材採用の案内
参照:https://www.takenaka.co.jp/recruit/
新卒や中途などで社員を募集している場合は、ホームページのなかに採用の案内ぺージを用意すると分かりやすくて良いのでおすすめです。
また、採用担当者からのメッセージや求める人物像などを載せることで、どんな人が働いているのかが想像しやすくなります。実際に話を聞いてみたいという方向けにセミナーの情報を載せるのもおすすめです。
社員がどういう環境で働いているかを細かく知りたいという求職者の方向けに、他のページと同じくらいに作り込みましょう。
⑤営業所までのアクセスを掲載する
参照:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/branch/kansai/?id=footer
ユーザーのなかには、実店舗でスタッフとやりとりをしたいという方もいます。そのようなユーザーに向け、店舗の情報やアクセス方法を掲載しましょう。ただ住所を記載するだけではなく、最寄り駅や周辺情報などを詳しく記載することが重要です。
また、日中連絡の取れる電話番号を載せておくと親切です。ほかのページと同様に丁寧に内容を作ることを心がけましょう。
ホームページ制作で入れると良いオススメのコンテンツ
前章では不動産会社向けホームページの作成時に入れるべき5つの重要なポイントを紹介しました。続いて、前章にプラスすることで、より効果が期待できるコンテンツを紹介します。
前章は不動産会社向けホームページ制作時における基本的な内容でしたが、この章は応用的な内容を扱います。よくある質問などのコンテンツを入れることで、ユーザーに寄り添ったホームページに仕上げられます。
コンテンツマーケティング
参照:http://box5244.temp.domains/~zerosjp/labo/
「コンテンツマーケティング」とは、ユーザーのためになる情報を発信し続けることで、継続的にアクセスをしてもらうための戦略です。このZEROラボもコンテンツマーケティング施策に該当します。
コンテンツマーケティングでは2つのKWを狙うケースがあります。特に不動産会社向けのホームページでは、エリア系とHowTo系の記事を用意しましょう。
エリア系の記事は、中野区や南青山など地域に関するKWを盛り込んで作成し、HowTo系の記事は賃貸や契約など、不動産の知識に関するKWを盛り込んで作成することが大切です。
ブログ・社報コンテンツ
参照:http://cothax.com/blog.html
スタッフのブログもホームページに入れると良いおすすめコンテンツのひとつです。日々起きていることやキャンペーンなどを発信することで、よりユーザーから信頼してもらえます。
また、コンテンツマーケティング施策の一環として、社報で定期的に有益な記事を配信することで、SEO施策やブランディングなどさまざまな施策に応用できます。
よくある質問(Q&A)
参照:https://www.daiwa-kosan.co.jp/qa/
問い合わせと同種の内容物ですが、ユーザーから過去に多く寄せられた質問などについてまとめたページを用意しておくと親切です。
不動産のやり取りは法律に関する知識を問われることが多いため、とくに法関連のQ&Aを載せておくのが親切です。また、自社の強みやサービスに関するQ&Aも併せて盛り込みましょう。
更に、簡単な質問などもQ&Aのページを見るだけで解決できるようにしておくのがおすすめです。幅広いユーザーの疑問に寄り添ったページ作りを心がけましょう。
社員の紹介
不動産は売買するにしても貸借するにしても大きなお金が動くため、ほぼすべての方が失敗したくないと考えています。そのため、対応する社員がどのような人が不透明だと不安に感じてしまいう方もいます。
そこで、実際に働いている社員の写真やプロフィールなどを掲載するのがおすすめです。対応する社員がどのような人かを知ってもらうことで、ユーザーからの信頼度が上がります。
また、プロフィールの所に仕事をする上で大切にしていることやモットーなどを併せて記載すると、より効果が期待できます。
不動産会社向けホームページ制作の相場・料金とは?
ここでは、不動産会社向けホームページ制作の費用と一般的な相場について紹介します。問い合わせフォームのみの簡易なモノや検索フォームが設けられた複雑なモノなどを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
小規模なホームページの場合
難しいシステムがなく、ページボリュームが10ページと少ない簡易的なホームページの制作費用相場は50~100万円程度です。
問い合わせフォームがある程度の小規模なモノで、ホームページとして最低限のコンテンツのみが設置されています。会社を興したばかりの場合や初めてのホームページ制作では小規模のホームページから始めましょう。
大規模なホームページの場合
ページボリュームが30ページ前後で、スタッフブログや簡単な修正機能が備わっているホームページの制作費用相場は200~400万円です。
システムには問い合わせフォームのほかに自社スタッフでサイトが編集可能な管理機能が組み込まれます。特定の地域に特化している企業におすすめです。
大規模かつ複雑なホームページの場合
ページ内に『〇〇を探す』といった検索フォームを搭載し、コーポレートサイトと組み合わせたようなホームページの制作費用は最低でも400万円~です。
ページボリュームは50~100ページ前後で、ページ数や搭載される機能が増えるにつれて相場が高くなります。
システムには問い合わせフォームや管理機能に加えて、サイト内検索機能が備わります。全国展開をしている大企業が運営するホームページがこれに該当します。
ホームページ | 相場 | 特徴 |
小規模 | 50~100万円 | ・約10ページ ・問い合わせフォームのみ |
大規模 | 200~400万円 | ・約30ページ ・ブログあり |
大規模かつ複雑 | 400万円~ | ・複数の機能を搭載 ・作りが複雑 |
不動産会社向けホームページを制作後に実施したいマーケティング戦略
不動産会社向けホームページは会社の名刺代わりになるものではありますが、集客するためのツール過ぎないためホームページの制作はゴールではありません。
持続的にユーザーのアクセスを集め、継続的に依頼を受注し続けるためには適切なマーケティング戦略を展開していく必要があります。
この項目では、一般的なWeb施策について触れ、その施策が不動産会社に適しているかどうかについて解説します。
コンテンツマーケティング
参照:https://www.homes.co.jp/cont/press/
前章でも触れましたが、ユーザーにとって有益な情報を発信し続け、積み重ねていくことが大切です。不動産会社のホームページはコンテンツマーケティングと非常に相性が良いので、積極的に行いましょう。
不動産関連は、法律に関することをはじめ専門的な知識を多く必要とする分野です。それら必要な知識をコンテンツで解説することによって、問い合わせや広告への誘導もしやすくなります。
SEO対策
エリア名など、特定のKWを拾いやすい不動産会社ホームページは、SEO施策をしっかりすることでアクセスしてもらいやすくなるジャンルのひとつです。駅名+土地のようにKWを組み合わせ、効率よく検索順位を上げましょう。
また、コンテンツマーケティングと組み合わせたWeb施策も有効的です。ユーザーを集めるための趣向を凝らすことで、更にコンバージョンが高められます。
広告全般
Web広告には、ディスプレイ広告やリスティング広告など、さまざまな種類の広告が用意されています。ディスプレイ広告とはWEBサイトに表示される画像や動画を用いた広告です。「バナー広告」と呼ばれることもあります。
一方のリスティング広告とは、Yahoo!やGoogleをはじめとする検索エンジンで、検索結果の最上部や最下部に表示される広告のことです。ユーザーの目に付きやすいという特徴があります。
【厳選ピックアップ】不動産会社向けのホームページ制作で参考になるサイト5選
最後に、不動産会社のホームページを制作する際に参考になるサイトを5つ紹介します。ポイントについても解説するので、ぜひホームページ制作の参考にしてください。
住友不動産
参照:http://www.sumitomo-rd.co.jp/
「住友不動産」は、日本を代表する大手不動産会社です。白を基調とした信頼感のあるサイト設計で、目的の項目が視認しやすくなっているのが特徴です。
参照:http://www.sumitomo-rd.co.jp/
会社のサービスや事業内容などが細分化されており、ユーザーがアクセスしやすいような作りになっているのが魅力です。不動産関連の事業を総合的に扱っている場合に参考にしたいホームページです。
三井不動産
参照:https://www.mitsuifudosan.co.jp/
「三井不動産」も住友不動産と並び日本を代表する大手不動産会社のひとつです。トップページに動画素材を採用しているのが特徴で、おしゃれかつ親しみやすい構造になっています。
参照:https://www.mitsuifudosan.co.jp/machidukuri/tokyo_midtown/guide_map.html
自社実績の情報を時系列に沿って紹介しており、その土地の歴史などについての注釈を入れるなど、実際にどのようなことを行ってきたのかが分かりやすくなっているのが魅力です。
竹中工務店
参照:https://www.takenaka.co.jp/
「竹中工務店」は、日本5指に数えられる大手ゼネコンのひとつであり、唯一の非上場企業であることでも有名な企業です。三井不動産と同様に動画素材を採用しており、親しみやすいのが特徴です。
参照:https://www.takenaka.co.jp/people5/index.html
竹中工務店のホームページ内には、実際に働いているスタッフのプロフィールやモットーなどが事細かに記載されたページが用意されています。ユーザーに安心感を与えるコンテンツを持っているのが魅力です。
オーディン都市開発
参照:http://fudosankaitori.com/
「オーディン都市開発」は大阪をはじめとした関西圏で事業展開をしている不動産会社です。スピード査定・スピード買取を強みとしており、上記で紹介した要素が随所に盛り込まれています。
参照:http://fudosankaitori.com/reason.html
なぜスピード買取ができるのか、なぜ他業者ではできないことができるのかなど、サービスに対する疑問に答えるページが設けられています。ユーザーが納得して依頼するような趣向が凝らされているのが魅力です。
リーガル不動産
参照:https://www.legal-corp.co.jp/
「リーガル不動産」は不動産の仲介からコンサルティング、介護など幅広く事業展開を行っている企業です。スマートフォンや英語に対応しているなど、幅広いユーザーに配慮した作りが魅力です。
参照:https://www.legal-corp.co.jp/strength/#STRENGTH2
得意分野や強みを記載して他社と差別化を図っているのがリーガル不動産が運営するホームページの特徴です。得意分野を明記することで、ユーザーからの信頼が勝ち取りやすくなります。
ホームページを制作して自社の情報を的確にユーザーへ伝えよう
不動産会社ホームページ作成の目的はユーザーの信頼を勝ち取ることです。現代においてホームページは企業の名刺であり、どんな会社なのか、なにが強みなのかをユーザーに知ってもらいましょう。
不動産会社ホームページを作成する際、強みやサービス内容と併せてQ&Aなどのユーザーに寄り添うコンテンツを盛り込むのが大事です。また、どんなスタッフが対応するのかを知ってもらうため、社員の紹介ページを設けるのもおすすめです。
また、ホームページは制作がゴールではないことや継続的に発信をし続けることが大切であることを念頭に置いておきましょう。この記事を参考に、ぜひホームページを制作してみてください。
この記事のおさらいポイント
・メインコンテンツは事業内容で、「何が強みか」を知ってもらうのが大切
・Q&Aなど、初心者向けのコンテンツがあると信頼が得られやすい
・制作後は継続的にマーケティング戦略を展開する必要がある
・ホームページ制作費用の相場は50~400万円
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
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