ホームページは、複数のページに会社の所在地や事業内容などの情報をまとめたものです。少し前までは「最初に出てくるページのこと」でしたが、時代とともに意味や役割が変化しました。
学習塾・予備校におけるホームページの役割は、どのような教育理念を掲げているのかをユーザーに紹介することです。また、学習塾・予備校独自に行っている施策をPRする役割も担っています。
この記事では、学習塾・予備校向けホームページの役割や制作における重要なポイントを紹介します。マーケティングや参考サイトについても解説しますので、ぜひチェックしてみてください。
この記事を読んだらわかること
・ホームページ制作時の重要ポイントとは何か
・ホームページに入れたいコンテンツについて
・学習塾・予備校向けホームページの制作費用の相場について
・学習塾・予備校向けホームページにおけるコンテンツマーケティングとは
・学習塾・予備校向けホームページ制作で参考にしたいサイトについて
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学習塾・予備校におけるホームページの役割って何?
最初の項目では、学習塾・予備校向けホームページの役割について、例を交えながら紹介します。ホームページがどのような目的で制作されるべきなのかも簡単に解説するのでチェックしておきましょう。
ホームページと混同されやすいページに「ランディングページ(LP)」がありますが、ランディングページは1ページに情報を集約し、ユーザーにアクションを起こしてもらうことが目的です。
一方のホームページは、コンテンツを継続的に更新することでユーザーからのアクセスを獲得することを目的としています。
①『教育方針・プログラム』紹介の役割
学習塾・予備校のホームページでもっとも重要なのが、『教育方針・プログラム』をユーザーに紹介することです。学習塾や予備校は志望校に入るための一助となる機関なので、強みをアピールするのが最も大切と言えます。
具体的には「この塾ではどのような教育を行なっているのか」「プログラムは初心者向けなのか上級者向けなのか」といった情報です。生徒によって学習の進捗状況はさまざまなので、方針をはっきりさせておきましょう。
また、どのような学校に進学実績があるのかをアピールするのもおすすめです。進学実績を載せることで、その学校を志望する生徒が集まる可能性を高められます。
②学習塾・予備校の『特徴』をPRし続ける役割
ホームページは制作することがゴールではなく、制作後に運営を行いネット上に公開し続けるWeb施策です。そのため、継続的に内容を更新し続け、掲載したい情報やPRを発信しましょう。
また、学習塾・予備校のホームページは、夏期講習や冬期講習をはじめとする限定的なカリキュラムを発信するコンテンツでもあります。生徒を集めるチャンスでもあるので、教育方針やプログラム同様に力を入れましょう。
③体験授業や資料請求の窓口としての役割
学習塾・予備校へ実際に通い始める前に、「どんなところなのか見学してみたい」「入塾する前に体験授業を受けてみたい」と考える生徒や保護者の方もいらっしゃいます。
学習塾・予備校のホームページには、入塾を検討するユーザーに対しての問い合わせ窓口の役割もあることを覚えておきましょう。資料請求や体験授業の申し込みがスムーズに行えるような作りにしておくのがおすすめです。
学習塾・予備校向けのホームページを作る時に重要な5つのポイント
前章では、学習塾・予備校向けホームページの役割について触れました。続いて、学習塾・予備校向けホームページを作る上で重要な5つのポイントを紹介します。
学習塾・予備校へのアクセスや塾独自に行っている取り組みなど、具体的な例も解説するので、ぜひホームページ制作の参考にしてみてください。
①現役生向けのコンテンツはわかりやすく分類してメインに
参照:https://www.eikoh-seminar.com/kyoshitsu/u9470.html
学習塾・予備校向けホームページのメインターゲットは現役の学生です。そのため、保護者向けのコンテンツとは分けて学生に向けたコンテンツを作ることが大切です。
内容としては、「どんな教育プログラムが設けられているのか」「どんな講師がいるか」などの具体的なモノを記載しましょう。内容が分かりづらい、不透明である学習塾や予備校だと、なかなか人が集まりません。
また、現役の学生向けコンテンツはトップページでも分かりやすい場所に配置するのがおすすめです。学生にクリックしてもらえるよう、色やボタンなどにも工夫を施しましょう。
②保護者向けコンテンツのゴールはコンバージョン
参照:https://www.eikoh-seminar.com/
保護者向けコンテンツのゴールはコンバージョンであり、学習塾・予備校向けホームページにおけるコンバージョンは問い合わせや資料請求、体験入学の申し込みなどです。
保護者向けのコンテンツとは、受講料の紹介や指導方針の紹介です。これらをきちんと伝えることで、問い合わせや体験入学などの申し込みをしてもらえやすくなります。
通うのは現役の生徒ですが、実際に申し込んでお金を払うのは保護者です。そのため、受講料ページ内に資料請求や体験授業の導線を配置するなどの工夫を凝らし、保護者へ適切にアピールできるよう、コンテンツを作り込みましょう。
③学習塾・予備校へのアクセスは正確にわかりやすく
参照:https://www.eikoh-seminar.com/kyoshitsu/u6455.html
学習塾・予備校はWeb上でのサービスとは違って教室での授業が主です。そのため、店舗までのマップやアクセス情報を詳しく記載しておくことも重要だと心得ておきましょう。
交通機関ごとに所要時間を記載するなど、細かく情報を掲載することでユーザーから関心を持ってもらいやすくなります。また、近くにどのような施設やお店があるのかなどを載せておくのもおすすめです。
④自社での取り組みはしっかりと明記する
参照:https://www.morijuku.com/high/
学習塾や予備校は、保護者に申し込みをしてもらい、生徒に入塾してもらうことが何よりも大切と言えます。他塾や他校に生徒を取られないようにするためには、差別化を図ることが重要です。
そのため、学習塾・予備校向けのホームページには、どんな独自の取り組みを行っているのかをしっかりと記載しましょう。執り行っている取り組みは強みとしてしっかりとアピールするのが大切です。
「こんな指導法を取り入れている」「1対1の指導を尊重している」と具体的な特徴を明記することで、その特徴に賛同した生徒や保護者から問い合わせをしてもらいやすくなります。
⑤合格実績や体験談はインタビューも沿えて
参照:https://www.eikoh-seminar.com/taikendan/
合格実績や体験談は、ユーザーに入塾後や入校後のイメージを持ってもらう上で重要なコンテンツのひとつです。「ここで勉強すれば明るい未来が待っている」と想像してもらえるような内容にしましょう。
合格実績や体験談を掲載する学習塾・予備校のホームページでは多いですが、実際のユーザーペルソナと重なるような生徒の写真とインタビューを添えるとより効果が期待できます。
ホームページ制作で入れると良いオススメのコンテンツ
ここまでは、ホームページを制作する上で重要な5つのポイントやコンテンツをご紹介しました。続いて、前章で解説したコンテンツと合わせることで、より効果が期待できる内容を紹介します。
前章は基礎的な内容でしたが、この章は応用です。よくある質問や入塾・入校までの流れなど、ユーザーに寄り添った内容のコンテンツをプラスすることで、よりユーザーへ良さを訴求できます。
学習塾・予備校独自の教育ノウハウ紹介
参照:https://www.morijuku.com/about/choice2.html
学習塾・予備校向けのホームページを制作する際には、それぞれの塾・予備校ごとの特色を生かしたサイト内コンテンツを作成しましょう。
個別指導に重きを置いている塾・予備校であれば「個別指導に向いている生徒はどんな生徒?」や「国語の成績が上がらない原因は何?」など、教育機関独自の解説ページを設けるのがおすすめです。
教育機関独自の解説ページを設けることで、ユーザーから「この塾・予備校は生徒のことをきちんと考えている」と感じてもらえます。また、教育機関独自の解説ページを積み重ねることで、問い合わせをしてもらう可能性も向上させられます。
よくある質問(Q&A)
参照:https://www.morijuku.com/info/faq.html
ホームページの使いやすさを向上させるために、保護者や生徒から過去に聞かれた疑問や、問い合わせの多い質問の回答を掲載しておくのがおすすめです。
また、簡単な質問や疑問は、「よくある質問」のコンテンツを見るだけで解決できるようにしておきましょう。
学習塾や予備校は生徒の進路を左右する機関であり、ほとんどの生徒や保護者がどこへ入塾・入校するのかを慎重に検討します。不安や疑問が解消できるコンテンツを充実させることで、選んでもらいやすくなります。
入学までの流れ
参照:https://www.morijuku.com/join/
学習塾・予備校向けホームページのなかに、資料請求から体験授業、受講料の支払いといった入塾・入校までの流れを紹介するコンテンツを盛り込みましょう。
画像を使用する、「①・②」「ステップ1・ステップ2」のように章立てするなどのように、ただ文章を羅列するだけでなく、視覚的に認識しやすいように工夫を凝らすことが大事です。
入塾・入校までの流れが掴みにくい、もしくは読みづらいと、ユーザーは途中で離脱してしまいます。加えて、「あの塾・予備校はまとめるのが下手だ」とあらぬレッテルを貼られてしまうこともあるので注意しましょう。
講師ブログ・広報ブログ
参照:https://www.take-sin.co.jp/blog/
学習塾・予備校向けホームページのなかで、講師や広報担当のブログを公開するのもおすすめです。実際に働いているスタッフの日常を発信することで、ユーザーに親近感を持ってもらいやすくなります。
また、期間限定の講習やイベントなどの宣伝を、ブログを通して行うという方法もおすすめです。
学習塾・予備校向けホームページ制作の相場・料金とは?
この項目では学習塾・予備校向けホームページの制作費用や一般相場を紹介していきます。小規模なモノと中規模なモノに分けて解説するので、どうぞ参考にしてみてください。
小規模なホームページの場合
問い合わせフォームが備わっている、シンプルで簡単な学習塾・予備校向けホームページやコーポレートサイトの制作費用相場は50~100万円です。
問い合わせフォーム以外の機能はほとんど備わっておらず、ホームページとして必要最低限のシステムのみが組み込まれています。新しく開業する場合や、個人で営んでいる塾の場合は小規模なホームページがおすすめです。
中規模なホームページの場合
ページ数が増え、サイトの管理が塾や予備校のスタッフでも行えるような中規模程度のホームページの制作費用相場は最低でも100万円からです。システムやページ数が増えるにつれて値段は高くなります。
問い合わせフォームに加え、教室の検索システムなどが盛り込まれます。県内外に教室を開いている塾や予備校のホームページがこれに該当します。
ホームページ | 相場 | 特徴 |
小規模 | 50~100万円 | ・約10ページ ・問い合わせフォームのみ |
中規模 | 100万円~ | ・20 ページ程度 ・問い合わせフォーム、教室検索機能 |
学習塾・予備校向けホームページを制作後に実施したいマーケティング戦略
学習塾・予備校向けのホームページには塾や予備校で掲げている教育方針やプログラムを紹介する役割がありますが、ただコンテンツを作成しただけでは生徒を集めるのは難しいため、ホームページの制作はゴールではないと言えます。
毎年のように新規生徒を獲得するためには、継続してマーケティング戦略を行う必要があります。
この項目では、一般的なWeb施策とともに、そのマーケティング戦略が学習塾・予備校向けのホームページの形態に合致しているかどうかについても紹介します。
リスティング広告
「リスティング広告」とは、「Yahoo!」や「Google」などのエンジンで検索をした際に、結果の一番上や下などに表示される広告のことを指します。
学習塾や予備校でリスティング広告を打つ場合は、夏期講習や冬期講習など受験対策関わるKWに焦点を当てるのが効果的です。また、「成績アップ」など、まだ受験を控えていない生徒に響くKWも盛り込みましょう。
SEO対策
上記項目でも触れましたが、「夏期講習」「冬期講習」「成績アップ」など、多くのキーワードが拾える学習塾・予備校向けのホームページはSEO施策との相性が抜群です。
特に「エリア+学習塾・予備校」のSEO施策が効果的と言えます。多くの保護者や生徒からアクセスしてもらえるように効率良く行いましょう。
【厳選ピックアップ】学習塾・予備校向けのホームページ制作で参考になるサイト3選
ここでは、ZEROラボが特に良いと感じた学習塾・予備校のホームページをいくつかピックアップし、ポイントも添えて紹介します。ホームページ制作の参考にしてみてください。
栄光ゼミナール
参照:https://www.eikoh-seminar.com/
「栄光ゼミナール」は、中学受験・高校受験に力を入れており、少人数指導で学ぶ意欲を引き出すことや成績をアップさせることを強みとしている学習塾です。学習面だけでなく、生徒の安全管理も徹底されているので、安心して生徒を通わせられます。
参照:https://www.eikoh-seminar.com/course/
「どんな教育プログラムが設けられているのか」などの現役生に向けたコンテンツが細かく記載されています。また、ホームページの分かりやすい所に配置されているのも参考にしたいポイントです。
城南コベッツ
参照:https://www.covez.jp/
「城南コベッツ」は、個別指導に重きを置いていることが特徴の学習塾です。教育系のホームページでよく使用される青や緑を上手く配置しており、シンプルな作りで見やすいのが魅力です。
参照:https://www.covez.jp/high/flow.html
授業料についてや合格実績、入塾までの流れなど、実際にお金を払う保護者に向けてのコンテンツが充実しています。問い合わせや体験入学などの申し込みがしてもらえるような工夫が随所に施されています。
森塾
参照:https://www.morijuku.com/
「森塾」は、「先生1人に生徒2人まで」という独自のシステムを設けている個別指導塾です。城南コベッツと同様に青や緑を上手く使っていて、各項目が見やすい配置されているのが特徴です。
参照:https://www.morijuku.com/about/choice2.html
「個別指導塾を選ぶポイントは?」「個別指導に向いていない人は?」などのコンテンツが充実しています。入塾するかどうか吟味した上で申し込みが行えるような作りになっているのがポイントです。
ホームページを制作して自社の情報を的確にユーザーへ伝えよう
学習塾・予備校向けホームページには『教育方針・プログラム』を紹介する役割があります。「この塾ではどのような教育を行なっているのか」などの強みを継続的にアピールするのが重要です。
また、学習塾・予備校向けホームページのメインターゲットは入塾・入校する生徒であるものの、実際に申し込んでお金を払うのは保護者であることを押さえておきましょう。現役生向け・保護者向けとコンテンツを分けて作ることが大切です。
なお、学習塾・予備校向けホームページは制作がゴールではありません。継続的にコンテンツを積み重ね、マーケティング戦略を展開していきましょう。この記事を参考に、ぜひホームページ制作に着手してみてください。
この記事のおさらいポイント
・現役生向け・保護者向けでコンテンツを分けることも大事
・取り組みやプログラムなど、特色や強みはしっかりアピールする
・講習や成績など、KWに焦点を当てて広告やSEOを行うのが重要
・学習塾・予備校向けホームページの制作費用相場は50~100万円
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
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