「ホームページ」とは、複数のページがまとめられたWeb媒体のことを指します。いくつかのページにまたがっており、製品の情報や決済方法などがまとめられています。
ひと昔前までのホームページは「最初に表示されるページ」のことを指していましたが、時代とともに在り方が変化しています。なかでも化粧品・通販向けのホームページには自社の魅力や製品をPRする役割があります。
この記事では、化粧品・通販向けのホームページを作る際に重要なポイントを紹介します。マーケティングや参考にしたいホームページも解説するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
この記事を読んだらわかること
・化粧品・通販向けホームページ制作時に重要な5つのポイント
・ホームページ制作で盛り込みたいオススメのコンテンツ
・化粧品・通販向けホームページ制作の料金相場について
・ホームページ制作後に実施したいマーケティング戦略
・参考にしたい他社ホームページ5選
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
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化粧品・通販向けホームページの役割って何?
最初の項目で紹介するのは、化粧品・通販向けのホームページの意味と役割についてです。また、ホームページはどのような目的で制作すべきなのかも具体的な例と併せて解説します。
ホームページと間違いやすいWeb媒体に「ランディングページ(LP)」があります。ランディングページの目的は、1ページに特定の製品の情報を盛り込んでユーザーに購入をしてもらうことです。
一方のホームページは複数の製品の情報を盛り込み、継続してコンテンツを更新することで、ユーザーに関心を持ち続けてもらうことを目的としています。
①商品のブランディング
化粧品・通販向けのホームページで最も重要なのが製品のブランディングです。ブランディングとはユーザーに「この会社の製品だから購入する」と思ってもらえるように価値を高めることです。
ユーザーの多くは、Amazonや楽天などの大手ECサイトを見るのみで購入する製品を決める傾向にあります。そんななかで、ブランドのホームページまでチェックするユーザーは識別力が高いと言えます。
化粧品・通販向けのホームページにはリテラシーのあるユーザーに対して、自社の良さをアピールする役割があります。
②『どんな化粧品なのか』をユーザーに知ってもらう
ブランディングと並ぶくらい重要なのが、『どんな化粧品なのか』をユーザーに知ってもらうことです。他社が扱う製品と差別化を図ることで、ユーザーの関心を惹きつけます。
参照元:https://www.sofina.co.jp/
ホームページに訪れるユーザーは『この会社の化粧品は他社の製品と何が違うのだろう』『この化粧品の素材には何が採用されているのだろう』など、さらに踏み込んだ情報を求めていることが多い傾向にあります。
③他の商品や自社商品を網羅的にPRする役割
前項に付随した内容ですが、メインで取り扱う化粧品以外に自社で展開している別製品も掲載しましょう。メインの化粧品と別製品を同列に掲載することで、網羅的にブランドをPRすることが可能です。
この手法は、「このブランドが好き!」と何度もリピートしてくれるユーザーへのアピールとしておすすめです。長く自社の化粧品を使い続けてもらうために、メイン以外の製品の情報も詳しくしておきましょう。
化粧品・通販向けのホームページを作る時に重要な5つのポイント
この章では、テーマとなっている化粧品・通販向けホームページを制作する上で大事な5つのポイントを解説します。特に重要なコンテンツですので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
①化粧品・通販のメインターゲットは女性ユーザー
参照元:https://www.sofina.co.jp/
化粧品や通販で扱っている製品は、女性をターゲットとしているモノがほとんどです。そのため、ホームページ自体も女性をターゲットにしたモノに仕上げましょう。
例えばホームページのメインカラーをホワイトやブルーといった淡色を基調としたモノにしたり、トップページに女性の写真を掲載したりといった具合です。
そのため、化粧品・通販向けのホームページ制作は製品開発や扱う製品の決定と同時進行になることが多い傾向にあります。取扱製品のイメージにマッチするホームページを目指すのがおすすめです。
②ユーザーの年齢層・性別に合わせたデザインを採用する
参照元:https://www.saishunkan.co.jp/domo/
上記項目に付随した内容ですが、ホームページのデザインは扱っている製品を基点としたモノを採用し、ユーザーに分かりやすく製品の魅力を知ってもらうことが重要です。
例えば30代の女性ユーザーが多く、一般的に防腐剤として配合されるパラベンを配合していない「ドモホルンリンクル」のホームページは、自然の風景を入れたりホワイトを基調としたサイトカラーにしたりとナチュラルなイメージに仕上げられています。
③商品の情報はわかりやすく詳細に掲載する
参照元:https://brand.shiseido.co.jp/ultimune.html
化粧品・通販向けホームページのメインになるコンテンツですが、商品の情報は分かりやすく、なおかつ詳細に掲載することが重要です。
具体的には、『ユーザーにとってどのようなメリットがあるのか』『どんなユーザーにおすすめなのか』などを細かく記載する必要があります。
化粧品は肌に直接塗布する製品であるため、複数のホームページにアクセスし、製品同士を比較して購入するかどうかを決めるユーザーが多く見受けられます。他社との差別化を図るためにも、製品の情報は詳細に記載しましょう。
④商品の使用方法や成分の解説も盛り込む
参照元:https://jenne.sofina.com/shopdetail/000000000002/
上記項目を補強するコンテンツですが、扱っている製品の使用方法や製品に配合されている成分の一覧を記載することも重要です。
また、製品に配合されている成分の一覧と併せて、その成分にどのような効果が期待できるかまで解説すると、ユーザーに期待感を持たせられます。商品の魅力を存分に伝えることが大切です。
⑤購入コンテンツへのは導線はわかりやすく
参照元:https://jenne.sofina.com/shopdetail/000000000002/
いくら化粧品の情報を分かりやすく記載していたとしても、どこから購入すれば良いのか分からないホームページだとユーザーは離れてしまいます。
そのため、化粧品・通販向けホームページを制作する際には、製品を購入するための『購入ぺージ』への導線を分かりやすくしましょう。
例えば上記のサイトであれば、ユーザーが購入手続きまでスムーズに進めるように商品名→金額→カートボタンの順に上から設置するという工夫が施されています。
また、可能であれば化粧品の紹介ページのなかに購入ボタンを設置し、その化粧品が気になったユーザーがすぐにボタンをクリックできるようにデザインするのがおすすめです。
ホームページ制作で入れると良いオススメのコンテンツ
この章では、ホームページ制作で入れると良いオススメのコンテンツを紹介します。前章で紹介したポイントにプラスすればより効果が期待できるモノであり、前章が基本だとすると、この章は応用です。
お客様の声やアカウント・カートシステムなどの応用的なコンテンツ・システムを入れることで、よりユーザーから支持されるホームページに仕上げられます。
よくある質問(Q&A)
参照元:https://lohaco.jp/support/index.html
ホームページの利便性を向上させるために、よく問い合わせが来る質問の回答や、ユーザーから過去に寄せられた質問について掲載しておきましょう。
また、発送方法や注文がキャンセルできるかどうかを記載するのもおすすめです。簡単な質問なども「よくある質問」のページを見るだけで解決できるように整備しておきましょう。
成功体験談
参照元:https://www.saishunkan.co.jp/domo/interview/dreaming/
化粧品・通販向けのホームページを制作する際に成功体験談のページを設けるのがオススメです。「お客様の声」とも呼ばれ、『自分はこんな効果が実感できました』というメッセージをユーザーへ伝える役割があります。
また、成功体験談を入れることでユーザーに製品の良さ伝えられるほか、ユーザーに安心感も持ってもらえるのもポイントです。ユーザーは製品を選ぶ際に「失敗したくない」という心理状態のもとで製品を吟味しています。
アカウント・カートシステム
参照元:https://www.makeshop.jp
アカウントシステムを導入することで、購入手続きと一緒に新規会員登録をしてもらえます。リピート購入の際に入力の手間が省けるので、初回購入時に入力するユーザーがほとんどです。
また、アカウントシステムを導入することで、売り手は売り上げの管理が容易にできるほか、メルマガなど売り上げ向上に繋げられるアクションができるので、双方にメリットがあります。
なお、アカウントシステムは多くの場合カートシステムと一緒に導入されます。カートシステムとはインターネット上で製品を販売する仕組みのことです。「ショッピングカート」「ECカート」と呼ばれることもあります。
化粧品・通販向けホームページ制作の相場・料金とは?
この章では、化粧品・通販向けホームページの制作費用と相場について解説します。最低限の機能が備わった小規模なモノから決済システムが導入された大規模なモノまで規模別に紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
小規模なホームページの場合
ページ数が10ページ程度のシンプルかつ簡易的なホームページや、コーポレートサイトを制作する場合の費用の相場は50~100万円程度です。
システムとして組み込まれるのは問い合わせフォームのみで、難しいシステムがなく、ホームページとして最低限の機能が備わっています。初めてホームページを作成する際におすすめです。
中規模なホームページの場合
ページ数が30ページ前後で、簡単な修正機能やブログなどが備わった中規模のホームページを制作する際の費用の相場は300~500万円以上です。システムには問い合わせ機能に加えて、ASPのカートシステムや自社でサイトを編集できるモノが備わります。
大規模かつ複雑なホームページの場合
ページボリュームが50ページ以上で、独自の決済サービスなどが組み込まれた複雑なホームページの作成費用は最低でも500万円以上です。この費用はコンテンツやページ数に応じて高くなります。
大規模なのが特徴で、問い合わせフォームに加えて決済システムや購入カート機能システムとして搭載されます。全国各地から注文が来る大手のホームページがこれに該当します。
ホームページ | 相場 | 特徴 |
小規模 | 50~100万円 | ・ページボリュームが約10ページ ・必要最低限の機能 |
中規模 | 300~500万円 | ・ページボリュームが30ページ程度 ・ASPのカート機能+管理機能 |
大規模かつ複雑 | 500万円~ | ・ページボリュームが50ページ以上 ・独自の決済システム+カート機能 |
⇒ショッピングカートのみ設置型ASPおすすめ比較
化粧品・通販向けホームページを制作後に実施したいマーケティング戦略
化粧品・通販向けホームページは、制作さえすれば購入してもらえる環境は整います。しかし、継続して購入し続けてもらわない限りは事業として成り立たないのでホームページの制作=ゴールではありません。
継続的にユーザーからのアクセスを獲得し、自社の製品を継続的に購入してもらうためには、マーケティング施策を適切に展開し続けることが重要です。
この項目では、一般的なWebマーケティング施策について紹介し、それが化粧品・通販向けのホームページに合致しているかどうかも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
キャンペーンサイト・ランディングページ
参照元:https://www.fancl.co.jp
ユーザーの購買意欲をより高めるために、製品の魅力を伝えることに注力した「キャンペーンサイト」を用意しましょう。キャンペーンサイトを設けることで、コンセプトを明確にユーザーへ伝えられます。
また、製品の特徴やお客様の声などを盛り込んだランディングページを用意することもおすすめです。1枚綴りで1つの製品にフォーカスしていることや、化粧品・通販と相性が良いことが特徴です。
SNS・インフルエンサーマーケティング
参照元:https://www.instagram.com/pantene_jp_official/?hl=en
InstagramをはじめとしたSNSでの製品PRやインフルエンサーによる口コミは化粧品・通販のホームページと相性が良く、効率よく自社製品の宣伝ができるマーケティングのひとつです。
SNSでの宣伝は、実際の使用体験をもとにした感想などが記載されているのでユーザー目線での訴求が行えます。また、「リツイート」や「いいね」などの機能で情報が拡散されやすいのもポイントです。
コンテンツマーケティングについて
参照元:http://box5244.temp.domains/~zerosjp/labo/
「コンテンツマーケティング」とは、ユーザーに価値のある情報を提供し続けることで、長く自社の化粧品を使い続けてもらうことを目的とする戦略を指します。
このZEROラボも、コンテンツマーケティング施策のひとつです。有益な情報を提供し、記事を見てくださっている方々の疑問を解決することで問い合わせまで進んでもらうという狙いがあります。
化粧品・通販向けホームページは全国のユーザーが対象となるため、コンテンツマーケティングを行うのが効果的です。「シャンプーに期待できる効果」や「ヒアルロン酸配合乳液を使い続けた結果」などのコンテンツを蓄積しましょう。
【厳選ピックアップ】化粧品・通販向けのホームページ制作で参考になるサイト5選
最後に、ZEROラボが特に良いと感じた化粧品・通販向けのホームページを、ポイントとともに5つ紹介します。いずれのホームページも製品と関連付けたデザインになっているので、ぜひ参考にしてみてください。
SOFINA
参照元:https://www.sofina.co.jp/
「SOFINA」は、大手製薬会社「花王」が展開しているブランドページです。ホワイトやブルーなどの淡い色を基調としており、商品コンセプトや潤い感が伝わるホームページと言えます。
参照元:https://www.sofina.co.jp/lift/
製品ごとに説明やどのような効果が期待できるか、お客様の声がまとめられており、「商品のブランディング」や「どんな化粧品なのかをユーザーに知ってもらう」ことに力が入れられています。
資生堂ブランドページ
参照元:https://brand.shiseido.co.jp/
こちらも有名な化粧品・通販会社「資生堂」のブランドページです。今風のページカラムと、おしゃれな写真が盛り込まれているのが特徴で、ブランドサイト制作の参考になります。
参照元:https://brand.shiseido.co.jp/beauty-topics.html
「夏の洗顔ポイント」や「肌の免疫力」など、ユーザーに有益な情報を提供するコンテンツマーケティングを積極的に行っています。ユーザーに愛され続ける工夫が見られるホームページです。
パンテーン
参照元:https://pantene.jp/ja-jp
「パンテーン」は大手製薬会社「P&G」が展開しているシャンプーのブランドページです。製品のカラーを取り入れており、若者に親しみやすいシンプルな構造になっています。
参照元:https://pantene.jp/ja-jp
Instagramで製品のPRを積極的に行っているのがポイントです。SNSでマーケティング展開をする際に参考にしたいホームページのひとつです。
メゾンレクシア
参照元:https://maisonlexia.com/
「メゾンレクシア」は「上質のエレガンス」をコンセプトに化粧品や香水などの展開を行っている製品会社です。通販ページとは少し離れた、ブランドサイトに近いホームページになっています。
参照元:https://maisonlexia.com/fragrance/
余計な情報が一切なく、製品の情報や自社の理念・考え方が前面に押し出された構造になっているのが特徴です。ブランディングを中心としたホームページを制作する際の参考になります。
Decencia
参照元:https://www.decencia.co.jp/
「Decencia」とは、婦人用の化粧品の製造販売を行う「ポーラ」が展開しているブランドのひとつです。ホームページ全体のカラーが製品のイメージに合わせたモノになっています。
参照元:https://www.decencia.co.jp/
各ブランド商品への導線が上手く作られており、欲しい製品へすぐにアクセスできます。複数の商品展開をコンセプトとするホームページ制作の際に参考にしたいホームページです。
ホームページを制作して自社の情報を的確にユーザーへ伝えよう
化粧品・通販向けホームページの目的は自社製品のブランディングです。ホームページに訪れるユーザーは『この化粧品は何が違うのだろう』と踏み込んだ情報を求めていることが多いので、しっかりとアピールすることが大切です。
また、化粧品・通販向けホームページを制作する際には女性をターゲットにしたデザインに仕上げることが重要です。加えて製品の情報を分かりやすく詳細に掲載することで他社との差別化が図れます。
自社の化粧品を購入し続けてもらうにはマーケティング戦略が必須です。SNSを活用して継続的にPRを行いましょう。この記事を参考に、化粧品・通販向けホームページを制作してみてください。
この記事のおさらいポイント
・化粧品・通販のメインターゲットは女性ユーザー
・製品の情報は分かりやすく詳細に記載することが大切
・化粧品・通販向けホームページの制作費用の相場は50~500万円以上
・継続して購入してもらうためにマーケティング戦略は必須
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
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