「ホームページ」とは、いくつかのページに渡って情報を掲載したページのことです。「特定のサイトにアクセスしたとき、最初に表われるページ」と以前は解釈されていましたが、時代とともに意味も変わりました。
大学・専門学校向けホームページの役割は自校のブランディングです。また、どのような取り組みを行っているか、どんな学校行事があるかなどを知ってもらうという役割も担っています。
この記事では、大学・専門学校向けホームページの制作で重要なポイントを7つ紹介します。学生向けのコンテンツやマーケティングについても解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を読んだらわかること
・ホームページ制作における7つの重要なポイント
・大学・専門学校向けホームページに入れたいコンテンツについて
・大学・専門学校向けホームページの制作費用相場
・ホームページ制作後に実施したいマーケティングについて
・ホームページ制作で参考にしたい4つのホームページ
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
我々はSEOに強いサイト設計とコンテンツ作りを強みに、公開後も検索エンジンから集客し続けるホームページをご提案できますので、集客にお困りの方はお気軽にご相談ください!
大学・専門学校におけるホームページの役割って何?
最初の章で紹介するのは、大学・専門学校向けホームページの役割についてです。「ホームページの目的とは何か」などの基礎となる内容も紹介していきます。
ホームページと似たページに「ランディングページ(LP)」がありますが、LPは1ページ内に訴求点を網羅し、ページの最後で問い合わせなどをしてもらうことが目的です。
一方のホームページは生徒や保護者からアクセスし続けてもらうことを目的としています。LPとホームページを混同しないように、ホームページがどんなモノかを把握しておきましょう。
①学校の『ブランディング』となる役割
大学・専門学校のホームページでもっとも重要な役割が『大学や専門学校のブランディング』です。ブランディングとは「ここの学校だから入学する」と感じてもらえるように自校の価値を向上させることを指します。
「大学・専門学校でどのような取り組みをしているか」「教育方針はどのようなものか」など、ホームページにアクセスするユーザーに訴求する役割を持っています。
②学校の『特徴』をPRし続ける役割
ホームページは、制作した後に運営を行い、ネット上に公開し続けるWeb施策です。そのため、継続的に内容を更新し、掲載したい情報をPRしましょう。
大学・専門学校向けホームページは文化祭や資格試験受講など限定的なカリキュラムを発信するコンテンツでもあります。どんな特徴があるのかを掲載して生徒を募りましょう。
③学校説明会や資料請求の窓口としての役割
大学・専門学校へ入学する前に、「どんな学校なのか説明を受けてみたい」「資料請求がしたい」と考える生徒や保護者の方が多くいらっしゃいます。
大学・専門学校のホームページには、入学を検討する学生や保護者の問い合わせ窓口としての役割もあることを心得ておきましょう。
そのため、資料請求や学校説明会への申し込みがスムーズに行えるようなホームページの作りにすることが大切です。
④オープンキャンバスへの集客導線の役割
大学・専門学校向けホームページにおけるコンバージョンは志望学生の増加です。学校によっては定員割れすることもあり、多くの生徒を募ることが経営的にも大切です。
多くの生徒を集めるのに効果的なイベントのひとつにオープンキャンパスがあります。大学・専門学校向けホームページには、オープンキャンパスに誘導する役割も担っています。
大学・専門学校向けのホームページを作る時に重要な7つのポイント
前章では大学・専門学校向けホームページの役割について紹介しました。続いてこの章で解説するのは、大学・専門学校向けホームページを作る上で重要な7つのポイントについてです。
生徒向けのコンテンツや保護者向けのコンテンツなど具体的な例も交えて紹介します。
①受験生・在校生にはワクワクするようなコンテンツを用意する
参照:https://www.esmodjapon.co.jp/annual_events/
大学・専門学校向けホームページのメインターゲットは受験生や在校生です。
そのため大学・専門学校向けホームページでは、学生に向けたコンテンツと保護者に向けたコンテンツ、外部の人へ向けたコンテンツを分けてカテゴライズしましょう。
また、学生向けのコンテンツは、『どのような学校なのか』『どんなイベントが行われるのか』など、自校の特色が伝えられるモノを目指して制作するのが重要です。
②保護者には信頼感と安心感を与える
参照:http://www.nihon-u.ac.jp/parents/
大学・専門学校向けホームページに、保護者向けのコンテンツを作ることも重要です。前項で紹介した学生向けのコンテンツとは内容が異なるため、表示先を分けるなどの工夫を施しましょう。
保護者向けのコンテンツには受験料や学費、指導方針などを魅力的かつ詳細に掲載し、ゴールである問い合わせに繋げる必要があります。
そのため、受講料ページ内に資料請求や体験授業の申し込みボタンを搭載するとクリックしてもらいやすくなります。
③イベントやニュース・トピックス情報をトップページへ掲載
参照:https://www.esmodjapon.co.jp/
イベントや学校に関するニュース、トピックスなどは学生や保護者、外部者に関わらず多くの方が気になるコンテンツのひとつです。
そのため、大学・専門学校向けホームページのトップにイベントやニュース・トピックスに関する情報を掲載しましょう。また、トップのなかでも目立ちやすくクリックされやすい位置に置くのがおすすめです。
④学校独自の取り組みは強みになる
参照:http://www.nihon-u.ac.jp/research/about/feature/
大学・専門学校向けホームページのなかに、学校独自に行っている取り組みのコンテンツを入れ込むと、強みとして学生や保護者にアピールできます。
『こんな指導法を取り入れている』『こんな課外授業がある』など、具体的にどんな独自の取り組みを行っているかを詳細に掲載しましょう。
学校独自の取り組みを載せることで、志望学生や保護者に入学後の学校生活が想像してもらいやすくなります。
⑤進学実績や卒業生の体験談などは詳しく載せる
参照:https://www.esmodjapon.co.jp/almuni/sp_interview02/
大学・専門学校向けホームページに進学実績や卒業生の体験談などは詳しく載せましょう。卒業生がその後どうなっているのかは在校生や保護者をはじめ多くのユーザーが気になる情報です。
就職先をはじめとする進路実績や卒業生の体験談を詳細に掲載し、ペルソナのニーズが満たせるような写真とインタビューを添えてコンテンツを作り上げましょう。
⑥オープンキャンバスへの誘導導線を意識する
参照:https://www.hal.ac.jp/osaka/apply/qa
大学・専門学校向けホームページのなかに、オープンキャンパスに関するコンテンツを作りましょう。多くの学生や保護者がどんな大学・専門学校なのかを知りにオープンキャンパスへ訪れます。
ホームページの役割が情報の集約である一方で、オープンキャンバスは集客の意味合いが強いイベントのひとつです。そのため、サイト内に専門のページを用意するか別ページへ誘導を行うのが一般的です。
大学・専門学校向けのホームページを制作する際には、いかにオープンキャンバスまでスムーズに誘導できるかを意識して作ってみましょう。
⑦定期的にコンテンツの差し替えを行う
大学や専門学校は、毎年のように入学者・卒業が入れ替わったり指導要綱が変わったりと変化が多いため、ホームページ内にあるコンテンツは定期的に差し替えを行いましょう。
掲載当時は最新の情報であっても、数年が経てば古い情報となります。いつまでも古い情報が掲載されていると生徒や保護者に不信感を与えるきっかけにもなり得るので注意が必要です。
大学・専門学校向けホームページは定期的にコンテンツを入れ替えることを前提に作成するため、学校要項などの静的コンテンツと卒業生の声などの動的コンテンツをあらかじめ分けておくのがおすすめです。
ホームページ制作で入れると良いオススメのコンテンツ
ここまではホームページを制作する上で重要な7つのポイントを紹介しました。続いて前章で解説したポイントにプラスすることでより効果が実感できるコンテンツを紹介します。
前章は基礎的な内容でしたが、この章は応用的な内容です。よくある質問やアクセスなど、生徒や保護者に寄り添った内容をプラスしましょう。
よくある質問(Q&A)
参照:https://www.hal.ac.jp/osaka/utility/faq
ホームページの利便性を向上させるために、生徒や保護者から過去にあった質問や、よく問い合わせられる内容への回答を掲載することもおすすめです。
また、『どんな学部があるのか』『最寄り駅はどこか』などの簡単な質問なども、Q&Aのコンテンツを見るだけで解決できるようにしておくとより親切です。
施設・景観の紹介写真
参照:https://www.waseda.jp/top/about/work/campus-tours
大学・専門学校向けホームページのなかに施設・景観の紹介写真を掲載しましょう。文章でどんな施設があるのかを説明するのも良いですが、写真は一目でどのような施設なのかが視認できるのが魅力です。
施設や景観の紹介写真を載せることで、実際に入学してからのイメージを生徒に持ってもらいやすくなります。魅力的な写真を多く掲載することが大事です。
学校までのアクセス
参照:https://www.esmodjapon.co.jp/access/
オープンキャンパスや説明会に迷うことなく来ていただくことが重要なので、ホームページ内に掲載する学校までのマップやアクセス案内は丁寧に分かりやすく作りましょう。
住所や連絡先はもちろんのこと、最寄り駅からの所要時間や近隣にどのような施設があるのかなどを併記しておくとより親切です。初めて訪れる方を基準として情報を盛り込みましょう。
大学・専門学校向けホームページ制作の相場・料金とは?
この項目で紹介するのは、大学・専門学校向けホームページの制作費用の相場についてです。規模の小さな学校向けのモノとマンモス校向けのモノに分けて解説します。
中規模なホームページの場合
総ページ数が20ページ前後で、かつ自校の職員やスタッフ自身で運用できるような大学・専門学校向けホームページの制作費用相場は100万円~です。
機能には問い合わせフォームと管理システムが備わっています。規模の小さな大学や専門学校のホームページがこれに該当します。
大規模なホームページの場合
総ページ数が50ページ程度にまで増え、ホームページの運営が自校の職員やスタッフ自身でも行えるような大規模ホームページの制作費用相場は最低でも300万円からです。
問い合わせフォームと管理システムに加え、講師のプロフィールや卒業生の声などが更新できる複雑なシステムが追加されます。在校生が何千人といるマンモス校のホームページがこれに該当します。
ホームページ | 相場 | 特徴 |
中規模 | 100万円~ | ・20ページ前後 ・問い合わせフォーム、管理システム |
大規模 | 300万円~ | ・50ページ程度 ・問い合わせフォーム、教室検索機能 ・作りが複雑 |
大学・専門学校向けホームページを制作後に実施したいマーケティング戦略
大学・専門学校向けホームページは制作してしまえばゴールという訳ではありません。それは、情報が整備されても継続して生徒を募れないと意味がないからです。
毎年入学者を集めるためには適切なマーケティングを行う必要があります。
そこでこの項目では一般的なWebマーケティング施策について解説し、そのマーケティングが大学・専門学校に合致しているかどうかを解説します。
バナー・リスティング広告+ランディングページ
参照:https://haa.athuman.com/class/course/dccc/lpo_3/
バナー広告とは検索エンジンをはじめとするメディアに掲載する画像形式の広告であり、リスティング広告とは、エンジンで検索した際、結果一覧の上部や下部に表示させる文章型の広告です。
バナー広告やリスティング広告からオープンキャンパスなどの情報が盛り込まれたLPに誘導し、LPからオープンキャンパスの申し込みや資料請求をしてもらう流れを作る施策が効果的です。
SNS広告
TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSに広告を出稿するという方法も、マーケティング施策のひとつとしておすすめです。
特に近年は、ほとんどの中高生が何らかのSNSを利用していますし、親世代にもSNSを使用している方が見受けられます。多くの生徒や保護者の目に留まりやすいので、積極的に活用しましょう。
学校案内(冊子)
大学・専門学校向けホームページと併せて、ホームページの内容と連動させた学校案内の冊子を用意するとより効果が実感できます。
冊子には、主にホームページに入れられなかった情報やOBのインタビューなどを掲載するのがおすすめです。また冊子に掲載する内容で、ホームページに載せた内容が補完できるとベストです。
オープンキャンパスの案内(冊子)
上記項目の学校案内と同様、オープンキャンバスの情報が載った冊子を用意しましょう。ホームページの制作と同時にデザイン会社へ依頼するのがおすすめです。
学校の案内やオープンキャンパスの案内にはパンフレット形式のモノもあり、チラシ1枚からでも用意できる手軽さが最大の特徴です。
【厳選ピックアップ】大学・専門学校向けのホームページ制作で参考になるサイト4選
最後の章で紹介するのは、ZEROラボが特に良いと感じた大学・専門学校のホームページについてです。参考になるポイントについても解説するので、チェックしてみましょう。
日本大学
参照:http://www.nihon-u.ac.jp/
日本大学は、千代田区や世田谷区などにキャンパスを構える、多くの生徒が在籍している大学です。赤を学校のテーマカラーとしており、ホームページにも使用されています。
参照:http://www.nihon-u.ac.jp/admission_info/academics/
学部の紹介をはじめとする学生向けのコンテンツと、支援プランなどの保護者向けコンテンツが分けて掲載されています。見やすさ重視でホームページを作る際の参考におすすめです。
専門学校トライデント
参照:https://www.trident.ac.jp/
専門学校トライデントは、河合塾グループが運営している専門学校です。ホテル学科やゲームサイエンス学科などのユニークなコースが用意されています。
トップページがシンプルでスッキリとしており、資料請求などの各コンテンツにアプローチしやすい作りなのが魅力です。コンパクトにまとまっているホームページを制作する際には、ぜひ参考にしてみましょう。
バンタンゲームアカデミー
参照:https://www.vantan-game.com/index.php
バンタンゲームアカデミーは、ドワンゴなどがある総合メディア企業のKADOKAWAグループが運営する専門学校です。キャラクターや在校生の作品を思わせる画像を起用しているのが特徴です。
参照:http://www.nihon-u.ac.jp/education_strategy/
オープンキャンパスの専用コンテンツが他のコンテンツと分けて作られており、かつトップページから簡単に遷移できるような作りなのが魅力です。
エスモードジャポン
参照:https://www.esmodjapon.co.jp/
エスモードジャポンは、東京都渋谷区にあるファッション系の専門学校です。ホームページはスマートフォンのレスポンシブにも対応しており、スタイリングなデザインが目を引く作りが特徴です。
参照:https://www.esmodjapon.co.jp/
ナビゲーションに資料請求とオープンキャンパス案内のボタンを並べて配置しているのが魅力です。コンバージョンを効率よく向上させたい場合に参考となります。
ホームページを制作して自社の情報を的確にユーザーへ伝えよう
大学・専門学校向けホームページには自校をブランディングする役割があります。「どのような指導方針なのか」「どんな行事があるのか」などの特色をアピールするのが大事です。
また、大学・専門学校向けホームページのメインターゲットは生徒ですが、保護者もホームページを閲覧することを押さえておきましょう。そのため、学生向け・保護者向けとコンテンツを分けて作ることも大切です。
なお、大学・専門学校向けホームページは制作=ゴールではありません。マーケティング戦略を適時行って生徒を募りましょう。この記事を参考に、ホームページ作りを始めてみてください。
この記事のおさらいポイント
・学生向け・保護者向けでコンテンツを分けることが重要
・イベントやオープンキャンパスなど、特色はしっかりアピールする
・Twitterなど、SNSを使った広告を出稿するマーケティング施策が効果的
・大学・専門学校向けホームページの制作費用相場は100~300万円
ホームページは、制作して終わりではなく、公開後の集客が必要になります。
我々はSEOに強いサイト設計とコンテンツ作りを強みに、公開後も検索エンジンから集客し続けるホームページをご提案できますので、集客にお困りの方はお気軽にご相談ください!