Webサイトのうち問い合わせや商品の購買などを目的に制作・運用されるものをランディングページと呼びます。
多種多様な情報を複数のページにまたがって記載するホームページと違い、ランディングページでは縦長の1ページに問い合わせや購買数を向上させるために必要な情報だけを厳選して記載します。
この記事では大学・専門学校向けランディングページの役割と重要なポイントについて解説していくので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んだらわかること
・ランディングページ制作で重要なポイント
・ランディングページ制作の費用相場
・ランディングページ制作後のマーケティング戦略
・大学・専門学校向け参考ランディングページ
ランディングページは、企画構成が重要で、これを怠ると思うような結果は出ません。
我々は数多くの制作実績から蓄積された経験と企画構成力で商材に合わせた売れるためのランディングページを提案できますので、お気軽にご相談ください!
大学・専門学校向けランディングページの役割って何?
最初に大学・専門学校向けランディングページの役割と制作する意味について解説します。
ランディングページがホームページとどのように違うかということにも触れているので、ランディングページを制作する前にぜひ目を通してください。
①ユーザーを問い合わせのアクションへと誘導する役割
さまざまな情報を集約させた一般的なホームページとは異なり、ランディングページには「商品を購入してもらう」「問い合わせしてもらう」など、あらかじめ設定したゴールまでユーザーを誘導する役割があります。
設定するゴールはサイトによってさまざまですが、大学・専門学校向けランディングページの場合には「オープンキャンパスの申し込み」や「資料請求」への誘導がメインになります。
何をゴールとして設定するかによって記載するべき情報が大きく変わってくるので、まずは何のためにランディングページを制作するかを明確にしましょう。
②オープンキャンパスへ行くことに『メリット』がどれだけあるかをユーザーに知ってもらう役割
上でも述べているように、大学・専門学校向けランディングページは主にオープンキャンパスへの申し込み数を向上させることを目的に制作されます。
オープンキャンパスの申し込み数を向上させるには、オープンキャンパスへ行くことにメリットがどれだけあるかをユーザーにアピールすることが有効です。
ここでは例としてオープンキャンパスを取り上げて説明しましたが、ゴールとして体験授業への集客を目的とする場合には体験授業のメリットを訴求してください。
③テレビCM・雑誌などの広告代わりになる役割
オープンキャンパスや体験授業にどのようなメリットがあるかをアピールしてユーザーをオープンキャンパスもしくは体験授業に誘導するというランディングページの役割は、テレビCMや雑誌広告の役割と本質的によく似ています。
すなわち、ランディングページはテレビCMや雑誌広告の代わりに掲載元の利益を向上させる役割を担っているといえます。
大学・専門学校向けランディングページの場合には「他校との違いを明確に紹介できるコンテンツ」や「この体験会がいかに素晴らしいか」といった点を重点的に訴求すると良いでしょう。
大学・専門学校向けのランディングページを作る時に重要な7つの基本要素
次に、大学・専門学校向けランディングページを制作するにあたって重要な7つの基本要素について解説していきます。
どれも優れたランディングページを完成させるためには欠かすことのできない大切なコンテンツなので、ぜひ最後まで目を通してください。
ファーストビューは学校のイメージを想像しやすいビジュアルにする
ファーストビューでユーザーの関心を掴むことができれば、訪問者の離脱を防止して成果率のさらなる向上が期待できます。
コンバージョンまでの誘導ボタンや実績・リピート率、学校の特徴が一目でわかるキャッチコピーなど、ファーストビューに盛り込むべきコンテンツはさまざまです。
また教室の内観および外観、実際の生徒の写真など学校の雰囲気がわかる画像を掲載してユーザーにイメージの想起を促すと良いでしょう。
ファーストビューでユーザーの関心を惹くキャッチコピーを作る方法について知りたいという方は下記の記事を参考にしてください。
⇒【現役ライター監修】LPの問い合わせを増やすキャッチコピーとは?
CVコンテンツはキャンペーンの内容を意識して制作する
ランディングページのCVコンテンツは展開したいキャンペーンを軸に設定するのが鉄則です。
体験会への案内がメインとなる大学・専門学校向けランディングページでは授業の優先権に加え、クオカードやAmazonギフト券をプレゼントして集客を図るケースも多いので参考にしてください。
なお、CVを含むアクション動線に関しては最初の設計で完成させようとせずに実際の反響を見ながら適宜改善することが重要です。
ランディングページを分析・改善する方法について知りたいという方は下記の記事を参考にしてください。
⇒【CVRが2倍⁉︎】ヒートマップを使ったLPの分析・改善方法
学校自身のブランディングも強く意識する
ランディングページにおける上層部分のコンテンツ制作では、自社の強みをアピールしてユーザーにイメージを植え付けることが重要です。
たとえば早稲田大学ならスクールカラーであるえんじ色を強調したデザインを採用するなど、大学・専門学校向けランディングページではその学校がブランディングしている基本要素を踏襲することをおすすめします。
ランディングページの企画構成について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
⇒ランディングページ制作で最も重要な工程は企画構成(設計)|5つのポイントも解説
大学・専門学校の独自カリキュラムなどを強み訴求・権威付けとして強調する
自社で組んでいるカリキュラムは多少似ていることはあっても他社のものと全く同じということはかなり少ないです。
そこで「他社と明確に違う強み」や「自社の教育方針の特徴」といった点を権威付けとして紹介することで成果率の向上が期待できます。また説得力を高めるには具体的な実績を併せて紹介すると良いでしょう。
大学・専門学校向けランディングページでは前述のとおりオープンキャンパスへの集客がメインとなる場合が多いため、紹介したカリキュラムの体験授業を実施していると繋げるのが理想的です。
お客様の声や在校生インタビューはコンテンツとして効果的
お客様や在校生の意見は学校の魅力を紹介するコンテンツとして高い効果を発揮します。
実際にオープンキャンパスに来場した受験生や在校生の体験談を可能であれば写真付きで掲載して、ユーザーに学校の魅力を伝えるためのコンテンツとして活用しましょう。
大学・専門学校の場合にはより魅力の伝わりやすいインタビュー形式での掲載がおすすめです。
イメージを植え付けるために動画を組み込むの1つの選択肢
学校の雰囲気がわかる写真を掲載してユーザーにイメージの想起を促すことの重要性はファーストビューの項目で述べたとおりです。
動画なら画像よりも多くの情報をユーザーに伝えることができるので、画像だけではイメージを伝えきれないという場合にはサイト内に動画を組み込んでみてはいかがでしょうか。
大学・専門学校向けランディングページでは実際の授業風景や過去のオープンキャンパスの様子を掲載すると良いでしょう。
ランディングページに動画を埋め込むメリットや注意点について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
⇒ランディングページに動画を埋め込むとCVRが上がる?|理由や埋め込む注意点について
よくある質問(Q&A)を入れて情報の過不足を調整する
ランディングページの利便性を高めてさらなる成果率の向上を目指すのであれば、Q&A形式のよくある質問コーナーの設置がおすすめです。
問い合わせの多い項目や過去にあった質問への回答を掲載するのはもちろん、ランディングページで訴求しきれなかった情報に触れることも可能なので、可能であればよくある質問コーナーを設置して情報の過不足を調整しましょう。
大学・専門学校向けランディングページにおけるよくある質問コーナーの活用例として「当日の流れ」や「アクセス方法」、「近隣の駐車場の有無」などが挙げられます。
大学・専門学校向けランディングページ制作の相場・料金とは?
続いて、大学・専門学校向けランディングページの制作費用とその相場を紹介します。
情報量やオプションの有無で3つのタイプに分類しそれぞれの相場について解説していくので、ぜひ参考にしてください。
短めなランディングページの場合
普通よりもやや短めのランディングページの制作にかかる費用はおよそ40~50万円が相場となっています。
短いといってもA4用紙換算で6枚分程度の情報を記載することができ、またパソコン向けページとスマホ向けページ、問い合わせフォームが内訳として含まれるため、ランディングページとしての機能に問題はないといえるでしょう。
制作費用を抑えたいという場合はA4用紙6枚分の情報量を目安に設計することをおすすめします。
一般的なランディングページの場合
ランディングページとして平均的な情報量を記載する場合にかかる制作費用は70~80万円が相場となっています。
パソコン向けページとスマホ向けページ、お問い合わせフォームと、内訳は上で紹介した短めのランディングページと同じですが、こちらではA4用紙換算で8枚分程度の情報を記載することが可能です。
ユーザーに対してより多くのメリットをアピールしたいという場合にはA4用紙8枚分を目安に設計すると良いでしょう。
セールスコピー特化型のランディングページの場合
セールスコピー特化型のランディングページの制作費用はおよそ100~120万円が相場となっています。
その名の通りオプションとしてセールスコピーライティングが付帯する他、コンテンツ量や訴求ポイントを整理しながらプロのセールスコピーライターがランディングページの執筆をおこなうため、より効率的な成果率の向上が期待できます。
ランディングページの設計で迷ったときには、思い切ってプロのセールスコピーライターに執筆を依頼してみるのもひとつの手だといえるでしょう。
ランディングページ制作の料金と相場について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
LP | 相場 | 用途 |
短めなLP | 40~50万円 | ・企業ページ ・期間限定キャンペーンなど |
一般的なLP | 70~80万円 | ・健康食品系 ・商品販売促進用など |
セールスコピー特化型LP | 100~120万円 | ・セミナー集客 ・通販ページ誘導など |
⇒【相場早見表あり】ランディングページ制作の料金と価格相場を解説
大学・専門学校向けランディングページを制作後に実施したいマーケティング戦略
ここではランディングページと併せて実施することで相乗効果が期待できるマーケティング戦略を紹介します。
それぞれの施策が大学・専門学校の分野に適しているかどうかに主題を置いて解説していくので参考にしてください。
リスティング広告
ユーザーが検索したキーワードに応じて表示される内容が変化するネット広告をリスティング広告と呼びます。
たとえば「夏休み+オープンキャンパス」など、大学や専門学校の場合には夏休みや冬休みに開催されるイベントをキーワードとして絞り込んで広告を打つと良いでしょう。
大学・専門学校の分野との相性は抜群なので、ランディングページを制作したら併せて実施してみてください。
ディスプレイ広告
Webサイトやアプリに表示されるネット広告を総称してディスプレイ広告と呼びます。
ターゲットをキーワードで絞り込んでピンポイントにマーケティングをおこなうリスティング広告と異なり、ディスプレイ広告には不特定多数をターゲットとしてユーザーの潜在的なニーズを刺激する効果があります。
大学・専門学校の分野とも相性が良いので、ディスプレイ広告を実施する際はリスティング広告と同様に「春休み+体験授業」など教育関連のキーワードに焦点を当てて広告を打つと良いでしょう。
リターゲティング広告(バナー広告)
リターゲティング広告とは、過去にサイトを訪問しユーザーを検索履歴などから逆算して再度サイトに誘導することを目的としたネット広告のことです。
離脱したとはいえ1度サイトを訪れているユーザーはその学校に少なからず興味を抱いている可能性が高いため、リターゲティング広告は大学・専門学校の分野と相性が良い施策だといえるでしょう。
ただし、過去に訪問したサイトの広告が繰り返し表示されることを快く思わないユーザーも一定数存在するので、多用しすぎないように注意してください。
【厳選ピックアップ】大学・専門学校向けのランディングページ制作で参考になるサイト3選
最後に、大学・専門学校向けランディングページを制作するにあたって参考にしたい3つのおすすめサイトを紹介します。
いずれのサイトもランディングページとして非常に優れた設計となっているので、ぜひランディングページ制作の参考にしてください。
トヨタ神戸自動車大学校
こちらは日本を代表する自動車メーカーであるトヨタが創立した専門学校のランディングページです。
ショールームスタッフ科のページではこの記事で紹介した基本要素に加え、実際の在校生をアテンドとして起用して学校や授業風景のイメージを訪問者に強く想起させることに成功しています。
取得可能な資格や就職先、校舎へのアクセス方法など記載する情報の取捨選択も見事なので、ぜひ参考にしてみてください。
白百合女子学園大学
こちらはオープンキャンパスの特設サイトとして期間限定で制作されたランディングページです。
女子大学ということで若い女性向けにファッション雑誌のようなおしゃれかつ可愛らしいデザインが前面に押し出されており、学校のブランディングを上手に活かした設計が目を引きます。
またユーザーが必要とする情報を限られたスペースの中に高い密度で詰め込んだ設計となっているので、少ないボリュームで高い効果のあるランディングページを制作したいという場合はぜひ参考にしてください。
大阪樟蔭女子大学
こちらのランディングページも上で紹介したサイトと同様にオープンキャンパスの特設サイトとして制作されました。
白百合女子学園大学のランディングページと比べてブランディング色は薄いですが、写真やコンテンツを2カラム以内に抑えたシンプルなデザインと、上から下へ流れるようにコンテンツの配置を配置することで可読性を大きく高めています。
また授業風景やキャンパス内の写真を豊富に掲載するなどユーザーの不安を解消する工夫も多く見受けられるため、見やすさや利便性を重視してランディングページを設計する上で大いに参考になるサイトだといえるでしょう。
ランディングページを制作して情報を的確にユーザーへ伝えよう
ランディングページはテレビCMや雑誌広告の代わりにユーザーを問い合わせアクションへと誘導するという、とても重要な役割を担っています。
優れたランディングページを完成させるための施策は数多く存在し、サービスの数だけ答えがあるといっても過言ではありません。
この記事では成果率の高いランディングページを完成させるために必要な情報がたくさん詰まっているので、ぜひ参考にしてください。
この記事のおさらいポイント
・大学・専門学校向けランディングページでは校舎や授業のイメージが重要
・ランディングページの制作費用は40万円から120万円が相場
・他のマーケティング戦略と組み合わせれば相乗効果が期待できる
ランディングページは、企画構成が重要で、これを怠ると思うような結果は出ません。
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